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         健康補助食品の説明
                       (参考文献:健康食品プラザ)
No 健康補助食品名 説明
1 AHCC Active hexose correlated compoundの略、すなわちアクティブ(活性化された)ヘミセルロース(食物繊維)のことです。AHCCは複数のキノコ菌糸体からの抽出物を交配し、培養、酵素反応させてつくった免疫賦活物質です。 日本ではかなり早くから、慢性肝炎や糖尿病、高血圧の改善に効果がある機能性食品として多くの人に飲まれてきましたが、最近はガンと闘うときの強い味方として、注目されています。 AHCCは、日本で研究開発されたものですが、それがガン治療に有効であると注目され、臨床研究が開始されたのはアメリカにおいてです。アメリカからの報告では、末期ガン患者にAHCCを投与して、治療に効果をあげたそうです。 ガン細胞を破壊するのはナチュラルキラー(NK)細胞ですが,AHCCはNK細胞を活性化し、その上ガン細胞を食い殺すマクロファージの活性までも高めます。 AHCCは新しい免疫賦活物質として、ガン以外にも糖尿病、高血圧、慢性肝炎,高脂血症、動脈硬化、リウマチ、心臓疾患、骨粗鬆症などの成人病や慢性病に効果を発揮しています。 現在日本では、数多くの医療機関で、実際にAHCCを治療のひとつとして取り入れています。
2 アロエ アロエはユリ科アロエ属の多年草を指す総称で、種類は非常に多く現在約300種類が確認されています。アロエを飲用や食用、外用などに利用する健康法は、古くから行われていますがこれには主に、キダチアロエやアロエベラがよく用いられています。 アロエは多肉植物で、高濃度のポリフェノールを代表する抗酸化物質、殺菌作用物質、食物繊維、タンパク質、ビタミンA,B,C,Eを含み、多肉部分には豊富な多糖体とミネラルを含んでいます。 効能としては、便秘、健胃、糖尿病、高血圧、低血圧、ガン、肝臓病、けが、火傷、ニキビ、吹き出物などです。
3 バナバ茶 バナバ茶は東南アジア、オーストラリア北部の熱帯・亜熱帯に自生する広葉樹の葉を乾燥させたものです。 フィリピンでは「女王も手の届かぬ神木」といわれ、1000年以上も前から、葉を煎じ、お茶として飲まれていました。現在では医療用の植物に指定され、糖尿病の治療薬として利用されています。 成分には、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、カリウムなどを豊富に含んでいます。 食物繊維も大変多く含んでいます。 効能として、血糖値を下げる作用が認められています。その有効成分はコンソール酸です。血糖値の低い人や正常の人が飲んでも血糖値には影響しません。 日本での動物実験で、血糖値が300のラットにバナバエキスを投与したところ、150に下がったと報告されています。 また、骨粗鬆症の予防や糖尿病、皮膚病、肥満、便秘に効果が認められています。
4 紅麹(べにこうじ) 紅麹とは、酒・味噌・醤油などの醸造食品を作るときに使用される麹の一種です。 鮮やかな紅色をしているので紅麹といわれています。 紅麹にはガンマーアミノ酪酸が多く含まれているために、血圧を下げる働きがあり、臨床試験でもその効果が認められています。 その他の紅麹の作用としては 1. 血圧調整効果 2. コレステロール・血糖値調整 3. 血行促進、胃をじょうぶにする などがあります。
5 βグルカン βグルカンは、原糖(砂糖)から発見された黒酵母菌(アウレオバシジウム属)を培養し、この培養液から抽出されたものです。 βグルカンには、高濃度の多糖体が含まれていて、免疫をつかさどるマクロファージ,T細胞,NK細胞などを活性化させ、インターフェロンといった物質の生成を促進することが分かってきました。 アメリカをはじめ多くの大学では、βグルカンの中でもβグルカン1,3−1,6が、より強力な免疫強化作用、抗酸化作用のあることが証明されています。 βグルカンの効果には次のようなものが挙げられます。 抗ガン作用、血糖降下作用,抗ウイルス作用、血圧調整作用、アレルギー体質改善など。
6 田七人参(でんしちにんじん) 田七人参は、中国広西省の洞穴に自生しており、高価な生薬でしたが、栽培技術の向上により比較的安価になりました。 種をまいてから3〜7年経たないと収穫できないところから、三七、田七、田三七とも呼ばれています。 田七人参は甘味を持ち、多少の苦みがあり、味は高麗人参に似ています。 有効成分としては、ジンセノサイド、パナキシノール、βシトステロール、田七ケトンなどがあり、これらの効能としては以下の様なものが挙げられます。 外傷による出血、内出血の止血、鎮痛などの作用の他、血液をサラサラにし、肝臓の炎症を抑えます。 また糖尿病、高血圧、頭痛、神経衰弱などに効果があります。 ガンに対する効果は、日本において、皮膚ガン、肺ガン、肝臓ガンの抑制効果があると発表されています。
7 ギムネマ(ギムネマ・シルベスタ) ギムネマはインドが原産で、つる状のガガイモ科の多年草で、インドでは昔から健康食品として利用されてきました。 ギムネマを摂ると、糖分や脂肪酸の吸収が阻害されます。 また一時的に、甘味を感じる舌の感覚を麻痺させる作用があるので、甘いものを控えるという心理効果もあります。 従ってダイエットや糖尿病に効果があります。
8 グルコマンナン グルコマンナンは、こんにゃくいもから精製されたものです。これを湯にとかしカルシウム剤で固めたものが食用のこんにゃくです。 グルコマンナンは腸で消化されない食物繊維です。 効能は、食物繊維としての効果つまり高コレステロールの改善、血糖値の抑制、便秘改善などです。また高血圧を防ぐ物質が含まれていることが最近分かりました。
9 はちみつ はちみつはビタミンやミネラルを多く含んだ食品です。 ミネラルにはカルシウムや鉄、カリウムといった現代人が不足がちな成分が多く含まれています。 効能としては次のようなものが挙げられます。 鉄や葉酸を含むため造血作用があります。 コリンやパントテン酸は肝臓を強化します。 はちみつの糖分は、血糖値を一定に保つ働きがありますから糖尿病に効果があります。 またはちみつの糖分は、多く摂りすぎても脂肪になりにくいのでダイエット効果があります。
10 ハチの子 ハチの子の中にはアミノ酸やビタミン、カルシウム、リン、亜鉛、セレンなどの栄養成分が豊富に含まれています。特に必須アミノ酸が豊富で、9種類ある必須アミノ酸のすべてを含んでいます。 ハチの子の一番の効用は、精力増強です。豊富に含まれるセレンと亜鉛がその理由です。 その他の効用としては、疲労回復、老化防止、高血圧・糖尿病の改善や不眠症、生理不順、生理痛、更年期障害,風邪などに効果があるとされています。
11 カイアポイモ カイアポイモとは、ブラジルのカイアポ山地を中心に栽培される白サツマイモのことです。 昔からインディオの間で伝承され、傷の治療や滋養強壮、止血、健康維持のため愛用されてきました。一度栽培した土地には8年以上は栽培できないほど、土の養分をたっぷり吸収するため、カイアポイモに含まれるビタミン、ミネラルは大変豊富です。 現在では、カイアポイモの研究が進み糖尿病に対する効果があることが分かってきました。つまりインスリンの分泌やインスリンそのものの作用を高める効果があるのです。 ラットの実験では、カイアポイモは正常なラットには血糖値降下を示さず、糖尿病ラットには血糖値降下を示しました。インスリンの量が適切に分泌され正常に働いている証拠です。
12 カキの葉 カキの効能は古くから知られています。カキの実は脳卒中や高血圧、虫さされに用いられ、干し柿は咳止めや消化不良に利用されました。 カキの葉は、戦後話題になった健康法ですが、これにはビタミンCが多く含まれており免疫力向上や動脈硬化防止に効果があります。また貧血、歯槽膿漏、高血圧、糖尿病などにも効果があります。カキの葉の利用法として一番簡単な方法は、カキの葉茶です。
13 ケール ケールはアブラナ科の野菜で、キャベツやブロッコリーの原種です。野生のケールを食べる羊は元気で成長が早いことに目をつけ、人間の健康にも良いだろうと栽培を始めたといわれています。 ケールは青汁の材料に最適であるとされています。それはケールがいかに優れた野菜であるか、栄養成分を見れば分かります。 ビタミンAやB1,B2,Cなどのビタミン類の他、カルシウムやリンなどのミネラルも豊富に含まれています。ビタミン含有量は緑黄色野菜の中ではトップクラスです。カルシウムも非常に多く含まれています。 効能としては非常に多くあります。喘息、胃炎、肝炎、肝硬変、高血圧、動脈硬化、脳卒中、心筋梗塞、貧血、神経痛、糖尿病、骨粗鬆症、更年期障害その他。
14 きび酢 サトウキビから造られるきび酢は、カルシウム、マグネシウム、カリウム等がバランス良く含まれています。 血液を弱アルカリ性にして、高コレステロールや糖尿病の改善をします。
15 高麗人参 高麗人参は、ウコギ科の植物で2000年前から難病に効く薬草、不老長寿の霊薬として珍重されてきました。高麗人参は生長が非常に遅く、土壌の色々な養分を根こそぎ吸い上げてしまうため、一度植えた土壌にはその後15年に渡って、次の人参を植えることができないといわれています。 それほどまでに栄養価が高いのです。 中国での臨床データによると多くの効能があることが分かっています。 高麗人参には、人参サポニン、ジンセノサイドなどの成分が含まれ、これらによって疲労回復、解熱、血圧調整,消炎抗菌作用、健胃整腸作用、肝機能強化作用、止血,強心作用、抗腫瘍作用、糖尿病治療などの幅広い効能があるとされています。 また最近注目されてきたのが高麗人参に含まれているアダプタゲンです。これは病気の治療や健康な人の疾病予防に役立つと考えられています。最近では、ガンが消えた、エイズウイルスの増殖が抑制されたという報告もされています。
16 桑の葉 桑は、薬草の中でも不老長寿の妙薬として古くから言い伝えられています。 マウスの実験では、桑の葉にガンの抑制効果があることが分かり注目されています。 葉の中の成分であるフラボノイドとデオキシノジリマイシンが、血糖値を改善し糖尿病を予防します。またガンマアミノ酪酸が血圧を下げる効果の高い成分といわれています。 植物ステロールの一種であるシトステロールが、高コレステロール血症の抑制に有効とされています。 その他の効能として、肝機能改善、便秘、体脂肪の改善、ダイエット効果などがあります。
17 まいたけ(舞茸) まいたけは、サルノコシカケ科に属するキノコで、昔の人がそれを見つけたときに舞い上がって喜んだというほどの、大変貴重なキノコでした。 まいたけには、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれており、その有効成分が健康維持に良いといわれています。特に注目されている効果としては、ガン、エイズ、ダイエットなどです。 まいたけの成分であるβグルカンは、他のキノコに含まれるβグルカンよりは、はるかにガンに対する効果が高いことが分かっています。 また他の効果は、高血圧、糖尿病、高コレステロール等の改善です。 神戸薬科大学の実験によれば、ガン患者の190人にまいたけ粉末などを投与したところ、肺ガンや乳ガン患者で70%、肝臓ガン患者で50%にガンの縮小が確認されました。キノコ類は一般的にβグルカンを含みますが、特にまいたけはD−フランクションという多糖類があり、これが強力なガン抑制効果があることが確認されています。 さらに、D−フランクションについての実験を進める中で、中性脂肪や内臓脂肪の増加を防ぐ多糖類が新たに見つかり、X−フランクションと名付けられました。 このX−フランクションは、体脂肪の蓄積に関わるACATという酵素の働きを抑制するほか、コレステロールの合成を防いだり、便秘を改善する効果があります。
18 モロヘイヤ モロヘイヤは、非常に栄養価の高いシナノキ科の1年草です。 アラブからアフリカ北部にかけて広く分布し、一般家庭で食用にされています。 成分で最も多く含まれているのが、体内でビタミンAに変わるβカロチンで人参の1.5倍、ほうれん草の3倍もあります。カリウムは、ブロッコリーの10〜20%以上、ビタミン類はB1やB2が豊富です。さらにカルシウムや食物繊維も大変豊富です。 クレオパトラは美貌と健康のため、モロヘイヤを常食していたとされます。 効能としては、便秘、高血圧、低血圧、貧血、血糖値や尿酸値の改善、疲労回復などです。
19 紫イペ 紫イペは、アマゾンの奥地に自生する樹木で、古代から「神の恵みの木」といわれ傷薬や薬用茶として利用されてきました。ロシア皇帝が毎日煎じて飲んだおかげで130年生きられたり、インドの指導者ガンジーもこの樹皮のお茶を飲んでヨガを行ったといわれています。 日本では、1996年の日本癌学会で、紫イペの抗ガン作用についての報告がされました。 それによると、マウスの実験においては延命効果、ガンの縮小、消滅などの効果がありました。 最近注目されてきているのが、糖尿病に対する効果です。糖尿病は、膵臓からインスリンが正常に分泌されなくなったり、働きが弱くなったりするために起きますが、紫イペは、これらを改善するのです。 その他の効用としては、抗炎症作用、利尿作用、免疫改善作用や腎機能障害、心臓病疾患、貧血、アトピー性皮膚炎などに効果があります。
