Namazu: [説明]

                   Q&A本文(No2551-2700)

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Q(お客の質問) A(答え)
2551 清熱補血湯(せいねつほけつとう)とは 清熱補血湯(せいねつほけつとう)は重症の口内潰瘍、口内炎。   重症のもので涼膈散(りょうかくさん)や黄連解毒湯(おうれんげどくとう)を用いて効果のないものに有効。口中に熱があり、舌や口腔粘膜にかいようを生じたり、ただれて痛むものに有効。構成生薬:当帰(とうき):3 芍薬(しゃくやく):3 川弓(せんきゅう):3 地黄(じおう):3 麦門冬(ばくもんどう):3 玄参(げんじん):1.5 知母(ちも):1.5 黄柏(おうぱく):1.5 柴胡(さいこ):1.5 牡丹皮(ぼたんぴ):1.5 五味子(ごみし):1.5  
2552 青皮(せいひ)とは 青皮(せいひ)はミカン科 Rutaceae 柑桔 Citrus reticulata Blanco の青い未成熟果皮。主成分はhesperidin C28H34O15 、 myoinoisitol 、精油(主成分は d -limonene)、ビタミンB1。薬理作用は健胃作用、発汗作用。胸脇部が脹って痛むときに用いる。 消化不良に用いる。上腹部がつかえて苦しい、食物が消化されず腹にもたれるなどの症状に適用するが、陳皮だけでは十分効果がないので、青皮を配合して胃腸の蠕動を促進して消化を進め、膨満を除くことと考えられる。乳腺炎・乳房結核に使用する。
2553 青蒙石( せいもうせき)とは 漢方薬。青蒙石( せいもうせき)とは鉱石の雲母( うんも)のことで鎮静に用いる。
2554 赤芍(せきしゃく)とは 赤芍(せきしゃく)はボタン科 Paeoniaceae 芍薬 Paeonia lactiflora Pall. (シャクヤク)の根を乾燥したもの。主成分は精油、脂肪油、 benzoic acid 、樹脂様物質、タンニン、 paeonalin A C17H24O3、 paeoniflorin など。薬理作用は鎮静・鎮痛作用、抗菌作用、抗ウイルス作用、冠状動脈拡張作用。下腹部や腰背部の疼痛・おしさげるような痛み、婦人の無月経・腹痛、男性の慢性前立腺炎、打撲による内出血・疼痛、 冠不全の狭心痛に使用する。
2555 石菖根(せきしょうこん)とは 石菖根(せきしょうこん)はサトイモ科 Araceae 水菖蒲 Acorus calamus L. (ショウブ)、石菖蒲 A. gramineus Soland. (セキショウ)の根茎を乾燥したもの。主成分 は石菖蒲は、 asarone C12H16O3 を主とする精油とフェノール性物質を含む。水菖蒲は、methyl eugenol、 asaryl aldehyde などを主とする精油を含む。 薬理作用は鎮静作用、健胃作用、鎮痛作用、利尿作用、抗真菌作用。 発熱、意識もうろう状態、意識障害、不安、呼吸促進、顔面紅潮、目の充血、頭がふらつく、難聴などの症状がある熱性疾患に用いる。 腹が張って痛む、腹鳴、排ガスなどが多いなどの症状を伴う消化不良症、利尿作用があるので、尿路系の結石や炎症に対する薬剤に補助的に使用。 角膜潰瘍に用いる。
2556 石留実皮(せきりゅうじっぴ)とは 石留実皮(せきりゅうじっぴ)は別名ザクロ、ザクロ科のザクロの成熟果実の果皮を乾燥したもの。成分は果皮にはタンニン類がふくまれ、加水分解後エラグ酸を生じる。また粘液質を含む。そのほか苦味質グラナチン、ウルソール酸、ベツリン酸、イソケルシトリン、微量のアルカロイドなどを含。薬理作用は抗菌作用。 収斂、止瀉薬として慢性下痢、下血、脱肛、駆虫薬として用いる。処方例:黄連湯。
2557 石決明(せっけつめい)とは 石決明(せっけつめい)はアワビ科 Haliotidae 九孔鮑 Haliotis diversicolor Reeve の貝殻を乾燥したもの。主成分は炭酸カルシウム・ conchiolin C30H45O11N9 など。 薬理作用 は鎮静作用。頭がふらつく、目がくらむ、頭痛、耳鳴り、不眠などの症状に用いる。高血圧症で上述の症状があるときは鎮静・降圧の効果を強める。石決明がないときは、真珠母あるいは蛤殻で代用する。
2558 石膏(せっこう)とは 天然の含水硫酸カルシウムなどを含む。止瀉作用や利尿作用がある。激しい口渇や熱感がある時に有効。処方薬:婢加朮湯・五虎湯・消風散・釣藤散・白虎湯・白虎加人参湯 防風通聖散・麻杏甘石湯・木防已湯 。
2559 石斛(せっこく)とは 石斛(せっこく)はラン科の常緑多年草。 暖地の岩または古木に着生し、茎は円柱状で、多数の節を具え、節ごとに線形 の葉を互生。夏季、茎頂またはその付近の節から二個ずつの花柄を出し、白色または淡紅色の芳香ある美花を開く。煎薬として強壮・鎮痛・健胃剤。
2560 全蠍 (ぜんかつ)とは 全蠍 (ぜんかつ)は別名キョクトウサソリで動物生薬の一つである。欧州では昔広く用いられ、その適用は膀胱結石、各種の咬毒、黄疸、痛風、炎症、伝染病の治療、外用として坐骨神経痛などであった。 鎮痙薬として、ひきつけ、破傷風などに、鎮痛に利用。
2561 川弓(センキュウ)とは 川弓(センキュウ)はセリ科 Umbelliferae 川弓 Ligusticum wallichiiFrench. の根茎を乾燥したもの。主成分は アルカロイド、 ferulic acid C10H10O4 、精油。薬理作用は鎮痙作用、鎮静作用、降圧作用、血管拡張作用、抗菌・抗真菌作用。感冒の頭痛や偏頭痛に有効。 このほか、蕁麻疹・湿疹などでは、血流を促進して他の薬の作用を助長するのでよく配合される。
2562 千金内托散(せんきんないたくさん)とは 千金内托散(せんきんないたくさん)は癰(よう)、疔(ちょう)、皮下膿瘍、 リンパ腺炎、慢性中耳炎、慢性骨髄炎 、カリエス、 慢性痔瘻(じろう)、 乳腺炎 、膿胸(のうきょう)、 肛門周囲炎。化膿がすすみ疼痛があるもの。痛みの緩和、排膿促進、肉芽を形成させます。構成生薬: 人参(にんじん):3 黄耆(おうぎ):2 川弓(せんきゅう):2 防風(ぼうふう):2 桔梗(ききょう):2 厚朴(こうぼく):2 桂枝(けいし):2 当帰(とうき):3 白止(びゃくし):1 甘草(かんぞう):1                    
2563 前胡(ぜんこ)とは 前胡(ぜんこ)はセリ科 Umbelliferae 白花前胡 Peucedanum praeruptorum Dunn. の根を乾燥したもの。 主成分は精油、tannin などを含む。杭州白前胡は pyranocoumarin を含んでいる。 薬理作用は去痰作用、冠状動脈血流量の増加作用 、鎮静作用。臨床的には咳嗽・粘稠な痰・呼吸困難・胸が苦しい・舌苔などの症状があるとき(急性気管支炎などでみられる)に、去痰薬として前胡を使用する。 感冒で頭痛・発熱・鼻づまり・鼻汁・咳嗽などの症状があるときに使用する。 柴胡との比較:両者とも風邪を駆逐し、胸腹部の脹った苦痛をやわらげるが、前胡は去痰作用が強いので、咳嗽の激しい感冒に適し、柴胡は悪寒と発熱が交互にあらわれる感冒に適している。両方の症状がある感冒には、前胡・柴胡を併用。
2564 川骨(せんこつ)とは 川骨(せんこつ)はスイレン科のコウホネまたはその他同属植物の根茎を縦割したもの。薬理作用は鎮静作用、プロスタグランジン生合成阻害作用。利尿、浮腫、打撲傷などに用いる。 また産前産後、月経不順、血の道症などに、また鎮静薬として婦人の神経興奮状態のときに使用。体力増進剤として疲労回復に、発汗薬として風邪に、健胃薬として胃腸病等に使用。関連処方;治打撲一方
2565 蝉退(せんたい)とは 蝉退(せんたい) 「名医別録」に収載 [起源]セミ科のスジアカクマゼミまたはその他セミ科のさなぎのぬけがら [薬理作用]インターフェロン誘起作用 [用途]風邪などの発熱,悪寒に解熱薬として用いる他,ジンマシンなどの皮膚掻痒症 に,止痒的効果がある.咽喉炎,結膜炎などの炎症に消炎効果があり,また破傷風,小 児驚風に鎮痙薬として応用する. ◆関連処方;消風散
2566 センナ葉とは マメ科のチンネベリ・センナ、またはアレキサンドリア・センナの小葉。成分はジアントロン類(センノシドA,Bなど。アントラキノン類(アロエエモジン、  レインなど)を含む。センノシドAよりもセンノシドBの含量が多い。蠕動運動促進(センノシド類)。 「応用」 緩下薬。少量で苦味健胃薬となり、消化を促進させるが、適量を用いると (3〜6g)緩下作用を引き起こし体内での食物の停滞、便秘などを治す。単味で用いることが多い。
2567 旋覆花(せんぷくか) とは 旋覆花(せんぷくか)はキク科 Compositae 旋覆花 Inula britannica L. とその変種の頭状花序を乾燥したもの。主成分は taraxasterol 、inusterol B C17H27OH ・ inusterol C 、一種の中性結晶物 C14H20O4 を含む。 薬理作用制吐・去痰の作用がある。
