Q&A本文(No9001-9150)
No | Q(お客の質問) | A(答え) |
9001 | 柴葛解肌湯とは(さいかつげきとう) | 配合生薬:柴胡(さいこ):4g、葛根(かっこん):4g、麻黄(まおう):2.5g、桂皮(けいひ):2g、黄ごん(おうごん):2g、芍薬(しゃくやく):2g、半夏(はんげ):3g、生姜(しょうきょう):1g、甘草(かんぞう):1g、石膏(せっこう):6g 。 効能 :虚弱でなく、胃腸に障害がない人で、熱が続き、口渇、汗をかく、不眠、手足の痛みを伴う場合に用いられます。 適応症 :風邪症候群。 使用上の注意 :高血圧の人、心臓に病気のある人の服用は慎重を要します。 |
9002 | 柴葛湯加川きゅう辛夷とは(さいかつとうかせんきゅうしんい) | 配合生薬 :柴胡(さいこ):4g、葛根(かっこん):4g、麻黄(まおう):2.5g、桂皮(けいひ):2g、黄ごん(おうごん):2g、芍薬(しゃくやく):2g、半夏(はんげ):3g、生姜(しょうきょう):1g、甘草(かんぞう):1g、竹節人参(ちくせつにんじん):2g、大棗(たいそう):1.2g、川きゅう(せんきゅう):3g、辛夷(しんい):2g
。 効能 :体力が比較的ある人に用いられます。 適応症: 慢性副鼻腔炎(蓄膿症)、鼻炎。 使用上の注意 高血圧の人、心臓に病気のある人の服用は慎重を要します。 |
9003 | 柴梗半夏湯とは(さいきょうはんげとう) | 配合生薬: 柴胡(さいこ):4g、半夏(はんげ):4g、桔梗(ききょう):3g、杏仁(きょうにん):3g、か楼仁(かろにん):3g、黄ごん(おうごん):2.5g、大棗(たいそう):2.5g、枳実(きじつ):2g、青皮(せいひ):2g、甘草(かんぞう):1.5g、生姜(しょうきょう):1.5g。 効能 :体力がある人で、腹にひびくような強く激しいせきなどに用いられます。 適応症 :せき |
9004 | 柴胡枳桔湯加五味とは(さいこききつとうかごみ) | 配合生薬: 柴胡(さいこ):3.5g、黄ごん(おうごん):1.8g、甘草(かんぞう):1g、半夏(はんげ):6g、生姜(しょうきょう):2g、か楼仁(かろにん):2.4g、枳実(きじつ):1.8g、桔梗(ききょう):3.2g、麦門冬(ばくもんどう):6.8g、桑白皮(そうはくひ):3.2g、石膏(せっこう):10g、黄連(おうれん):0.2g、蘇子(そし):1.5g 。 効能:体力がある人で、腹にひびくような強く激しいせきなどに用いられます。 適応症: せき。 |
9005 | 柴胡疎肝湯とは(さいこそかんとう) | 配合生薬: 湯剤=柴胡(さいこ):2〜5g、芍薬(しゃくやく):2〜4g、枳実(きじつ):2g、甘草(かんぞう):1〜2g、香附子(こうぶし):2g、川きゅう(せんきゅう):2g、青皮(せいひ):2g、梔子(しし):3g、乾姜(かんきょう):1g 。 散剤=柴胡(さいこ):1.5〜2g、芍薬(しゃくやく):1.5〜2g、枳実(きじつ):1.5〜2g、甘草(かんぞう):1.5〜2g、香附子(こうぶし):2g、川きゅう(せんきゅう):2g、青皮(せいひ):2g、梔子(しし):3g、乾姜(かんきょう):1g 。 効能:神経質な人の脇胸痛などに用いられます。 適応症:脇胸痛(きょうきょうつう)。 |
9006 | 柴蘇飲とは(さいそいん) | 配合生薬:柴胡(さいこ):4〜7g、半夏(はんげ):4〜5g、生姜(しょうきょう):4g、黄ごん(おうごん):3g、大棗(たいそう):2〜3g、人参(にんじん):2〜3g、甘草(かんぞう):2g、香附子(こうぶし):4g、蘇葉(そよう):1.5g、陳皮(ちんぴ):2g
。 効能:耳鳴り、耳が詰まった感じがする「耳閉感」などに用いられます。 適応症:耳鳴り(みみなり) 耳閉感(じへいかん)。 使用上の注意:薬の使用にあたり、薬剤師の説明や添付の説明文書をよく理解したうえで使用してください。 |