20 根コンブ コンブなどの海草類は、植物と同じように葉、茎、根の部分からできており、根コンブは葉の下部と茎の上部の部分です。他の部分よりも栄養的に大変優れております。 アルギン酸はコレステロールを減らし、高血圧を改善します。食物繊維は便秘に効きます。 また根コンブには新陳代謝の促進に役立つヨウ素が含まれており、エネルギー代謝を高め脂肪がつくのを予防します。 その他の効能として、抗ガン作用、糖尿病の予防、貧血の改善など。
21 ニンニク ニンニクは古代エジプトの時代から、スタミナ源として食されてきました。 ニンニクは、疲労回復,強壮、風邪予防、冷え性、筋肉痛や心臓病、脳卒中、糖尿病にいたるまで幅広い効果があります。 匂いの元はアリシンという成分で、これがビタミンB1と結合してアリチアミンとなり、糖質の分解、吸収を促してエネルギーを作り、疲労回復を早めます。またアリチアミンは体内のビタミンB6と結合し、インスリンの分泌を助け血糖値を下げる効果があります。 風邪などの回復を早めるのは、このアリシンとスコルジニンという成分が関係しています。 スコルジニンには、新陳代謝を活発にする、強壮作用がある、などの効果があります。 アリシンの中のMATSという種類の成分は、抗血栓作用が強力で心臓病や、脳卒中を減らす効果があることが分かりました。
22 プーアル茶 プーアル茶は、緑茶を麹菌で半年から1年かけて発酵させて作る黒茶の一種です。 茶葉を長く寝かせると味がまろやかになるといわれ、古いものほど珍重されます。香港では圧倒的に黒茶の代表といわれるプーアル茶が飲まれていますが、このプーアルというのは雲南省の南部の県の名前です。 産地名から雲南茶ともいわれています。 詳しい製法は中国の国家機密ということで分かっていません。 効能としてはコレステロールや中性脂肪を低下させます。また糖尿病に対する効果も分かっています。
23 プロポリス プロポリスは、ミツバチが巣の入り口に塗りつける物質のことで、これは強力な抗菌作用をもつので雑菌などの侵入を防ぐ働きがあります。材料は樹皮や樹液で、ハチが唾液で固めたにかわ状のものです。 かつてエジプトではミイラの防腐剤として使われてきました。 プロポリスには豊富なフラボノイドが含まれ、さらにミネラル、アミノ酸、ビタミン、各種酵素など栄養が多く含まれています。 効能としては、免疫力を向上させ、ガン、肝硬変、高血圧、腎不全、糖尿病の改善などです。
24 羅漢果 羅漢果は中国に自生するウリ科の多年草です。昔はヤオ族がこの実を「長寿の神果」と呼んで、門外不出にしたために幻の果実といわれてきました。日本では咳止めに効果があるとされ、のど飴として知られています。 漢方薬として煎じて服用すると咳に効果があるとされてきましたが、最近では抗酸化物質として注目されています。 羅漢果には砂糖の数百倍という甘味成分(テルペングリコシド配糖体)があり、ほとんどカロリーが無いのでダイエットに最適です。この甘味成分を腸内細菌が食べると、酢酸が作られますが、この結果血糖値が下がりますので糖尿病に効果があります。 さらにこの甘味成分は腸内でビフィズス菌の栄養となり、その整腸作用により便秘に効果があります。 また羅漢果には、強力な活性酸素除去作用があるので、アトピー皮膚炎などのアレルギーや炎症、ストレスなどに効果があります。 その他の効果として喉荒れ、ニキビ、疲れ目など。
25 霊芝 霊芝はサルノコシカケ科のキノコです。中国では、古くから不老長寿の妙薬として知られています。 中国最古の薬学書には、「常食すれば身が軽くなり、いつまでも若さを保って長生きできる」と書かれています。日本では昔は食用にせず、赤褐色のきれいな色をして見た目に美しいことから、縁起の良いキノコとして観賞用にされていました。 1970年代には中国と日本で人工栽培に成功しました。このため霊芝の入手が容易になり、健康食品として広く使用されるようになりました。 主成分はアミノ酸、タンパク質、ステロール、アルカロイドなどですが、特に注目の成分は、腫瘍抑制効果が認められているβグルカンと、体内でビタミンDに変わりカルシウムの吸収を高めるエルゴステロールがあります。 効能としては、次のようなものが挙げられます。 ガン、心臓病、高血圧、リウマチ、糖尿病、アトピー性皮膚炎、肝炎、肝硬変など。
26 スピルリナ スピルリナは、藍藻類に属する青緑色の藻の一種で、アフリカや中南米の熱帯地方の塩水湖に自生しています。 世界的に知られるようになったのは、1963年にフランスの植物学者が、アフリカのチャドで「ダイエ」と呼ばれる緑色の乾パンを調査したときに、それがスピルリナから作られていることが分かったからです。 現在ではアメリカのFDA(食品医薬品局)で正式な栄養食品として認められています。 効能としては以下のようなものがあります。 アルカリ性食品で葉緑素を含んでいるため、胃潰瘍、慢性胃炎、十二指腸潰瘍に効果があります。 レバーよりも鉄分を多く含むため貧血を改善します。 ビタミンB1,B2,B6,カリウムなどを含んでいるので、糖尿病を予防、改善する働きがあります。 タンパク質とビタミンを豊富に含むので、肝臓の機能を向上します。
27 タラの芽 タラの芽は、天ぷらや和え物として春の食卓を彩る山菜ですが、日本各地に自生するウコギ科の落葉低木でタラの木の若芽です。 タラの木は古くから民間生薬として使用され、日本では樹皮、根皮を糖尿病、腎臓病、胃腸病に、中国では根皮を強壮、神経衰弱に,韓国でも咳止め、糖尿病、ガンに用いられてきました。 しかし樹皮と根皮には食べ物の甘味を消したり、血糖値を上昇させたりする弊害があるため、タラの芽が注目されてきました。 タラの芽には、これらの問題点を解消してくれる有効成分が含まれています。つまり糖尿病に対する改善、予防効果があるのです。この有効成分は、エラトサイドといいますが樹皮,根皮に含まれるエラトサイドとは違う種類のものです。
28 ウコン ウコンはショウガ科の多年草で、日本では沖縄、鹿児島、奄美大島などに自生します。 薬用として用いられるのは根茎で、太古の時代には「卑弥呼の秘薬」とも呼ばれ、特に肝臓病、糖尿病、高血圧、心臓病に効果があるとされてきました。 ウコンの主成分であるクルクミンに、目を見張るような作用がいくつもあります。強肝作用、抗ガン作用、活性酸素除去作用、抗菌作用,抗炎症作用、健胃作用、抗血栓作用、利尿作用、美肌作用など多くの効果があります。 ウコンの栽培が盛んだった沖縄では、「二日酔いにはウコン」というのが常識で、肝臓薬の代名詞になっているほどです。「肝硬変が改善された」「糖尿病、高血圧、狭心症が全快した」などの体験談もあります。 アメリカオハイオ州の大学教授が、「ウコンに含まれるクルクミンと精油成分は、活性酸素を除去する上でビタミンCやEよりも即効性があり、ガンを抑制する効果もある」と発表し、大きな反響を呼びました。
29 ヤーコン ヤーコンは南米アンデス高地原産のキク科の多年草です。 オリゴ糖を豊富に含んでいますので、ビフィズス菌などの有用菌を増やし整腸作用を高めます。 従って便秘に効果があります。 また低カロリーで血糖値を上げる心配がないので、糖尿病患者の甘味料に適しています。 その他血中コレステロールを低下させる作用があります。
30 グァバ茶 グァバは、東南アジアや熱帯アメリカ原産のフトモモ科の常緑樹で、日本ではバンジロウ、中国では番石榴(ばんせきりゅう)とよばれています。果実はジュースやジャムなどに利用され、乾燥葉は台湾や沖縄では民間療法薬としてお茶にして飲んでいます。 グァバ茶は糖質の吸収を遅らせ、血糖値の上昇を抑える効果があります。 その有効成分はグァバ葉ポリフェノールで、腸管内で糖を分解してブドウ糖にする酵素の活性を阻害します。 グァバ葉ポリフェノールによって、糖の分解が阻害されると、吸収されやすいブドウ糖にならないので、腸管から吸収されず、腸内の菌に利用されたり、排泄されます。 その結果、血液中にブドウ糖が増えず(血糖値の抑制)、膵臓から過剰なインシュリンが分泌されることもなくなります。 参考: 1997年の旧厚生省の糖尿病実体調査によれば、1370万人が糖尿病患者やその予備軍と指摘されています。
31 ノニ ノニは南太平洋諸島をはじめ、インド、沖縄など熱帯から亜熱帯の広い地域に自生する常緑の潅木です。果実は熟すと黄色になり、チーズのような発酵臭を出します。そのため、オーストラリアではチーズフルーツと呼ばれています。 この果実は昔から食用と薬用の両方で利用されてきました。 ノニの実が黄色くなったらもぎ取り、太陽に当てて追熟してから搾ってジュースにします。このジュースは、糖尿病、高血圧、心臓病、関節炎、結核,老化の予防・治療に役立ってきました。 また、果実から出る液は傷や腫れ物に塗ったり、うがいに利用されてきました。 このようなノニの幅広い薬効は、有効成分が豊富に含まれていることによります。 成分の一つ、プロキセロニンは細胞の活性化、つまり弱った細胞の再生を促して機能を正常に保つ働きをします。 ノニに含まれる多糖類は、マクロファージやTリンパ球を刺激してインターロイキンやインターフェロンなどの免疫を強化する物質を増加することも確認されています。 1993年には米国ガン学会で、ノニの根から抽出されたダムナカンタールに抗ガン作用があることが発表されました。動物実験では、肺、大腸、すい臓ガンや白血病に有効という結果が得られています。
32 アマチャズル アマチャズルは、ウリ科の多年草で全国に自生しています。アマチャズルには、朝鮮人参と同じ有効成分サポニンが含まれています。 用法は葉を煎じて、アマチャズル茶として飲みますが、濃いものを一度に飲むよりも、薄く出したものを何回も飲むようにするほうが効果的です。 効能としては、高血圧、リウマチ、胃潰瘍、神経痛、肩こり、便秘、肌荒れ、口内炎、不眠症など。
33 ビール酵母 ビール酵母は、ビールの発酵や薬の製造時に利用される酵母です。 ビール酵母は栄養の宝庫です。乳酸菌が腸内で増殖するのを助けたり、余分なカロリーの吸収を抑えます。 ビール酵母のタンパク質は、人の体内で生成できない必須アミノ酸をバランス良く含んでいます。 またビタミンB群を含んだ酵母は、食物からエネルギーを取り出す働きをするので、頭や体の働きを活発にします。ミネラルを含んだ酵母は、その中の主な成分カリウムが塩分を一定に保つ働きがあるので、高血圧を予防します。
34 DHA DHA とは ドコサヘキサエン酸 Docosa Hexaenoic Acid の略です。DHAは、魚に含まれる脂肪酸で私たちの体に必要不可欠な必須脂肪酸です。DHAは人間のすべての細胞に存在し、特に目、脳、心筋、胎盤の順に多く含まれています。 脳細胞においては、記憶学習機能をつかさどる「海馬」という部分に多く含まれ、ここで神経細胞の情報伝達をスムーズにします。 DHAをたくさん摂ることによって、脳細胞が活発化し記憶力、判断力、集中力が高まります。最近では、老人性痴呆症への有効性や、妊娠中にDHAを多く摂ることで胎児の脳の発達に効果を発揮することが報告されています。 DHAの効能で報告されているのは、以下のようになります。 抗血栓作用、血中脂質低下作用、血圧低下作用、記憶力・判断力・集中力向上作用、視力回復、抗炎・抗アレルギー、抗ガン作用、肝機能改善、脱毛抑制作用。
35 ドクダミ ドクダミは、日本全国に分布している多年草です。 薬効については古くから、ゲンノショウコ、センブリと並んで三大民間薬と称され、おできの貼り薬や利尿剤として重宝されてきましたが、最近は化粧品、ドリンク剤などに使用されています。 現在では、ドクダミは厚生省によって認められており、日本薬局方に「ジュウヤク(十薬)」と記載されています。 悪臭の成分デカノイルアセトアルデヒドは、抗菌作用、クロロフィルは肉芽形成促進作用があります。 その他利尿、血小板凝集抑制、おでき、にきび、高血圧、動脈硬化や脳卒中、胃炎、肝炎、心臓病の予防などがあり、また血液循環、新陳代謝をよくすることから肌を白くしたり、シミを防ぐ効果があります。
36 EPA EPA とはエイコサペンタエン酸 Eicosa Pentaenoic Acidの略です。 グリーンランドのイヌイット(エスキモー)について疫学調査をしたところ、動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞などの成人病がきわめて少ないという結果が出ました。 その原因は、イヌイットが日常的に食べている魚やアザラシに含まれているEPAやDHAよるものであることが判明し、にわかに魚の効用が注目されました。 EPAは不飽和脂肪酸の一種で、動物油に含まれるステアリン酸、オレイン酸に比べ固まりにくい性質があり、血液の粘性を抑え流動性をよくしてくれます。 効能としては、中性脂肪の低下、コレステロールの低下、血小板凝集抑制作用、血液粘度の低下、血圧低下などがあり心臓病や脳卒中から守ってくれます。