2568 旋覆花代赭石湯(せんぷくかたいしゃせきとう)とは 旋覆花代赭石湯(せんぷくかたいしゃせきとう)は胃炎(胃カタル)、 胃酸過多、胸やけ、胃・十二指腸潰瘍、胃がん、胃拡張、胃弱・胃下垂、胃アトニー、胃酸減少症などに有効。胃部がつかえてはり、酢っぱい水を吐き、胸やけ、げっぷの多いものによい。生薬構成:旋覆花(せんぷくか):3 大棗(たいそう):3 代赭石(たいしゃせき):3 甘草(かんぞう):2 人参(にんじん):2 半夏(はんげ):5 生姜(しょうきょう):4  
2569 草果(そうか)とは 草果(そうか)はショウガ科 Zingiberaceae 草果 Amomum tsao-ko Crevost et Lemarie (ソウカ)の成熟種子を乾燥したもの。主成分は精油。芳香健胃薬である。 肉食の消化不良に効果がある。消化吸収が悪いため上腹部がつかえて脹るような症状がよい。
2570 桑寄生(そうきせい)とは 桑寄生の学名はLoranthus parasiticusで通称ヤドリギ。 ヤドリギは鳥が果実を食べて種子を運ぶ鳥散布型で、鳥の消化管を通過して粘着性にとむ種子が他の樹木に付着して発芽する。 ヤドリギの茎葉にはオレアノール酸、アビクラリン、イノシトール、クエルセチン、 ルペオールなどが含まれる。腰や関節の痛みを和らげ、胎動不安や 妊娠時の出血を治す。腰痛には独活・防風などと配合する。高血圧や狭心症の治療にも応用される。
2571 皀莢(そうきょう)とは 皀莢(そうきょう)は別名、サイカチでマメ科落葉性高木で樹高 15メートル。せき、たん、はれもの、できもの、 リューマチに有効。
サイカチのさやの採取は、10月頃よく熟したさやをとり、天日でよく乾燥させ、 これを生薬で、皀莢(そうきょう)という。正確には、和皀莢(わそうきょう)という。 また、サイカチの刺のみを乾燥させたものを皀角刺(そうかくし)といい、種子に熱湯を通して天日で乾燥させたものを皀角子(そうかくし)という。
2572 蒼耳子(そうじし)とは 蒼耳子(そうじし)はキク科 Compositae 蒼耳 Xanthium Strumarium L. (オナモミ)の成熟果実を乾燥したもの。主成分 xanthostrumarin 、大量の linoleic acid を含む脂肪油、タンパク質、ビタミンCなど。 薬理作用は発汗、鎮痛、抗菌、消炎の作用があり、in vitro で黄色ブドウ球菌を抑制する。ただし、口渇・便秘などの副作用がある。蒼耳子から一種の配糖体様の黄白色結晶が得られるが、これが主な毒性成分と考えられる。動物実験では主として血糖を急激に下降して昏睡・死亡に至らしめる。 臨床応用は急性副鼻腔炎、発熱・頭痛・膿性鼻汁などの炎症をともなうような慢性のアレルギー性鼻炎、関節の痛み、風邪による頭痛、蕁麻疹。 用量 3〜9g。過量に服用すると中毒を生じる。中毒症状は悪心・嘔吐・低血圧・腹痛など。
2573 桑票蛸(そうひょうしょう)とは 桑票蛸(そうひょうしょう)はかまきりの卵で頻尿・夜尿にもちいる。
2574 続断(ぞくだん)とは 続断(ぞくだん)は「おどりこそう」の根で神経痛、筋肉痛、打撲にもちいる。
2575 側柏葉(そくはくよう )とは 側柏葉(そくはくよう )はコノテガシワ (ヒノキ科)の葉 。葉を刈り取って水 洗いし水気を切って小さく刻み日干しで乾燥する。下痢には 乾燥した葉五cを一回分として水二百_gで半量になるまで煎じて飲む。不眠や疲労時に、枝葉を浴用料として用いる。
2576 柏子仁(はくしにん)とは 柏子仁(はくしにん)はコノテガシワ (ヒノキ科)の種子。
秋に熟した果実を摘みとり、たたいて出てき た種子だけを集め、日干しで乾燥する。強壮に、乾燥した種子を一度軽く鍋で炒り、ミキサー等で粉 末にしたものを、一日量五〜十二cとし三回に分けて水で飲む。
2577 続名湯(ぞくめいとう)とは 続名湯(ぞくめいとう)は脳溢血、脳軟化症、気管支ぜんそく、気管支炎、高血圧症。構成生薬は杏仁(きょうにん):4 麻黄(まおう):3 桂枝(けいし):3 人参(にんじん):3 当帰(とうき):3 川弓(せんきゅう):2 乾姜(かんきょう):2 甘草(かんぞう):2 石膏(せっこう):6 。麻黄(まおう)、石膏(せっこう)が配合されており、脳卒中後の比較的初期や体力のあるものに用いるもので、慢性化したもの、あるいは冷えや麻痺(まひ)感を伴うものには不適で、この場合には桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)や小続名湯(しょうぞくめいとう)が適します。
2578 蘇木(そぼく)とは 蘇木(そぼく)はマメ科 Leguminosae 蘇木 Caesalpinia sappan L. (スオウ)の茎木を乾燥したもの。主成分は色素成分の brasilin C16H14O5、精油など。 薬理作用は止血鎮痛、血液凝固の促進作用、中枢の抑制作用、抗菌作用。打撲捻挫による内出血の腫脹、疼痛に適用し、内服あるいは外用する。打撲捻挫に外用するが、骨折が癒合しないうちは傷部を熱い液で洗浄するのみで、力を入れて摩擦してはならない。骨折が癒合して関節硬直や筋肉の拘縮が残っているときには、患部を温かい煎液で洗ったり適当にマッサージしたりする。 産後に出血が多く、頭がふらつく・目がくらむ・息切れなどの症状があるときには、蘇木を止血の補助に用いる。 このほか、蘇木には抗菌作用があるので腸炎・赤痢・膿血便に使用する。
2579 大黄附子湯(だいおうぶしとう)とは 大黄附子湯(だいおうぶしとう)は胃けいれん、腸けいれん、胆石、胆のう疾患発作、腎臓結石、腸閉塞などで急激な腹痛を伴う肋間神経痛、 挫骨神経痛。                                  目左脇腹または右脇腹、腰、下肢の痛むもの。腹が絞られるように、激しく痛み熱感と悪寒のあるもの。便秘気味で冷えるものに有効。構成生薬は大黄:1 附子:1 細辛:1       
2580 代赭石(たいしゃせき)とは 代赭石(たいしゃせき)は三方晶系の赤鉄鉱 Hematitum。主成分は二酸化ケイ素(40.25%)、酸化第二鉄(51.52%)など。 薬理作用は鎮静、鎮吐、止血作用がある。食道下部や噴門部の痙攣など、食道部の閉塞感があって飲食物が通過しにくい場合に用いる。 頭がふらつく・目がくらむ・頭脹感・耳鳴りなどの症状を呈する高血圧症で、しかも動悸・歩行時のふらつき・手指の震え・煩躁・便秘などの症状をともなう場合に適している。呼吸困難に適している。心臓性喘息で、呼吸促進・胸苦しいなどの喘息発作がおこりそうなときに使用する。喘息発作後に、おくび・汗が出るなどの症状があるときにも用いる。痰に血が混じるなどのときに適用する。
2581 大青竜湯(だいせいりゅうとう)とは 大青竜湯(だいせいりゅうとう)はかぜ、 流 感、 肺 炎、 気管支炎、熱性疾患、癰(よう)、疔(ちょう)、乳腺炎 、化膿性炎症、耳下腺炎、 麻疹(ましん)、 風疹(ふうしん)、 じんましん、 急性腎炎、 むくみ(浮腫・水腫)に有効。発熱、頭痛、悪寒で体が痛み、汗が出ないもの。喘鳴)、咳嗽(がいそう)、口渇(こうかつ)、浮腫などがあるもの。構成生薬は麻黄(まおう):6 杏仁(きょうにん):3 桂枝(けいし):2 生姜(しょうきょう):2 大棗(たいそう):2 甘草(かんぞう):1 石膏(せっこう):1            
2582 大腹皮(だいふくひ)とは 大腹皮(だいふくひ)はシュロ科 Palmae 檳榔 Areca catechu L. (ビンロウジュ)の成熟果皮を乾燥したもの。主成分はtanmin 。 薬理作用 は健胃、利尿、止瀉作用。上腹部がひどく脹り、大便がすっきり出ないとき(慢性肝炎・消化不良症などに見られる)に用いる。ただし大腹皮は膨満感だけで、他覚的には脹満のないものには使用すべきではない。
2583 沢瀉(たくしゃ)とは 沢瀉(たくしゃ)はオモダカ科のサジオモダカの塊茎で、通例、周皮を除いたもの。成分はトリテルペノイド(アクリソールA,B,C,Dなど)、糖類。βーシトステロール、アミノ酸、ビタミン類を含有する。
薬理作用は抗脂肝(沢瀉末)、四塩化炭素誘発肝障害抑制(ベンゼンアセトン可溶抗脂肝分画)、肝・血中アルコール低下(アリソールA、アリソールA24アセテート、アリソールC23−アセテート)。
利尿、止瀉薬として小頻尿、めまい、口渇などの症状に用いる。処方例:五苓散、当帰芍薬散、沢瀉湯など。
2584 沢瀉湯(たくしゃとう)とは 沢瀉湯(たくしゃとう)の適応は胃弱、胃下垂、胃アトニー症、車・船の酔い、 メニエル症候群、 腎 炎 その他のめまい。
胃内停水があって頭が重く、なにか物が頭にかぶさっている感じがあり、めまいに苦しむもの。尿の出が少ないものに有効。 構成生薬は沢瀉(たくしゃ):3 朮(じゅつ):1
2585 托裏消毒散(たくりしょうどくさん)とは 托裏消毒散(たくりしょうどくさん)の適応はせつ、癰(よう)、疔(ちょう)、 蜂窩織(ほうかしき)炎、 化膿性乳腺炎、 化膿性中耳炎(ちゅうじえん)、膿胸(のうきょう)、 肛門周囲炎、痔瘻(じろう)、 ひょうそ、 その他諸種の急性化膿性炎症、 皮下膿瘍(のうよう)。
いろいろな化膿性炎症で、痛みのひどくないもので局所の発赤、腫張、疼痛(とうつう)などがあり、傷口もあかないし、化膿が散りもしないもの。病変が拡大する傾向のものや敗血症のおそれがあるものに有効。構成生薬は人参(にんじん):2.5 川弓(せんきゅう):2.5 桔梗(ききょう):2.5 白朮(びゃくじゅつ):2.5 芍薬(しゃくやく):2.5 当帰(とうき):2.5 茯苓(ぶくりょう):2.5 白止(びゃくし):1 厚朴(こうぼく):2 皀角刺(そうかくし):2 黄耆(おうぎ):1.5 金銀花(きんぎんか):1.5 。
