Namazu: [説明]

          Q&A本文(No1501-1650)

No Q(お客の質問) A(答え)
1501 肝臓の病気の症状とは 肝臓の病気には、肝炎(ウイルス性・アルコール性)、肝硬変、脂肪肝、肝のう胞、肝膿瘍、肝腫瘍などがある。急性疾患以外ではあまり自覚症状が出ない臓器です。肝臓は予備能力が 高く一部病変がみられても症状が出ないため、気づかず過ごしてしま う。 体がだるい、皮膚に発疹がよく出る、体にかゆみが出るなどの症状があれば受診する。 肝臓の検査には、血液検査、腹部超音波(エコー)、腹部CT、血管造影が ある。
1502 胃のポリープは放置しておいても良いか イボ状のできものを一般的にポリープと呼ぶ。心配のないポリープ(噴門線ポリープ)と診断されれば、内視鏡検査及び 生検をして(切除は不要)、1年に1回定期的に経過観察を受ければ十分。  その他のポリープは大きさや合併症、生検による組織型により方針が異なるので専門医に相談する。 
1503 大腸のポリープは放置しておいても良いか イボ状のできものを一般的にポリープと呼ぶ。胃のポリープに比べて癌化する確率が高いの。約5ミリ以上のポリープは内視鏡にて切除して検査が必要。万一悪性のものであっても粘膜のごく表面にとどま  っていれば問題はない。内視鏡による切除は麻酔の必要もなく、通常の内視鏡検査に引き続いておこなうことができる。
1504 胆石はこのまま放置しておいてよいか 胆石による症状があるかないかで方針は変わる。症状が全くない場合は半年から一年に一度、腹部超音波検査(エコー)を受 けるだけでよい。日常生活では脂肪の多い食事を控えること。  
腹痛(右肋骨の下の痛み、みぞおちの痛み)があり、胆石が原因であると 診断された場合は胆嚢摘出術を受ける必要がある。腹腔鏡を使 って胆嚢摘出術ができる。入院日数も少なく、術後の痛み も少なく傷跡も目立だたない。
1505 膵臓の病気は発見されにくいと言われていますが、どんな症状か。検査にはどんなものがあるか。 主な病気として急性膵炎、慢性膵炎、膵のう胞、膵腫瘍などがある。主な症状はみぞおちの鈍い痛み 、背中の痛み、食欲低下、体重減少。
また、血液検査でアミラーゼ(膵臓からでる 酵素)が高い時、急に糖尿病がでてきた時も膵臓の検査が必要。 検査には腹部超音波検査(エコー)、CT(エックス線で体の輪切りの写真を とる検査)が一般的。精密検査は超音波内視鏡(胃の中から直 接膵臓の形をみる検査)、内視鏡的膵管造影(ERP)など。
1506 結核とは ヒトからヒトへ移る感染症で、結核患者が咳やくしゃみをすると結核菌が飛び散り,別のヒトの肺に吸い込まれることで感染する。結核の初期症状は,風邪にそっくり(咳,痰,微熱,倦怠感など)なので見逃しがちです。早めの受診が必要。ツベルクリン反応検査や胸部レントゲン撮影などで感染・発病の有無を調査する。
1507 フケ症の治療法とは 頭にできる場合、ふけ症として始まり、次第に頭皮が赤くなり、脂っぽい皮膚が細かくなって落ちたり、かさぶたができる。頭の白癬(はくせん)(しらくも)や、乾癬(かんせん)など、ほかの皮膚病とも似ていますので、皮膚科専門医の診断が大切です。原因として、皮脂を好むカビの一種が疑われる。そのほか、ビタミンBの欠乏や、皮脂の分泌の異常が、引き金となることがある。ストレスや睡眠不足、香辛料などの刺激物の取りすぎが、脂漏性皮膚炎を悪化させる。  
治療は、ステロイド(副腎皮質ホルモン)や、カビに効く抗真菌薬を塗ったり、ビタミンB2、B6などの服用が一般的。抗真菌剤は、効果が表れるのにやや時間がかかる、再発を防ぐ効果がある。ステロイドは速効性がある。抗真菌薬を含むシャンプーも市販されている。
1508 ラフマ茶(羅布麻茶、らふまちゃ)とは 燕龍茶(ヤンロンチャ)といわれる。中国中部から西北部にかけて自生するキョウチクトウ科の多年性宿根植物。興奮作用のあるカフェインは全く含まず、灰分、カルシウム、鉄分、ナトリウムなどといったミネラル分を豊富に含む。血圧に対する作用はフラボノイドのケセルチンという物質と血管拡張作用を持つヒスタミンの効果によるものです。さらに高血圧の原因となる血液中のコレステロールを減らす効果があるので高血圧の予防にもよい。風邪の予防、痰や咳などの症状の緩和に効果がある。
効用:血圧効果作用がある。高血圧症に伴う、めまい、頭痛、不眠症、動悸、耳鳴りなどの症状も改善 血中脂肪降下作用 咳止め、去痰、ぜんそく、風邪の予防に効果 鎮静、精神安定作用、免疫機能の向上。
1509 子宮筋腫の自覚症状とは   生理痛のひどくなったり、不正出血、生理過多、貧血、腰痛がみられる。また、立ちくらみ、疲れやすいなどの症状が見られる場合もある。
1510 子宮筋腫と悪性腫瘍の見分け方とは 両方に共通する症状は不正出血で、内膜試験掻爬や摘出物の病理学的な検査(粘液細胞診、組織診、膣鏡診)をしないと区別診断できない。
1511 子宮筋腫が多発年齢とは 初潮以来、年齢とともに増加し、40歳代でピークになる。閉経後は新たに発生することはない。それは閉経後はホルモンの分泌が衰退していくため、新たな筋腫を発生しなくなる。
1512 子宮筋腫の主症状とは 子宮筋腫の症状は子宮筋腫がメロン大になっても、何の症状もなく単なる肥満だと思っている人も結構多いものです。
1.性器出血:月経量の増加、月経期間の延長
2.痛み:月経の際の腰痛、下腹痛、仙骨痛、座骨神経痛
3.圧迫症状:しこりを触れる、頻尿、便秘、下肢の静脈怒張
4.全身症状:慢性鉄欠乏貧血、立ち眩みや、心臓に負担がかかり過ぎて心障害、息切れ、動悸、疲れやすい。
5.妊娠との合併:不妊、流産しやすい
1513 子宮内膜症とは 子宮内膜症は子宮の内膜組織が子宮の筋層内など内膜以外の部分に浸潤したり増殖してくるもので、子宮の筋層内に発生する内性子宮内膜症(別名、腺筋症)と、子宮以外の部分、卵巣やその周辺組織などに発生するものがある。 症状としては生理痛、月経過多、排便痛、性交痛などが現れ、治療としてはホルモン療法が主流。原因が明確でない。
1514 口臭(こうしゅう)の原因とは 口臭の原因としては耳鼻咽喉系や呼吸器系疾患など身体の疾患によるものもあるが、口の中になんらかの原因があって口臭があるのがほとんどです。歯周病(歯茎の疾患)にかかると歯と歯茎の間にポケットができ、ブラッシングなどをおこなっても清掃が不十分にる。その中の細菌が、口臭の原因物質を出し、歯肉組織を破壊されるとまた口臭が発生する。
1515 歯垢(しこう)と歯石(しせき)の違いとは 歯垢、すなわちデンタルプラーク細菌が唾液中の成分を取り込んで、石灰化したものが歯石です。石灰化した歯垢は歯の根元に硬くこびりつき、いったん付着すると自分で取り除くことはできません。歯石がある場合は歯科医に除去してもらう。
1516 細胞療法とは   遺伝子工学で細胞を大量に増殖させる技術や、細胞培養の技術が進歩し体から取り出した細胞を体外で培養し、いろいろな性質を与えた上で体に戻し病気の治療を行うこと。大別して患者自身の細胞を使うものと、他人の細胞を使うものとがあある。自己細胞を使うものは、他人の細胞を使うものに比べて、ウイルス感染などを持ち込む危険もなく、有害な免疫反応が起こることもなく、安全です。  
細胞療法の中で現在一番沢山行われているのは免疫細胞を培養・加工して治療に用いる免疫細胞療法です。
その他、皮膚の細胞を培養して火傷の治療などに使うものや、軟骨の細胞を培養して関節の病気の治療などに使うものなどの再生医療もあり細胞療法は近い将来には医療の一つの柱になるものと期待されている。
1517 ドクダミ化粧水の作り方   乾燥したドクダミ葉を広口ビン半分入れ、焼酎を注ぎ約1カ月ほどしたら使える。生葉が手に入らない場合は薬局で「ジュウヤク 十薬」を購入。1.ドクダミを採取するのは5〜6月の花が咲いている時期。
2.大きなビニール袋二杯で4リットルビン1個くらい作る。採取してきたらまずごみを良く洗う
3.1週間ほど陰干しをして乾燥させる。乾燥すると約3分の1くらいの量になる
4.ビンの口近くまで乾燥したドクダミを入れ、焼酎を注ぎ、風通しの良い場所で寝かせる 5.葉を足しながら熟成させ、こしてグリセリンを加え完成。長く置けば成分も濃くなる
1518 ドメスティックバイオレンス(DV)とは       夫 (パートナー) や恋人からの暴力。 広義では、 女性、 子ども、 高齢者、障害者、家庭内弱者への継続的な身体的虐待、 心理的虐待、基本的ニーズのはく奪、性的虐待を指す。女性問題との関連では、 法律上の婚姻の有無を問わず親密な関係にある男性が女性に対して用いる身体的心理的暴力を指す。
1519 心的外傷後ストレス障害 PTSDとは PTSDは「Post-Traumatic Stress Disorder」の略です。心的外傷後ストレス障害(PTSD)とは、本人もしくは近親者の生命や身体保全に対する重大な脅威となる心的外傷的な出来事に巻き込まれたことにより生じる障害で、外傷体験が反復的かつ侵入的に想起され、あたかも過去の外傷的な出来事が目の前で起こっているかのような苦痛に満ちた情動を伴う錯覚(解離性フラッシュバック)、孤立感、睡眠障害、外傷体験に類似した状況に暴露されたときに生じる著しく過度の驚愕反応などの症状を特徴とする疾患です。
1520 歯周病とは 以前は、歯槽膿漏と呼ばれてた。歯ぐきから膿が出る病気を指すが、最近では、歯肉に炎症を呈する症状(歯肉炎・歯周炎)から総称して歯周病と呼ばれる。
歯周病は、歯の土台(歯槽骨や歯を支えている歯根膜など)が破壊される病気です。むし歯のように激痛がなく、ゆっくりと進行する。その為に、症状を自覚するには、非常に時間がかかる。歯が揺れたり、歯ぐきが腫れたりと自覚したときには、歯周病がかなり進行している場合が多い。
1521 クローンとは 「クローン(Clone)」の語源は、ギリシャ語の「Klon(小枝)」です。
現在では「同一の遺伝情報を持つ生物や細胞」を指す生物学用語。個体の場合、親と全く同じ遺伝情報を持つ生物個体を指し、細胞の場合は、1個の細胞が分裂してできた子孫の細胞集団を指す。特定の遺伝子だけを増殖させることを、特に「クローニング(Cloning)」と呼ぶ。
1522 食事をとらない場合、食後に飲むくすりはいつ飲めばよいか 食事をとらない時、絶対に飲んではいけないのは糖尿病薬です。糖尿病薬は、食事をすることによって上昇する血糖を下げる働きをもつため、食事をしないでこれを飲むと、低血糖になり、意識不明になることもある。 また、心臓のくすりのように、食事をしなくてもできるだけ飲んだほうがいい場合もある。解熱鎮痛剤のように胃を荒れる場合もある。