37 ガジュツ ガジュツは屋久島産のショウガ科の多年草で、通称は紫ウコンです。 成分としては色々な薬効成分が含まれています。 シオネール、カンファー、アズレンなどの精油成分が効果を発揮します。 これら成分は次のような効能があります。 健胃、殺菌、強心、抗炎症、抗潰瘍、高血圧降下作用、脳卒中予防、抗ガン作用、肝機能向上、利尿作用など。
38 玄米 玄米は栄養学的に優れた食品です。糖質をはじめ、タンパク質や脂肪、ビタミン類がバランス良く含まれており、玄米食だけで生活に必要な栄養素の多くを摂取することができます。食物繊維も豊富です。 室町時代に来日したポルトガルの宣教師たちが、「米とわずかな野菜のみ」という当時の貧しい食事に音を上げると同時に、早朝から日没まで精力的に働く日本人のバイタリティーに驚嘆の声をもらしました。 効能として、内臓の諸機能を強化する働きがあるほか、便秘、高血圧、脚気など。
39 ハブ茶 ハブ茶は、豆科の1年草エビスグザの種子を乾燥させ、軽く炒ってお茶にしてものです。 中国ではエビスグザの種子を決明子と呼び、「目を明らかにする」という意味で疲れ目に効く薬とされています。 有効成分として、アントラキノン誘導体があり、緩下作用、強壮作用、利尿作用が確認されています。 その他の効用として次のものが挙げられます。 便秘、高血圧、不眠症、喘息、整腸、肝臓病、腎臓病などの改善。
40 ひじき ひじきは食物繊維、カルシウム、鉄分、カリウム、ビタミン、アミノ酸などが含まれています。 効能はガン、高血圧、ダイエット、便秘等です。
41 フラボノイド フラボノイドは、一定の化学構造を持つ成分の総称で、主に野菜や果物などから非常に多くのものが発見されており、その数は4000種類以上になります。 最近の研究では次のような効果があることが分かってきました。 活性酸素の除去、抗ガン作用、高血圧の改善、抗菌・抗ウイルス作用、抗アレルギー作用など。
42 冬虫夏草(とうちゅうかそう) 菌類が土中の昆虫などに寄生してキノコを形成したものを「冬虫夏草」と呼びますが、冬虫夏草茸がコウモリガの幼虫に寄生したものだけが、漢方薬として利用されています。 産地は中国四川省、雲南省ですがチベット高原でとれたものが一番の品質だといわれています。 成分として、ジオクシテアデノシンやセレン、ポリサッカロイドが含まれるため、免疫力を高める効果があります。 ヘモグロビンの濃度を高める機能や活性酸素の抑制作用があるため、疲労回復を早め生活習慣病を予防します。 ビタミンEが含まれているため老化を防ぎます。 その他の効能としては、コレステロール抑制、動脈硬化防止、血圧降下作用などがあります。
43 ブルーベリー ブルーベリーは、イタリアやフランスでは20年以上も前から「眼疾患用剤」あるいは「目の健康食品」として利用されている機能性食品です。 ブルーベリーに含まれている天然色素アントシアニンが、目の機能の向上、維持、血管障害系の疾患に有効であることは、多くの実験で立証済みです。 人間の網膜には、ロドプシンという色素体がありますが、この色素体は目を使っていると徐々に分解され、目の機能が低下します。アントシアニンはロドプシンの再合成を助ける働きがあるので、疲れ目などで目の機能が落ちているときに視力回復の効果が期待できます。 最近では、アントシアニンが活性酸素の働きを抑えることが分かりました。これによって活性酸素から引き起こされるさまざまな病気や老化などから守ってくれます。
44 カテキン カテキンは、お茶の成分で渋みの元になっています。乾燥した緑茶には12〜13%のカテキンが含まれています。 カテキンの薬効にはすばらしいものがあります。 ガンの発生を抑える作用があることは、動物実験によって証明されています。また老化の原因である過酸化脂質の生成を抑制、高血圧、高コレステロールの改善、抗菌、抗ウイルス作用、動脈硬化や心臓病の予防など数多くの効能があります。
45 ケフィア(ヨーグルトきのこ) ケフィアは、長寿で有名なコーカサス地方の伝統的発酵乳です。日本では発酵乳はヨーグルトと呼ばれ、これは乳酸菌だけで発酵しますが、ケフィアは乳酸菌と酵母で牛乳を発酵します。 最近ではヨーロッパやアメリカ、カナダでも人気が出てきました。 効能として、便秘、下痢に対する効果や免疫を高める効果、食中毒菌の増加を抑えたりガンにも効果があるとされています。また肝機能の向上、コレステロール降下作用、高血圧抑制作用などがあります。
46 キトサン カニの甲羅にはキチンといわれる食物繊維があります。このキチンをさらに化学処理したものがキトサンです。最近では食品や医療品としてのキトサンの研究が進み、免疫力を高める、高血圧や血糖値を改善するなどすばらしい効果があります。中でも中高年の人にとって注目すべきは、コレステロールを下げる効果です。 特定保健用食品では、「コレステロールの吸収をしにくくする」との文書表示を認定しているように、キトサンは、悪玉コレステロールを排除し、高血圧、動脈硬化、を予防するといわれています。また、細胞や免疫機能を活性化し、腸内有用菌を増やすといわれています。
47 米胚芽 米の胚芽には、次の世代を作る豊かな栄養が豊富に含まれています。ビタミンB1,B2,E、アミノ酪酸などの栄養分が含まれているため、高血圧抑制、腎機能改善、肥満予防などの効果があります。
48 クコ クコはナス科の植物で8月から10月に、薄紫の花を咲かせます。 薬用部分は果実、根皮、葉です。 果実は疲労回復、根皮は消炎、利尿に、葉は高血圧にききます。
49 黒酢 黒酢は、南九州で伝統的に造られてきたもので、米酢の熟成期間を長くして色を濃くした独特の香味のある酢です。 必須アミノ酸とクエン酸、りんご酸、アスパラギン酸などの有機酸、そして鉄、亜鉛、銅などのミネラル分を多く含んでいます。 これらの成分は、以下のような効能を発揮します。 腸の働きを改善するので便秘を解消します。 疲労物質である乳酸を減少させるので、早く疲れがとれます。 過酸化脂質、コレステロールを減少させるので動脈硬化や高血圧を防ぎます。
50 松葉エキス 松葉には、クロロフィル、ビタミンA・C・K、鉄、リン、食物繊維、松ヤニなどが含まれています。 またシネオールという精油成分も含まれています。 効能としては、血管を強くして、血液の流れをよくし、動脈硬化、心筋梗塞、高血圧、ボケ、脳卒中を予防します。 また頭部の血行も促進しますから,頭皮と毛髪に栄養が行き渡ることにより、抜け毛を防ぎ、育毛を促進します。
51 免疫ミルク 免疫ミルクとは、人に感染しやすい26種類の細菌を無害化し、ワクチンとして牛に投与し、免疫力が高まった牛から搾ったミルクです。これには色々な生理活性因子を含んでいます。 その一つは抗炎症性因子です。炎症による痛み、腫れなどを改善します。 また抗コレステロール因子もあります。これは悪玉コレステロールだけを減らします。 さらに高血圧を抑える因子も含まれています。 その他の効能として、アレルギー症状の緩和、便秘解消などがあります。
52 日本山人参 日本山人参は霧島山系に自生し、昔の呼び名を「ミヤマトウキ」といい、地元では「神の草」と呼ばれて密かに愛用されてきた薬用植物です。 1987年に日本山人参の含有物質が、米国の医学誌に掲載されると世界から注目を浴びました。 効能としては以下のようなものが挙げられます。 末梢血管を拡張して血圧を下げます。血小板凝集抑制作用、過酸化脂質の防止、動脈硬化、脂肪肝の改善、アレルギー反応の抑制、抗ガン作用など
53 リコピン ヨーロッパのことわざに「トマトが赤くなると医者が青くなる」というのがあります。 トマトには、黄色の色素「カロチン」と赤い色素「リコピン」が含まれています。このリコピンが今注目されている活性酸素を除去してくれる抗酸化物質です。 リコピンの抗酸化能力は、βカロチンの2倍、ビタミンEの100倍です。 活性酸素は体内で発生し、侵入した細菌を殺す役目があるが、過剰になると正常な細胞まで破壊するようになり、これがガンや老化の原因と考えられています。 実際、トマトジュースを飲ませ続けたマウスの発ガン率が低下したという実験結果があります。 効能には、ガン、心臓病、高血圧、老化の予防などがあります。
54 スギナ 春先になると生えてくるツクシは、食用としてなじみがありますが、その後に出てくるスギナにはすばらしい薬効があります。 スギナは漢方では問荊(もんけい)という名で生薬として用いられ、民間薬としては婦人病や淋病に使用されてきました。 含まれている成分は、鉄やリン、マグネシウム、カルシウム等のミネラルや葉緑素を多く含みますので、自然治癒力増進などの効果が期待されています。 効能として、利尿作用、肝炎、腎臓病、膀胱炎、咳、下痢、高血圧や外用ではかぶれ、止血などがあります。
55 スッポン スッポンの養殖は、明治33年、浜名湖でウナギの養殖を始めた人がスッポンも同時に養殖したのが最初です。このスッポンは、「噛みついたら雷が鳴るまで離さない」といった言葉で広く知られています。 スッポンの効能としては以下のようなものが挙げられます。 必須アミノ酸やビタミン、ミネラルなど豊富に含むため、強精効果があります。 血行が良くなり新陳代謝が活発になって、疲労回復を早め、美肌効果があるといわれています。 その他、風邪を引きやすい人、低血圧の人、胃腸の弱い人などにも良いとされています。
56 ヨモギ キク科の多年草であるヨモギは、自生しているものを健康法として用いる場合は、絞り汁を飲んだり、おひたしにして食べるのが普通です。葉から摂った汁には、止血効果があり傷口に塗ったりして使用します。 ヨモギに含まれるクロロフィルは、吸収されやすく、体内にはいると血行をよくして体を温めます。 最近の研究では、血圧を下げる効果やインターフェロンを増やしてガンを抑制する効果も確かめられています。 効能としては、神経痛、腰痛、肩こり、冷え性、生理痛、高血圧などです。
57 大麦若葉エキス 大麦は栽培の途中、新芽を何度も踏みつけることで株分けがおこって増える、生命力の強い植物です。 この麦踏みで1本から5,6本に増えた新芽をつみ取って、その成分を抽出したのが大麦若葉エキスです。 大麦若葉には葉緑素、ビタミン、ミネラルが豊富です。ビタミンCはほうれん草の30倍以上、βカロチンは6倍、カルシウムは10倍以上、カリウムは17倍です。他には亜鉛、銅、マグネシウム、鉄などが含まれます。 効能・効果: 1.葉緑素(クロロフィル)がコレステロールを減少させ、血栓を防いでくれます。 2.カルシウムが骨や歯を丈夫にします。 3.カリウムが塩分を排出し、血圧の上昇を防ぎます。 4.マグネシウムが血小板の固まるのを防ぎます。 5.銅が血管壁を丈夫にし、ヘモグロビンの生成を助けます。 6.SOD酵素を含んでいるので、活性酸素を除去し様々な炎症から守ってくれます。
58 羅布麻茶(らふまちゃ) 中国西部から北西部にかけて自生するキョウチクトウ科の宿根草です。 この葉をお茶にしたのが羅布麻茶で、燕龍茶(ヤンロンチャ)ともいいます。「羅布麻」という名前は、自生地の羅布高原からきたものです。 この地方では、古くから健康茶や民間薬として用いられてきましたが、現在ではお茶のまま薬として認可されています。日本では健康茶として販売されています。 成分は、カルシウム、鉄などのミネラルやアントラキノン、アミノ酸、塩化カリウム、多くのフラボノイドを含みます。これらの成分は血中コレステロールを減らし、高血圧を改善します。また、風邪の予防、気管支炎、ぜんそくのときの咳・痰を鎮める働きがあります。さらに免疫力の向上、鎮静作用、抗酸化作用も報告されています。 興奮作用のあるカフェインを含まないので、睡眠前に飲んでも安心です。
59 杜仲茶(とちゅうちゃ) 杜仲は中国に自生するトチュウ科の落葉樹です。樹皮は医薬品に用いられ、健康茶には葉が使用されます。中国では杜仲の樹皮を「内臓を補い、心臓を強め、元気をよみがえらせて気力を得、疲労を取り除き、身を軽くする」薬として、古くから利用されています。 日本では長野県や各地で栽培されています。 富山医科薬科大学の高橋教授が、ラットの実験で杜仲茶の効果を確認しました。 肥満のラットを2群に分け、一方にはエサに杜仲茶エキスを加えて35日間与え、もう一方にはエサだけを与えました。 その結果、杜仲茶エキスを与えたラットでは、腹の脂肪が35%も減少し、中性脂肪も70%減少しました。エサだけのラットは変化がありませんでした。 また養殖ウナギやニワトリにも杜仲茶を与え続けると、余分な脂肪が減り、天然物と同様の肉質になったということです。 他の動物実験や臨床試験では血圧降下作用が確認されています。 成分のゲニポシド酸などの杜仲配糖体が、動脈の平滑筋を刺激して血管を拡張し、血圧の上昇を抑えると考えられています。