2586 タラ根皮(たらこんぴ) とは タラ根皮(たらこんぴ)はウコギ科のタラノキの樹皮、材及び根皮を乾燥したもの。成分はサポニン(αータラリン、βータラリナロシドA,B,C,など)、トリテルペン、ステロールを含む。民間では糖尿病に用いている。中国の竜牙そう木(りゅうがそうぼく)は鎮痛、健胃、利水薬としてリュウマチ性関節炎、急性・慢性肝炎、打撲症、骨折などに用いている。 処方例は連銭草(シソ科のカキドウシの全草。
2587 丹参(たんじん)とは 丹参(たんじん)はシソ科 Labiatae 丹参 Salvia miltiorrhiza Bge. (タンジン)の根を乾燥したもの。主成分は tanshinone A C18H12O3 、 tanshinone B C19H18O3 、 tanshinone C C19H20O3。色素の主成分は C19H20O3 。ビタミンEも含む。 薬理作用は血管拡張、抗菌作用。 臨床的には、鎮静・精神安定・鎮痛などの作用がある。心臓血管拡張作用。余分なコレステロールや中性脂肪をとりのぞく(血中脂質低下作用)。血管を広げて血流量を増やす。血圧を下げる。血栓ができるのを防ぐ 。血液の粘度を下げ、サラサラの状態に変える。血液の老化を防ぐ。血液や血管が活性酸素に侵されるのを防ぐ。  E余分なコレステロールや中世脂肪をとりのぞく。
2588 竹如温胆湯(ちくじょうんたんとう)とは 竹如温胆湯(ちくじょうんたんとう)はかぜのこじれたもの、 感冒が遷延して咳がひどく不眠のあるもの、 気管支炎、肺炎、 不眠症、 神経症、 発作性心悸亢進症 、肺炎の回復期。              発熱が長引き、あるいは解熱後せきが出て、痰(たん)が多く、眠れないもの。夢を多くみて安眠できないもの。構成生薬は柴胡(さいこ):3 竹如(ちくじょう):3 茯苓(ぶくりょう):3 生姜(しょうきょう):3 半夏(はんげ):5 香附子(こうぶし):2 桔梗(ききょう):2 陳皮(ちんぴ):2 枳実(きじつ):2 黄蓮(おうれん):1 甘草(かんぞう):1 人参(にんじん):1  
2589 竹節人参(ちくせつにんじん)とは 竹節人参(ちくせつにんじん)はウコギ科のトチバニンジンの根茎を、通例、湯通ししたものである。成分はサポニン約7%を含有し、主サポニンはチクセツサポニンであるが、チクセツサポニンTa、V、T(ジンセノシド)も含有。薬理作用は鎮静、鎮痙、解熱、鎮咳、去痰、腸管運動増強、ストレス性潰瘍抑制(チクセツサポニンU)、コリン様作用、ヒスタミン遊離、消化性潰瘍抑制(非サポニン分画)。血糖降下(粗サポニン分画、チクセツサポニンV)。臨床的には去痰、解熱、健胃薬として用いる。処方例は人参の代用として小柴胡湯、半夏瀉心湯などに配合される。
2590 竹葉(ちくよう)とは 竹葉(ちくようはイネ科 Gramineae 淡竹葉 Lophatherum gracile Brongn (コササクサ)の茎葉を乾燥したもの。薬理作用は解熱・利尿作用があるが、効力は非常に弱い。 経験的に、淡竹葉は熱・尿が濃い・顔面紅潮・口渇・口内炎・鼻出血などの症状に効果があるとしている。日射病・熱射病による心火の症状には淡竹葉を使用する。石膏の補助として熱性疾患後期の余熱をさますのに用いる。
2591 葉石膏湯(ちくようせっこうとう) 葉石膏湯(ちくようせっこうとう)はかぜが長引いたもの、流感、気管支炎、肺炎、 ぜんそく、麻疹などで咳嗽が激しく呼吸困難のあるもの、 肺結核、 糖尿病で微熱・口渇(こうかつ)のある症状に有効麦門冬湯(ばくもんどうとう)に似て体力が衰弱して、皮膚や粘膜が乾いて潤いにとぼしく、口内が乾き、口渇(こうかつ)があり、よく眠れなくて夢の多く、食欲不振やねあせなどのある状態に有効。  構成生薬は竹葉(ちくよう):1 甘草(かんぞう):1 石膏(せっこう):7 粳米(こうべい):3 麦門冬(ばくもんどう):4 半夏(はんげ):3 人参(にんじん):2
2592 知母(ちも)とは 知母(ちも)はユリ科のハナスゲの根茎。成分はサポニン約6%(チモサポニン、マルコゲニン3-0−βーチモビオシド、サラササポゲニン二-0-βーグルコシドなど)、キサントン配糖体約1.3%(チモニン、イソマンゲフェリンなど)。薬理作用は血糖降下(水エキス)。解熱、抗菌(煎液)。呼吸中枢抑制、溶血、利尿、鎮静。止瀉、口渇などに応用する。処方例は酸棗仁湯、滋陰降下湯、消風散、辛夷清肺湯、白虎加人参湯など
2593 地楡(ちゆ)とは 地楡(ちゆ)はバラ科ワレモコウ属、ワレモコウ、吾木香、吾亦紅、Great Burnet、Burnet Bloodwort 、学名はSanguisorba officinalis。成分はタンニン、サポニン。11月ころ根茎を掘り採り、ひげ根を取リのぞいて水洗い、日干し。下痢止め、外傷による出血、やけど、胃腸炎
2594 丁子( ちょうじ)とは 丁子( ちょうじ)はフトモモ科のSyzygium aromaticum MERR.et PERRYの花蕾 。薬理作用は鎮静作用、子宮収縮作用、抗菌・抗ウイルス作用。芳香性健胃薬として胃腸機能の低下、嘔吐、吐瀉、腹痛などの症状に応用する。処方例は治打撲一方、女神散。
2595 猪苓(ちょれい)とは 猪苓(ちょれい)はサルノコシカケ科のチョレイマイタケの菌核。日本産はくびれが多く、 やや軽質で「真猪苓」と称され、中国産は凸凹が少なく、硬質で「唐猪苓」と称 される。近年猪苓が非常に減少し高価になっており、日本に韓国産も輸入され るが、品質は日本産に似ている。成分はステロール(エルゴステロール)、有機酸、多糖類を含有。解熱、止渇、利尿薬として、口渇、腎臓疾患などに応用する。処方例は胃苓湯、茵ちん五苓散、五苓散、柴苓湯、猪苓湯など。
2596 天南星(てんなんしょう)とは 天南星(てんなんしょう)はサトイモ科 Araceae 天南星 Arisaema consanguineum Schott の塊茎を乾燥したもの。生姜を加えて炮製したものを製南星、牛の胆汁で炮製したものを胆南星、薬品による炮製を加えていないものを生南星と呼ぶ。主成分はsaponin 、 benzoic acid 、 amino acid 、 d -mannitol など。薬理作用は鎮静、鎮痙作用、去痰作用、抗腫瘍作用。 臨床応用として鎮痙、眩暈、顔面神経麻痺、半身不随などがあらわれたとき(脳卒中・破傷風などにみられる)に用いる。破傷風・小児の熱性痙攣には胆南星を常用する。 最近、腫瘍に対し補助薬として試験的に使用している。生南星は、毒性が強いので内服には用いず外用する。製南星は、毒性が弱く散風寒・通経絡の効能が強いので、脳卒中に適している。 胆南星は牛胆汁で製したもので痙攣に適している。
2597 天門冬 (てんもんとう)とは 天門冬 (てんもんとう)は別名 くさすぎかずらで塊根に鎮咳・止渇・強壮作用がある。
2598 冬瓜子(とうがし)とは 冬瓜子(とうがし)はウリ科 Cucurbitaceae、冬瓜 Benincasa hispida Cogn. (トウガン)の成熟種子を乾燥したもの。主成分は trigonelline、 adenine、脂肪油。 薬理作用は排膿、利尿・消炎作用、去痰作用。 臨床的には内臓の化膿症(内癰)、咳嗽の補助薬として用いる。
2599 唐胡麻( とうごま)とは 唐胡麻( とうごま)は別名、蓖麻(ひま)と呼び唐から伝わった胡麻の意。花の後に刮ハを結び、その種子からとった油が蓖麻子油(ひましゆ)で下剤に用いる。 トウダイグサ科
2600 党参 (とうじん)とは 党参(とうじん)は消化機能低下を改善。胃下垂状態の改善や疲労回復、食欲不振・口渇などに効果的。党参はキキョウ科ヒカゲノツルニンジンの根。党参は朝鮮人参より作用は穏やかですが、朝鮮人参と比べて温める作用は弱く、のぼせやすい方が服用してもよい。胃腸が弱く疲れやすい方は党参をジュースとしてもよい。
2601 クロイツヘルツヤコブ病(ヤコブ病)とは タンパク質である異常型のプリオン(prion)が病原体となり,感染症を引き起こすのがプリオン病で,牛では狂牛病,羊のスクレイピー,人ではクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)です。異常タンパク質「プリオン」を食べる)ことによって 感染し、その異常タンパク質が増殖し とくに脳内で増殖、脳をスポンジ化しやがて死に至る。人から人へは感染しない。
2602 MDMA(通称 : エクスタシー)とは MDMA(通称 : エクスタシー)は合成麻薬(植物ではなく他の化学薬品から合成された麻薬)で化学名メチレンジオキシメタンフェタミンの略称です。エクスタシーとは日本語で「快感」等を意味する言葉です。白色の粉末で、錠剤やカプセルにして密売されることが多い。視覚や聴覚を変化させ、幸せな気分にする作用があるが、不安感・不眠症も引き起こす。乱用すると錯乱状態になり、腎臓・肝臓障害や記憶障害などの症状も出てくる。「麻薬及び向精神薬取締法」の規制対象となっている。日本でも近年、若者たちの間で服用する者が増加していて、問題となっている。