1523 5ヶ月児に離乳食を始めましたが、舌で押し出してしまって食べません。どうしたらよいか 赤ちゃんにとり離乳食は初めて口にするものです。最初はいやがって舌で押し出してしまう子も珍しくありません。2、3度試してみて、それでも受け入れないようなら1週間くらい離乳を中断してみる。時期が来れば必ず食べ始めるものですからあせりは禁物です。離乳食を食べたがらない赤ちゃんの中には、まだ離乳が早すぎる場合があります。大人が食べるのを見せ、口をもぐもぐさせたり食べたそうにするなどの兆候が見えてから、本格的に離乳をスタートさせる。  
1524 最近、めまいや耳鳴り、心臓がどきどきし、病院で調べてもらいましたが異常ありませんでした。更年期障害か(30歳代) 症状は更年期障害の症状にもあるが、もし生理(月経)がきちっと来ているようなら、年齢的には更年期障害よりも自律神経失調症などの可能性もあります。内服治療でよくなることもある。
1525 子宮がん健診とは 子宮がんには、大きく分けて「頚がん」と「体がん」がある。子宮がん検診で行うのは「頚がん」検診が中心です。健診は、細胞診と内診等を行なわれる。痛みはほとんどない。 2週間ぐらい結果がわかる。
1526 乳がん健診 乳がん健診には、触診と写真(マンモグラフィ)の2つの方法がある。
1527 骨量測定とは 骨量(骨塩量)測定は腕の骨で行う。DXA法と言われている方法です。痛みもなく1分弱で終了し、すぐ結果がでる。閉経をきっかけに大幅な骨量減少を招くことがあるが最近では20代女性でも、かたよった食事や運動不足で骨量が減り、骨折しやすいヒトもいます。 骨量が少ない場合、治療が必要。
1528 のみ薬の風邪薬と「貼る風邪薬」を併用してよいか 貼るタイプの風邪薬はほとんどユーカリ油、カンフル、メントールからできています。効果としては、貼ることによって体温で成分が蒸発し、それを吸引することによって鼻、のどの炎症を和らげるものです。以前より「ヴィックス・ヴェポラップ」という塗るタイプの風邪薬が市販されていますが、類似した商品です。飲み薬との併用について貼るタイプの成分が、ユーカリ油等なので、飲む風邪薬と一緒に併用しても問題はない。
1529 赤ちゃんの鼻水・鼻づまりを解消する方法とは 鼻がつまると、母乳やミルクがのみにくくて、赤ちゃんはかわいそうですが鼻づまりで死んでしまうことはないので、神経質になることはない。苦しそうなときに鼻水を吸い取って、鼻の通りをよくしてあげる方法としてはお母さんが、赤ちゃんの鼻に口をつけて鼻水を吸うのが、簡単で安全です。または薬局で売っている鼻水を吸い取るためのスポイトを使ってもよい。
1530 バイアグラとは バイアグラは勃起不全(Erectile Dysfunction:ED)のために開発された勃起不全治療剤です。この薬には性欲を高める作用はありません。催淫剤や精力増進剤ではない。
バイアグラとは米国ファイザー社が開発した治療薬です。バイアグラは25mg錠と50mg錠の2種類が発売されたが保険適応にならない。
勃起は性的刺激によって陰茎の海綿体の平滑筋の筋弛緩がおこり、その結果陰茎海綿体の血流増加により起こることがわかっている。この平滑筋の筋弛緩をおこす物質(cyclic GMP)を分解する酵素があり、これによって勃起がおこりやすくなりかつ硬度増加と持続時間の延長が認められるということでインポテンツの治療にバイアグラが使用されるようになった。
1531 薬の相互作用(のみ合わせ)とは 2種類以上の薬を同時に使用した場合、薬と薬がお互いに影響しあって、薬の効き目が変化することがあります。また、単独で使用した場合は現れない副作用が現れることもあります。これを「薬の相互作用」という。服用する薬の種類が多くなればなるほど、薬と薬の相互作用は起こりやすくなる。薬を何種類ものむときは、副作用や相互作用を防止するためにも他の病院・診療科でもらっている薬を薬局や診察医師報告することが大事なことです。市販の薬を服用していても同様です。
1532 薬と食べ物との相互作用とは 食べ物によって薬の作用に影響を与える組み合わせがある。例えば
1. ワルファリン(血栓防止剤)と納豆
ワルファリンの作用が弱められます。
2.カルシウム拮抗剤(血圧降下剤)とグレープフルーツジュース
血圧を下げる作用が強まります。
3.テオフィリン(喘息薬)とタバコなど
テオフィリンの作用が弱められます。
これらは、同時に摂取するとすぐに危険な状態になるわけではない。また、薬とアルコールの相性はとても悪いので、薬を飲んでいるときは、お酒は我慢する。
1533 化粧品についてなぜ全成分表示になったのか 化粧品を製造したり、販売するためには『薬事法』という法律を守らねばならない。2001年4月1日からこの薬事法が改正され、化粧品メーカーの自己責任が明確となり、全成分表示しこれまで以上に化粧品の安全性・安定性を含めた品質の向上に努めることになった。
1534 細菌とウイルスの違いとは 細菌とウイルスは増え方が違う。細菌は栄養源さえあれば自分と同じ細菌を造ることができる。ウイルスは他の生物の生きた細胞に入り込み、その細胞に自分と同じウイルスを造らせます。ウイルスが増えるには生きた他の生物の細胞が必要なのです。
1535 日和見感染(ひよりむかんせん)とは 日和見感染は、健康な人には感染症を起こさない微生物が原因菌となり発症する感染症のことをいいます。免疫力が低下した人に起こります。 日和見感染を起こす微生物は身の回りに普通に存在しており、人に侵入する外因性の菌と、人の体内に存在する内因性の菌があります。 予防としては、体力を維持し免疫力を保つことが大切ですが、他の疾病の治療中に起こるなど、やむを得ない場合も多く、改善が難しい場合もあります。従って病原菌の排除や感染経路の遮断などが主な予防法となる。
1536 薬の保管場所とは 薬は高温と湿気と光に弱い。従って、直射日光が当たらない湿気の少ない涼しいところで保存する。冷所保存というのは15℃以下を、室温保存は1〜30℃のことを言う。
1537 薬の有効期限とは 多くのの薬の外箱には有効期間や使用期限が書いてある。有効期間が3年以上のものは表示しなくても良いことになっている。漢方薬は有効期限が長く記載してないものがある。開封後は目薬などは雑菌の混入が懸念され開封後1ヵ月以内とされている。このように使用期限内でも保存状態が悪ければ変質してしまっていることもある。
1538 薬は服薬後どうなるのか 薬がその働きを現すためには、体内に吸収され効果を示す部位へ到達することが必要です。薬の吸収は、投与経路(内服、外用、注射など)によって、また薬の性質によって異なる。
1).内服薬の場合、大部分は小腸から吸収され、血液、リンパの流れによって全身に運ばれる。吸収された薬は体内にほぼ均等に移行すると考えられますが、脂肪に溶けやすい薬は、脂肪組織や脂肪の多い神経系に比較的よく移行する。内服すると胃酸で分解されたり、胃を荒らす場合もある。
2).坐剤は直腸下部の粘膜から吸収され、胃などの消化管を通らず血中へ入りますが、一部の坐薬では腸管循環により消化管の副作用も現われることがある。
3).注射剤は直接血液中に薬物を移行できる。
4).局所的な作用を目的として、皮膚、目、耳、膣等に外用として用いる。  
薬が吸収されて生体内に入り薬理作用を生ずると同時に、生体内では薬を変化させて体外に排泄される。 一般に薬物が治療効果を現した後、代謝を受けて体外へ排泄されるときは水に溶けやすい物質に変えられ、尿中へ運ばれます。尿中以外にも、造血剤や下痢止めの薬などは腸管へ排泄される。呼気、睡液、汗、乳汁中に排泄される薬物もある。  
1539 薬の区分方法とは 1)薬を毒性の強さで分類
「毒薬」が一番毒性が強く、次が「劇薬」、「普通薬」の順となる。この他に、「麻薬」「覚せい剤」等がある。 この薬は、連用しているうちに、だんたんいつも飲んでいる量では効かなくなり、量がふえてゆき、習慣性や依存性が増し、病みつきになっていく薬です。連用による快感と中止による禁断症状を持つ薬です。モルヒネ、コカイン、コデイン、ヘロイン、大麻などです。また、中枢神経系に作用して精神機能に影響を及ぼす薬物のうち、依存性があり、かつ乱用された場合に有害作用が麻薬、覚せい剤より低いものを「向精神薬」といい、ある種の睡眠薬、精神安定剤、鎮痛剤が該当する。
2)医療用医薬品と一般用医薬品
医療機関で医師の処方によって購入する「医療用医薬品」と薬局・薬店等で購入する「一般用医薬品」に分類される。最近では、「スイッチOTC」と呼ばれ、医療用医薬品の成分を一般用医薬品に転用した製剤も販売されている。
1540 コンプライアンスとは 薬物療法においては、医師の処方した薬を患者が指示どおり服用することが前提ですが、実際は副作用、病状などを患者さんが自己判断し、服薬しない場合がある。患者が薬を医師の指示どおりに用いることを「コンプライアンス」、用いないことを「ノンコンプライアンス」という。1日3回投与より1日1回投与の方が服薬を忘れにくくコンプライアンスがよいという使い方もする。
1541 グリチルレチン酸ステアリルとは 抗アレルギー作用や抗炎症作用がある。
1542 ED(インポテンツ)とは ED(Erectile Dysfunction)とは、勃起障害または勃起不全のことで、男性の多くの人に起こり得る病気です。 専門的には「性交時に十分な勃起が得られないため、あるいは十分な勃起が 維持できないため、満足な性交が行えない状態」です。性機能障害を「性欲、勃起、性交、射精、オーガニズムのいずれか1つ以上欠けるか、もしくは不充分なもの」と定義しており、EDは性機能障害の中のひとつであり、性欲の減退や射精障害などはEDに含まれません。
1543 「新セデス錠」と「セデス・ハイ」」の違い いずれも鎮痛剤ですが新セデス錠は非ピリン系鎮痛剤を含み、セデス・ハイはイソプロピルアンチピリンというピリン系鎮痛剤を含む。
「新セデス錠」の成分
1)エテンザミド:痛みのもとに作用
2) アセトアミノフェン:痛みの伝達に作用
3) アリルイソプロピルアセチル尿素:痛みの増強因子(痛覚増強因子)に作用
4)無水カフェイン
「セデス・ハイ」の成分
1)イソプロピルアンチピリン:痛みのもとに作用
2)アセトアミノフェン:痛みの伝達に作用
3)アリルイソプロピルアセチル尿素:痛みの増強因子(痛覚増強因子)に作用
4)無水カフェイン
1544 虫歯は薬が効かないの? 歯には直接薬で治療は出来ない。歯痛の場合に飲む薬は、あくまでも歯痛の痛みを軽減するだけのもので、虫歯そのものの治療には関係がない。