60 リンゴ酢 リンゴの果汁に酵母を加えて発酵させると、アップルワインができます。これに酢酸菌を加えて発酵・熟成させたものがリンゴ酢です。甘くさわやかな香りとすっきりとした酸味が特徴です。生産、消費ともにアメリカが最も多く、自然食療法のひとつとして親しまれています。 成分として、酢酸、リンゴ酸、クエン酸、コハク酸などの有機酸が豊富です。アミノ酸、カリウムも含まれています。 有機酸は、疲労のもとになる乳酸が筋肉中にたまるのを抑えるので、疲労回復に効果があります。また、唾液、胃液などの分泌を盛んにし、食欲を増進します。 カリウムには余分な塩分を排泄させる作用があり、血圧を下げる効果があります。 料理に利用されることが多いリンゴ酢ですが、アメリカで最も長寿者の多いバーモント州には、リンゴとハチミツ、さらに海藻をプラスして利用する民間療法(バーモント療法)があります。疲労回復、高血圧、かぜ、のどの痛みなどに効果があります。 [参考] 酢は、英語ではビネガー、フランス語ではビネーグル、イタリアではアチュート、ドイツではエシッヒ、中国ではツゥーと呼ばれています。 世界では4000種類以上あるといわれています。 各国の酢の特徴は、酒と関連があります。日本は清酒文化のため米酢、アメリカはリンゴ酢、ビールの国ドイツは麦の酢、ワイン文化のフランスではブドウ酢などです。
61 ガルシニア ガルシニアは、南アジア産の植物で、その果皮はインドでは古くからカレー料理のスパイスに利用されてきました。 成分として、ヒドロキシクエン酸(HCA)が含まれています。このHCAには、色々な作用があることが分かっています。 肝臓が糖分を脂肪に変えるのを阻害するので、ダイエットに最適です。 糖分を脂肪に変える代わりに、グリコーゲンを作りますのでその結果、体の活動のためのエネルギーに利用されます。 そしてグリコーゲンの貯蔵量が多くなると、それが脳に伝わり食欲が抑制されます。 以上のことから肥満の人、運動不足の人に適しているといえます。
62 アミノ酸 人間の体は、約6割が水分ですが、それ以外はほとんどがタンパク質でできています。 タンパク質は、内蔵や筋肉、皮膚など体のあらゆる組織を構成していますが、この元となる成分がアミノ酸です。 アミノ酸には多くの種類がありますが、人間が生きていく上で必要なアミノ酸は20種類です。このうち人間の体内で合成できる11種類のアミノ酸を非必須アミノ酸、体内で合成できないものを必須アミノ酸と呼んでいます。従って、必須アミノ酸は食品からの摂取が必要です。
・スレオニン・・・成長促進、肝臓に脂肪が蓄積して脂肪肝になるのを防ぐ作用をします。
・ヒスチジン・・・成長に関与、神経機能の補助、紫外線の害を防ぎます。
・トリプトファン・・・脳内ホルモンのセロトニンやメラトニンを増やしたり、成長ホルモンを促します。
・リジン・・・体の組織の修復や成長、抗体、ホルモン、酵素の合成、ブドウ糖の代謝や肝機能の増強、脂肪の燃焼に関わっています。穀類だけを多くとっていると不足する場合があります。
・メチオニン・・・不足すると肥満の原因になります。血液中のコレステロール値を下げたり、活性酸素を取り除く作用があります。
・フェニルアラニン・・・脳と神経細胞の間で信号を伝達する、神経伝達物質になる必須アミノ酸で、抑うつ症状を解消し、気分を高揚してくれます。
・バリン・・・筋肉タンパク質の主成分。
・ロイシン・・・肝機能の増強が主な作用です。多くの食品に含まれているので不足することはまれです。筋肉タンパク質の主成分。
・イソロイシン・・・筋肉タンパク質の主成分。
以上が必須アミノ酸です。
・アルギニン・・・脳下垂体に働きかけて成長ホルモンの分泌を促します。成長ホルモンが不足すると肌にシワができたり、筋肉が衰えたりします。 血行促進、免疫機能の向上、肝機能増強、脂肪の燃焼などの作用もあります。 ・グルタミン・・・筋肉のたんぱく質合成を助けます。
・プロリン・・・脂肪の燃焼に関わっています。
・グリシン・・・保湿作用、制菌作用、キレート作用、酸化防止作用があります。
・アスパラギン・・・アスパラギンは加水分解されるとアスパラギン酸に変化。
・グルタミン酸・・・知能を高める、潰瘍の治癒を早めるなど。 ・アスパラギン酸・・・体内の老廃物の処理、肝機能の促進、疲労回復に効果があります。
・システイン・・・傷の治癒の促進、ブドウ糖の代謝、シミの原因となるメラニン色素の沈着を防ぎます。 ・チロシン・・・甲状腺ホルモンや、皮膚や髪の黒色色素であるメラニンの原料、神経伝達物質であるアドレナリン、ノルエピネフリン、ドーバーミンの原料となります。
・セリン・・・皮膚の潤いを保つ天然保湿因子の主成分です。
・アラニン・・・脂肪の燃焼に関わっています。
63 オリゴ糖 オリゴ糖は、ブドウ糖や果糖などの単糖が数個結合したもので、フラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖などがあります。 フラクトオリゴ糖は、虫歯にならない甘味料として開発されましたが、腸内でビフィズス菌が好んで食べ増加することが分かりました。ビフィズス菌が増えると腸内環境が良くなり、便秘や下痢が改善されます。さらに免疫力を高めることも分かっています。その他のオリゴ糖も同様な効果があります。 また低カロリーで栄養素として分解されないため、ダイエットに効果があります。
64 サイリウム サイリウムは、オオバコ科の植物サイリウムの種子の粘着性のある外皮から精製した水溶性の食物繊維です。ヨーロッパでは便秘の民間薬として使用されてきました。 サイリウム種子には水を吸収して膨らむ性質があり、胃腸内でトコロテン様になり、便の量を増やしたり、腸内の善玉菌を増やします。その結果、便秘を改善したり、血液中のコレステロールを排出させたりします。 また、胃腸内で膨満するため満腹感が得られ、食べる量が減るというダイエット効果が期待できます。 特定保健用食品には「おなかの調子をととのえる」食物繊維として、サイリウムを使用した即席麺、シリアル、粉末飲料などがあります。食物繊維食品やダイエット食品の素材にも利用されています。
65 もろみ酢 もろみ酢とは、沖縄の特産品である「泡盛」や焼酎のもろみからできた天然醸造酢です。原料に麹菌を加え、さらに酵母で発酵させてからアルコール分を取り除いてできる「もろみ酢」には、その過程で生成されるクエン酸やアミノ酸を豊富に含んでいます。一般の食酢は、酸味の主成分が酢酸なのに対し、もろみ酢は、クエン酸が主成分なので、刺激が少ない、さわやかな飲みやすい酸味が特徴です。 もろみ酢の特徴は、成分に疲労回復作用や抗酸化作用などがあるといわれるクエン酸、脂肪燃焼効果があると言われるアミノ酸を豊富に含んでいることです。 クエン酸はオリンピック等の選手が疲労回復のために利用しています。 クエン酸の仕組み: 食物の中に含まれているブドウ糖は、細胞の中で燃やされエネルギーを作り出します。 このときブドウ糖は炭酸ガスと水に分解されますが、完全に燃焼されなかったカスが、酸性物質となって体内に蓄積されます。これが多くたまると体が酸性に傾き疲れてしまいます。しかしこの酸性物質の蓄積を阻止する機能が人間に備わっています。これを「クエン酸サイクル」といいます。    
体内に入ったクエン酸が酸性物質と結合→クエン酸はイソクエン酸に変化→アルファケトグルタル酸 →コハク酸→フマール酸→リンゴ酸→オキザロ酢酸→ふたたびクエン酸に戻る 。 
以降繰り返しこの循環によって、酸性物質は炭酸ガスと水に分解され、酸性物質は減少し、体はアルカリ性に傾き疲労が解消されるわけです。
66 シリマリン シリマリンは、オオヒレアザミの種子から抽出される成分で、肝臓病の治療薬として注目されてきました。オオヒレアザミの薬効は、ヨーロッパで古くから知られ民間薬として用いられてきました。 すでにシリマリンの臨床試験成績は、2000以上にも及び、有効性は確かめられ、また副作用もありません。ドイツでは、30年も前から「レガロン」という名前で肝臓病の治療薬として広く使用されていました。 その他の効能として、慢性肝炎、肝硬変,虚血性肝臓障害、胆汁排泄障害、肝炎を併発した糖尿病など、ほとんどの肝臓病に有効な作用があると報告されています。
67 カキ肉エキス 生カキは、海の玄米といわれるほど栄養価の高い食品です。 ヨーロッパではその栄養価の高さから、「海のミルク」と呼ばれています。タンパク質には、必須アミノ酸がすべて含まれています。また豊富なビタミン類、イノシトール、葉酸、さらにカルシウムやリン、鉄、銅、亜鉛、カリウムなどミネラルを含んでいます。 カキ肉エキスは、この栄養分を抽出したものでグリコーゲンやアミノ酸、微量栄養素を多く含んでいます。 効能としては、疲労回復、貧血、肝炎、肝硬変、精力増強、味覚改善など。
68 ふかひれ軟骨(サメの軟骨) ふかひれ軟骨に含まれている成分で、主に効果を発揮するものはコンドロイチンです。 この詳細はコンドロイチンの項目と同じですが、以下に記載します。 サメの体はすべて軟骨でできています。この軟骨は血管が無く、大量に含まれる水分によって栄養補給が行われています。 ガンは少し大きくなると,新生血管造成因子を出して新しい血管を作り、そこから栄養と酸素を補給し増殖します。このときガン細胞の新生血管を破壊すれば、増殖を阻止できます。 そこでサメの軟骨が、新生血管の増殖を押さえ、ガン細胞の破壊に効果を発揮します。 サメの軟骨中には、ムコ多糖類が豊富に含まれ、その中のコンドロイチンが上のような効果を発揮するといわれています。 その他の効果としては、鎮痛作用があります。ガンの痛みを押さえるのにモルヒネ等の麻薬を使いますが、これは免疫力を低下させるので逆にガンが増殖してしまう危険があります。サメの軟骨を投与すると1ヶ月〜3ヶ月で痛みがおさまった、という臨床結果がでています。 また肌荒れ、皮膚炎、心臓病、心筋梗塞、腎炎や肝機能改善といった効果もあります。 アメリカではFDA(アメリカ食品医薬品局)でサメの軟骨の安全性と効果が確認され、治療実験薬として公式に使用が認められています。
69 甘草 甘草は、中国原産のまめ科の植物です。 日本に輸入されている生薬の中で、最大の量です。薬用以外の用途として、醤油、その他食品の甘味料やたばこの風味を出すために使用されています。 甘草は基本的に体の抵抗力を高める、という効果があるためさまざまな薬効があります。 腹痛、歯痛など急激に現れる痛みを和らげます。 肝機能の改善と解毒作用を促進します。 胃粘膜を保護し肉芽形成を促進するので、胃潰瘍を改善します。 抗ヒスタミン、抗アレルギー作用があり炎症を抑え、かゆみを取り除きます。 副腎皮質ホルモン様作用があり、ストレスに対する抵抗力が高まります。 薬の効果を高め、副作用を防ぎます。 解熱作用や咳をしずめ、痰を取り除く作用があります。
70 コンドロイチン(サメの軟骨) サメの体はすべて軟骨でできています。この軟骨は血管が無く、大量に含まれる水分によって栄養補給が行われています。 ガンは少し大きくなると,新生血管造成因子を出して新しい血管を作り、そこから栄養と酸素を補給し増殖します。このときガン細胞の新生血管を破壊すれば、増殖を阻止できます。 そこでサメの軟骨が、新生血管の増殖を押さえ、ガン細胞の破壊に効果を発揮します。 サメの軟骨中には、ムコ多糖類が豊富に含まれ、その中のコンドロイチンが上のような効果を発揮するといわれています。 その他の効果としては、鎮痛作用があります。ガンの痛みを押さえるのにモルヒネ等の麻薬を使いますが、これは免疫力を低下させるので逆にガンが増殖してしまう危険があります。サメの軟骨を投与すると1ヶ月〜3ヶ月で痛みがおさまった、という臨床結果がでています。 また肌荒れ、皮膚炎、心臓病、心筋梗塞、腎炎や肝機能改善といった効果もあります。 アメリカではFDA(アメリカ食品医薬品局)でサメの軟骨の安全性と効果が確認され、治療実験薬として公式に使用が認められています。
71 クロレラ クロレラは淡水中に生息する単細胞の植物です。1890年に微生物学者によって発見されて以来、尽きることのない未来の栄養素として研究が進められてきました。 クロレラは60パーセント近いタンパク質を含むことから、昔はタンパク質の供給源として、今は体の抵抗力を高めるアルカリ性食品として期待されています。 クロレラに豊富に含まれるクロロフィルは、発ガン物質を吸着する作用があります。これにより肝臓ガン、乳ガン、皮膚ガンなどの予防効果について世界中から報告されています。 またβカロチンやルチンも多く含まれ、これらは人参やほうれん草に含まれる成分で抗酸化作用の強い栄養素です。 ルチンは目に対する生理効果があり、特に老年性網膜黄班部後退や白内障になるのを防止する効果が明らかにされています。 クロレラの食物繊維は、コレステロールを下げる働きがあります。 その他、肝機能異常の改善効果があります。
72 めぐすりの木 めぐすりの木は、カエデ科に属する落葉樹で日本だけにしか自生していません。 古くから民間薬として、樹皮を煎じて洗眼に利用されていたことから命名されたといわれています。 別名「千里眼の木」「長者の木」といわれています。 効能としては、成分としてエビロードデンドリンを含むため、肝臓の機能を強化し、目の疲労回復を早めます。