2603 灯心草(とうしんそう)とは 灯心草「とうしんそう」はイグサ科JuncaceaeのJuncus effusus L var decipiens Buchの茎髄または全草で漢方薬。成分は茎髄は繊維、脂肪油、タンパク質などを含む。茎は多糖類を含む。効能は排尿困難、排尿痛、焦躁感、小児の夜泣きなどに用いる。
2604 導水茯苓湯(どうすいぶくりょうとう) 導水茯苓湯(どうすいぶくりょうとう)はネフローゼ、 むくみ(浮腫・水腫)、 腹水に用いる。構成生薬は茯苓(ぶくりょう):3 沢瀉(たくしゃ):3 白朮(びゃくじゅつ):3 麦門冬(ばくもんどう):5 桑白皮(そうはくひ):1 蘇葉(そよう):1 大腹皮(たいふくひ):1 縮砂(しゅくしゃ):1 木香(もっこう):1 燈心草(とうしんそう):1 檳榔(びんろう):2 木瓜(もくか):2 陳皮(ちんぴ):1.5 。
2605 桃仁(とうにん)とは 桃仁(とうにん)はバラ科 Rosaceae 桃 Prunus persica (L.) Batsch. (モモ)の成熟した種子を乾燥したもの。 主成分は amygdalin C20H27O11N 、 emulsin 、脂肪油、ビタミンB1。 鎮痛・消炎・解毒・通便作用。 月経痛や無月経で、下腹部が脹って痛む、月経血がすっきりと出ない、血塊がまじる、月経血が紫黒色・月経量が少ない、ひどいときには数ヶ月来潮しないなどの症状があるときに使用する。 打撲捻挫による内出血・疼痛に使用する。 外傷後の便秘や寝たきりによる運動不足で腸の蠕動が減少したための便秘に適している。。
2606 土瓜根(どかこん)とは 土瓜根(どかこん)は別名カラスウリ。ウリ科の蔓性多年草。雌雄異株。夏、白色で縁が糸状に裂けた美花を夜に開き、晩秋、実が赤く熟す。果肉は荒れ止めの化粧水を作り、種子は薬用・食用。塊根から採った澱粉は天瓜粉テンカフンの代用、生薬の土瓜根(どかこん)として黄疸・利尿・催乳剤。漢方では、カラスウリの根を土瓜根ドカコン、果実を土瓜実、種子を土瓜仁と称して使用 する。根は利尿、排膿剤とし、果肉は民間で火傷に用い、種子は去痰、鎮咳、鎮痛、消炎剤として用いる。これを用いた小陥胸湯(しょうかんきょうとう)は、湿性肋膜炎に有効である。
2607 橙皮(とうひ)とは 橙皮(とうひ)とはミカン科のダイダイの成熟した果実の皮を乾燥させたもの。漢方薬としては芳香性苦味健胃剤として食欲不振,嘔吐などに用いられるほか、駆風(くふう)薬、咳止めなどに使われます。また、香味剤(香りや味をつけるための原料)として飲料や菓子、あるいは香水などに幅広く用いられる。肉厚で、内側の白皮を取り除いたものが良品とされています。原産地はインド・ヒマラヤ地方で、樹高が4〜5メートルになる常緑樹です。日本では和歌山、山口、愛媛、徳島、宮崎などが多く、外国ではスペイン南部、イタリアのシシリー島、中米の西インド諸島が多く有名です。日本産ではカブス、ザダイダイの2種類が知られ、カブスは熟して濃い黄赤色になり、ザダイダイは橙黄色で年を越すと再び緑色になります。香橙湯(こうとうとう)、トウヒチンキとに処方され、トウヒシロップの製造原料として用いられる。
2608 兎絲子(としし)とは 兎絲子(としし)はヒルガオ科 Convolvulaceae 兎絲 Cuscuta chinensis Lam. (ハマネナシカズラ)の成熟種子を乾燥したもの。ネナシカズラ C. japonica Choisy も用いられる。主成分は兎絲子配糖体、amylase 、ビタミンA類。 薬理作用 補腎益精・明目・止瀉・安胎 臨床応用は止瀉作用。
2609 独活(どっかつ) とは 独活(どっかつ) はAraliae Cardatae Rhizoma、ウコギ科(Araliaceae)のウドAralia cordata Thunbergの通例、根茎をさす。成分は精油、トリテルペノイド、ostholなど。疼痛、知覚麻痺、冷えなどのしびれを除く。全身各部の筋肉や関節などのこわばりや疼痛、さまざまな眼疾患、目が赤くなって痛んだり、かすんだりするもの、関節の痛み、しびれ、皮膚のそう痒、痙攣性疾患などに用いて、それらの症状を除く。関連処方には十味敗毒湯
2610 土別甲(どべっこう)とは 土別甲(どべっこう)の原料はスッポンまたはシナスッポンの背甲。解熱、解毒、強壮作用がある。関連処方には延年半夏湯。
2611 南天実(なんてんじつ)とは 南天実はメギ科植物「南天竹」(和名:南天)の実。NandinadomesticaThunb.。秋に果樹が成熟したとき、又は翌年の春迄に採集し、日干しにする。成分はアルカロイドを含み主なものはo-メチルドメスチシンで、その他にプロトピン、イソコリジン、ナンジニン、ドメスチシン、ペラルゴニンジン-3-キシロシルググルコシド、カリステフィンを含む。種子に脂肪油のリノリン酸、オレイン酸、フィトステロールの他、プロトピン、フマル酸を含む。適応として利尿、鎮咳、解熱作用があり、民間では鎮咳薬として用いるほか、扁桃炎等に含嗽料、浴湯料等として用いる。
2612 ナンバの毛(南蛮毛)とは ナンバの毛(南蛮毛)500g ナンバノ毛とはトウモロコシの雌花の長い花柱、つまりトウモロコシの毛のことで中国では、「玉米鬚」英語ではコーン・シルクといわれています。 利尿・腎機能の改善・むくみ・黄疸や血圧降下にも有効。
2613 肉従容(にくしょうよう)とは ニクショウヨウ Cistanchis Herba ニクショウヨウ Cistanche deserticola Y.C.Ma 又はホンオニク Cistanche salsa C.A.Meyerの肉質茎。 中央アジアやモンゴルの砂漠地帯に生えている植物の根に寄生する植物。 強壮・強精における重要な生薬として知られ、性的不能や不妊症、足腰の萎弱、物忘れなどに用いる。中国では、産後衰弱して体力回復の遅いときに、ニクショウヨウを食べて滋養をつける方法が知られる。ニクショウヨウに枸杞子(クコシ)や黄耆(オウギ)などの生薬を加えて、鶏肉と一緒に煮て食べるらしい。
2614 朝鮮人参とは 人参は朝鮮(高麗)人参の名前で知られています.いる。人参の効能は心筋の強化、冠状動脈硬化の予防と治療、狭心症、慢性胃炎からくる胃酸欠乏、急性・慢性肝炎、、神経衰弱、性機能障害など。 薬理作用は
1)中枢神経系の調整作用
大脳皮質の興奮と抑制のバランス機能を増強。
神経の乱れを回復させ、肉体や脳の疲労への抵抗力を高める。
2)有害物質に対する防御能力
3)免疫機能
血中の白血球数を増加。
4)心臓血管系の調整作用 
少量(5〜10g)の人参を服用すると血圧は上がるが、大量(30g)に摂取した場合、血圧は下がる。
5)内分泌への作用  
副腎皮質に作用し、ホルモンの分泌を活発化。
6)代謝を高めます
7)癌の増殖、転移の抑止作用。  
人参に含まれるサポニンの一種に、癌の予防・改善効果がある。
2615 忍冬 (にんどう )とは 忍冬は別名、金銀花。スイカズラ科 Loniceraceae。 Lonicera japonica Thunb. (スイカズラ)の花蕾を乾燥したもの。味は甘い。主成分はinositol C6H12O6 ・ luteolin C15H10O6 ・ tannin など。薬理作用は抗菌作用、抗ウイルス作用、抗真菌作用、収斂作用、利尿作用。 下痢・感冒・熱性疾患に有効。膿瘍・癰・せつなどで発赤・腫脹・熱感・疼痛のあるときに抗菌作用を発揮する。化膿症が治癒したあとの口渇には、金銀花の煎汁を茶代わりに飲むとよい。細菌性下痢・急性腸炎などによる下痢に有効。発熱・軽度の悪風寒・咽痛に用いる。
2616 梅寄生 (ばいきせい)とは 梅寄生はコフキサルノコシカケが正式名、子実体にエルゴステロール、ユビキノン、グリシン、ジヒドロエルゴステロールを含む。また、グルコースからなる多糖類に抗腫瘍活性が認められる。1日量20gに水1.8リットルを加え弱火で煎じ泡がたたなくなるまで煮詰めた煎汁を2〜3回に分け空腹時に服用する。 特に食道ガンに有効であることが報告されている。
2617 排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)とは 排膿散及湯は排膿散と排膿湯を合わせた処方であり「排膿散および湯」とも呼ばれる。生薬構成は桔梗4.0、甘草・枳実・芍薬・大棗各3.0、生姜1.0 。発赤、腫脹、疼痛を伴う化膿性皮膚疾患や歯槽膿漏、歯齦炎などに使用。 応用疾患 患部が発赤、膨張して疼痛を伴う皮膚化膿症、蓄膿症など。 保険適応可能(ツムラ/122)
2618 麦芽(バクガ、ばくが) とは 生薬名の麦芽(バクガ)はイネ科 Gramineae 大麦 Hordeum vulgare Linne(オオムギ)の発芽した種子を乾燥したもの。主成分は amylase ・ ビタミンB・C。健胃薬で一般的に消化不良に効果がある。米・麺類・果物の食べ過ぎによる消化不良に対し、消化を促進し食欲を増す。授乳を中断したために生じた乳汁のうっ滞を軽減して腫脹と疼痛を除く。ただしやや多量に用いるべきで、生麦芽120gを弱火で黄色になるまで灼めて煎じるか、炒って粉末にした麦芽60gを15gずつ湯で服用すれば効果がある。やや大量に使用するのがよく、少量では無効。一般に煎剤には1回12〜30g(小児は減らす)。