1545 薬を飲み忘れた時は、次の機会に2度飲めばよいか 薬を2度まとめて飲んだりした場合、薬の血中濃度が2倍になり、副作用や中毒症状をがでたりして危険です。 次の回から指示通りの服用に戻す。 また薬が効かないからといって、2倍の薬を飲むのも同様に危険です。 また2種類以上の薬の飲み合わせは思わぬ副作用をまねく場合もある。
1546 メディケア・ダイエットとは 医師、薬剤師、カウンセラーがチームを組み、患者さん一人ひとりに合ったダイエットプログラムを提案し、総合的にケアしながら肥満を解消していくダイエット法です。ダイエットは体重の管理だけでなく、健康状態や食事、ストレスなどライフスタイルを全面的に見直していく。そのために、医師、薬剤師、栄養士などのプロが、医療と心のケアの両方からダイエットをサポートしていく。
1547 動脈硬化とは 動脈の血管壁は内膜・中膜・外膜の3層構造からなっている。動脈硬化とは内膜にコレステロールがたまって内腔が狭くなり、また血管が硬く、もろくなっている状態を指す。このような状態では血液が十分に流れなくなっている。
動脈硬化は主に脳、心臓などの太い動脈によくみられ、脳血管障害、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)の原因となる。日本人の死因の第一位は癌ですが、2位は脳血管障害、3位は心臓病で、なかでも虚血性心疾患が増えている。動脈硬化の3大危険因子として、高血圧、高脂血症、喫煙が知られています。最近では、食生活の欧米化によって肥満、ストレス、糖尿病なども危険因子として加わってきた。
1548 脳血管障害とは   血管がつまる『虚血性』と血管が破れる『出血性』に大きく2つ分けられる。
虚血性の代表が脳梗塞で、脳の動脈の一部が閉塞し、血行が途絶え、脳細胞が壊死した状態です。その原因として 動脈硬化が原因で病的血栓ができたり、心臓の病気(心房細動)などにより塞栓ができたりする。  
一方、出血性の代表が脳出血で、脳の動脈が破れ、血液が脳の中に流れ込むために脳細胞が破壊される病態です。 高血圧や動脈硬化が危険因子として考えられ、脳出血、くも膜下出血などがある。
その他脳梗塞の前ぶれとも考えられている一過性脳虚血発作(TIA)と呼ばれる病気もある。
発病前の症状としては、頭痛、めまい、耳鳴り、物忘れがひどくなったりするので、このような症状を頻回に認める場合はなるべく早く病院で脳のCTやMRIなどの検査を受けることが重要。
1549 下肢静脈血栓症とは 脳血管障害が動脈の代表的な病気であり、下肢静脈血栓症は静脈に発生する病気の代表的なものです。膝から下の下腿部に発生することが多く、静脈に血栓ができることにより激しい痛みや腫れがみられる。血管が浮き出る静脈怒張や静脈瘤を伴うこともある。原因としては不明のことも多いですが、膠原病に合併したり、抗リン脂質抗体症候群により発生することも多い。血栓が肺に飛んで呼吸困難を来す肺塞栓は、最近エコノミー症候群としても知られていますが、下肢静脈血栓症が引き金となって発症することも多く、上記のような症状を認める方は日頃から長時間同じ姿勢を取らないことや適切な抗血栓治療を受けることが重要です。
1550 膠原病(こうげんびょう)とは  膠原病(こうげんびょう)とは、全身の血管や皮膚、筋肉、関節などに炎症が見られる病気の総称で、原因不明の発熱や湿疹、関節の痛みなどの症状が共通して見られる。女性に多く見られる病気で、比較的若い女性の不明熱(原因不明の発熱)として発見されることが多い。SLEやリウマチなども膠原病の一つです。
1551 慢性関節リウマチ(RA)とは  一般にリウマチ(RA)と呼ばれている病気で、膠原病の中の一種です。全身の関節、中でも手、膝などよく動かす関節の痛みや腫れが左右対称性に見られる病気です。日本では約50万人の患者さんがおられ、男女比は1:3-4で女性に多く、30-50歳台の中年女性に多く見られる。『朝のこわばり』という症状があり午前中に関節の痛みや腫れが強く、午後から徐々に具合が良くなってくるのが特徴です。   RAは主に関節の病気ですが、肺や腎臓などの内臓障害や、全身の血管の病気を合併した場合は悪性関節リウマチと呼ばれる重症型となり、難病特定疾患となる。確定診断は、症状、血液検査でリウマチ因子の証明、レントゲン検査で行う。治療は、薬物療法、手術、リハビリの3本柱がある。内科的には痛みに対する消炎鎮痛剤の使用や、抗リウマチ薬と呼ばれるRAの活動性を抑える薬を中心に治療を行う。RAの活動性が強い場合は副腎皮質ステロイドホルモンの少量投与をおこなう。薬物療法でも関節の痛みや腫れが抑えられない時や、変形が強くなってきた時には整形外科医により手術が行われる。手術後のリハビリも非常に重要である。
1552 全身性エリテマトーデス(SLE)とは SLEは膠原病の中の代表的な病気で、発熱(37-38℃程度)、関節の痛みや腫れ、顔や手などの湿疹などが主な症状です。男女比は1:9で女性に圧倒的に多く、比較的若い女性(20-30歳台)に多く見られます。日本では現在数万人の患者さんがおられます。確定診断は血液検査(抗核抗体など)を行い、診断がつくと難病特定疾患の指定となる。治療は副腎皮質ステロイドホルモンがよく効きますが、腎臓、肺、神経などに合併症が見られると難治性となり、ステロイド大量療法や免疫抑制剤の投与が必要とる。
1553 強皮症(きょうひしょう)とは  手の指先から皮膚が硬くなってくる病気を全身性硬化症(強皮症)と呼ぶ。初期には手の指がむくんだ感じで始まることが多く、やがて手指全体が硬くなってきます。さらに進行すると腕全体が硬くなり、顔や首あたりも硬さが見られるようになる。口が開けにくくなったり、食べ物を飲み込みにくくなったりなどの症状も現れる。その他に冷たい水や冬の寒い朝に手足の先が白く変化し、しびれなどの症状が見られる徴候がある。これをレイノー現象と呼び、手足先などの循環障害が原因と考えられる。 強皮症ではレイノー現象がほぼ100%認められる。肺の合併症として肺線維症(肺が硬くなり膨らみにくい状態となる)が見られると咳、痰などの症状とともに呼吸困難を生じることもる。定期的な胸のレントゲン撮影が必要。
治療としては皮膚の硬さを防ぐ有効な治療はないが、副腎皮質ステロイドホルモンがある程度むくみや硬さを和らげてくれる可能性がある。またレイノー現象に対して血管拡張剤や注射もある程度有効である。胸やけなどの食道症状を訴えるヒトも多く、食道、胃などを保護する薬も強皮症患者はほとんど服用さ。難病特定疾患の認定があり、治療費は一部公費負担。
1554 シェーグレン症候群とは 唾液が出にくくて食べ物がのどを通りにくい、目が乾いてころころと異物感がするなどの乾燥症状が特徴です。患者の約90%は女性で、40歳台が発病のピークです。他の膠原病との合併が多く、特に慢性関節リウマチとは約40-50%の確率で合併する。診断は血液検査で抗核抗体陽性とシェーグレン症候群に特徴的な抗体(抗SS-A抗体、抗SS-B抗体)が陽性、さらに耳下腺の造影や唾液腺の組織検査などで診断する。治療は有効なものがなく、うがいをしたり、目薬を使用したり、人工唾液を使用したりして症状を緩和する。
1555 サルコイドーシスとは 原因不明の難病で、全身の色々な臓器に『類上皮細胞肉芽腫』というかたまりができる病気です。悪性の病気ではなく、また他人に感染する心配はない。病気の起こる頻度の高い臓器は、肺、眼、皮膚、胸のリンパ腺などです。症状としては、皮膚の結節や隆起、眼のぶどう膜の炎症、首のまわりのリンパ腺の腫れなどが多い。診断としては、血液検査で、アンジオテンシン変換酵素(ACE)と呼ばれる検査が、この病気の活動性を表していると考えられている。胸のレントゲン検査やCT検査なども重要ですが、確定診断としては、皮膚などの組織検査が最も重要です。診断されると難病特定疾患の適応となる。
治療は無治療で経過観察するケースも多いが、肺や心臓の病気が認められる時は、副腎皮質ステロイドホルモン剤を使用することが多い。経過としては、自然に治癒するケースも多く認められる。普段の生活では、食事に特に制限はなく、なるべくストレスを避けるということに注意すれば良いと思います。
1556 ベーチェット病とは 膠原病の中では遺伝的な要素(HLA-B51)が強いと言われている病気で、体の粘膜、皮膚、眼を中心に炎症が見られる。膠原病の中では珍しく男性にも多く、男女比はほぼ1:1です。  
主な症状は、口の中に潰瘍(アフタ)ができ、手足を中心とした皮膚に痛みをともなう湿疹ができる。また陰部にも痛みを伴った潰瘍ができる。眼はぶどう膜炎と呼ばれる炎症性の病気が出現し、手術が必要となることもある。神経や血管、腸に合併症が見られることもあり、その場合は副腎皮質ステロイドホルモンにより治療を行う。眼の症状がなければ比較的安定した病気ですが、再発することが多く、一度症状が改善しても油断はできない。難病特定疾患に属している。
1557 血管炎とは 動脈を中心とした血管の炎症が見られる病気で、太い動脈が炎症を起こすと大動脈炎症候群と呼ばれる。別名『脈なし病』とも呼ばれ、手首の脈が触れなくなる。大動脈炎症候群よりも少し細い血管に炎症が見られる病気は結節性動脈周囲炎や、ウェゲナー肉芽腫症などと呼ばれる。上の病気はいずれも非常に難病で、難病特定疾患の指定。  
共通して見られる症状としては、発熱やだるさなどの全身症状と、手足先のしびれなどの神経症状、皮膚症状などが多く見られる。肺(血痰、咳など)や腎臓(血尿など)に病気が見られることが多い。一般的には、大量のステロイド薬が必要となることが多く、一部免疫抑制剤が必要なこともあある。少量のステロイド薬で安定した状態を維持できる患者も多く、肺や腎臓の合併症をチェックするために、定期的な尿検査とレントゲン検査が必要。
1558 混合性結合組織病とは SLE、多発性筋炎、強皮症の症状や検査所見が部分的に混在していることからこの病名がついている。難病特定疾患扱い。  
SLEと同様に圧倒的に女性に多く、比較的若い年齢層が中心です。主な症状はレイノー現象がほぼ100%に認められ、手の指がソーセージ様に腫れるの。その他部分的に多発性筋炎やSLEの症状が認められ、血液検査で特殊な抗体(RNP抗体)が陽性に認められる。治療は副腎皮質ステロイドホルモンが良く効き、良好な経過を示すことが多いですが、肺高血圧症を合併した時は重症となり、大量のステロイド薬が必要となる。
1559 多発性筋炎(皮膚筋炎)とは  筋肉に炎症が出現する膠原病は、筋炎と呼ばれる。そのうち、顔などに特徴的な湿疹を伴うものを皮膚筋炎、湿疹を伴わないものを多発性筋炎と呼ぶ。