73 深海鮫エキス(スクアレン/スクワレン) 深海鮫エキスは、深海鮫の肝臓から抽出・精製され、有効成分スクアレンがたくさん含まれています。スクアレンは不飽和脂肪酸で、人の体にも存在して全身の細胞に酸素を供給しています。 皮脂にも含まれ肌の潤いを保ち、正常な皮脂分泌を助けるので、肌の新陳代謝を促します。 スクアレンは年齢とともに減少し、しわ、肌荒れなどの老化現象を引き起こします。また体の細胞は、酸素が不足すると働きが弱まってくるので、内臓の働きも同時に低下して血液が汚れ、体本来の免疫力も衰えてきます。 スクアレンは、すみずみの細胞に酸素を送り込む働きをしますから、細胞が生き生きと活性化し、新陳代謝も促進され体の自然治癒力が高まってきます。特に慢性的な胃腸や肝臓の病気に効果があります。
74 プルーン 300種類あるプラムの中で、種のついたままで乾燥させても、発酵しないものだけがプルーンになります。 このプルーンには、鉄分とビタミンB群が豊富に含まれていますので、造血作用があり貧血の人に効果があります。 プルーンにはまた食物繊維が豊富ですので、便秘を解消します。 皮膚や粘膜を保護するビタミンAも含まれていますので、乾燥肌や風邪に対する効果もあります。
75 ぶどうの種 ぶどうの種のエキスには、プロアントシアニジンと呼ばれる成分が含まれています。 この成分は強力な抗酸化作用があり、さまざまな病気から体を守り、老化を防ぐ効果があります。 そのパワーは、同じ抗酸化作用を持つビタミンCの20倍、ビタミンEの50倍はあるといわれています。 この抗酸化作用により次のようなものが改善されます。 関節炎、心臓病、動脈硬化、高コレステロールなど。 またフラボノイドという成分は、視力改善に効果があることが確認されています。
76 こんぶ こんぶは、日本の長寿食といわれています。食物繊維のアルギン酸が成人病に対して効果があります。ミネラルも多く含まれています。 効能として、高コレステロールや貧血を改善、整腸作用があります。
77 山査子(さんざし) 中国原産のバラ科の低木で、日本では5月から6月に咲く,白またはピンクの花を観賞するために栽培されています。古くから漢方では、乾燥果実を煎じて消化不良,健胃整腸、二日酔い防止などに用いられてきました。中国では「さんざし」の効用に関する研究、臨床試験などが多く行われ、その良さが科学的に立証されています。 さんざしには次のような効用があるとされています。 クエン酸が多く含まれているので食欲増進、消化吸収を助けます。 ミネラルが多く含まれているので、コレステロールを正常にし過剰な脂質を減少させます。 また、血液を浄化したり血液循環をよくする働きがあります。有害な過酸化脂質の分解を促進する作用もあります。
78 シベリアジンセン シベリアジンセンは、シベリアを原産とするウコギ科の植物で、朝鮮人参の仲間です。 これは活性酸素を除去し、自然治癒力を高めるものとして注目されています。ロシアでは1960年代から研究され、オリンピック選手や宇宙飛行士らがその効果を体験しています。 シベリアジンセンには抗酸化性の強いフラボノイドや、亜鉛、銅、鉄、マンガンが含まれているので、活性酸素を除去する役目のSOD酵素を活性化する働きがあります。これにより免疫系を強化しますから、自律神経症、更年期障害、不眠症、低血圧、狭心症、高脂血症など幅広い効果が認められています
79 イソフラボン イソフラボンは大豆に多く含まれ、骨のカルシウムの過剰な流出を防ぎ、補給したカルシウムを逃さない効果があります。カルシウムを充分摂るよう心がけている人は多いのですが、骨からのカルシウムの流出を防ぐことも大切です。そうすることによって骨粗鬆症が防止できます。 調査では、骨密度の高い人ほど大豆を使った料理をたくさん食べていることが分かりました。 またイソフラボンが更年期障害にも効果があることが報告されています。日本女性は、元来大豆製品を多く取り入れていますが、これにより女性ホルモンのアンバランスを緩和し、補充しているものと思われます。 動脈硬化はコレステロールが酸化されて引き起こすといわれていますが、イソフラボンやイソフラボンを含む大豆タンパクがコレステロールの酸化を防ぐ効果のあることが分かっています。 最近の研究では、イソフラボンを大量に含む大豆胚芽をマウスに投与すると、ガン発生率が低下することが報告されています。これらはイソフラボンの抗酸化作用によるものと考えられています。
80 核酸(DNA) 核酸は、私たちの体の細胞が正常に働くようにする物質のひとつです。 核酸の注目されている機能のひとつが、アポトーシス誘導作用です。これは、傷ついた遺伝子を持つ細胞を自殺させる作用のことで、ハーバード大学の医学部の実験によって確認されています。つまり核酸が十分にあれば、ガン細胞を自殺に導くことができるわけです。 体の細胞は、常に新しい細胞を次々に生み出して、新陳代謝を行っています。この新陳代謝のエネルギーとなるのが核酸です。体内でタンパク質や炭水化物を使って合成された核酸が、細胞分裂を正常に行わせています。 しかし年齢とともに、核酸が作られにくくなり不足すると、粗悪な細胞が作られ、これがやがてはガン細胞に変わっていく危険が高まります。そこで核酸を十分補給する必要があるのです。 その他の効果としては、シミ、ソバカス、白髪、精力の改善など新陳代謝の促進によるものがあげられます。また、核酸の成分にアデノシンという末梢血管拡張作用があり、血流を良くし冷え性、脳血栓、動脈硬化、心筋梗塞などを改善します。
81 黒豆 一般に、種皮が黒い大豆を黒豆と呼んでいます。この黒い皮の色素にはアントシアニンという成分が含まれています。アントシアニンは黒豆の他、ブドウやアジサイ、ブルーベリーにも多く含まれています。 効能としては、まず抗酸化作用があります。これは活性酸素を除去する作用です。活性酸素は、紫外線、ストレス、排気ガスなどで作られます。過剰に発生すると、私たちの体に悪さをします。その結果ガンや動脈硬化を引き起こすことになります。アントシアニンはこれらを防いでくれます。 視力向上作用があります。目の網膜は、光をとらえるとロドプシンという物質が分解されてビタミンAになり、もう一度ロドプシンが再合成されるという循環が起こります。アントシアニンは、ロドプシンの生産能力を高めて、この循環能力を高めてくれます。 肌を美しくする効果があります。アントシアニンは、皮膚に含まれているコラーゲンどうしを結びつけ、その働きを強くします。その結果、肌の張りやつやが良くなるのです。
82 納豆(キナーゼ・菌) 納豆は日本特有の発酵食品です。有効成分がかなり多く含まれており、良質のタンパク質やビタミン類、鉄、カルシウム、スタミナ増強に効くというアルギニンや、脳の働きを活発にする作用があるチロシンも含まれています。 納豆特有の成分納豆菌は、納豆1gに10億個以上います。 胃酸にも耐えて腸にたどり着きます。納豆菌は乳酸菌にも負けない整腸作用があり、便秘が改善されます。 また、納豆には骨粗鬆症を防ぐビタミンK2や抗菌作用のあるジコピリン酸も多く含まれています。 最近ではナットウキナーゼという成分が注目されています。これは血液をさらさらにして血栓や動脈硬化、脳卒中、ボケを防ぐ効果があることが分かっています。 注意: 納豆に含まれているビタミンK2は、血液の凝固と深い関わりがあるので、抗血液凝固剤を服用している人は、医師に相談する必要があります。
83 ザクロ 原産地ペルシャでは6000年前から「生命の果実」といわれ健康のためにまた治療薬として広く愛用されています。このザクロの薬効成分で特に注目されているのが、エストロゲン(女性ホルモン)です。エストロゲンは卵胞ホルモンといわれ、卵巣などの女性生殖器の発育を促進させ、月経、妊娠など女性特有の機能を正常に保つ働きをします。 また骨やコレステロールにも必要なホルモンで、不足すると骨粗鬆症や動脈硬化を引き起こします。しかし45歳前後からエストロゲンの分泌は低下します。そして頭痛、ほてり、めまい、不眠、手足の冷えといった更年期症状があらわれます。 ザクロのエストロゲンをとることによって、「更年期障害が軽減した」、「生理痛が楽になった」、「手足の冷えがなくなった」、「イライラしなくなった」、「生理不順が治り子宝にも恵まれた」など多くの体験例があります。またエストロゲンは男性にも必要なホルモンで、特に毛髪,精力、前立腺などに深く関わっているので、男性の更年期障害にも最適です。
84 卵黄油 鶏卵の卵黄を弱火にかけ、1〜2時間かき混ぜると、黒くねっとりした油がしみ出てきます。これが卵黄油(卵油)です。 古くから心臓病、白髪、腰痛などに効く家庭療法として伝えられています。 卵黄油は細胞膜の構成成分であるリン脂質を約30%含み、この中にはレシチンがあります。レシチンは乳化作用によって、コレステロールが血管壁に沈着するのを防ぎ、脂肪の代謝を活発にします。 その他の成分としては、ビタミンA・E、リノール酸も多く含んでいます。
レシチンによって、以下のような症状に良いとされています。 1.白髪やハゲ 2.痴呆症 3.高コレステロール 4.肌荒れ 5.頭痛、肩こり、腰痛、冷え性 6.痔 7.肥満
注意: ・卵黄油はレシチンによって、コレステロールを下げますが、同時に高コレステロール食品でもあるので、過剰な摂取は避けてください。市販の卵黄油は、その指示に従ってください。 ・卵が好きな人には、卵黄油によるアレルギーが発生するおそれがあると報告されています。
85 ローヤルゼリー 1日に3000個の卵を産み続け、働き蜂の50倍も長生きする女王蜂のエネルギー源になるのがローヤルゼリーです。これは働き蜂の咽頭腺から吐き出されたもので、ビタミン、ミネラル、アミノ酸,糖質など60種以上の成分が含まれていて、すばらしい栄養価があります。 ローヤルゼリーは若返りの薬や強壮剤的なイメージがあるのですが、実は老化そのものを防止する効果があるのです。心身共に気力を無くした老人にローヤルゼリーを食べさせたところ、「数日から数週間で食欲を取り戻し身体の機能が回復した」というような報告が数多くされています。 実際、健康食品として知られるようになったいきさつがあります。 1950年、ローマ法王ピオ12世が危篤状態に陥ったときに、ローヤルゼリーを与えたところ法王が全快したことから、世界中がローヤルゼリーに注目しました。 ローヤルゼリーの中には分子量が35万という糖タンパク質が発見され、これが細胞の寿命を延ばすことが分かってきました。効能として,動悸、息切れ、不整脈、心臓神経症、更年期障害などの改善があげられますが、これは自律神経の中枢である間脳の老化を防止することによる効果です。 また間脳以外にも大脳、小脳など脳全体に働きかけて、脳が老化し、ボケていくことを防いでくれます。
86 コエンザイムQ10 コエンザイムQ10は、体内で合成される補酵素です。 体内でエネルギーを作り出すための必須成分で、「ユビデカレノン」「ビタミンQ」とも呼ばれます。 特に心臓からの血液循環を促進したり、筋肉にエネルギーを供給して持久力や運動能力を高める働きがあるとされます。 体内で合成されるコエンザイムQ10は、20歳頃がピークでその後減少し、40歳頃になると不足状態になります。 アメリカでは数年前から「体が元気になる」サプリメントとして人気があります。 日本では心臓疾患用の医薬品として使われてきましたが、2001年に健康食品として販売することが可能になりました。 ストレス、動悸・息切れ、老化予防、循環器系の病気予防、運動能力の向上などに効果が期待できます。
87 ビフィズス菌 人の消化器官の長さは、小腸で6m、大腸で1.5mといわれています。 これらの中に生息している腸内細菌は、善玉菌と呼ばれる有効菌と、逆の働きをする悪玉菌とに分類されます。 人の腸内には大腸菌や乳酸桿菌など、100種類以上、100兆個もの腸内細菌が生息しています。これら腸内細菌の数がバランス良く繁殖することによって、健康によい影響を与えています。 ビフィズス菌は善玉菌の代表で、乳酸菌の中のひとつです。ビフィズス菌はアミンやアンモニアなどの有害物質の発生を抑える働きがあります。母乳で育てられた乳児の腸内細菌の95%はビフィズス菌で占められていますが、粉ミルクで育てられた乳児は、ビフィズス菌が少なく下痢や便秘を引き起こしやすくなるといわれています。 ビフィズス菌を腸内で増やすには、乳糖やオリゴ糖、食物繊維などを摂ることも必要です。 効能としては整腸作用があります。また体の免疫力を強化したり老化やガンにも効果があることも分かってきました。
88 アガリクス アガリクスというのは、「ハラタケ属」全体の総称で、ハラタケ属には姫マツタケを含めて32種類の茸があり、それぞれ固有の成分や特性を備えています。 アガリクスの中でも効能が認められているのは姫マツタケです。 学名をアガリクス・ブラゼイ・ムリルといい、人口栽培の難しいキノコです。 もともとブラジルのピエターデ地方特産のキノコですが、この地方に生活習慣病の患者が少ないことから、アメリカの研究者による調査で、多くの有効成分が含まれていることが分かりました。レーガン元大統領の皮膚ガン手術後の治療にも使われました。 成分はタンパク質が非常に多く40%です。またキノコ特有の成分で、抗腫瘍効果のあるβ-D-グルカンの含有量がキノコの中で最多といわれています。これは免疫細胞を活性化して,ガンの進行を遅らせたり転移を防ぐのに抜群の効果があります。 マウスによる抗ガン実験では、ガン阻止率99.4パーセント、全治率90パーセントという結果が得られました。しかも投与量は他のキノコ類の1/3でこの結果が得られました。 アガリクスの効能・効果 1.ガン細胞を萎縮、消滅させる 2.動脈硬化を予防 3.自律神経失調症、更年期障害などにも有効