2619 伯州散(はくしゅうさん)とは 伯州散(はくしゅうさん)の適応症はカリエス、せつ・癰(よう)、肛門周囲膿瘍、痔ろう 、化膿性皮膚疾患、 乳房炎 、麦粒腫(ばくりゅうしゅ)、 涙のう炎、 中耳炎、蓄膿症、歯槽膿漏構成生薬:反鼻(はんぴ)、鹿角(ろくかく)、津蟹(しんかい)を別々に黒焼きとして、等量に配合。
日本古来の民間薬で一名「外科倒し」とも呼ばれる、化膿性疾患の内服薬です。慢性・亜急性に用いるもので、琲膿を促して肉芽の新生を促進。 慢性化してろう孔(ろうこう)や潰瘍となって、排膿がやまず、肉芽の形成が悪くて、なかなか治らないときに用いる。、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)と合わせて痔ろうや歯槽膿漏(しそうのうろう)によく適用されます。 本方は、内服だけではなくて、紫雲膏(しうんこう)に練り込んで軟膏剤として外用にすることもできます。  
2620 白扁豆(はくへんず)とは 白扁豆(はくへんず)はマメ科 Leguminosae 扁豆 Dolichos lablab L. (フジマメ)の種子を乾燥したもの。 味は甘い。主成分はデンプン、 ビタミンA・B・C 、nicotic acid など。 薬理作用として利尿作用がある。 臨床応用は夏期の胃腸型感冒、急性胃腸炎、消化不良などで、頭痛・悪熱・煩躁・口渇・水を飲みたがる・上腹部痛・嘔吐・下痢・食欲不振などの諸症状。
2621 麦門冬(バクモンドウ、ばくもんどう) とは 麦門冬(バクモンドウ)は別名、ジ ャ ノ ヒ ゲあるいは竜のヒゲと呼ばれ、冬に青い南天くらいの丸い実をつける。ユリ科で根の膨大部を指す。成分はステロイドサポニン、 ホモイソフラボノイドなど。薬効は鎮咳去痰、止渇、血糖降下、滋養、催乳。漢方処方例には麦門冬湯(バクモンドウトウ)、竹茹温胆湯(チクジョ ウンタントウ)、辛夷清肺湯(シンイセイハイトウ)など。
2622 破胡紙(はこし)とは 破胡紙(はこし)は別名、補骨脂(ほこつし)。マメ科 Leguminosae 補骨脂 Psoralea corylifolia L. (オランダヒユ)の成熟した果実を乾燥したもの。 味は辛く苦い。主成分は天然の chalcone である corylifolinin 。多種の coumarin 様の物質、主として psoralen 、 isopsoralen を含む。 薬理作用は冠状動脈の拡張作用、外用で皮膚のメラニン新生促進作用、抗菌作用、肉腫抑制作用。
臨床応用は下痢、腰痛・早漏・呼吸困難・咳嗽などに用いる。冠状動脈を拡張するが、現在のところ冠不全に対する主薬ではない。白癜風に使用する。補骨脂30gをエチルアルコール100ml中に一週間浸け、滲出液を塗布すると局所の色素を増生して白斑が縮少する。
2623 薄荷(はっか、ハッカ)とは 薄荷は和種薄荷(ジャパニーズミント)、緑薄荷(スペアミント) 、西洋薄荷(ペパーミント)等の総称。 和種薄荷はもともと日本に自生していて万葉の時代には「めぐさ」と呼ばれた。疲れ目などに目草、目貼り草、目ざめ草として用いたことに由来する。 その後、中国から漢字が導入され「薄荷」が日本式に「はっか」と発音され、定着した。ハッカは植物分類では、唇形科紫蘇科薄荷属に属する。ハッカは、宿根性で、つぼみが着く頃、精油の含量が最も多い。 特異な芳香があり、葉を口に含むと清涼感がある。 精油は、乾燥葉を水蒸気蒸留して得る。 植物から得られ、芳香を発する揮発性の油を精油(essential oil )と呼ぶ。 この精油を-20℃に冷却すると、結晶が析出しし、これが、L−メントール(薄荷脳)です。 ハッカ油の主成分はL-メントールであり、ピネン、リモネン、メンソン、メンチルアセテート等が存在する。
2624 薄荷葉(はっかよう)とは 開花前の薄荷の葉を刈り取り、風通しのよい日陰で速やかに乾燥します。乾燥した葉から水蒸気蒸留により精油分を取り、冷却して析出する結晶をメントールといい、残りのものはハッカ油としてそれぞれ製薬、製菓などの原料とする。薄荷葉には中枢抑制や血管拡張などの作用があり、芳香性健胃、風邪の熱、頭痛、めまい、消化不良、歯痛などに有効。 とくに腹が張って、気分の悪いときに飲むと、腸内のガスが出て、気分がよくなる。爽やかな香りがあり、健胃整腸、鎮静などの効用がある。
2625 蕃果(ばんか)とは 葉をグァバ葉、実を蕃果、蕃石榴(ばんせきりゅう)、ザクロ、バンザクロ、バンジロウ、シジュウム、グアバともいう。シジュウム茶とグアバ茶は同一。グアバの実を生薬名で蕃果(ばんか)という。軽症糖尿病のお茶として、効果があるといわれる。特定健康食品として、葉を利用したものが出ていますが、実のほうが効果があるといわれる。成分:葉には脂肪油、精油、揮発油、樹油、ビタミンB群、インスリン様成分、多量 のタンニ ンなどが、果実には多量のカロチンやビタミンC、カリウム、カルシウム、リン、鉄分 を含有。 薬理作用は葉には制菌、収斂 、止瀉、緩下、消炎、止血、ヒスタミンの遊離抑制作用、血糖低下、抗酸化、血管透過性の抑制作用がある。効能はアレルギー性鼻炎、アレルギー性皮膚炎、花粉症、気管支喘息などのアレ ルギー性疾患、かゆみ、湿疹、やけど、風邪,急性又は慢性腸炎,消化性潰瘍、赤痢,消化 不良性下痢、疲労回復、軽度の糖尿病、高血圧など。
2626 半夏(はんげ、ハンゲ)とは 半夏(はんげ、ハンゲ)はサトイモ科カラスビシャクの塊茎。主成分はフェノール類:3, 4-dihydroxybenzaldehydeなど、 アルカロイド: l-ephedrineなど、 アミノ酸: arginine, aspartic acidなど、 その他:水溶性多糖、精油成分、β-sitosterol, palmitic acid、シュウ酸カルシウムなど。
薬理作用は抗ストレス作用 、鎮静作用 、鎮痛作用、鎮吐作用 、鎮痙作用 、唾液分泌亢進作用 、抗消化性潰瘍作用、腸管内輸送促進作用、免疫賦活作用 、抗アレルギー作用、抗ウィルス作用、血圧降下作用、ホルモン様作用。
吐き気 、のぼせに有効。
関連処方:半夏厚朴湯、半夏瀉心湯 、半夏白朮天麻湯、小青竜湯、小柴胡湯、柴胡桂枝湯、柴胡加竜骨牡蠣湯
2627 半枝連(はんしれん、 ハンシレン)とは シソ科の多年草で、地上部の全草が薬用。中国で栽培。
主成分は、アルカロイド、フラボノイド配糖体、フェノール類。)薬理作用は消炎鎮痛、排膿、解毒、殺菌、清熱、解毒、駆お血、止血。
臨床応用は、吐血、鼻血、血淋、黄疸、喉痛、肺よう、るいれき、癌腫、胃ガン、直腸ガン、打撲痛など。
1日量は5〜10g位を煎じて服用。
2628 髭人参(ひげ人参 )とは ひげ人参は薬用人参の細根で、滋養強壮、疲労回復、免疫力増加など虚弱体質の改善に良い。薬酒として用いることも多い。
2629 白花蛇舌草(びゃっかじゃぜっそう、ビャッカジャゼッソウ)とは 白花蛇舌草(ビャッカジャゼッソウ)はアカネ科 Rubiaceae 白花蛇舌草 Oldenlandia diffusa (Wild.) Roxb. (フタバムグラ)の全草を乾燥したもの。主成分 methatriacontane、 stigmasterol 、usnic acid 、oleanolic acid 、β-sitosterol などの7種類の結晶性物質。
薬理作用は解毒、抗菌作用、抗感染作用。
臨床応用は急性虫垂炎。 浮腫、タンパク尿をともなう急性腎炎。 尿道炎や膀胱炎。 ガンの治療に試験的に使用。
2630 百合根(ゆりね)とは 百合根(ゆりね)はでん粉を25%近く含み、たんぱく質、脂肪も豊富で、一般に「おにゆり」「やまゆり」「ささゆり」などの鱗茎(りんけい)が用いられまする。滋養強壮効果のほか咳を鎮め、炎症を抑え、利尿作用を促す作用があり、鎮静薬としても用いる。配合漢方薬には「百合知母湯(ヒャクゴウチモトウ)」「百合地黄湯(ヒャクゴウチオウトウ)」。効能は滋養強壮、胃腸病、不眠症、冷え症。成分はアミラーゼ、ジアスターゼ、ウレアーゼ、サポニン、デイオスコランなどを含有。
2631 白止(びゃくし、ビャクシ)とは 白止(びゃくし、ビャクシ)はセリ科 Umbelliferae 、 Angelica dahurica Benth. et Hook. (ヨロイグサ)などの根を乾燥したもの。 主成分はangellicin C17H18O7 、 angelicol C17H16O6 、 angelicotoxin など。
薬理作用は鎮痛作用、中枢興奮作用、抗菌作用。
臨床応用は感冒頭痛、前額部の痛み、産前産後の感冒頭痛、副鼻腔炎(鼻淵)による頭部の脹ったような痛みに補助薬として用いる。婦人の白色帯下。
2632 百部根(びゃくぶこん、ヒャクブコン)とは 百部根(びゃくぶこん) はビャクブ科 Stemonaceae 、直立百部 Stemona sessilifolia (Miq.) Fr. et Sav. (タチビャクブ)、蔓生百部 S. japonica Miq. (ビャクブ)、対葉百部 S. tuberosa Lour. の塊根を乾燥したもの。味は甘く苦い。主成分 alkaloid。 直立百部 sessilistemonine C25H35O7N など、対葉百部は tuberostemonine C22H33O4N など、蔓生百部は stemonine C17H25O4N 、stemonidine C19H31O5N などを含む。