症状は急に力が入らない、和式トイレができない、階段の昇降が困難などの筋肉症状が見られる。激しい筋肉痛を伴うこともある。日本の患者数は約6,000人前後で、男女比は1:2ぐらいで女性にやや多く、年齢は40歳前後が多い。診断は血液検査で筋肉の酵素(CPK)の上昇が見られ、筋電図という検査や筋肉の組織検査などを行う。難病特定疾患の指定。
治療は副腎皮質ステロイドホルモンにより速やかに症状が改善しますが、再発することも多い。
1560 2種類以上の目薬が処方された時の、目薬のさし方とは 少なくとも3〜5分間以上の間隔をあけて投与する。 一度に2種類あるいはそれ以上の点眼液を併用する場合、A点眼液に引き続きB点眼液を点眼すると、先に点眼したAを後のBが追い出すことになり、さらにBも先のAに邪魔されて充分な濃度、量が投与されなくなり、2種類の点眼液投与の意味がない。点眼液の吸収は通常2〜3分で角膜から吸収される。 眼軟膏が処方されているときは、効果の発現が液体の目薬より緩やかで効き目が長いので、最後に塗布するようにする。
1561 クルクミンとは ウコンの黄色色素成分であるクルクミンを経口で摂取すると次のような作用があると言われている。  
1)抗菌作用(細菌の繁殖を防ぐ)  
2)抗炎症作用(炎症を防ぐ)  
3)抗凝固作用(血液が血管で固まって血栓になるのを防ぐ)
4)抗酸化作用(動脈硬化やガンの原因となる過酸化脂質や活性酸素の生成を防ぐ)  
5)強肝作用(肝機能をよくする)  
6)発ガン物質を無害化する作用  
7)利尿促進作用  
8)胆汁分泌促進作用
1562 向精神薬(こうせいしんやく)とは 向精神薬は、中枢神経に作用して、精神機能を治療する薬で、その薬理作用によって、鎮静剤系と興奮剤系に大別される。  向精神薬は医療目的に開発されたもので、医師の指示なく乱用された場合、心身に様々な障害を及ぼすなど危険なため、その不正取り引きは「麻薬及び向精神薬取締法」により規制されている。
1563 LSDとは LSDは、合成麻薬の一種で、「麻薬及び向精神薬取締法」の規制の対象とされ、形状には、錠剤、カプセル、ゼラチン、水溶液を染み込ませた紙片等がある。 LSDを使用すると、幻覚、幻聴、時間の感覚の欠如等強烈な幻覚作用が現れる。特に幻覚作用が強く、わずかな量で、物の形が変形、巨大化して見えたり、色とりどりの光が見えたりする状態が8〜12時間続く。また、乱用を続けると、長期にわたって精神分裂等の精神障害をきたすこともある。
1564 あへんとは(阿片、あへん) あへんは、けしから採取した液汁を凝固させたもので、黒褐色で特殊な臭気(アンモニア臭)と苦みがある。原料であるけしの栽培やあへんの採取、あへん及びけしがらの密輸入、所持等は「あへん法」により規制されている。 あへんの乱用は、精神的、身体的依存性を生じ、常用すると慢性中毒症状を起こし、脱力感、倦怠感を生じ、やがて精神錯乱を伴う衰弱状態に至る。
1565 ヘロインとは  ヘロインは、ケシを原料とした薬物で(ケシからあへんを採取し、あへんから抽出したモルヒネを製造)、「麻薬及び向精神薬取締法」で麻薬として規制されている。純粋なヘロインは白色粉末ですが、純度が低いものには灰色や灰褐色のものもあり、粉末のほかに棒状、板状、粒状などさまざまな形状のものがある。一般的には無臭ですが、中には酢酸の臭いのするものがある。ヘロインの原料となるケシの主な不正栽培地域は、タイ、ミャンマー、ラオス3国の国境一帯(黄金の三角地帯)と、パキスタン、イラン、アフガニスタン3国の国境一帯(黄金の三日月地帯)で、そこで作られたヘロインやあへんが日本に密輸入されている。
1566 クラックとは クラックは、コカインと重曹を化学的に処理して作られるもので、火であぶり、その煙を吸うなどの方法により、アメリカでよく乱用されている。 覚せい剤や普通のコカインに比べて、薬理作用が強烈でかつ速効性があり吸煙後10数秒で、中枢神経を興奮させる作用が現れます。作用の持続力は5分から20分と短く、その後強い不快感に襲われるため、再度使用し、短期間で依存に陥りやすい大変危険な薬物です。乱用を続けると、幻覚、妄想が現れるほか、一度に大量を使用すると、呼吸困難を引き起こし、死亡することがある。
1567 コカインとは コカインは、南米原産のコカの木の葉を原料とした薬物で、無色の結晶又は白色の結晶性粉末で無臭で苦みがあり、「麻薬及び向精神薬取締法」で麻薬として規制されている。
コカのほとんどはコロンビア、ペルー、ボリビアの3か国て栽培され、その多くがコロンビアにある密造工場に運ばれてコカインが作られ、密輸はその大半をコロンビアの麻薬犯罪組織が支配しているといわれている。
1568 大麻(タイマ、たいま)とは 大麻はアサ科の1年草である大麻草とその製品をいい、「大麻取締法」で規制されている。 大麻には、大麻草の葉を乾燥させた乾燥大麻(マリファナ)、樹脂や若芽をすりつぶして固めた大麻樹脂(ハシッシュ)、葉や樹脂から成分を抽出した液体大麻(ハシッシュオイル)があある。
1569 覚せい剤とは 「覚せい剤取締法」では、一般名メタンフェタミン、アンフェタミン及びその塩類並びにこれらを含有する物を「覚せい剤」として規制の対象にしている。 覚せい剤は、麻黄(マオウ)という植物から抽出されたエフェドリン等を原料として、科学的に合成して製造され、形状は白色の粉末又は無色透明の結晶で、無臭でやや苦みがあり、俗に「シャブ」、「S(エス)」、「スピード」等と呼ばれている。わが国で乱用されている覚せい剤は、そのほとんどが中国などの海外から密輸入されたもので、その背後には覚せい剤の密売を最大の資金源にする暴力団が深く関与しているといわれている。
1570 シンナーとは シンナーとは塗料を薄めるために使用される有機溶剤のことでトルエン、接着剤、塗料、充てん料とともに「毒物及び劇物取締法」により、その乱用等が規制されている。シンナー等有機溶剤を乱用すると、神経が抑制されてぼんやりとし、酒に酔ったような感じになる。乱用を続けると、集中力、判断力が低下し、何事にも無気力になるほか、幻覚、妄想などの精神障害が現れる。 また、身体に与える影響も大きく、心臓、肝臓、腎臓、呼吸器系、生殖器官系等の各種器官に障害が起こる。特に恐ろしいのは、乱用によって大脳が萎縮し、一度破壊された脳の働きはたとえ乱用をやめても元に戻らない。
1571 HIV感染症の治療に健康保険は使えるか HIV感染症の治療には健康保険を使うことができる。また、HIV感染症は免疫機能障害として、身体障害者手帳の申請も可能で手帳の交付を受ければ、医療費の助成を受けることができる。
1572 病院のお薬を病院の外の薬局で受け取るメリットとは 1 処方せんにより、薬の内容が明らかになります。(情報公開の推進)
2 院内での薬の待ち時間が短くなる。
3 薬の詳しい説明が受けられる。
4 かかりつけ薬局では、薬に関する記録を保管している。薬に関するアレルギー、副作用等を記録しておくことで、患者の服薬に関する安全性を高めることができる。
5 他の病院や診療所が処方した薬と重複していたり、危険な飲み合わせがある場合など、処方内容に疑問がある場合、薬剤師が医師に問い合わせ、その結果、処方内容の変更等の措置がとられることもある。
1573 お薬手帳は必要か? 又どのように活用したらよいか? 複数の病院などの薬や町の薬局で購入した薬を同時服用すると、薬が重複したり 思わぬ副作用が起こる事がある。 お薬手帳を病院や薬局を利用する際にご提示いただき、薬名を記録することにより こうした副作用等を未然に防げる利点がる。 複数の病院を受診する時、また、薬局で薬を購入する時は、医師または薬剤師にこの手帳を 提示して、新たに服用することになった薬は記入する。
1574 妊娠の危険日というのはいつ頃か 月経開始14日目前後が排卵日で最も妊娠しやすい時期です。月経開始から10日目までなら妊娠の可能性は非常に低い。また排卵が終わって3〜4日たつと妊娠しなくなります。普通は月経が来る1週間前以降なら妊娠しません。しかし、たまに排卵が1〜2週間遅れることがあるので、月経の1週前や数日前だから安心だと思っていても妊娠することがあります。普段から基礎体温をつけていれば低温から高温になると排卵が起こったということがわかります
1575 なぜ院外処方の医院(病院)と院内処方の医院(病院)があるのか 厚生省は、院外処方を推進している理由は、医療費(とくに薬剤費)の抑制です。昔は薬価差益があったため、病医院は薬を沢山出した時代があった。そこで厚生省は薬価の引き下げを行い、薬価差益を少なくしようとした。すると逆に差益が少ない分、数でカバーしようとむしろ処方薬剤が増えてしまいました。困った厚生省は8種類以上処方すると総点数の9割しか認めない、薬剤費の自己負担制度を設けるなど、いろいろな改革を試みて、決め手として登場したのが院外処方制度です。これは医者にとって薬剤の在庫がなくなり、薬剤師等の人件費が節約できるなどのメリットがあある。そして薬局にとっても、処方箋を受けることができるようになると収益の増加につながる。
患者さんにとっては待時間が少なく、薬の説明も十分受けることができる。しかし、自己負担分が1ヶ月にして約500円程度余分に増える。
1576 薬の種類より飲み方が異なるの理由とは 薬には吸収→分布→代謝→排泄という流れがある。薬の種類によって吸収が早かったり、排泄が遅いといった特徴があり、その性質によって体の細胞にとどまる時間に差が出るためためです。 効き目がないとか飲み忘れたからといって1回で指定された量以上を飲むのは副作用につながる。薬を飲み忘れた場合は1回分服用した後、つぎに薬を飲む間隔を4時間以上空けること。
1577 薬の保管方法とは 直射日光をさけ、涼しく湿気の少ないところに保管。坐薬などは冷所で保存するよう指示されていて、冷蔵庫に保管するものもある。小児が誤って服用する場合もありますので、置き場所も注意する。
1578 医薬分業とは 医師の診察を受けたあとに、薬のかわりに、薬の名前や種類、量、使い方を書いた処方せん(院外処方せん)が渡される。この処方せんを町の保険薬局に持っていくと、処方せんと引換えに薬が渡される。このシステムを医薬分業という。
1579 院外処方せんとは 薬は患者がが希望する病院以外の町のどこの保険薬局でも調剤してもらえるシステムです。病院で受け取る薬と同じです。特に記載のある場合を除き、交付の日を含めて、4日以内に保険薬局で薬をもらうこと。