89 ビワの葉 ビワの葉はお茶として飲めば疲労回復、夏ばて防止、健胃整腸作用、咳止めなどに効果があります。 ビワの葉に含まれる成分アミグダリンは、熱を加えるとベンツアルデヒドとシアン化合物に分解され、ガン細胞を攻撃し正常細胞を強化します。 アメリカではガン治療にこの療法を用いる場合があります。
90 姫マツタケ 姫マツタケは、アガリクス(ハラタケ属)に分類され、ハラタケ属には姫マツタケを含めて32種類の茸があり、それぞれ固有の成分や特性を備えています。 キノコの中でサルノコシカケ類には古くから抗ガン作用があるといわれ、その成分からは「レンチナン」や「クレスチン」などの抗ガン剤が作られました。 最近注目されているのが、姫マツタケです。この姫マツタケから抽出した多糖体をマウスに投与するとガンがほとんど消失しました。これは実験した12種類のキノコの中でも最も優れた成績だったそうです。
91 クマ笹 クマ笹は、大気や土地が汚染されていない山地に生えている若葉を使用します。 このクマ笹には、活性多糖類のアラビノキシランが含まれています。 クマ笹エキスは、子宮ガン、肺ガン、肝臓ガンなどに著しい効果を示したという報告があります。 またイライラしたり食欲がないとき、お酒をよく飲む人や野菜不足の人、不眠症、精力減退等に効果があります。
92 ムコ多糖類 ムコ多糖類とは、動物組織内で遊離またはタンパク複合体の形で存在する多糖類の総称です。 このムコ多糖類は主にサメの軟骨に含まれていますが、ウナギ、ドジョウ、スッポン、豚足、魚の煮こごりなどにも豊富に含まれています。 効能として、ガン、関節炎、生活習慣病の改善や美肌効果、視力向上などです。 コンドロイチンはムコ多糖類の一種です。
93 乳酸菌 人の腸内には、良い働きをする善玉菌と、悪い働きをする悪玉菌が住んでいます。乳酸菌は善玉菌の一種であり、乳酸やビタミンを作ります。乳酸菌が腸内で増えると腐敗菌や病原菌などの悪玉菌の増加を抑えます。 また人の免疫力を高め、ガンや病原菌に対する抵抗力を強めます。 乳酸菌は整腸作用にも優れ、便秘や下痢を改善します。
94 メシマコブ メシマコブは、長崎県の男女群島の女島(メシマ)でみられる桑の木に寄生するコブ状のキノコです。霊芝やサルノコシカケと似た形をしており、傘の裏側が黄色い色をしています。 中国では桑黄と呼ばれており、薬として利用されてきました。 メシマコブに強力な抗ガン作用があることが注目されたのは、1968年国立がんセンター研究所での実験でした。 マウスによるガン細胞移植実験で、数種類の菌類を用いてガンの増殖阻止率をみたところ、メシマコブが96.7%と最高でした。ところが当時このメシマコブは、採取場所が限られ、栽培も難しかったことから製剤化は実現しませんでしたが、近年、国内での培養研究が進み、また韓国が国家プロジェクトとして研究開発に乗り出したことから、再度注目されてきました。 メシマコブの基礎研究では、ガン細胞を攻撃するNK細胞で2倍、NKT細胞で3倍、マクロファージで3〜5倍の活性を高めることが分かっています。 韓国では胃ガン手術後の補助治療にメシマコブが有効であったことが確かめられています。 人間の免疫力を強化してくれるメシマコブは、糖尿病やアトピー、リウマチや膠原病などの自己免疫疾患にも効果が期待できます。
95 ヤツメウナギ 目の後ろにある7つのえら穴が目に見えるところから八ツ目の名前が付きました。 生の場合はウナギと同様に蒲焼きなどとして食べますが、ほとんどは乾燥させて干しヤツメにし、漢方薬や健康食品に利用されています。 ビタミンAを多く含み、肝臓に特に多く含まれます。 生のヤツメウナギは1尾200gでビタミンAが5万IU。乾燥させても1尾45gで5万4000IUです。 ビタミンAの男性1日の所要量は2000IU(女性は1800IU)ですので、これと比較してもかなりの含有量であることが分かります。 この豊富なビタミンAの作用で、目や肌のトラブルに効果があり、免疫力を高めてウイルスの侵入を防ぎ、ガンの予防にも効果があります。 夜盲症や視力の低下が気になる人、風邪をひきやすい人、肌荒れが気になる人などに向いています。
96 ルテイン 植物の色素を形成するカロチノイドの中で、年齢とともに視力が衰えるか衰えないかを決める鍵を握っているのはルテインです。 一般に、目の生活習慣病といわれている白内障、緑内障、黄班変成症は、中高年を中心に増え続けています。これらの病気は、紫外線などから生じた活性酸素が目の細胞を傷つけているために起こると考えられています。 しかし私たちの目には、活性酸素の害を打ち消す成分であるルテインとゼアキサンチンが備わっています。しかし、年齢とともにルテインを吸収したり代謝する能力が劣ってきたり、食生活の欧米化でルテイン不足の状態になってきており、このことが目の病気を引き起こす主な原因になっています。 ルテインは緑黄色野菜の中でも、ケールやほうれん草に多く含まれています。このルテインを補うことで目の病気を治療したり予防する臨床試験が行われました。 ハーバード大学では、ほうれん草を食べることによって白内障の発生率が大幅に低下、 さらに、ルテインを摂取したグループは、そうでないグループに比べて黄班変成症の罹患率が43%も低下したという結果が出ています。 アメリカの研究では、ルテインの推奨摂取量は1日6mgとされています。 目の健康を維持するためには、毎日緑黄色野菜からルテインを摂取することが必要です。 ルテインを含む野菜(100g中) ケール:21.9mg ほうれん草:10.2mg ブロッコリー:1.9mg カボチャ:1.2mg トウモロコシ:0.78mg
97 西洋オトギリ草(セントジョーンズワート) 西洋オトギリ草(セントジョーンズワート)は、2000年も前からヨーロッパでは薬代わりに使われていたハーブです。 最近では、花の部分に含まれるヒペリシンという色素成分が、鬱症状や不眠症に効果があるという臨床報告がされています。そのためヨーロッパの病院では抗鬱剤として使用されています。 特にドイツでは、最も頻繁に処方される抗鬱薬の一つです。 アメリカでは1996年に「鬱病に効くハーブ」として、マスコミに取り上げられて以来爆発的な人気となり、売上の上位に位置しています。「天然のプロザック」の異名を持つほどです。 日本ではまだあまりなじみはありませんが、最近西洋オトギリ草に関する調査が報告されました。 更年期障害に悩んでいる患者や、自律神経失調症の患者にヒペリシンを投与した結果、不眠、イライラ、憂鬱気分、めまい、全身倦怠感、肩こり、神経痛、腰痛、頭痛、頭重感などに優れた効果が認められました。 西洋オトギリ草がなぜ鬱病に効くかは、詳しくは分かっていません。 ただし脳内化学物質であるドーパミン、セロトニン、ノルエピエフリンを増やすと考えられています。鬱傾向の人は脳内のセロトニンが少ないので、増えると症状がなくなるものと思われます。 副作用は10%以下で、抗鬱薬のプロザックに比べて少ないという報告があります
98 天麻(てんま) 天麻はラン科のオニノヤガラの塊茎です。 オニノヤガラは広葉樹林に六月ごろ生える多年草でランの一種です。 効能は、頭痛、めまい、ヒステリー症、てんかん、手足のけいれん、リウマチの痛みなどの改善です。
99 カモミール(カモマイル、カミツレ) ヨーロッパにも日本の民間療法と同じ様なアロマ療法(香りを利用)とフィト療法(植物を利用)があります。 カモミールは古代エジプト時代から薬用ハーブとして用いられていました。 カモミールは主に花を利用します。植物を使った治療法では最もよく使われるハーブのひとつです。 ヨーロッパでは健康補助食品、化粧品、医薬品などに幅広く使われています。 花には精油0.5〜1%を含み、カプリン酸、ノニル酸をはじめ多くの生理活性物質を含んでいます。ハーブティーとして飲むと、静穏作用と睡眠誘導作用があり、就寝前に飲めばよく眠れます。美肌や生理不順、ヒステリーなど女性特有の症状にも有効であることから、「マザーハーブ」という別名もあります。 利用の方法は、ハーブティーとして飲む以外に香りを楽しんだり、入浴時に入れたり、マッサージオイルとしての利用があります。 効能・効果 1.鎮静・鎮痛作用がある 2.消化不良、軽度の胃潰瘍、大腸炎、下痢などの改善 3.発汗作用、解熱・消炎作用 4.月経痛の緩和 5.肌を美しくする 6.喘息を鎮める
100 ハトムギ ハトムギは、18世紀初頭の江戸時代に日本に伝わりました。外皮をむいたものをヨクイニンと称し、古くから漢方薬として鎮痛剤などに利用されていました。 成分としては、タンパク質や脂質が豊富で、玄米の約2倍も含まれ、その他ビタミンB群、リンや鉄などのミネラルも多く含んでいます。 効能としては、いぼ取り、美肌効果、利尿、去痰、リウマチ、咳、神経痛、胃腸病、腎臓病など。
101 亜鉛 亜鉛は、人間にとって栄養上欠かすことのできない必須微量元素です。必要とする量はごくわずかですが(1日10r程度)、食物として毎日摂る必要があります。 食品に含まれる亜鉛などのミネラルは、ビタミンなどと違って貯蔵や加熱により失われるということがありません。しかし植物性の食品、野菜にばかりかたよっていると食物繊維の過剰摂取により、亜鉛の吸収を妨げます。動物性食品は、亜鉛を多く含み、その吸収も効率が良いので適度に摂る必要があります。 また、亜鉛には「セックスミネラル」という異名があります。これは亜鉛が男性の前立腺で性ホルモンの合成に関わっているからです。正常な人が亜鉛を多く摂っても精力が増すわけではありませんが、不足すると精子の生産が少なくなります。 亜鉛の効能・効果 1.各種酵素の働きを助けます。たとえば肝臓でアルコールを分解してアセトアルデヒドを作るアルコール脱水酵素など。 2.ホルモンの作用や分泌の調節をします。 3.体の成長を促進します。亜鉛は核酸やタンパク質の合成に深く関わっています。 4.皮膚や骨の新陳代謝を活発にします。 5.生殖機能を正常にします。 6.味覚障害を防ぎます。
102 イチョウ葉エキス イチョウ葉には、強い薬効成分としてフラボノイドとギンコライドが含まれます。 植物色素であるフラボノイドは、血の巡りをよくする働きがあります。また脳細胞の働きを活性化します。ギンコライドは、脳内の活性酸素を防止し、脳細胞を守ることが報告されています。このために痴呆症の予防に大変有効な訳です。 それに加えて、体内の血液循環を促進しますので、生活習慣病から肩こり、冷え性にまで幅広い効果が期待できます。
103 ジュアール ジュアールはアフリカの奥地に成育する野草です。 効能は、むくみや脂肪の低減、肩こり、腰痛、貧血、アレルギー、肌荒れなどです。
104 シソ シソの葉は蘇葉といって、漢方生薬のひとつです。シソ(蘇葉)の名は葉が紫色で、香気がさわやかで食欲がすすみ、人を蘇らせることからつけられました。 シソの効用は、防腐作用です。さしみなど料理についているシソは、食中毒や魚毒を中和するのに有効です。またシソの葉には気分を壮快にする働きがあり、ストレスや初期の風邪には、煎じて飲むと効果があります。 入浴剤として葉を袋に入れて湯船に入れる方法があります。体が暖まり、冷え性、肩こり、神経痛、リウマチによいとされています。 最近では、花粉症を防ぐハーブとしてよく利用されるようになってきました。 シソの葉や種に含まれるポリフェノールが、鼻づまりの原因となるロイコトリエンや、くしゃみや鼻水、目のかゆみを引き起こすヒスタミンの生成を抑えてくれます。 さらに、抗原が体内に入ったときにできる抗体(IgE)の生成も抑え、アレルギー反応を抑制してくれます。 これらの効果は、青ジソよりも赤ジソの方が、また葉よりも種子エキスの方が高い傾向にあります。
105 ローズヒップ ドッグローズという野バラの実を、ローズヒップといいます。 北ヨーロッパでは冬の間、ビタミンC不足にならないように、このお茶が利用されました。 ビタミンB1、B2、K、フラボノイドなども含まれています。 ひき始めの風邪の回復を早めたり、美肌効果にもすぐれています。 日本ではお茶のほか、ビタミンCのサプリメントなどに利用されています。
106 松の花粉 松花粉は松の花芯の精細胞で、生命の根源、繁殖という樹木にとって大変重要な部分です。 この松花粉には、多くの栄養素と活性物質が含まれています。そのため人間にとっても優れた効果があります。 効能として以下のものが挙げられます。 肌の新陳代謝を促進し、肌荒れを防ぎます。 体の免疫力を高めます。 老化を遅らせます。 胃腸を強化します。
107 ペイチー茶 ペイチー茶というのは、中国の東北部に自生するマメ科の宿根草キバナオウギの葉、茎、花を摘み、乾燥させたものです。 根は乾燥させて漢方の生薬に用いられます。花を咲かせる春になると、根にある薬効成分が、葉、茎、花にも集まることから、この時期に採取して健康茶にも活用されています。 体には有害な活性酸素を除去するSOD(スーパーオキシド・ジスムターゼ)が備わっています。ペイチー茶は、これに似た働きをするSOD様物質としてケルセチンなどを含み、さらにSOD生成に必要な銅、亜鉛、マンガン、セレンを含みます。 ペイチー茶を飲み続けることで、便秘や食欲不振、子供の夜尿症などの改善、皮膚や粘膜の修復力を高めてアトピー性皮膚炎、胃潰瘍、外傷などの治りを早めるなどの効果が期待されています。 さらに、血行の改善、免疫力の強化などもあげられます。