薬理作用は咳止め、殺虫 抗結核作用、鎮咳作用、抗菌作用、抗ウイルス作用、抗真菌作用。
臨床応用:慢性・急性の種々の咳嗽、呼吸困難、百日咳、蟯虫症、 シラミの殺虫と止痒に外用。 
2633 白強蚕 (びゃくきょうさん、ビャクキョウサン) とは 白強蚕 (ビャクキョウサン)は別名、カイコのオシャリ、白姜。 蚕蛾 Bombyx mori L. (カイコガ科)、幼虫カイコが、不完全菌の白強蚕菌Beauveria bassiana (Bals.) Vuill. におかされて死んだ虫体。関連漢方処方:沈香天麻湯、烏薬順気散
2634 白虎加桂枝湯 (びゃっこかけいしとう)とは 白虎加桂枝湯 (びゃっこかけいしとう)は体がほてり、関節の痛み、のぼせ、口渇などを伴う蕁麻疹、掻痒性皮膚病、頭痛。構成生薬:石膏 16、玄米 9、知母 6、桂枝 3、甘草 2
2635 白虎湯(びゃっことう)とは 白虎湯の効能は諸種の急性熱病、感冒、流感、 麻疹(ましん)、 日射病、 熱射病 、糖尿病、 夜尿症、頭痛、歯痛。構成生薬:知母(ちも):3 粳米(こうべい):5 石膏(せっこう):10 甘草(かんぞう):1。最初に粳米(こうべい)を0.5リットルの水で煎じて、約0.3リットルまで煮つめ、つぎに3味を入れて再び煎じて、約0.2リットルとなったところで、かすを取り1日2回に温服。
2636 檳榔子(びんろうじ、ブクリョウ)とは 檳榔子(びんろうじ)はシュロ科 Palmae 檳榔 Areca catechu L. (ビンロウジユ)の成熟種子。味は辛く苦い。主成分は arecoline C8H13O2N などのアルカロイド、 condensed-tannin 、一種の紅色素(檳榔紅)。
薬理作用は殺虫、駆虫作用、健胃作用、抗ウイルス作用、抗真菌作用、縮瞳作用。
臨床応用 生薬の有効な駆虫薬として重要である。 条虫に用いる。 回虫・鞭虫にも効果がある。
副作用は下痢・悪心・嘔吐・胃腸痙攣など。
2637 茯苓(ぶくりょう)とは 茯苓(ぶくりょう)はサルノコシカケ科 Polyporaceae 茯苓菌 Poria cocos (Schw.) Wolf. (マツホド)の菌核を乾燥したもの。多くは松の根に付着して生長する。松の根に付着して発生したものが茯苓で、白色の部分が白茯苓、淡紅色の部分が赤茯苓、松の根のまわりにあるのが茯神である。一般に茯苓とは白茯苓のこと。茯苓の表皮が茯苓皮。
主成分はβ-pachymose (C6H10O5)n 、pachymic acid (C33H52O5)、タンパク質、脂肪、 lecitin、 histidine 、 choline 、ergosterol、カリウム塩など。
薬理作用は利尿作用
・抗腫瘍作用
・免疫賦活作用
・抗炎症作用
・性ホルモンヘの作用(プロゲステロン増加など)
・腎障害改善作用
・心臓収縮作用
・抗潰瘍作用
・血液凝固抑制作用
臨床応用は・全身衰弱 ・動悸 ・尿量減少 ・めまい。
関連処方には桂枝茯苓丸、茯苓飲、茯苓甘草湯 、半夏厚朴湯、五苓散、柴胡加竜骨牡蠣湯、胃苓湯、清心蓮子飲
2638 茯神(ぶくしん、ブクシン)とは サルノコシカケ科 Polyporaceae 茯苓菌 Poria cocos (Schw.) Wolf. (マツホド)の菌核を乾燥したものが茯苓(ぶくりょう)で多くは松の根に付着して生長する。松の根に付着して発生したものが茯苓で、白色の部分が白茯苓、淡紅色の部分が赤茯苓、松の根のまわりにあるのが茯神である
2639 茯苓甘草湯 (ぶくりょうかんぞうとう)とは 茯苓甘草湯 (ぶくりょうかんぞうとう)は熱が出て、小便の出ない場合、或いは手足の冷えがあり、動悸を伴う感冒、しもやけ、心臓病。
生薬構成は茯苓6.0、桂皮4.0、生姜3.0、甘草1.0(竜骨・牡蛎各3.0を加えることもある)。
2640 茯苓杏仁甘草湯(ぶくりょうきょうにんかんぞうとう)とは 茯苓杏仁甘草湯(ぶくりょうきょうにんかんぞうとう)は動悸、息切れ、喘鳴(ぜんめい)、喘咳(ぜんがい)があり、胸中がふさがったように苦しく、胸痛や背痛があり尿の出が少なく、ときに浮腫(ふしゅ)があらわれるものに有効。効能は気管支ぜんそく、肺気腫、自然気胸、肋膜炎、心臓性ぜんそく、 狭心症、 心筋梗塞、 心臓弁膜症、 心臓神経症、 肋間神経痛。
構成生薬は茯苓(ぶくりょう):4 杏仁(きょうにん):3 甘草(かんぞう):1
2641 分消湯(ぶんしょうとう)とは 分消湯(ぶんしょうとう)は急性ないし亜急性の時期で、まだ体力が低下した腹水や浮腫。 尿量少なく、ごく少量食べても腹がはって苦しくなるもの。効能は滲出性腹膜炎、ネフローゼ、 鼓腸(こちょう)、 肝硬変症による腹水。
構成生薬は蒼朮(そうじゅつ):2 茯苓(ぶくりょう):2 白朮(びゃくじゅつ):2 陳皮(ちんぴ):2 厚朴(こうぼく):2 香附子(こうぶし):2 猪苓(ちょれい):2 沢瀉(たくしゃ):2 枳実(きじつ):1 大腹皮(たいふくひ):1 縮砂(しゅくしゃ):1 木香(もっこう):1 生姜(しょうきょう):1 燈心草(とうしんそう):1      
2642 変製心気飲(へんせいしんきいん)とは 変製心気飲(へんせいしんきいん)は動悸、息切れ、喘咳(ぜんがい)、喘鳴(ぜんめい)があり尿量少なく、肩や背がこわばり腰や足が痛むもの。息苦しく横臥(おうが)できないもの。 心下部が硬く動悸を触れたり、肝臓肥大の触知。効能は心臓性ぜんそく、 慢性気管支炎、狭心症類似症 、心臓弁膜症 、、ネフローゼ 、むくみ(浮腫・水腫) 。構成生薬は桂枝(けいし):2.5 檳榔(びんろう):2.5 茯苓(ぶくりょう):5 半夏(はんげ):5 木通(もくつう):3 蘇子(そし):2 別甲(べっこう):2 枳実(きじつ):2 桑白皮(そうはくひ):1 甘草(かんぞう):1 呉茱萸(ごしゅゆ):1
2643 防已(ぼうい、ボウイ)とは 防已(ボウイ)Sinomeni Caulis et Rhizoma はツヅラフジ科 オオツヅラフジのつる性の茎または根茎 。成分はsinomenine, disinomenine, acutumine, sinoctine 。薬効は利尿・消炎・鎮痛
2644 蒲黄(ほおう)とは 蒲黄(ほおう)はガマ科 Typhaceae 寛葉香蒲 Typha latifolia L. (ガマ)の成熟花粉を乾燥したもの。鮮黄色であるから蒲黄と名づけた。主成分はsitosterol C27H46O 、sorhamnetin C16H12O7 を含む。
薬理作用は収斂止血、血流改善、止血作用、子宮収縮作用、利尿作用、抗結核作用。
臨床応用は切傷、軽い火傷、痔出血 患部につける 尿道炎、長い月経。
去オと止血に用いる。 産後に、悪露が下らない・下腹部痛な
2645 活血とは 活血とは血の流れが滞っている症状を改善することです。保険適用されている活血剤の中では桂枝茯苓丸( けいしぶくりょうがん)が繁用されている。 牡丹皮(ぼたんぴ)、桃仁(とうにん)などがある。
2646 茅根(ぼうこん)とは チガヤ(千茅)、イネ科別名、ツバナ(茅花) の根。根茎のひげ根を除いて雨露のかからない軒下などに吊るし陰干しにします。淡黄白色で太く新しいものが良品で、藁で磨きがかけられたものは光沢があり、これを生薬で茅根(ボウコン)と呼ぶ。効能は消炎、利尿作用が強いので、水腫、黄疸、胃炎などに用いる。
2647 虻虫(ぼうちゅう、ボウチュウ)とは 虻虫とは血を吸うならアブ。日乾か陰乾し、頭、脚、翅を取り除き、生のままか炒って用いる。有効成分は未詳だがアルコールや水性エキスには血液凝固阻止作用や溶血作用がある。「ヒル同様、強い破血効果があるため堕胎を目的に使われることもある。したがって妊婦には禁忌である。血行障害による無月経・腹腔内腫瘤、打撲外傷の腫脹・疼痛など。
2648 ボウフウ(防風)とは ボウフウ(防風)はボウフウ Saposhnikovia divaricata Schischkin の根および根茎。セリ科の特有な香りを持つ植物。発汗・解熱作用があり、感冒による頭痛、悪寒、発熱。感冒の治療薬、予防薬として用いる。鎮痛作用があるので、関節炎・筋肉痛・身体疼痛・リウマチなどにも用いる。また、消炎・排膿作用があるので、湿疹や皮膚のかゆみ、皮膚が化膿する病気の場合には、薄荷(ハッカ)や荊芥(ケイガイ)などの生薬と合わせて使う。 ボウフウの有効成分には、抗ウイルス作用、解熱作用、消炎鎮痛作用、血圧降下作用、胃粘膜保護作用、関節炎を抑制する作用など。
2649 朴消(ぼくしょう)とは 朴消(ぼくしょう)は硫酸Na で便秘に効能。
2650 北虫草(ほくちゅうそう)とは キノコ菌糸体北虫草は冬虫夏草の代替品です。冬虫夏草は昆虫の幼虫に胞子が寄生して、幼虫 の蛋白質を吸収して体内に菌糸をはりめぐらせ、成長発芽する。 しかし、取れる量がすくなく、非常に効果なので利用しに くいという難点があります、そこで開発されたのが北虫草です。これはカイコガの 幼虫に冬虫夏草から取り出した菌糸体を寄生させ作られたもの。 北虫草は冬虫夏草と比べ亜鉛、ビタミンなどの量が非常に多い。 亜鉛はインシュリンの分泌を促し、筋肉や脂肪細胞が血液から糖分を取り込む働きを助ける。糖尿病の予防、改善に 画期的威力を発揮します。 動脈硬化による血行障害を改善する成分含有。D−マンニトールという物質で、冠状動脈を広げて赤血球を増加させ、 心臓への血流量を増やす。血圧降下作用、狭心症、心筋梗塞の予防作用があるといわれています。 豊富に含まれる”SOD”は酵素の一種で、活性酸素を除去する働きがある。活性酸素はウイルスを撃退するなど、人間の体を防御するのに必要な物質 ですが、量が多すぎると逆に細胞を傷つけたりする。 さらに、コレステロールを酸化させて血管にたまり、動脈硬化の原因を作ります。 SODが多いということは、血管の細胞が傷つかず、酸化したコレステロールが血管壁 に付着せず、血流の流れが促進する。