1580 院外処方箋はどこの薬局でも薬をだしてくれるか 「保険薬局」であればどこでも薬がもらえる。「保険薬局」、「保険調剤」、「処方せん受付」などの表示があるところは必ず保険薬局ですので、どこでも薬がもらえる。
1581 粉薬(粉末、散剤、細粒) とは 粉薬は、ごく微量の有効成分に乳糖やデンプンを加えて取り扱いやすくしたものです。飲みにくいという人もありますが、水薬を除いて、他の内服薬より吸収されやすいものです。  そのままでは飲みづらいという人は、オブラートに包んで、水とともに飲むようにします。また、少量の水に溶かしたり、子どもの場合は、ハチミツで練るなどして服用するとよいでしょう。
1582 顆粒(かりゅう)とは 粉薬のようですが、調剤したり、服薬がしやすいよう「つぶ状」に作られたものです。
1583 錠剤とは 最も広く用いられる剤形で、主成分の含量を均一にし、一定の品質で大量生産に向いている。円版形、だ円形、六角形などいろいろな形のものがあり、また、割線を入れて、2分の1錠、4分の1錠などという飲み方ができるようになったものもあります。水でかまずに服用します。裸錠や表面を苦みのマスクや胃で溶けにくく腸で溶けるようにコーティングしたものもある。
1584 舌下錠(ぜっかじょう)とは 舌の下、または頬と歯ぐきの間に含んで、口の中の粘膜から薬を徐々に吸収させる。薬の効きめが速く表れます。これを飲み下すと、作用が現れるのが遅くなるばかりか、胃で壊されて、作用が弱くなる。狭心症の発作の時のニトログリセリンの舌下錠は、その代表的なものです。
1585 カプセルとは 錠剤とともに多く用いられる剤形で、ゼラチンでできた筒形の容器の中に、粉末や顆粒状の薬を詰めたもの。匂いが強かったり、味が悪かったりする薬を飲みやすくする。ゼラチンでできているので、外部のカプセルが胃の中で溶けて、中の薬が溶出される。かまずに、中の薬を出したりしないで、水で飲み下す。軟カプセルと硬カプセルがある。
1586 徐放剤(じょほうざい)とは 胃の中で溶けると、胃を障害したり、あるいは薬の効きめが悪くなるといった性質のある薬や、作用の持続時間を長くさせるために、胃では溶けないで、腸に入ってから徐々に溶けるようにしたものとか、プロドラッグのように吸収されてから効きめの出る形となるように作られたもの。服薬の回数は、1日1〜2回と、普通の薬より少ない。鉄剤、消炎鎮痛解熱薬、冠循環改善薬、降圧薬などにこのような工夫がなされたものが多い。
1587 坐剤(ざざい)とは   主として直腸から薬物を吸収させることを目的として作られた外用薬で、基剤の中に薬物を混ぜ、一定の形にしたものです。挿入された場所で体温や分泌剤で基剤が崩れ、その中に含まれた薬物が溶け出し、粘膜から吸収されて、効果を現す。これは肛門坐剤のことで、坐剤には膣に挿入するものもあある。坐剤には、円錐形、紡錐型などの形があり、大きさは日本人用には1〜2グラム程度で、大人用、子供用がある。なお、冷暗所に保存。
1588 吸入薬とは ホルモン剤とか、気管支喘息の薬には、鼻腔から吸入する薬もある。薬を鼻腔の粘膜から吸収させるためです。
1589 プロドラッグとは 体の中に吸収されて代謝されることによって、活性物質に変化し、その上で効きめを発揮するように作られた薬です。これも胃腸での刺激作用、破壊作用を避ける目的で作られたもの。
1590 大衆薬と医療用医薬品との違い 大衆薬は薬局、薬店でだれもが買える薬のことで、正式には一般用医薬品いう。大衆薬は比較的安全性が高い。つまり、特に医師の処方箋を通さずに服用しても、危険性が少ないとされるものです。大衆薬は比較的安全であるかわりに、作用の力は弱いのが普通です。しかし、過敏症の人や、衰弱の著しい人では、必ずしも安全とはいえませんので、薬局でよく相談する。
一方、医療用医薬品というのは、医師の処方箋により出される薬のことです。薬をもらうのに面倒ですが、医師の診断に基づいて、薬の選択、用量、服用方法などが選定されているので、一般用医薬品に比べ、効きめも副作用も強い。それだけに薬を的確に効かせ、副作用を少なくするためには、医師の指導を守って服用することが大切です。
1591 コンフリーとは コンフリーの青汁療法が、小児ぜんそく、胃ガン、肺ガン、脳出血、歯槽膿漏などに効き、すぐれた殺菌効果をみせる薬草であるといわれるが最近厚労省が販売自粛を要請 (2004/06/14 20:10 asahi.com)。 健康食品の原料に使われている野草・コンフリーが原因と見られる肝障害が海外で報告されたことから、厚生労働省はコンフリーを含んだ食品の製造や販売を自粛するよう業者などに通知した。消費者に対しても摂取しないよう呼びかけている。 コンフリーは欧州や西アジアが原産の野草。芽や葉をゆでて食べられるほか、粒や粉末に加工され、健康食品として販売されている。 今回の通知は、食品安全委員会の専門調査会が同日、「健康被害が生じる恐れがある」との意見を出したことを受けた。
1592 五月病(ごがつびょう)とは 「五月病」は医学用語ではなく、決まった概念や定義もない。 四月に入学あるいは就職した新入生や新社会人が、五月の連休のあとぐらいから、うつ的気分に見舞われ、無気力な状態になることから名付けられた病名です。 ちょうど、新入社員研修が終わり、職場の配属となる6月、なかなか新しい生活に適応できずに抑うつ状態になりやすいことから、「六月病」とも最近は言われている。
1593 ジェネリック医薬品とは 医者から処方される薬には 「新薬(先発医薬品)」と、 同じ成分、同じ効果で価格の安い薬 「ジェネリック医薬品」がある。 「新薬」として最初に発売された薬は特許に守られ、開発したメーカーが独占的にその薬を製造販売することができる。これが「先発医薬品」です。 しかし20〜25年の特許期間が切れると、他のメーカーも同じ成分、同じ効果のお薬を製造できるようになる。これが「ジェネリック医薬品」で、その価格は新薬より安い。
1594 β遮断薬とは(アドレナリン作動性β受容体遮断薬) 自律神経は活発な活 動を行えるように働く交感神経と、休息をはかる方向に働く副交 感神経とがあり、多くの臓器がこれらの神経により二重調節されている。交感神経の神経伝達物質はノルアドレナリン(ノルエピネフリンともいう。副交感神経の伝達物質はアセチルコリン)で、これが細胞表面の受容体というところに結合することにより交感神経の刺激が心臓や血管に伝わる。交感神経受容体にはα受容体とβ受容体がある。α受容体 にはα1とα2の2種類、β受容体にはβ1、β2、β3の3種類 がある。循環器系では、心臓にβ1が、血管平滑筋 にはα1とβ2が多く存在する。 交感神経が興奮(刺激)すると、末梢血管ではα1受容体が刺激される ことにより収縮し、その結果心臓はβ1受容体刺激により心拍数 心収縮力が増大するために血圧は上昇する。
β遮断薬は、β受容体に結合し、ノルアドレナリンの結合を妨ぎ心臓の心拍数と収縮力が減少させ血圧は下降する。β遮断薬の 薬の中には、
@β1とβ2受容体のどちらも遮断するもの
Aβ1受容体を選択的に遮断するもの
Bα遮断作用を併せもつものがある。
AやBは、末梢血管は収縮させないめ良好な降圧が得られ、また糖・脂質代謝に悪影響を及ぼしにく い。また、内因性交感神経刺激作用(ISA intrinsic sympathomimetic action )と いって、交感神経が興奮しているときはβ受容体を抑え、興奮 していないときはむしろβ受容体をわずかに刺激する性質をも つβ遮断薬もあります。
ISAをもつβ遮断薬(薬理学的にはpartialagonistに相当する)は、弱いβ受容体刺激作用をもつことから、完全にβ受容体作用を抑制してしまわないので、高齢者や潜在的心機能低下者で使いやすいといわれる。ピンドロール、ブニトロロール、カルテオロール、ペンブトロール、インデノロール、アセブトロール等がISAを有す。
1595 HMG-CoA還元酵素阻害剤とは HMG-CoA還元酵素阻害剤(hydroxymethylglutaryl-coenzyme Areductaseinhibitor )はコレステロール合成における律速酵素であるHMG-CoA還元酵素を阻害してコレステロール合成を抑制し、肝の貯蔵コレステロールを減らすので、血中からのLDL取込みが賦活され、その結果血中のコレステロール量が低下する。我が国で高脂血症治療薬に用いられている。
1596 アントシアニン とは ブルーベリーやアヤムラサキという種類のサツマイモに含まれている紫色の色素。 抗酸化物質ポリフェノールの一種で、視神経の働きを支えているロドプシンという色素の再合成を促して、疲れ目を改善し、視力を向上させる。 活性酸素の生成を抑制し、血液をきれいにする作用もある。 動物実験で、肝障害のラットにアントシアニンを含むアヤムラサキジュースを飲ませると、血液中の有害物質が3分の1まで抑えられ、肝機能を向上させるといわれている。 最近、アントシアニンが血圧を上昇させる酵素の働きを阻害し、血圧抑制効果が期待できるといわれている。
1597 セルライトとは 皮膚の下に余分な脂肪や古い細胞、老廃物、水分などが固まったものをセルライトという。「オレンジピールスキン」と呼ばれて、お尻や二の腕の皮膚が凸凹になり、ミカンの皮のようになる。 太り気味の方だけでなく、痩せ型の方でも下半身を中心にでき冷えやむくみ、ホルモンバランスの崩れ 、運動量の低下 、バランスの悪い食生活 などにより生ずる。下半身のセルライトは、バランスのよい食事と運動、そして血行をよくし、発汗を促し、新陳代謝を促進することが重要。
1598 サポニンとは いろいろな動植物に含まれている配糖体の一種で、大豆サポニンが有名。 不飽和脂肪酸が多い植物油に大豆サポニンを加えて加熱しても、過酸化脂質の上昇がほとんど見られなかったことから、大豆サポニンは人の体内でも脂質の過酸化を抑制し、代謝を促進すると考えられている。 また、大豆サポニンは、腸から吸収されたブドウ糖が脂肪に変化することを抑制する。 コレステロールの減少、肝機能の向上、二日酔いの予防、さらに脂肪の代謝を促進するため、肥満予防にもなる。
1599 コリンとは コリンは体内でアミノ酸から合成される水溶性のビタミン様物質。 コリンは、血管を拡張させて血圧を下げる作用をするアセチルコリンの材料になっており、高血圧が予防できます。 このアセチルコリンは神経伝達物質の役目も持っており、コリンを補給することによって、加齢にともなう記憶障害を改善が期待できるいう。 また、コリンは脂質やリン酸とともにレシチンをつくります。 レシチンはコレステロールを乳化して、動脈にたまらないようにするので、動脈硬化を予防し、脳血管性痴呆になるのを抑制する。