108 ガウクルア(プエラリア) ガウクルアはやまいもの一種で、東南アジアのタイやミャンマーが産地です。 この地方の女性は、胸が豊かで肌が白くきめが細かい人が多いそうです。タイでは現在もガウクルアの根をすりつぶし、はちみつなどで固め食べられています。 ガウクルアには女性ホルモンを作り出すエストロゲンやイソフラボンを多く含んでいるので、豊胸、美肌、更年期障害などに効果があります。 ある実験では、女性100人にガウクルアを摂取させたところ、約90%に胸の膨らみ、ヒップアップ、肌がきれいになるなどの現象が見られました。
109 ヒアルロン酸 ヒアルロン酸は、皮膚に十分あれば肌はみずみずしさとしなやかさを保っていますが、歳をとるにつれて減少しますので、肌が乾燥したりシワになったりします。 そこでこれら皮膚の老化を防止するためには、ヒアルロン酸の補給が必要になります。 にわとりのトサカなどに含まれているヒアルロン酸は、体内の細胞をみずみずしく潤し、肌をなめらかに美しく整え、コラーゲンやその他ビタミン、栄養剤等も効率的に体内に吸収させます。
110 黒ゴマ 黒ゴマは、昔から不老長寿、若返りの秘薬として利用されてきました。 白ゴマよりも芳香性があるのが特徴です。油脂分は白ゴマより少なく、40〜45%程度です。(白ゴマは50〜55%) 用途は赤飯、おはぎ、幕の内弁当などのふりかけなどです。 黒ゴマに含まれているカルシウムは美肌効果や精力増強があるために、多く食されてきました。 また、皮膚のかゆみや乾燥肌の解消に効果のある成分が含まれています。 含まれている成分は、カルシウム、リン、鉄、ビタミンB1です。
111 アセロラ アセロラには、レモンの20倍以上のビタミンCが含まれています。 ビタミンCは細胞と細胞をつなぐコラーゲンの生成を助けます。また肌の潤いを保ち、しみ・そばかすの原因となるメラニン生成を抑え、活性酸素の害を防止する抗酸化作用があります。
112 コラーゲン コラーゲンは、私たちの体を構成するタンパク質の3分の1を占め、細胞の構造を造るタンパク質です。皮膚、骨、関節の軟骨、骨と筋肉をつなぐ腱、歯、歯茎、血管などあらゆるところに存在しています。 表皮の下にある真皮と呼ばれる部分は、コラーゲンが多く含まれ肌に潤いを与えます。 骨の中のコラーゲンは、カルシウムやリンの「つなぎ」のような働きをし、骨を強くてしなやかに保ちます。 水晶体や角膜なども、コラーゲンによってハリを保っています。常にコラーゲンを補給すれば、老眼などの予防も期待できます。 コラーゲンは体を構成する基本的な成分ですが、年をとると体内で合成する力が衰えますので、適度に摂取することにより、それぞれの部位においては常に若々しさを保つことにつながります。
113 木酢液 木酢液は、アトピー性皮膚炎に優れた効果があるとして注目されています。 木酢液は、木炭を作る際に窯の煙を冷却するときにできる液体を、1年間ねかし3層に分離した後、中間層だけ濾過、精製し低温で蒸留したものです。これには、酢酸、アルコール、アルデヒド、ケトン、炭化水素など200種以上の天然成分が含まれています。 これらの成分の内、酢酸は皮膚の角質を柔らかくしたり、引き締めたりする働きがあり、アルコールは、殺菌や消毒の役割をします。さらに炭素粒子が多く含まれていますので、皮膚を若返らせる働きがあります。 木酢液は、アトピー性皮膚炎のほか、水虫やシミ,湿疹などに効果のあることが分かっています。
114 プラセンタ (胎盤) プラセンタ(胎盤)は、中国では古くから強壮・強精・不老長寿に利用されてきました。 プラセンタとは胎盤のことで、胎児の発育成長のためには必要不可欠な組織です。プラセンタエキスはこの胎盤の有効成分を抽出したものです。 これは体本来の生理機能を高めることで、新陳代謝を促進したり、自律神経やホルモンバランスを整えたり、免疫力や抵抗力を高めるなどの効果があります。 また、シミ、シワ、肌荒れを解消し、メラニン色素の形成、定着を防ぐ美肌効果もあります。
115 グルコサミン グルコサミンは、カニ、エビなどの甲殻類の外皮を形成するキチン質に含まれ、また人間では糖蛋白質の成分として軟骨、爪,靱帯、心臓弁などに存在しています。グルコサミンは、軟骨細胞を形成する基礎となる成分で、関節部分の細胞の新陳代謝に重要な役割を果たしています。 ヨーロッパでは、従来から関節炎の治療薬として用いられてきました。アメリカでは、「変形性関節症の治療法」という本が出版されてから、一大ブームになっています。 少し歩くだけでも膝が痛い,階段の昇り降りがつらいなど膝の痛みを抱えている人は多いのですが、その多くは変形性関節症によるものです。関節は、軟骨というクッションに覆われているので、重力や衝撃を吸収し、骨どうしによる摩擦を減らしているのです。しかし年齢とともに、軟骨はすり減りますので関節を形成する骨に変形が生じ、変形性関節症となるのです。 そこで軟骨の主成分のひとつであるグルコサミンを補給することで、変形関節症の痛みを軽減し、進行を阻止できるのです。
116 カルシウム カルシウムは日本人に最も不足しやすい栄養素です。 カルシウムの所要量は年齢・性別などにより違ってきますが、成人で1日600mg、幼児で400mg、成長期の子供の場合は500〜900mgです。 体重の割合からすると、大人より子供の方が多くのカルシウムがが必要です。 また妊婦の場合は、胎児の発育のために1000mg、授乳している女性では1100mgが必要で、高齢者でも600mg以上を摂取する必要があるといわれています。 体内のカルシウムは、99%が骨や歯に蓄えられています。そして残りの1%が、血液中や筋肉、内臓、神経などのあらゆる組織に存在し、組織の安定をつかさどる代謝機能系でたいへん重要な役割を果たしています。 血液中のカルシウムが不足すると、骨などからカルシウムが溶けだし、血液中のカルシウム濃度を一定に保つような仕組みになっています。 欠乏すると、骨や歯の発育が遅れたり、手足の麻痺や筋肉のけいれん、イライラやストレスを受けやすくなります。 カルシウムを多く含む食品:牛乳、乳製品、小魚、小松菜、海藻類、豆腐、大根の葉 主な適応症には、以下のものがあります。 骨粗鬆症、骨軟化症、歯周病、不眠症、神経過敏症、ストレス、関節炎、リューマチ
117 ノコギリヤシエキス ノコギリヤシエキスは、北アメリカの南部に広く分布する低木のヤシで、その赤い果実のエキスに利尿成分が含まれます。 ノコギリヤシエキスは、前立腺肥大症に効果があります。夜中に何度もトイレに起きる。尿切れが悪い。中年男性の60歳以上の70%の人が、このような排尿障害に悩んでいます。前立腺は、男性特有の臓器で、膀胱の出口を取り巻いていますが、年齢とともに大きくなり、膀胱や尿道が圧迫され尿の勢いが悪くなるのが前立腺肥大症です。 男性ホルモンのテストステロンが前立腺に入ると、酵素の働きでDHT(ジヒドロテストロン)に変わり、この物質の作用で前立腺が肥大します。 ノコギリヤシエキスは、このDHTの生成を抑制することで、前立腺肥大を抑え排尿障害を防ぐのです。
118 マカ マカは非常に希少価値の高い植物で、海抜4000〜5000mのアンデス山中にしかありません。 マカには優れた滋養強壮作用があり、心身に活力を与えます。 効果が確認されているものは、以下の通りです。 更年期障害、生理不順、不妊症、性的不能、ストレスによる心身の疲れ、食欲不振などです。
119 カワラケツメイ カワラケツメイは、日本各地の日当たりの良い河原などに自生しています。 古くから茎葉は茶の代用として飲用され、弘法茶と呼ばれています。全草を乾燥したものを生薬として用います。 全草に多くのタンニンやフラボノイドを含んでいます。 効能としては、利尿、便秘改善、整腸作用などがあります。
120 ウラジロ ウラジロ科で薬用部分は全草です。関東よりも西の地方で群生しています。 冬に地上部を摂り、乾燥し飲用にします。 主な効果は、利尿です。
121 ゲンノショウコ ゲンノショウコは、夏から秋に白色か紅色の花をつけます。 江戸時代からの代表的な民間薬です。下痢止めとして乾燥した茎葉を煎じて飲むと、20分ぐらいで効果が現れ、「現の証拠」と名付けられたそうです。 薬効成分として、タンニン、フラボノイドが含まれています。 フラボノイドは便秘に効果、タンニンは下痢に効果があり一見矛盾するような作用がありますが、どちらかに片寄ることはありません。副作用もありません。
122 センナ センナは、古くから下剤として使われており、紀元前のエジプトの医学書にはヒマシ、アロエとともに下剤として記載されています。クレオパトラはアロエを愛用していたといわれています。 成分にはアントラキノン、フラボノイドを含んでいます。 効能は、便秘の改善とそれに伴う頭重、のぼせ、肌荒れ、痔の改善など。 センナは、医薬品として許可されているので、健康食品としては使用できません。
123 梅肉エキス 梅肉エキスは、梅の持つ良質のクエン酸が含まれているので、食中毒には強力な効果を発揮します。またカテキンが含まれているので、腸の蠕動運動を促進させて整腸作用を高めます。 つまり下痢および便秘に効果があります。 梅肉エキスには、鉄分も多く含まれていますので貧血に対しても効果があります。 また疲労を回復し血行をよくしますから、神経痛やリウマチにも良いことが分かっています。 またエキスには塩分が全く含まれていませんので、高血圧や腎臓病の人のように塩分に注意しなければならない、ということもありません。
124 マテ茶 マテ茶は今も南米全域で愛飲されており、400年以上もの長い間、インディオ達が健康茶として飲み続けてきました。 空気の希薄な山岳地帯、過酷な自然環境、質素な食事などの恵まれない生活にも関わらず、インディオ達がビタミン欠乏症にならず、元気に暮らせるのはマテ茶のおかげだという報告がされています。 マテ茶は、ビタミンCやミネラルを豊富に含みます。 マテ茶特有の成分マテインは、心身の活動を向上させます。胃腸を刺激し、働きを活発にしますので、健胃、整腸作用があります。(便秘の予防) また、神経の興奮を抑える働きもあるので、ストレスによるイライラや二日酔いにも効果があります。 マテ茶に含まれるタンニンは、緑茶の1/15、紅茶の1/10 と非常に少ないので、貧血などで鉄剤を服用している人が飲んでも安心です。
125 乳糖 乳飲料には、乳糖(ラクトース)が含まれています。これは腸内の乳酸菌の栄養素となり、乳糖から乳酸に変化します。腸内ではラクターゼという酵素により分解、吸収されます。 また乳糖は、病原菌の基質にはなりにくく、乳酸菌を増やす働きがあるので、整腸作用があり便秘等に効果があります。 さらにカルシウムの吸収を促進することが分かっています。
126 万田酵素 万田酵素はアケビ、マタタビなどの果実類や穀類、海草類などの50数種類の原材料を使用し3年3ヶ月以上の熟成発酵期間を経て作られています。 成分として各種酵素、アミノ酸、ビタミン類などが豊富に含まれています。 酵素食品として、体の外から摂り入れた酵素は、体内にすでにあるそれぞれの酵素をよりよく活発に働かせるための触媒の役割を果たします。 そして、足りない酵素を補いながら、アミノ酸、ビタミンなどの栄養補給の効用も兼ね備えています。 つまり、体内に入ってきた酵素に触発されて、体内の酵素活動が活発化し、栄養のバランスがとれ、新陳代謝が盛んになり、免疫力も向上します。 結果として、各臓器の機能が向上し、体の様々な障害を取り除くわけです。酵素が持っている幅広い効用は体全体の代謝機能を促進するためだと考えられます。
127 シジュウム茶 シジュウムは南米原産のフトモモ科の植物です。古代インカ帝国では、皮膚病に利用されていました。 動物実験によると、シジュウムの葉から抽出したエキスに、アレルギー症状を引き起こす原因となるヒスタミンの遊離を強く抑制する作用が認められ、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、花粉症に効果があることが分かっています。 葉を干して粉末にしたお茶が市販されています。 1日に2杯程度が適量です。 注意: 1.流産の危険があるので妊婦は飲まない 2.タンニンが多く鉄の吸収を阻害するので、貧血の人は鉄剤と一緒に飲まない 効能・効果: 1.アレルギー性鼻炎 2.アトピー性皮膚炎 3.花粉症 関連情報は2003年3月2日、日本テレビ系列「特命リサーチ200XU」で放送されました。
128 甜茶(てんちゃ) 甜茶は中国で自生するバラ科の植物です。 成分はポリフェノールや天然甘味成分のルブサイドを含みます。 しかしながら、刺激興奮作用のあるカフェインは全く含みません。 ルブサイドは、砂糖とは異なりカロリーが低いので、ダイエット中の人にも安心して飲むことができます。 花粉症、アレルギー性鼻炎の人に効果があり、鼻やのどがすっきりします。 臨床試験では、1粒に甜茶エキス40mg入りの飴を1日3粒、4週間服用すると改善効果があったと報告されています。