9007 | 四逆加人参湯とは(しぎゃくかにんじんとう) | 配合生薬 :甘草(かんぞう):3g、乾姜(かんきょう):2g、附子(ぶし):1g、人参(にんじん):2g。 効能 虚弱な人、または体力を消耗した人で、手足の冷えを伴う場合に用いられます。 適応症:風邪症候群、急性胃炎、急性腸炎、慢性胃炎、慢性腸炎、肺炎、吐き気(はきけ) 下痢(げり) |
9008 | 紫根牡蛎湯とは(しこんぼれいとう) | 配合生薬:当帰(とうき):5g、芍薬(しゃくやく):3g、川きゅう(せんきゅう):3g、紫根(しこん):3g、大黄(だいおう):1.5g、忍冬(にんどう):1.5g、黄耆(おうぎ):2g、牡蛎(ぼれい):4g、升麻(しょうま):1g、甘草(かんぞう):1g
。 効能: 消耗性疾患の治療補助として用いられます。適応症: 消耗性疾患の治療補助。 使用上の注意; 薬の使用にあたり、薬剤師の説明や添付の説明文書をよく理解したうえで使用してください |
9009 | 梔子し湯とは( しししとう) | 配合生薬: 山梔子(さんしし):3g、香し(こうし):4g 。 効能:胸部に閉塞感がある人の口内炎、不眠症などに用いられます。 適応症:口内炎、不眠症。 使用上の注意:過去にこの薬で、発疹やかゆみなどの過敏症状が現れたことがある人、妊婦または妊娠している可能性のある女性の服用は慎重を要します。あらかじめ薬剤師にその旨を相談するようにしてください。 薬の使用にあたり、薬剤師の説明や添付の説明文書等をよく理解したうえで使用するようにしてください。 |
9010 | 滋腎通耳湯とは(じじんつうじとう) | 配合生薬:当帰(とうき):3g、川きゅう(せんきゅう):3g、芍薬(しゃくやく):3g、知母(ちも):3g、乾地黄(かんじおう):3g、黄柏(おうばく):3g、黄ごん(おうごん):3g、柴胡(さいこ):3g、白し(びゃくし):3g、香附子(こうぶし):3g
。 効能:体力が低下している人、または高齢者の耳鳴り、聴力低下などに用いられます。 適応症:耳鳴り、聴力低下。 |
9011 | 十全大補湯とは(じゅうぜんだいほとう ) よみがな スポンサードリンク | 配合生薬:人参(にんじん):2.5〜3g、黄耆(おうぎ):2.5〜3g、蒼朮(そうじゅつ)または白朮(びゃくじゅつ):3g、茯苓(ぶくりょう):3g、当帰(とうき):3g、芍薬(しゃくやく):3g、地黄(じおう):3g、川きゅう(せんきゅう):3g、桂皮(けいひ):3g、甘草(かんぞう):1.5g。 効能: 消耗性疾患や病後の体力低下、疲労倦怠感、神経衰弱、食欲不振、貧血、手足の冷え、寝汗、胃腸虚弱、胃下垂などに用いられます。 適応症: 低血圧、食欲不振、疲れやすい、貧血、寝汗、胃腸虚弱、胃下垂。 使用上の注意: 発疹、かゆみ、下痢、食欲不振、胃部不快感などの症状が現れることがあります。 |
9012 | 小青竜湯加杏仁石膏とは(しょうせいりゅうとうかきょうにんせっこう) | 配合生薬: 麻黄(まおう):2〜3g、芍薬(しゃくやく):2〜3g、乾姜(かんきょう):2〜3g、甘草(かんぞう):2〜3g、桂皮(けいひ):2〜3g、細辛(さいしん):2〜3g、五味子(ごみし):1.5〜3g、半夏(はんげ):3〜6g、杏仁(きょうにん):4g、石膏(せっこう):10g。 効能: 小児喘息、気管支喘息、せきなどに用いられます。 適応症:小児喘息、気管支喘息、 せき。 使用上の注意 高血圧の人、心臓に病気のある人、妊婦または妊娠している可能性のある女性の服用は慎重を要します。 |
9013 | 小続命湯とは( しょうぞくめいとう) | 配合生薬:附子(ぶし):0.6g、防風(ぼうふう):2g、芍薬(しゃくやく):2g、防已(ぼうい):2g、麻黄(まおう):2g、川きゅう(せんきゅう):2g、黄ごん(おうごん):2g、桂皮(けいひ):2g、生姜(しょうきょう):2g、杏仁(きょうにん):3.5g、甘草(かんぞう):1g、人参(にんじん):1g 。 効能:体力が低下している人、または高齢者人に用いられます。 適応症: 関節痛、神経痛、耳鳴り、めまい、 頭痛。 |