1600 有酸素運動とは 有酸素運動とは、酸素を消費し充分な呼吸を確保しながらできる運動のことです。 有酸素運動を行うことで、脂肪燃焼、心肺機能の向上、持久力の向上など様々な効果が得られるといわれる。代表的な有酸素運動は、エアロビクス、ウォーキング、ジョギング、水泳、サイクリングなど、軽い負荷で一定時間以上継続できる運動です。 有酸素運動の強度は、普段の心拍数プラス10%を目安に、30分以上続けることが大切です。
1601 α-リノレン酸とは シソ油やゴマ油に多く含まれ、リノール酸と同じ必須脂肪酸です。 体内でEPA、DHAへ代謝される。血液の流れを良くしたり、ガン細胞の増殖を抑えたり、抑うつ症などを改善したりする働きがあると考えられています。 リノール酸の典型的な過剰症にアトピー性皮膚炎がありますが、アトピーなどのアレルギー症状を解消するには、α-リノレン酸の摂取が効果的です。
1602 オレイン酸とは オリーブ油の約80%を占めている脂肪酸がオレイン酸です。オレイン酸は血中のコレステロールを減少させ、血液をさらさらにしてくれます。オレイン酸はリノール酸と違って、コレステロールの中でも悪玉だけを減少させます。 さらに酸化されにくいため、体内で発ガンのもとになる過酸化脂質を作りにくいという長所もあります。 高カロリーですので摂りすぎには注意が必要。 1日成人男性なら69g、成人女性では56g程度という。
1603 コラーゲンとは タンパク質の一種で、動物の骨や皮などに含まれ、人の体を構成する全タンパク質の30%がコラーゲンであり、皮膚組織の70%を占める。 皮膚組織では、コラーゲンが細胞と細胞をつなぎ、酸素や栄養を供給し、老廃物を取り除く作用をしている。肌のみずみずしさを保ち、シミやシワを防ぐ。 また、骨の組織にカルシウムが定着するのを助けるので、骨粗鬆症や関節炎の予防に効果がある。 さらに、血管に弾力を与えて丈夫にする、血小板と反応して出血を早く止めるなどの作用があります。最近では、ガン細胞に対する免疫力を助けることも分かってきました。
1604 キシリトールとは キシリトールは砂糖とほぼ同じ甘さを持ちながら、砂糖と違って虫歯菌に利用されにくい性質があり、酸をつくらず、虫歯菌の活性を弱める作用も認められています。 食品添加物として認められており、シュガーレス食品(ガムやキャンデーなど)に広く利用されている。血糖値に影響を与えないなどの特性を持っているので、医療用として糖尿病患者のエネルギー補給に用いられている。
1605 ゴマリグナンとは 代表的な抗酸化物質は、βカロチン、ビタミンC、E、ポリフェノールなどですが、ゴマにも優れた抗酸化物質ゴマリグナンがある。 ゴマリグナンには、主に6種類の成分があります。 (セサミン、セサモール、セサミノール、セサモリノール、セサモリン、ピノレジノール) 主な作用は血中コレステロール低下作用、アセトアルデヒドの分解を促進して、アルコールによる肝障害を予防するといわれている。動物実験では、セサミンに血圧降下作用、乳ガン細胞増殖抑制作用が認められ、ビタミンEとの同時摂取で食物アレルギーの抑制に有効と言われている。
1606 セサミンとは ゴマの種子に含まれている抗酸化物質です。セサミンは強力な抗酸化作用により細胞の老化やガン化の促進因子と考えられている過酸化脂質の生成を抑制し、老化のスピードをゆるやかにしたり、ガンを予防したりする効果が認められている。 セサミンは悪玉のコレステロールを減少させ、動脈硬化を防ぎ高脂質血症の改善薬として、さらに、肝機能を活発にして肝臓の負担を軽くする作用もあり、肝臓病や二日酔いにも有効といわれている。
1607 イコサペンタエン酸(IPA)とは 多価不飽和脂肪酸の1種。 イコサペンタエン酸(IPA)は善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールや中性脂肪を減らし、血液をサラサラに流れやすくします。 動脈硬化や脳血栓、心筋梗塞、高血圧などの予防に役立ち、胃腸や皮膚の炎症も予防するといわれている。
1608 アスパラギン酸とは 主に医薬品に使用されるが、化粧品にも使用されます。アスパラギン酸は非必須アミノ酸で、体内の老廃物の処理、肝機能の促進、疲労回復などの作用があり、皮膚に対しては、代謝を活性化させる作用があると言われている。疲労がたまると、元気を維持するための大切な栄養素であるカリウムとマグネシウムを補給しなければなりません。そのような生体内の代謝時にアスパラギン酸はカリウム・マグネシウムと結びついて細胞内へ取り込まれる。アスパラギン酸の働きによってそれらの吸収をよくし、細胞内でのバランスを正常に戻し、素早い疲労回復へと繋がる。 
1609 アリシンとは ニンニクやネギの特有なにおいのもとになっている成分で、アリル化合物、硫化アリルとも呼ばる。 アリシンはニンニクなどに含まれるアリインという細胞が傷つけられ、それにアリイナーゼという酵素が働いて生成される。アリシンは強力な殺菌作用と共に疲労回復に欠かせないビタミンB1の吸収を助ける作用があり、たんぱく質の消化を促したり、胃液の分泌を促す、発汗などの代謝作用を高める働きがある。また、解毒酵素の働きを活性化して病気への抵抗力を高める働きもあり、食欲増進や冷え性の改善も期待できる。そのほか、アリシンには血小板凝集抑制、抗酸化、抗ストレス、抗ガンなどの作用がある。 アリシンの供給源としては、ニンニク、ねぎ、玉ねぎ、ニラなどがありますが、特に豊富に含まれているのはニンニクです。ただし、ニンニクを生で一度にたくさん食べると、貧血を起こしたり、空腹時の摂取は胃胃壁を刺激して炎症を起こしたりしますので過剰摂取は控えること。
1610 エルゴステリンとは エルゴステリンは、ビタミンDに成る前の前駆物質(プロビタミンD)のひとつで紫外線に当たることによってエルゴステリンは体内でビタミンD(カルシフェロール)に変化し、カルシウムやビタミンA・Pの吸収を助け骨粗しょう症の予防などに効果がある。 また、エルゴステリンはガンの予防にも有効といわれている。 エルゴステリンの含有食品としてはしいたけなどのキノコ・酵母がある。
1611 オレイン酸とは オレイン酸はn-9系列に分類される一価(モノ)不飽和脂肪酸です。多価不飽和脂肪酸と違って体内でも合成され、動脈硬化予防に効果があるといわれている。 また、血液中の悪玉コレステロールを除いて動脈効果や心臓病、高血圧の予防、胃酸の分泌をコントロールして胃酸過多や胃潰瘍を防ぐ、腸を滑らかにして便秘を予防、解消する、放射線の害を防ぐなどの効果も認められています。 オレイン酸は植物油やナッツ類をはじめ、脂肪の多い食品のほとんどに含まれるが、特に豊富なのはオリーブ油です。オレイン酸含有率の高い油は酸化され難く、加熱処理にも安心して使える。 オレイン酸の過剰摂取はエネルギー過剰になり肥満を招きますので注意が必要です。
1612 クエン酸とは クエン酸は有機酸の一つで、主に柑橘類などに酸味成分として含まれている。 通常、食べ物を摂取すると、体内で吸収されてブドウ糖に変わり、さらに酵素、ビタミン、酢によって燃焼されエネルギーとなって消費されますが、このブドウ糖が完全燃焼されないと、焦性ブドウ糖ができ、これが筋肉に蓄積されると、一部が疲労の原因物質といわれる乳酸に変化します。クエン酸には焦性ブドウ糖を分解し、乳酸の生成を抑制する作用がる。 クエン酸は、肉体的な疲労ばかりでなく、神経疲労、筋肉中に乳酸がたまり、筋肉をかたくすることが原因とされる肩こりや首筋のこり、筋肉痛の改善、唾液や胃液の分泌を促して食欲を増進、肝臓の機能を高めて肝臓病を予防、改善する効果なども期待できるといわれている。
1613 グルタチオンとは グルタチオンは、アミノ酸の一種で人間を含む動植物や微生物の組織内に含まれている物質です。グルタチオンはγ-グルタミンシスティニルグリシンとも呼ばれる。グルタチオンは細胞の機能低下や変異をもたらす有害物質を体内で解毒し、肝臓の機能を強化する作用が認められる。また、グルタチオンには細胞の老化やガン化を招くと考えられている過酸化脂質の生成を抑制したりすでに生成された過酸化脂質から体を防御したりする働きもある。グルタチオンにはアルコール性脂肪肝をはじめとする慢性肝疾患、角膜損傷、皮膚障害、薬物中毒、妊娠中毒症、放射線や抗がん剤による白血球減少などの予防、改善が見られる。
1614 オクタコサノールとは オクタコサノールは、オクタコシルアルコールとも呼ばれ、果物の果皮などを覆っている植物ロウ(ワックス)や小麦胚芽から発見された物質です。 オクタコサノールは、飽和アルコールの一つで、酸素利用を高め、グリコーゲンを効率的に消費し、エネルギー生産量を増やす働きがあるといわれています。運動時における耐久性の向上、運動後の筋肉痛の防止、筋肉神経性障害の改善、体力増進などに効果があるとれています。また、コレステロールの減少や抗腫瘍作用などが期待されている。 小麦胚芽、小麦胚芽油、アルファルファ、りんごやブドウの果皮、サトウキビなどに含まれている。
1615 α-リノレン酸とは α-リノレン酸は多価(高度)不飽和脂肪酸の一つです。脂質の主な構成分である脂肪酸の中で、飽和脂肪酸や単価(モノ)不飽和脂肪酸と違い、α-リノレン酸は人体内では合成や蓄積をすることができず、食事から摂取する必須栄養素です。 α-リノレン酸は体の中でEPA・DHAに変換されるため、血中の悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを増やしたり、ガンの発生や増殖を抑制したりするなどの働きがある。 またα-リノレン酸は脳梗塞、心筋梗塞、高脂血症、高血圧、ガン予防・改善の効果が期待できるといわれている。アトピー性皮膚炎、花粉症などのアレルギー疾患はリノール酸の過剰摂取による影響していることが多いのですが、α-リノレン酸はリノール酸の作用を抑制してくれるのでアレルギー症状が緩和させる働きもあります。 α-リノレン酸の供給源としては、なたね油、調合サラダ油、クルミ、大豆油などや植物油のほとんどに含まれている。
1616 カプサイシンとは カプサイシンは、唐辛子の種に含まれる辛味成分。カプサイシンは中枢神経を刺激してホルモンの分泌を促し、エネルギー代謝を盛んにして、体脂肪の分解を進める働きがあるため、肥満予防に効果があります。カプサイシンは食欲を増進し、末梢神経を刺激して体を温め血行を促進するので、冷え性や肩こりを改善します。また、カプサイシンには胃液の分泌を促し消化を助ける。