129 ユズの種 ユズの種は、リウマチや神経痛、冷え性に効果があるといわれています。 江戸時代の薬学書「本草綱目」には「ユズの種を黒焼きにしたものを粉にして飲むと体の痛みが和らぐ」と書かれています。 ユズの種に含まれるオーバラクトンやノミリンなどの苦み成分には、抗炎症、抗菌作用があります。 またユズの精油成分であるピネリン、リモネンリナロールには、血行促進作用がありますし、ヘスペリジンという成分には血管壁を丈夫にして血管の老化を防ぎ、血行をよくする働きがあります。 さらにユズの種には、ビタミンC・E、フラボノイドなどの抗酸化物質が含まれていますので、炎症や痛みが和らぐと考えられています。
130 鉄(ヘム鉄・非ヘム鉄) 鉄は酸素と結びつきやすいため、酸素を体中に運びます。この鉄を機能鉄といい、残りは機能鉄の不足を補うために肝臓などに蓄えられる貯蔵鉄です。 機能鉄は、赤血球のヘモグロビンや筋肉中のミオグロビンの成分となって、体の各器官に酸素を運びます。 貧血の症状は機能鉄の不足で起きるのではなく、貯蔵鉄が不足して初めて表れ、疲れや息切れ、動悸、めまい、頭痛などが生じてきます。。 このようなはっきりした症状が出なくても、機能鉄が不足していることもあります。 健康な成人男子では4gの鉄が存在していますが、1日に約1mg失われていきます。毎日失われる鉄はその分食事で補給しなければなりません。 一般的に1日に必要な鉄の量は、吸収率を考慮して10mgです。 食品に含まれる鉄には、肉や魚などの動物性食品に多いヘム鉄と、野菜や穀類に含まれる非ヘム鉄があります。ヘム鉄の吸収率は15〜25%ですが、非ヘム鉄は2〜5%しかありません。非ヘム鉄はビタミンCと一緒に摂ると吸収率が高まります。
131 ローズヒップオイル 南米チリのアンデス山麓の地域に自生する野ばらの赤い実、 これがローズヒップです。 この実から抽出したオイルがローズヒップオイルです。ビタミンCやビタミンE などが豊富で必須脂肪酸をバランスよく含み、肌に活力を与えてシワやシミ などが目立たないほど薄くなります。オイルの中に皮膚の再生を早める働きのある「トランスレチノイン酸」が含まれる美容オイルです。美容だけでなく、医療用にも使用されています。 ローズヒップオイルは大変酸化しやすいオイルなので冷蔵庫で保存する。ビタミンCを多く含み、その量はレモンのなんと7倍、ビタミンEやPも豊富に含む。ビタミンPは、毛穴を体の内側から回復させる。ローズヒップオイルの特徴は紫外線などのメラニンの生成を抑制 ・肌の水分バランスを正常化 ・お肌の老化を遅らせる。
132 カプサイシン 唐辛子の辛味の主成分を「カプサイシン」といいう。カプサイシンは胃や小腸で吸収されると血液によって脳に運ばれ、内臓感覚神経に働きかけ、副腎にホルモン(アドレナリン)の分泌を促します。 そのためホルモンによってエネルギーの代謝を高め、脂肪を燃焼し、体温を高め(血行を良くする)、"冷え"や"むくみ"などを改善する。運動をして脂肪を燃焼させるのとは違い、カプサイシンは食後すぐに脂肪の燃焼が始まることから、ダイエットなどにも有効です。
冷え性/肩こリ/肥満・ダイエット/疲労回復/血行促進作用/免疫力の向上(白血球の活発化)
133 シモン(白イモ) 白いも(シモン)には、ミネラルやビタミン類、中でも他の野菜には少ない天然ビタミンK、ポルフィリンが豊富に含まれいる。
別名、薬いもとも呼ばれています。また、成分は特定されていないがシモンにはインスリン分泌促進作用があり血糖値をコントロールする働きがある。
白血病、糖尿病、高血圧、リウマチ、貧血、アトピー、肝臓疾患、動脈硬化、痴呆、白内障,神経痛 ,ガン予防、血液浄化
134 ルイボス ルイボスは南アフリカ共和国のケープ州にあるセダルバーグ山脈一帯でのみ栽培され、古くから健康と肌の美しさを守る秘薬として愛飲されてきた針葉樹科に属する植物です。学名は「アスパラサス・リネアリス」現地では「ルイボス(赤い藪の奇跡)」と言われており、生産地は勿論、ヨーロッパの各地で飲まれている。ミネラルをはじめ、プロテインやフラボノイド等〔抗酸化物質〕がバランス良く含まれた理想的な健康茶です。
花粉症/アトピー/糖尿病/高血圧/便秘/口内炎/リウマチ/動脈硬化/アレルギー/下痢/
135 ゴーヤ・苦瓜(ニガウリ) 本州では独特の苦味から「苦瓜」と呼ばれています。沖縄では「ゴーヤ」と呼ばる。 ゴーヤは豊富なビタミンCを含み、通常加熱すると壊れてしまうビタミンCが、ゴーヤの場合はほとんど壊れない。
糖尿病/ダイエット
136 キャッツクロー キャッツクローにはイソテロボディン等の6種類のアルカロイドが含まれる。 (1) イソテロポディン (2) テロポディン (3) イソミトラフィリン (4) ミトラフィリン (5) イソリンコフィリン (6) リンコフィリン 。
このアルカロイドは免疫力を増強する物質として知られています。ペルーでは、特にリウマチの特効薬として使われています。腰痛、神経痛、関節痛を和らげる効果も大きく、欧米、ヨーロッパではエイズや癌治療薬としても研究が進められている。
リウマチ/関節痛/腰痛/神経痛
137 メリロート メリロートはマメ科の植物で、主な有効成分はクマリンと考えられており、親水性でかつ親油性でもある素材です。クマリンは、静脈圧を下げ、血液循環を改善し、リンパ液が細胞外に浸出するのを防ぎますので、ムクミの予防・除去に優れた効果が得られることから脚痩せのダイエット素材として注目を集めています。
138 月見草油 月見草の種子に含まれる油であり、必須脂肪酸のリノール酸を豊富に含んでいます。さらにγ−リノレン酸を特異的に豊富に含む。γ−リノレン酸は、自律神経系の調整を司るプロスタグランディンと呼ばれる体内ホルモンの原料となる物質であり、これの不足により、血圧上昇、血小板凝集にもとづく動脈硬化、気管支の収縮、腸管運動の減退等の変化により、二次的に、高血圧、血行不良、アレルギーの頻発、肥満、肌荒れ、月経前症候群などを発現することが知られている。
139 オオバコ オオバコダイエットで主に使われるのは、オオバコの種子の部分です。この種子は、コリンやアウクビン、ビタミンA、C、Kなどを豊富に含んでいます。そして、サイリウムと呼ばれるオオバコの種子の外皮は、水分を吸うと大きく膨らみゼリー状になる性質があります。おなかのなかで膨らんだサイリウムは、ダイエット時の空腹を癒し、無理無く食事量をコントロールするサポート役となります。 サイリウムのその80%以上は食物繊維で、水溶性・非水溶性のどちらの食物繊維も含んでいます。水溶性の食物繊維はコレステロール値の低下や、有害物質の排出などの働きをもち、非水溶性の食物繊維は便量の増加及び消化管通過時間を短縮します。これらの働きにより、ダイエットや大腸ガンの予防、成人病の予防に有効と考えられる。また、善玉菌を増やし、腸内細菌のバランスを改善する整腸作用があるため、肌の美容にも効果的です。
天日干しや、煮詰め液にして、健胃・利尿・咳止め・眼病・歯痛止めの薬草として、また葉をあぶって腫れ物の吸い出しにも利用されている。
140 エキナセア エキナセアは風邪やインフルエンザなど、ウイルスや細菌に対する体の免疫力を高める。エキナセア特有の糖鎖、エキナシンは、ウィルスの攻撃から体を守る白血球の一種であるT細胞やマクロファージの機能を活発化させることが報告されています。また、エキナセアには老化やガンを引き起こす活性酸素を除去するポリフェノールが豊富に含まれ、高い免疫効果を示しています。
141 クランベリー(ツルコケモモ) クランベリーから抽出したエキスは、女性に多い膀胱炎や尿道炎などの尿路感染症の予防に、高い効果を示す事が知られています。クランベリーの赤い色素を構成する有効成分・「プロアントシアニジン」が、細菌を増加を抑制し、感染を予防する。
142 ブラックコホシュ 北米先住民の手で発見され、長年にわたり月経痛や更年期障害・リウマチ性関節炎に対して使用されてきました。 ブラックコホッシュに含まれる、テルペン類やアルカロイド類に属する有効成分は、エストロゲン受容体を介してこれらの症状を和らげる効果を発揮します。
143 ローズマリー ハーブの代表、「若返りのハーブ」… リフレッシュ効果で料理や化粧水、入浴剤などに利用。
ローズマリーの成分であるロスマリン酸の並はずれた抗酸化作用(老化防止作用)や精油成分であるピネンの強力な血液循環促進作用を示す。 また、殺菌・収れん性に優れ、ニキビや湿疹、ふけなどの改善や、肌を引き締める効果で広く女性に愛用されています。
144 チェストツリー 月経前症候群・月経異常に有効なハーブです。 チェストツリー(和名・西洋ニンジンボク)は、南ヨーロッパから中央アジアを原産とするクマツヅラ科の植物です。脳下垂体の機能に作用して、女性ホルモン(主にプロゲステロン)の分泌を調整するとされており、ホルモンバランスを整える。これにより、更年期障害、月経異常などに広く用いられている。 チェストツリーに含まれる、イリドイド配糖体(アグニサイド等)、フラボノイド、アルカロイドなどは、中枢神経系に働いてホルモン生成のバランスを整えます。ドイツでは、「Agnolyt」(マダウス社)という医薬品が、「月経前症候群、月経異常、乳房の圧迫・乳房痛」等の効能で販売されている。
145 バレリアン 入眠鎮静作用を持つハーブでヨーロッパからアジアにかけて原産のシダに似たオミナエシ科の植物です。睡眠作用は、穏やかで自然な眠りが得られるとしてドイツ、フランスで多くつかわれている。 ドイツで行なわれた睡眠薬のトリアゾラムとの比較試験では、ほぼ変わらない効果が得らたといわれている。
146 パッションフラワー 緊張緩和と安眠を促すハーブのパッションフラワー(和名:チャボトケイソウ)は、トケイソウ科の多年草です。処方薬と違い習慣性がなく穏やかな安眠とスッキリした目覚めをもたらす。リラックスハーブとして利用されています。催眠作用の他、抗痙攣作用があることからひきつけ、てんかん、月経痛にも用いる。その他、不眠症、ヒステリー、高血圧、動悸、子供の活動過多、更年期障害などにも効果がある。
147 葉酸 葉酸はビタミンB群に含まれ、体内の約20種類の酵素と協力してDNAの合成や細胞分裂に作用します。 細胞分裂が盛んに行われている胎児や乳幼児には特に重要な成分ある。 不足すると、DNAのミスコピーが起こり、不完全な細胞が作られ胃潰瘍、口内炎、ガン細胞の増殖などを引き起こす。胃腸や口の粘膜を保護 ・プリン体を減らし、尿酸による痛風の危険を減らす ・母乳の分泌を増やす ・胎児の脳や脊髄の先天異常を予防する
148 フィーバーフュー  偏頭痛やリュウマチ性関節炎の発症を予防するハーブ 。フィーバーフュー(和名:ナツシロギク)は、キク科の耐寒性多年草の植物です。名前の由来は、fever(発熱)を few(低い)するとの意味からつけられました。 頭痛・偏頭痛の予防・軽減に効果を示し、他にも、血圧を下げる働きや、痙攣を止める効果も認められています。そのため、生理痛や胃痛を鎮めるハーブとしても広く用いられています。
149 ポンコランチ(サラシア) インドやスリランカの熱帯地方に自生するニシシギ科のツル性の植物。糖尿病の治療薬として使用されてきた植物素材です。 現地では糖尿病症状だけでなく、神経痛やリウマチの痛みの軽減や浮腫を取り除く目的でも用いられてきた歴史的経緯があります。 活性成分はサラシノールは血糖値の上昇を抑え、悪玉コレステロールや中性脂肪を抑制する。またインスリンの過剰分泌による低血糖になる心配もなく、アミラーゼはαグルコシターゼの活性阻害作用がある。腸内に多糖であるオリゴ糖を増やし、腸内乳酸菌の餌となり、腸内細菌叢を改善、整腸作用を促す。 糖尿病、肥満・ダイエット、便秘、内臓脂肪によい。
150 ニワトコ ニワトコは別名接骨木(せつこつぼく)といい通常、茎をさす。花は接骨木花、根を接骨木根という。発汗、解熱、むくみ、利尿に用いる。名前の由来は骨折したとき、ニワトコの枝の黒焼きと、うどん粉、食酢を加えたもの患部に塗って治療したためです。
151 カシス カシスポリフェノールを取ることで目の周りの血行が良くなり、結果的に美白効果とクマの軽減をもたらすと推測できるという報告があります。 クマの主な原因は血行不良だといわれていています。 女性にとっては気になるクマが、朝食でカシスポリフェノールを取るだけで薄くできるというのは朗報ですね。 しかも、効果が出始めるまでに15分しかかからないというのも非常に魅力的だと思います。 これはカシスに含まれるアントシアニンが胃で吸収されるためではないかと考えているようです。 カシスに含まれるアントシアニンには、眼精疲労の抑制効果や近視の進行を抑制する強い作用があることが明らかになっています。近視や遠視、老眼などが実際に改善し視力が大幅にアップした報告もあります。 カシスをルテインと一緒に摂るとその作用がさらに高まります。
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