9014 | 秦ぎょう防風湯とは(じんぎょうぼうふうとう) | 配合生薬: 秦ぎょう(じんぎょう):2g、沢瀉(たくしゃ):2g、陳皮(ちんぴ):2g、柴胡(さいこ):2g、防風(ぼうふう):2g、当帰(とうき):2g、蒼朮(そうじゅつ)または白朮(びゃくじゅつ):3g、甘草(かんぞう):1g、黄柏(おうばく):1g、升麻(しょうま):1g、大黄(だいおう):1g、桃仁(とうにん):3g、紅花(こうか):1g。 効能: 排便痛を伴う痔に用いられます。 適応症: 痔。 使用上の注意:高血圧の人、心臓に病気のある人、妊婦または妊娠している可能性のある女性の服用は慎重を要します。 |
9015 | 神仙太乙膏とは( じんせんたいつこう ) | 配合生薬: 当帰(とうき):1g、桂皮(けいひ):1g、大黄(だいおう):1g、芍薬(しゃくやく):1g、地黄(じおう):1g、玄参(げんじん):1g、白し(びゃくし):1g、ごま油(ごまあぶら):48g、みつろう(みつろう):48g
。 効能 :火傷、皮膚のかゆみ、床ずれ、虫刺されなどに用いられます。 適応症:火傷、皮膚のかゆみ、床ずれ、虫刺され |
9016 | 清熱補気湯とは(せいねつほきとう) | 配合生薬:人参(にんじん):3g、当帰(とうき):3g、芍薬(しゃくやく):3g、麦門冬(ばくもんどう):3g、蒼朮(そうじゅつ)または白朮(びゃくじゅつ):3.5g、茯苓(ぶくりょう):3.5g、升麻(しょうま):1g、五味子(ごみし):1g、玄参(げんじん):1g、甘草(かんぞう):1g
。 効能:胃腸の弱い人に用いられます。 適応症 :舌の荒れ、舌の痛み、口腔の荒れ、口腔の痛み |
9017 | 清熱補血湯とは(せいねつほけつとう ) | 配合生薬: 当帰(とうき):3g、川きゅう(せんきゅう):3g、芍薬(しゃくやく):3g、熟地黄(じゅくじおう):3g、玄参(げんじん):1.5g、知母(ちも):1.5g、五味子(ごみし):1.5g、黄柏(おうばく):1.5g、麦門冬(ばくもんどう):1.5g、柴胡(さいこ):1.5g、牡丹皮(ぼたんぴ):1.5g 。 効能 :胃腸は弱くなく、体力が低下し、貧血、皮膚が乾燥する人に用いられます。 適応症: 舌の荒れ、舌の痛み、口腔の荒れ、口腔の痛み |
9018 | 千金内托散とは(せんきんないたくさん) | 配合生薬:人参(にんじん):2.5g、当帰(とうき):3g、黄耆(おうぎ):2g、川きゅう(せんきゅう):2g、防風(ぼうふう):2g、桔梗(ききょう):2g、厚朴(こうぼく):2g、桂皮(けいひ):2g、白し(びゃくし):1g、甘草(かんぞう):1g。 効能: 虚弱な人の化膿性皮膚疾患などに用いられます。 適応症:化膿性皮膚疾患。 使用上の注意:薬の使用にあたり、薬剤師の説明や添付の説明文書をよく理解したうえで使用してください。 |
9019 | 続命湯とは(ぞくめいとう) | 配合生薬 :杏仁(きょうにん):4g、麻黄(まおう):3g、桂皮(けいひ):3g、人参(にんじん):3g、当帰(とうき):3g、川きゅう(せんきゅう):2g、乾姜(かんきょう):2g、甘草(かんぞう):2g、石膏(せっこう):6g
。 効能: 虚弱でない人で、手足のしびれや言葉のもつれを伴う場合に用いられます。 適応症:関節痛、神経痛、耳鳴り、めまい、 頭痛、むくみ、気管支炎、喘息。 |
9020 | 大黄附子湯とは(だいおうぶしとう) | 配合生薬 :大黄(だいおう):1g、附子(ぶし):1g、細辛(さいしん):2g 。 効能:冷えを伴う神経痛、便秘、腹痛などに用いられます。 適応症:神経痛、便秘、腹痛。 使用上の注意:過去にこの薬で、発疹やかゆみなどの過敏症状が現れたことがある人、妊婦または妊娠している可能性のある女性の服用は慎重を要します。あらかじめ薬剤師にその旨を相談するようにしてください。 薬の使用にあたり、薬剤師の説明や添付の説明文書等をよく理解したうえで使用するようにしてください。 |