2651 蒲公英根(ホコウエイコン)とは 蒲公英根(ホコウエイコン) はタンポポ Taraxacum platycar Dahlst., セイヨウタンポポ Taraxacum officinale Weber など Taraxacum属植物(キク科)り開花後の根を乾燥したもの。 タンポポは薬草としての効果が高く、昔から母乳の出をよくする薬としても有名。胃を丈夫にするはたらきがあり、薬用にも食用にもなる。すぐれた強壮作用もあり、冷え性には乾燥タンポポで作ったタンポポエキスがよい。高血圧や糖尿病にもよい。
能があることが証明されています。 ヨーロッパでは、タンポポの葉をサラダにしたり、スープにしたりして日常的に食されている他、薬用として利尿剤や健胃薬に利用されているそうです。
2652 補中治湿湯(ほちゅうじしつとう)とは 補中治湿湯(ほちゅうじしつとう)は体力がなく、虚弱で浮腫があり、なかなか消失しないものに有効。臨床的にはネフローゼ、 むくみ(浮腫・水腫)、 腹水。構成生薬は人参(にんじん):3 朮(じゅつ):3 茯苓(ぶくりょう):3 橘皮(きっぴ):3 麦門冬(ばくもんどう):3 当帰(とうき):3 木通(もくつう):3 黄岑(おうごん):3 厚朴(こうぼく):3 升麻(しょうま):3
2653 麻黄附子甘草湯(まおうぶしかんぞうとう)とは 麻黄附子甘草湯(まおうぶしかんぞうとう)は悪寒(おかん)ばかりして熱感のないもの。急迫性の喘咳(ぜんがい)、身体痛、四肢痛があるもの。のどの痛みを伴うものに有効。適応症は かぜ、 流感 、肺炎。構成生薬は麻黄(まおう):3 甘草(かんぞう):3 附子(ぶし):1
2654 麻子仁(ましにん)とは 麻子仁は麻の実。脂質、たんぱく質、亜鉛を含有。便通効果、成長障害や皮膚炎予防効果。滋養作用。炒ると芳香がでる。
2655 マタタビとは マタタビ Actinidia polygama は山地に生える落葉藤本。葉は卵円形で互生し、質は薄い。花は葉も脇から雄花、雌花、両性花がつくが、写真は雌花である。果実を食用とする。また果実にはしばしば虫こぶができるが、これを木天蓼(モクテンリョウ)と称し、漢方で鎮痛、強壮、健胃薬とする。これを酒につけたものが天蓼酒(テンリョウシュ)である。ネコは果実を好んで食べ酩酊状態となるが、ピリジン系アルカロイドであるアクチニジンなど揮発性成分による誘引の結果である。分類学的にはキウイやサルナシと同属である。名の由来の俗説として、果実を食べると元気になり「また旅」を続けることができるようになるという。
2656 松の実 松の実は五葉松の松笠の中に入っている種子。油脂分が多いので歯ざわりもやわらかい。松の実に含まれる脂質の70%以上は不飽和脂肪酸で、他にはないピノレン酸が含まれていることが特徴。松の実はコレステロール値の上昇を抑え、動脈硬化を予防する。また、抗酸化作用のあるビタミンEも豊富なため、老化防止や美肌効果もあり、ミネラルも豊富で貧血の予防や疲労回復などにも効果がある。
2657 松脂(まつし、まつやに)とは 松脂を蒸留すると、水蒸気とともにテレビン油が出てくる。局所刺激作用があり、皮膚に塗布して充血発赤させる効能があって医薬品として使う。蒸留後には、固形のロジンという成分が残る。ロジンは野球の投手の足元に置かれ、ボールを投げるときのすべり止めに使う。医療用としてもばんそうこうの粘着付与剤や硬こう剤の基剤に使う。松脂のこうした薬効を基礎に、皮膚軟化剤のサリチル酸、消毒効果がある硫酸銅を植物油などの基剤に混ぜ、化膿性皮膚疾患のうみを出すため、青緑色をしたやや硬めの軟こう剤「タコの吸い出し」が考案された。
2658 蔓荊子(まんけいし)とは ミツバハマゴウの種子を蔓荊子という。クマツヅラ科。薬効は鎮痛、鎮静作用、神経痛、手足のしびれ、ひきつり。また、 頭痛、風邪、中耳炎でうみが出るときなどに有効。漢方処方; 蔓荊子散など。
2659 蔓荊子散(まんけいしさん)とは 蔓荊子散(まんけいしさん)の適応症は急性・慢性 中耳炎や難聴。中耳炎で耳漏(じろう)、あるいは膿が多いものが有効。 構成生薬は蔓荊子(まんけいし):1.5 芍薬(しゃくやく):3 柴胡(さいこ):3 麦門冬(ばくもんどう):3 茯苓(ぶくりょう):3 地黄(じおう):3 木通(もくつう):1 桑白皮(そうはくひ):1 菊花(きくか):1 升麻(しょうま):1 大棗(たいそう):1 生姜(しょうきょう):1 甘草(かんぞう):1。 
2660 ミ ソ ハ ギ(みそはぎ)とは ミ ソ ハ ギはミソハギ科で佛花として、盂蘭盆会法要のとき  仏壇に供えることで知られる。生薬名:光千屈菜 。使用部:全草。薬効:収れん、止血、止瀉。
2661 木賊 (もくぞく)とは 木賊 (もくぞく)、 トクサ科のトクサ、Eguisetum hiemale L. の全草。夏に採集しヒゲ根を取り去り切断。効能は止血。便血、痔瘡出血に用いる。黄ゴン(草かんむりに今と書く)、地楡、槐角など清熱止血薬を配合する。
2662 木通(もくつう)とは 木通(もくつう)はアケビ科のアケビのつる性の茎を横切したもの。薬理作用は利尿作用、抗炎症作用、抗消化性潰瘍作用、抗コレステロール血症作用。利尿、鎮痛薬、関節リウマチ、神経痛、月経不通などの症状に利用。関連処方:当帰四逆加呉茱萸生姜湯 。
2663 木瓜(もっか)とは 木瓜(もっか)はバラ科 Rosaceae 貼梗海棠、 Chaenomeles lagenaria koidz. (ボケ)の成熟果実を乾燥したもの。主成分は saponin 、 malic acid 、酒石酸、limonic acid、ビタミンC、tannin など。 薬理作用は鎮痙作用、抗利尿作用。下痢にともなう筋肉痙攣に使用する。下肢の筋無力・腰や膝の運動麻痺、関節痛に使用する。慢性関節リウマチに適しているが、急性期には使用してはならない。注意:尿が濃いときは使用すべきでない。木瓜には抗利尿作用があるので服用すると尿量が減少するからである。
2664 木香(もっこう)とは 木香(もっこう)は、キク科のSaussurea lappa CLARKEの根 。薬理作用は中枢抑制作用、抗炎症作用、抗消化性潰瘍作用、抗コレステロール血症作用。健胃薬として嘔吐,下痢,腹痛などの胃腸病に応用する。
2665 没薬(もつやく)とは 没薬(もつやく)、カンラン科 Burseraceae 没薬樹 Commiphora myrrha Engl.(C.molmol Engl.)(ミルラ)の樹幹皮部より滲出した樹脂を乾燥したもの。 ミルラノキ:Commiphora moimoi 、ゴム質樹脂で成分は
1.精油:(約8%:ヘラボレン、リモネン、ジペンテン、ピネン、オイゲノール、桂皮アルデヒド、クミンアルデヒド)
2.樹脂:(40%以下)
3.ゴム質:(約50%)
効能・効果
古代から、ミイラの腐敗を防ぎ毒を消す洗浄剤として常用。抗菌作用 、防腐作用、収斂作用、のどや歯肉の炎症、口腔カンジダ症、水虫、去痰作用
2666 射干(やかん)とは 射干(やかん)の処方用名は射干・嫩射干・射干片・鳥扇・扁竹。アヤメ科Iridaceaeのヒオウギ
Belam-canda chinensis DC.の根茎。去痰、咽喉の腫脹疼痛。関連処方は射干麻黄湯
2667 益智(やくち)とは 益智(やくち)はショウガ科 Zingiberaceae 益智 Alpinla oxyphylla Miq. の果実(原書は刮ハの種仁)。主成分は主として terpene C10H16 、sesquiterpene C10H24 などを含む、精油。 薬理作用 は健胃・抗利尿・唾液分泌抑制作用。 臨床応用は下痢、頻尿。嘔吐、下痢、食欲不振、唾液分泌過多。健胃薬として縮砂の代わりになる。
2668 夜交藤(やこうとう)とは 夜交藤はツルドクダミのツルを乾燥したもの。タデ科の多年草。ツルドクダミの塊根は何首烏(かしゅう)という。鎮静、増血の効能があり、不眠、肺病、多汗、頚部リンパ節腫等に用いる。 とくに夜交藤は不眠症の治療によく知られ、また、皮膚の掻痒感には夜交藤の葉をつけたまま煎じた液で洗うと効果がある。
2669 苡附子敗醤散(よくいぶしはいしょうさん)とは 苡附子敗醤散(よくいぶしはいしょうさん)の効能は虫垂炎、慢性盲腸炎、骨盤腹膜炎、ダグラス窩膿瘍、 痔ろう、 鼠径リンパ腺炎、 腸結核、 結核性腹膜炎、 水虫、疣贅(ゆうぜい)、 湿疹(くさ)、 手掌角化症(しゅしょうかくかしょう)、こしけ、子宮内膜炎 、子宮付属器炎、 虚弱体質の人の肌荒れ症状、 肛門周囲炎。厚生生薬は よく苡仁(よくいにん):10 敗醤(はいしょう):5 附子(ぶし):0.5