1617 グリコーゲンとは グリコーゲンは、肝臓や筋肉に含まれ、動物性のでんぷん多糖類の一種です。グリコーゲンはブドウ糖に変化し、エネルギー源となる。生体のエネルギー源で、グリコーゲンの生成と分解はホルモンなどの作用で平衡が保たれる。グリコーゲンは日本語で糖源とも言われます。 一般的にグリコーゲンは、私達が食物から摂ったエネルギーを、グリコーゲンの形で肝臓に一時蓄えておき、エネルギー貯蔵物質としての働きがある。 糖分の貯蔵手段としてはほかに、脂肪とアミノ酸という形によるものがありますが 脂肪酸という形でしかエネルギーを取り出せない脂肪や、合成分解に窒素代謝の必要なアミノ酸と違い、グリコーゲンは直接ブドウ糖に分解できるという利点がある。
1618 アミノ酸とは タンパク質を構成する“部品”が20種類のアミノ酸です。そのうち体内で合成できない9種類のアミノ酸を“必須アミノ酸”、体内で合成できる11種類のアミノ酸を“非必須アミノ酸”と呼んでいます。アミノ酸が一つでも欠けると、体のバランスは崩れる。 アミノ酸にはそれぞれの機能があるが、その働きは「体力アップ」「脂肪燃焼」「肌再生」「集中力アップ」「免疫力アップ」の5つに分類できる。そのためアミノ酸が不足すると、体にさまざまな変調が起こり、とくに、必須アミノ酸が欠乏すると、不眠症やイライラ、情緒不安定、免疫力の低下、肌荒れなどが起こりやすくな留と言われている。
1619 セレン、セレニウムとは セレン、セレニウムはあらゆる動物の発育と生殖に欠かせないミネラルの中の必須元素の一つ。 過酸化脂質を分解するときに働く酵素の重要な成分となり、活性酸素の害からからだを守る働きがある。抗酸化作用はビタミンEの約500倍といわれ、ガンを予防する、動脈硬化が引き金となる心筋梗塞や脳卒中を予防する、血行障害や更年期障害を改善するなどの効果があるとして期待されています。セレンが不足すると成長障害や免疫力低下などが起ります。一方、過剰摂取は慢性中毒では肌荒れ、脱毛、肝硬変、貧血など、急性中毒では腹痛、呼吸器障害などを引き起こすことがあります。セレン・セレニウムはビタミンE・Cと一緒に摂取すると抗酸化作用は効果的になるといわれている。
1620 納豆菌(なっとうきん)とは 納豆菌は稲ワラに多く棲みついている細菌で、ビタミンB2の含有量は煮た大豆の10倍以上。納豆菌には、免疫力を高め、腸を刺激して消化を活発にする、腸内の腐敗菌の活動を抑制し発ガン物質などの有害物質を減少させ働きがある。 また、納豆菌には血液中の血栓を溶かすナットウキナーゼ、高い血圧を下げるアンギオテンシン、変換阻害酵素、活性酸素を除去する活性酸素除去酵素(SOD)など、納豆菌の増殖により生成される酵素もさまざまな働きをする。 納豆に多く含まれるビタミンKは血液凝固の促進や抑制に関わるので抗血液凝固剤を服用する人は医師との相談が必要。
1621 マグネシウムとは マグネシウムは人体内に存在するミネラルで、植物にはクロロフィルの成分として含まれている。 マグネシウムは、酵素の働きを活性化し、筋肉の収縮を促すという生理作用により狭心症、心筋梗塞、不整脈といった心臓病や高血圧を予防したり、神経の情報伝達にかかわり、神経の興奮を鎮める働きも知られている。カルシウムとマグネシウムの理想的な摂取バランスは2:1〜3:1です。激しい労働をする人、胃腸や腎臓に慢性的な疾患のある人、高齢者、妊婦、授乳婦などはマグネシウム不足になりやすい。
1622 ルティンとは ルティンは、野菜・果物に含まれているカロテノイドの一種で、体内では合成できないために食事を通して摂取しなければならない必須栄養成分。 ルティンは目に多く存在する抗酸化栄養素で、紫外線によって目の中に発生する活性酸素を中和します。特に網膜の黄斑部に多く存在し網膜を光の酸化から守る。 目の健康のために、ルテインを摂取する方は、特にビタミンAを一緒に摂ると効果的です。 白内障や目疲れによいといわれている。 
1623 ゼキサンチンとは ゼアキサンチンはルテインと共にヒトの網膜に存在するカロテノイドとして知られている。物性的にはβ-カロテンに酸素原子が導入された構造を有し、ルテインとゼアキサンチンは構造異性体の関係にある。 また、ゼアキサンチンは目の網膜を保護し、老化にともなう目の病気を防ぐ効果がある。ルテインもゼアキサンチンも脂溶性成分なので食事と一緒に取るほうが吸収率の点で効果的。 白内障、目疲れによいといわれる。
1624 セラミドとは セラミドは皮膚の角質層で細胞と細胞の間を埋めている主要成分です。セラミドは皮膚の保湿機能の改善や水分の蒸発、外部からの刺激や細菌の進入を防ぐ働きがある。ドライスキンや肌トラブルを防ぎ、うるおいのある健康な肌を保ち、メラニンの合成を抑え、シミ・シワを防ぐといわれており、肌の健康によいとされています。 セラミドはクリームや乳液、ローションなどの化粧品に多く利用されている。免疫賦活作用、抗腫瘍作用、神経細胞活性化作用などの美肌以外の効果も研究が進められている。
1625 チロシンとは チロシンは脳を覚醒させる神経伝達物質の原料となり、脳や神経の働きを活発にして、記憶力や集中力を高めるといわれています。 チロシンはタンパク質に含まれるアミノ酸の一つで神経物質に効き、脳を活性化させてドーパミンやらノルアドレナリンと神経物質をつくり出すため「やる気」を出させる働きがあると言われています。 チロシンはうつ病、痴ほう症、パーキンソン病の予防と回復に効果があるといわれ、その他細胞の老化を抑えたり、高コレステロール改善の働きも持つといわれている。
1626 ビフィズス菌とは ビフィズス菌は動物の腸内に存在する善玉菌で、乳酸菌の一つです。 ビフィズス菌には腸内の善玉菌と悪玉菌のバランスをとる、腸内の腐敗を抑える、腸の運動を活発にする、免疫力を高めるなどの働きがあり、下痢、便秘、食中毒、胃腸障害、感染症、抗生物質による副作用などを予防、改善する。 また、ビフィズス菌によって発ガン物質や発ガン誘発物質、老化促進因子などが体外にすみやかに排泄されるため、発ガンの可能性も低下し、老化防止効果も期待され、健康成分として飲料などに添加されている。 ビフィズス菌は、腸内でビタミンB群やビタミンKを合成し、その一部はからだに吸収・利用されることから、これらのビタミン不足が一因と考えられる貧血、肌荒れ、出血性疾患の予防にも役立ちます。
1627 リノール酸とは リノール酸は体内で合成できない必須脂肪酸の一つで、n-6系列の代表的な多価不飽和脂肪酸で血中コレステロールを下げる効果がある。リノール酸の過剰摂取は、肥満を招くばかりでなく、悪玉のコレステロールと一緒に善玉のHDLコレステロールまで減ってしまい、逆に動脈硬化を促進し心筋梗塞や血栓などを起こしやすくする。リノール酸の過剰摂取を防ぐために、α-リノレン酸、EPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)などの、n-3系列の脂肪酸との摂取バランスを取ることが大切です。比率は、リノール酸などのn-6系列の脂肪酸4に対し、n-3系列の脂肪酸1の割合が望ましいとされている。
高血圧予防、コレステロール抑制、精力増強、動脈硬化予防 、痴呆症予防、老化防止によいといわれている。 
1628 t−フラバノンとは (株)花王 が開発した医薬部外品育毛剤の有効成分。2000種あまりの動植物のエキスを調べ、その中から、西洋オトギリ草に含まれる成分「アスチルビン」に、高い育毛効果があることを見出し、さらに優れた育毛効果を得るために、これをベースに研究をし開発された物質。毛球に直接作用し、毛の成長を促進させる効果がある。 女性にも使える。1日、朝晩2回、1回に約2g使用
1629 アカネ色素販売自粛通知(厚労省2004/06/18) 着色料アカネ色素に高い発がん性が疑われるとのことで厚労省が販売自粛を食品メーカーや各自治体、消費者団体に通知した(2004/06/18)。 この色素を使ったハムなどの食肉加工品などについて、製造、販売や食べることを自粛するよう通知した。今後、食品安全委員会が健康を損なう恐れがあると判断すれば、厚労相が使用を禁止する見通し。
セイヨウアカネの根から得られた、アリザリンおよびルベリトリン酸を主成分とするもので黄〜赤紫色を呈する。 アカネ科セイヨウアカネ (Rubia tinctorum LINNE)の根より、室温時〜温時水または含水エタノールで抽出して得られたもの。  主色素はアリザリンおよびルベリトリン酸である。
1630 アロマターゼ阻害剤とは 乳ガン再発を予防する目的に使われ、ホルモン治療感受性(陽性)のある閉経後乳癌患者。早期乳がんの手術後、がんの再発を防ぐ目的で行われるホルモン療法はこれまで抗エストロゲン(女性ホルモン)剤「タモキシフェン」が長い間使われ、再発を約半数以下に減少させるとされてきた。しかし、最近、アロマターゼ阻害剤という新しい薬が、タモキシフェンを上回る成績を次々と出し始め、近い将来、アロマターゼ阻害剤が主流になりそうな勢いになっている。
1631 ピルとは 女性ホルモン(卵巣ホルモン)である、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2つが入っている錠剤のことをいう。 OC[oral contraceptives]とも呼ばれる。1999年8月までは、月経異常などの治療用のピル(中用量〜高用量ピル=ホルモン成分が多い)が使用されており、 避妊のためのピル(低用量ピル)は日本では認可されていませんでした。 (一部、治療用ピルが避妊目的に使用されてなかった)。 1999年6月に厚生省が避妊のためのピルとして「低用量ピル」を承認、1999年9月2日発売。 目的に応じて2種類のピルが存在し、中用量〜高用量ピルを「治療用のピル」という言葉で表現し、低用量ピルの「避妊のためのピル」と区別する。
含まれる卵胞ホルモン量の多い順に、高用量(0.05mg/1錠以上)、中用量(0.05mg/1錠)、低用量(0.05mg/1錠未満)という言い方になる。治療用も避妊用も産婦人科医の処方箋が必要。
1632 O157とは 「O157」は腸管出血性大腸菌の一種で、毒素により出血性腸炎を起こすことから、正式には「腸管出血性大腸菌O157」と呼ばれている。大腸菌は、家畜や人の腸内にも存在し、ほとんどのものは無害ですが、このうちいくつかのものは、人に下痢などの消化器症状や合併症を起こすことがあり、病原大腸菌と呼ばれている。病原大腸菌の中には、毒素を産生し、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群(HUS)を起こす腸管出血性大腸菌と呼ばれるものがある。 O157は、毒力の強いベロ毒素(志賀毒素群毒素)を出し、溶血性尿毒症症候群(HUS)などの合併症を引き起こすのが特徴です。溶血性尿毒症症候群が発症する機構は十分には解明されてないが、この毒素が身体の中で様々な障害を起し、全身性の重篤な症状を出すものと考えられている。
