犬のアトピーについて
アトピー性皮膚炎は、アレルゲン(アレルギーの原因となる抗原)に対して、体が過剰反応する事によって起こる疾患です。
このようなアレルゲンには、お散歩中に触れる雑草や樹木、室内のハウスダスト、マットや衣類などの化学繊維、ノミ、ダニ、ハエなどの害虫、空気中に浮遊する花粉や胞子、黄色ブドウ球菌や真菌など、様々な物質がアレルギー反応を引き起こす原因となりえます。
アトピー性皮膚炎は、特に体の免疫機能が安定していない子犬に発症する事が多く、約70%が3歳以下、約85%が5歳以下だと言われています。
最初のうちは季節性があり、春先だけ痒がるようになるなど、特定の季節に絞られますが、その後は次第に痒みが慢性化していき、年中体を痒がるようになります。
また、犬は体が痒い部分は何度も繰り返し、噛んだり、引っ掻いたり、舐めるため、皮膚に傷ができたり、脱毛を起こしたり、皮膚や被毛が黒ずんだ色になってしまう事もあります。