2670 低血糖症状とは 低血糖症状:強い異常な空腹感、冷や汗が出る、動悸がする、手足のふるえ、めまい(ふらつき)、目がちらつく、脱力感(力の抜けた感じ)、頭痛、集中力の低下(ぼんやりする)、いつもと違う異常な行動をとる、意識がなくなるなど。【尚、低血糖症状に気づいたら、砂糖、飴玉、ジュースなどを、α―グルコシダーゼ阻害剤(グルコバイ、ベイスン)と併用している場合はブドウ糖をとってから主治医に相談して下さい。 その他の症状:出血しやすい(歯ぐきの出血、鼻血など)、のどの痛み、発熱、体がだるい、食欲がない、皮ふや白目が黄色くなる。
2671 雷丸(らいがん)とは 雷丸(らいがん)はサルノコシカケ科 Polyporaceae 雷丸菌 Omphalia lapidescens Schroet. (ライガン)の菌核を乾燥したもの。成分は駆虫薬の有効成分である proteinase (約3%)など。 薬理作用は殺虫(主として条虫)。条虫駆除の常用薬で、鈎虫にも効果がある。ただし回虫・鞭虫にはあまり効果がない。大量のマグネシウムを含むので通便作用があり、一般に服用後は下痢を用いる必要がない。
2672 蘭草(らんそう)とは 蘭草(らんそう)はフジバカマ(キク科)。万葉集で山上憶良が詠んで以来、秋の七草のひとつとして知られている。日本には平安時代に中国から伝わり、藤袴の名の由来は諸説あり、藤のような香りを放つ袴 という意味、また、花の色が藤色で、花弁の形が袴のようである事から等である。生乾きのときクマリンの芳香(桜餅の香り)があり、香草として用いられたり、薬用としても利用されたといわれる。 薬用部 全草。効用は皮膚のかゆみ(浴湯料)。 つぼみのついたものを採取し、軽く日干しにした後、風通しのよいとこれで乾燥させ、香気が逃げないよう袋に入れて保存する。必要に応じ浴湯料として用いる
2673 龍眼肉(りゅうがんにく)とは 龍眼肉(りゅうがんにく)はLong yan rou、中国名桂圓(グイユアン) Longan Arillus 。ムクロジ科のリュウガン (Euphoria longana Lamarckの仮種皮)。 成分はブドウ糖24.6%、砂糖0.22%、酸類(酒石酸)1.2%、窒素をふくむもの (アデニン、とコリンを含む6.3%)、蛋白質、脂肪。 身体が疲れたときの甘味の補給。精神安定、 貧血、精神衰弱、ノイローゼ、寝汗を改善。関連処方:帰脾湯、加味帰脾湯。
2674 竜骨(りゅうこつ)とは 竜骨(りゅうこつ)、 Fossilia Ossis Mastodi は古代の大型脊椎動物の骨格の化石。主成分は炭酸カルシウム、リン酸カルシウム。 薬理作用は鎮静作用、 収斂・消炎作用、去痰作用、止血作用。 臨床応用 高血圧症や神経衰弱などでみられる不眠・頭がふらつく・目がくらむなどの症状に用いる。下痢・帯下・不正性器出血などの症状があるときに、竜骨の収斂作用を利用する。生で用いると精神安定の効果が強く、焼いて用いると収斂の力が強い。
2675 竜胆(りゅうたん)とは 竜胆(りゅうたん)、リンドウ科 Gentianaceae 竜胆 Gentiana scabra Bge. (トウリンドウ)の根茎および根を乾燥したもの。 主成分は gentiopicroside C16H10O9 、gentiin C23H28O14 、 gentiotriose など・ 薬理作用は健胃作用、消炎・解熱作用。 脇痛・眼の充血腫脹・眼痛・難聴・耳部腫脹・血尿・排尿困難・排尿痛・ヒステリックな状態などの症状(急性肝炎・膀胱炎・尿道炎・急性結膜炎など)があるときに用いる。小児の熱性痙攣に用いる。
2676 涼膈散(りょうかくさん)とは 涼膈散(りょうかくさん)の効能は口内炎、歯槽膿漏、歯根膜炎。歯根がはれて、痛みと熱があり便秘するものに有効。 厚生生薬は薄荷(はっか):1 大黄(だいおう):1 甘草(かんぞう):1.5 連翹(れんぎょう):5 芒硝(ぼうしょう):3 桔梗(ききょう):3 黄岑(おうごん):3 梔子(しし):2
2677 良姜(りょうきょう)とは 良姜(りょうきょう)はショウガ科のAlpinia officinarum HANCEの根茎。薬理作用はプロスタグランジン生合成阻害作用。芳香性健胃,鎮痛,鎮吐薬として胃痛,消化不良, 嘔吐、腹痛下痢 ,などに応用。関連処方:安中散
2678 苓桂甘棗湯(りょうけいかんそうとう)とは 苓桂甘棗湯(りょうけいかんそうとう)の効能は不安神経症、心臓神経症、 神経性心悸亢進、ヒステリー性心悸亢進、失神 発作性腹痛、胃痙攣、腸痙攣、 腸狭窄症。 臍の下の動悸が発作的に突き上げてきて激しい心悸亢進が起こるものに有効。構成生薬は茯苓(ぶくりょう):4 桂枝(けいし):3 大棗(たいそう):3 甘草(かんぞう):1。  
2679 連翹(れんぎょう)とは 連翹(れんぎょう)はモクセイ科のレンギョウの果実。薬理作用は抗菌作用、抗アレルギー作用、消炎,利尿、排膿、解毒薬として腫瘍の炎症、皮膚病に応用する。関連処方は荊芥連翹湯、柴胡清肝湯、清上防風湯、治頭そう一方、防風通聖散。
2680 蓮肉(れんにく)とは 蓮肉(れんにく) はスイレン科 Nymphaeaceae 蓮 Nelumbo nicifera Gaertn. (ハス)の種子を乾燥したもの。主成分 raffinose C16H32O16・5H2O 、カルシウム・リン・鉄。
薬理作用は収斂・鎮静作用。 一般には収斂性強壮薬として補助的役割を果たす。睡眠時不安・動悸・煩熱・口乾・尿が濃い・夢精などの症状に用いる。清熱・鎮静(清心火)の作用がある。
2681 芦根(ろこん)とは 芦根(ろこん)はアシ(ヨシ)、 イネ科・多年草で薬用部位は根茎。 薬効は消炎、利尿、止渇。
2682 露蜂房(ろほうぼう)とは 露蜂房(ろほうぼう)は黄蜂(アシナガバチ)、胡蜂(スズメバチ)の巣。幼虫をともなったものがよい。主成分は蜜ロウ・樹脂・精油(露蜂房油)など。 薬理作用は鎮痛、血液凝固促進、利尿作用がある。 臨床的には 乳腺炎、首のリンパ腺の腫れ、化膿症などに効果がある。皮膚掻痒に用いる。
2683 噫気とは(あいき) (漢方用語)ゲップ 。胃内のガスが食道を経て口内へ音をたてて逆流する現象。満腹のときに出る、俗におくびという。
2684 曖気とは(あいき) (漢方用語)ゲップ 。胃内のガスが食道を経て口内へ音をたてて逆流する現象。満腹のときに出る、俗におくびという。
2685 痿とは(い) (漢方用語) まひ
2686 胃火とは(いか) (漢方用語)胃熱とも言い、美食が過ぎると胃が熱を帯び、胃痛、口内炎、歯痛などの炎症症状が起る。 また、胃火があると食欲旺盛になる。
2687 胃気とは(いき) (漢方用語)食欲のことで、飲食物,栄養物質を摂取し、消化して栄養を運ぶ機能。
2688 痿弱とは(いじゃく) (漢方用語)運動麻痺
2689 遺精とは(いせい) (漢方用語)昼間、眠っていないときでも、興奮して射精することを遺精、夜間、眠っている間に、快感を伴う射精(精液がたまって自然に排出される)があることを夢精という。 夢精も遺精も思春期になったことのひとつのあわれである。
2690 溢飲とは(いついん) (漢方用語)水毒が原因で起こる症状で浮腫を指します。水分が身体全体に流れ巡りて、汗が出そうで出ず、身体が重い。溢飲には大青龍湯、小青竜湯が良いと記載されています。
2691 胃内停水とは(いないていすい) (漢方用語)胃に滞った水分のことで、体を揺すれば、振水音が確認される。水毒ともいう。食物が滞ったものは食滞。
2692 胃熱とは(いねつ) (漢方用語)胃火とも言い、美食が過ぎると胃が熱を帯び、胃痛、口内炎、歯痛などの炎症症状が起る。 また、胃熱があると食欲旺盛になる。
2693 陰とは(いん) (漢方用語) (広義)人体の物質的側面を意味することが多い。 (狭義)体内の正常な水液の総称
2694 陰液とは(いんえき) (漢方用語)からだの中では、活動エネルギー(陽気)と、血液・正常な水液・からだの成長発育の源となる物質である。精ともいう。
2695 陰虚とは(いんきょ) (漢方用語)体の構成成分の液体(血・体液など)が不足し、消耗、乾燥状態になる。
2696 陰虚内熱とは(いんきょないねつ) (漢方用語)血虚(貧血)の状態になると陰液が不足し、相対的に陽気が余り、熱が出るようになる。虚熱ともいう。
2697 陰証とは(いんしょう) (漢方用語)病気の 侵入に抵抗出来ない状態を陰証と呼ぶ。
2698 咽中炙肉とは(いんちゅうしゃにく) (漢方用語)のどに炙(い)った肉片が張り付いて取れないような感じの違和感がある感じをさす。
2699 陰陽とは(いんよう) (漢方用語)東洋には、陰陽という相反する二つの気、エネルギーが万物を創り出している、とする世界観が古くからある。陰とは()拡散していく遠心的なエネルギー(長く健やかに生きる)、そして陽とは()収縮していく球心的なエネルギー。さらに、陰の性質は遠心力、拡散性、上昇性、静かさ、冷たさなど。それに対し陽の性質は球心力、収縮性、下降性、動き、熱さなどです。陰・・・ 月 、夜、女性、寒冷、静止、内向、下降、裏、緩和、陽・・・太陽、昼、男性、温熱、運動、外向、上昇、表、激烈
2700 温肺化飲とは(うんぱいかいん) (漢方用語)喘息、アレルギー性鼻炎などで白く透明な痰や鼻水が大量に出る時に、肺、気道を温めるタイプのハーブにより症状を和らげる。