1633 血圧には上(最高血圧)と下(最低血圧)があるのはなぜか   心臓は、小さく収縮したり大きく拡張したりして、規則正しくポンプのように血液を体中に送っている。心臓が収縮して血液を送り出すときの血圧(収縮期血圧)を一般に「上の血圧」「最高血圧」などと呼ぶ。反対に、血液が心臓に戻ってきて、心臓がふくらみ次に送り出す血液をためている状態のときの血圧(拡張期血圧)を一般に「下の血圧」「最低血圧」などと呼ぶ。
1634 基礎体温とは 基礎体温とは人間の身体が最も安静な状態の体温のことを指す。 通常、人間の身体が最も安静な状態とは熟睡中の状態ですが、 熟睡中の体温を自分で測ることはできないので、熟睡時に最も近い、 朝、目が覚めて身体を動かす前の体温を基礎体温として測定する。
1635 頓服薬(とんぷくやく)とは 頓服薬は屯用薬ともいい、必要なときに飲みなさいという薬です。具体的には、熱がある時の下熱剤や頭が痛いときの痛み止め、便秘のときに飲む下剤、吐き気がある時の吐き気止めながある。
1636 結核とは 結核菌が主に肺に炎症を起こす伝染病です。結核の患者がせきやくしゃみをした時に飛び散る「しぶき」の中の結核菌が空気中に浮いていて、その空気を吸い込むことによって別の人に感染する。痰の中に菌がない患者の場合は、他の人にうつる心配はない。感染したかどうかはツベルクリン反応検査でわかる。結核に感染すると、発病するしないにかかわらず、結核に対する免疫ができる。ツベルクリン液は結核菌の成分で出来ています。ツベルクリン液を注射すると、体は結核菌が浸入したと思ってアレルギー反応を起こす。この反応を利用して結核感染の有無を調べる。
1637 ヘム鉄と呼ばれもの ヘムとは窒素化物の一種で「人間」及び「動物」の 肝臓内にありこれと鉄分が結合し合成された物質。 そのため人間の体内や、肉類などの動物性食品にだけ含まれるのがその特徴です。小腸からの吸収はヘム鉄でない非ヘム鉄の吸収率はわずか5%程に対し、ヘム鉄は 20%から40%と高い。
1638 統合失調症とは 以前は精神分裂病と言われていた。平成14年8月以降、統合失調症と呼称が変更された。精神分裂病という言葉の与えるイメージは非常に悪く、長年にわたり、この病気に関する誤解と偏見がみられたた。統合失調症の言葉の背景には、「治らない病気」ではなく、「回復する可能性のある病気」という意味合いがこめられている。
1639 ホルモンとは 一般に、ホルモンは血液中にほんの微量存在するだけで、色々な臓器の間の調整役を果たしている物質で、人間の体の中では、甲状腺ホルモン、下垂体ホルモン、副腎皮質ホルモン、インシュリンなどさまざまな種類のホルモンがあり、それぞれ、体の中で大事な役割を果たしている。
1640 女性ホルモンはどこで作られるか 女性ホルモンは、主に卵巣から分泌され、エストロゲンとプロゲステロンの2種類のホルモンに分類される。卵巣からの女性ホルモンの分泌は、20歳代〜30歳代でピークに達する。そして、40歳代後半で、分泌は急速に衰えはじめ、閉経後2年以内に完全に停止する。50歳代以降の女性は慢性的に女性ホルモンが欠乏した状態となっている。
1641 更年期症状(こうねんきしょうじょう、女性ホルモンが欠乏状態)とは 女性ホルモンの分泌が急減する更年期には、頭痛、めまい、のぼせ、いらいら、汗をかきやすい、不眠など、さまざまな症状が現れる。これを更年期障害という。また、閉経後の20年間で全身の骨量の2〜3割が失われ多くの女性が骨粗鬆症となる。骨粗鬆症は男性より女性に圧倒的に多く女性は男性の5〜6倍と言われる。また、閉経後の女性では、血液中のコレステロールが増えるために動脈硬化が急速に進み、心筋梗塞や脳梗塞などの危険性が増す。その他、中高年女性の肌の乾燥化、尿失禁、老人性痴呆などは女性ホルモンの欠乏と深く関わっている。女性ホルモンを補充してゆくことによって、これらのトラブルを予防することができます。骨粗鬆症や動脈硬化などは本人が気付かないうちに進行してゆき、症状があらわれてからでは治療は極めて困難となる。
1642 コンニャク(こんにゃく)の作り方とは 生イモから作る方法
材料:
1)生イモ 1kg
2)水   3L(柔らかいコンニャクがよいときは4倍くらいの水とする)  
3)水酸化カルシウム  5g(または炭酸ナトリウム25g)
イモの芽や根を取り除き(これを完全にしないとエグイコンニヤクになる)、洗浄し、皮を所々残すようにむく(皮を残すことによりコンニャクの黒色となる)。 イモをすりおろして(手がかゆくなるので手袋を使った方がよい)。30分ぐらい放置する。水の分量の2/3量を加え、弱火〜中火にかける。 絶えずかき混ぜ、透明になり糸を引くくらいになるまで加熱し、時々水の残りの1/3量を加えながら練ってゆく(30〜40分)。 火を止め、60度位にさまし、1カップ位に溶解した水酸化カルシウム(別の1/3量の水で溶く)を入れて手早く混ぜる。 型に入れ固まったら適当な大きさに切り、熱湯で30〜40分湯がく。保存する場合はこの水に入れておく。
1643 石けんの作り方 残った天ぶら油等の食用廃油を利用して台所用・洗濯用の石けんを作る方法。水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)を用いる方法がまず広がったが、劇物であるため気軽に取り扱えないのが難点で、目に入ったりしないよう、使用上の注意について十分注意が必要である。
〔準備する道具〕
1)缶あるいは鍋(ガラス,ステンレス等,アルミ以外で容量に十分余裕のあるもの)
2)かき混ぜる棒(泡立て器等)
3)水温計
4)軍手または厚手のゴム手袋
5)牛乳紙パック等(固める容器として)
〔製法〕
材料: 食用廃油3.6L、水酸化ナトリウム 450g、水 1.1L
@ 軍手をはめ,水酸化ナトリウムを18Lオイル缶に入れる。A 水を加え、棒でかき混ぜながら水酸化ナトリウムを溶かす。 (注意:この順番を間違えると水酸化ナトリウムが発熱して飛び散り危険。)
B 水酸化ナトリウムが溶けたら廃油を静かにそそぐ。
C どろっとした乳化状になるまで15〜30分かき混ぜる。
D 牛乳パックに入れて固める。
E 2〜3日で固まり1ヵ月で出来上がり。ナイフで切り分けて使用する。
1644 ホウ酸団子の作り方(ホウ酸ダンゴ) @ジャガイモを使った例
ジャガイモを蒸すかゆでてつぶし、10〜15%のホウ酸を混ぜて親指大のダンゴをつくり、天日で乾燥する。  
A米ぬか,グリセリンを使った例  
ホウ酸40gと米ぬか140gをよく混ぜ、グリセリン20mLを加え、さらに水を加えて耳たぶ位の柔らかさにする。これを2cm位の平らなダンゴ状に成形し、天日で乾燥する。    
Bタマネギ,小麦粉,砂糖,牛乳を使った例  
タマネギ小1個をみじん切りにし、牛乳大さじ1杯を加えてミキサーにかけペースト状にする。これに小麦粉1/4カップ,砂糖大さじ1,マッシュポテトの素1/4カップ,ホウ酸100gを加え、直径約3cmの団子を作る。天日で1週間乾燥する。
1645 ゲノムとは 生き物の形や性質は,細胞中のDNAに記録されてある。DNAはヌクレオチドという物質が繋がった分子です。ヌクレオチドはそれぞれ1個の糖,リン酸,塩基で構成されている。塩基にはATGC(A:アデニン、T:チミン、G:グアニン、C:シトシン)のアルファベットで表記される4種類があるのでDNAを構成するヌクレオチドも4種類あります。DNAの長さはヌクレオチド1個に対し1塩基と表す。細胞中の全DNAのことをゲノムと呼ぶ。ゲノムのサイズは人だと約30億塩基,真菌だと1千万〜5千万塩基です。生き物が生きて行くために必要な情報がすべてゲノムの中に保存されている。
1646 ゲノミクスとは 狭義ではゲノムの全塩基配列(ATGCAATGCGGGのような)を決定すること。広義ではゲノムの全塩基配列の決定を出発点とし,生命現象に関わる分子や遺伝子を網羅的に収集し系統的に整理し,その生命現象を理解する研究アプローチのことを言う。DNAは数百から数万のヌクレオチドを一括りにして遺伝子という単位を構成しています。ゲノムの中にはこの遺伝子がちりばめられている。ゲノムに含まれる遺伝子数は人間だと3万個以上,真菌だと5千〜1万個と推測されている。遺伝子はDNAからRNAという青写真のような物質にコピーされる。その青写真にはアミノ酸の種類と順番が書かれていて,その青写真に従って細胞の中でタンパク質がつくられます。タンパク質は別のタンパク質や炭水化物,脂肪,ビタミン,ミネラルなどを利用して新しい細胞をつくり,細胞の修復や模様替え,細胞外部環境との応答などを行なっている。現在では全RNAを解析するトランスクリプトミクス,全タンパク質を解析するプロテオミクス,細胞の全代謝産物を解析するメタボロミクスなど様々なゲノミクスが誕生している。
1647 保健機能食品(栄養機能食品)とは 特定のビタミン、ミネラルについて、その配合量が厚生労働省の定める規格基準を満たすものに限り、所定の栄養素機能表示を記載することができる食品をさす。
(例) ビタミンCは皮膚や粘膜の健康維持を助けるとともに抗酸化作用をもつ栄養素です。 同時に、それにともなう注意喚起表示などの必須表示が必要になります。 本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。 1日の摂収目安を守って下さい。
1648 小児の気管支喘息の改訂ガイドラインとは 2002年に小児気管支喘息のガイドラインが改訂された。従来と違って2歳未満、2歳から6歳、6歳以上に分けられ、欧米のガイドラインに近づいた。そして中等症以上では積極的に吸入ステロイドを用いられるのが特徴です。
1649 脂肪肝(しぼうかん)とは. 糖分や脂肪分、アルコールなどの取りすぎによって、肝臓の組織の中に中性脂肪がたまった状態です。自覚症状はないことが多く、肝機能も正常な事もある。腹部超音波検査やCT検査、肝生検で診断する。脂肪肝の3大原因はアルコール、肥満、糖尿病で、原因が取り除かれると、治る可能性のある病気です。
1650 喘息患者に解熱剤の使用は危険か 成人喘息患者の10%にアスピリン様の非ステロイド性抗炎症剤の内服や注射(湿布剤でも)により発作を生じる「アスピリン喘息」がある。発作を生じると非常に危険なことが多いので十分注意が必要です。