9021 | 沢瀉湯とは(たくしゃとう ) | 配合生薬: 沢瀉(たくしゃ):5〜6g、蒼朮(そうじゅつ)または白朮(びゃくじゅつ):3〜4.5g
。 効能:胃に水分がたまり停滞している感じがある人のめまい、むくみ、頭重に用いられます。 沢瀉湯は、「五苓散(ごれいさん)」から、猪苓(ちょれい)、茯苓(ぶくりょう)、桂皮(けいひ)をとった処方のことを言います。 適応症:めまい、むくみ、頭重。 使用上の注意:薬の使用にあたり、薬剤師の説明や添付の説明文書をよく理解したうえで使用してください |
9022 | 托裏消毒飲とは(たくりしょうどくいん) | 配合生薬: 当帰5.0 茯苓5.0 人参3.0 川キュウ3.0 桔梗3.0 白朮3.0 芍薬3.0 厚朴2.0 p角2.0 黄耆1.5 金銀花1.5 白シ1.0
。 〔目標〕急性化膿性炎症の発病後数日頃、すでに醸膿している場合には膿汁成熟して自潰を早め、醸膿していない時には消散させる。敗血症の予防。 〔かんどころ〕類方の排膿散及湯は膿瘍の消散と排膿を主とするが本方は敗血症の予防としての消毒を主眼とする。 〔応用〕化膿性炎症は原則として、次の用の順序で薬方を運用することが多い。葛根湯または桂麻湯→小柴胡湯または十味敗毒湯→托裏消毒飲または小建中湯の類方→内托散または排膿散及湯→伯州散兼用 |
9023 | 竹葉石膏湯とは(ちくようせっこうとう) | 配合生薬: 麦門冬(ばくもんどう):8〜10g、半夏(はんげ):5g、粳米(こうべい):5〜10g、人参(にんじん):2g、甘草(かんぞう):2g、竹葉(ちくよう):2g、石膏(せっこう):10g
。 効能:体力が衰えている人の気管支炎、気管支喘息、口の渇き、せきなどに用いられます。 適応症:気管支炎、気管支喘息、 口の渇き、せき。 |
9024 | 知柏地黄丸とは(ちばくじおうがん) | 配合生薬 湯剤=地黄(じおう):5〜6g、山茱萸(さんしゅゆ):3g、山薬(さんやく):3g、沢瀉(たくしゃ):3g、茯苓(ぶくりょう):3g、牡丹皮(ぼたんぴ):3g、知母(ちも):9g、黄柏(おうばく):6g 。 効能:胃腸に障害のない高齢者で、疲れやすく、尿量が多くなったり少なくなったり、手足がほてる場合に用いられます。 適応症:排尿困難、頻尿、むくみ。 |
9025 | 中建中湯とは(ちゅうけんちゅうとう ) | 配合生薬:山椒(さんしょう):1〜2g、乾姜(かんきょう):3〜5g、人参(にんじん):2〜3g、膠飴(こうい):20g、桂皮(けいひ):3〜4g、芍薬(しゃくやく):6g、甘草(かんぞう):2〜3g、大棗(たいそう):3〜4g
。 効能:冷えによって、腹痛を伴う下痢や便秘に用いられます。 中建中湯は、「大建中湯合小建中湯(だいけんちゅうとうごうしょうけんちゅうとう)」とも呼ばれています。 適応症: 下痢、便秘。 |
9026 | 釣藤鈎とは(ちょうとうこう) | 原料 釣藤鈎とは、アカネ科カギカズラのとげのことを言います。 性味 微温性です。 甘い味がします。 主成分 リンコフィリン、イソリンコフィリン、ジヒドロコリナンテイン、コリノキセイン、イソコリノキセイン、コリナンテイン、ヒルステイン、ヒルヒスチンが主成分です。 効能 血圧降下作用 鎮静作用 抗けいれん作用 抗ウィルス作用 処方例 釣藤散(ちょうとうさん) 当帰芍薬散加黄耆釣藤(とうきしゃくやくさんかおうぎちょうとう) 抑肝散(よくかんさん) 抑肝散加芍薬黄連(よくかんさんかしゃくやくおうれん) 抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ) |
9027 | 定悸飲とは(ていきいん) | 配合生薬:茯苓(ぶくりょう):6g、桂皮(けいひ):4g、蒼朮(そうじゅつ)または白朮(びゃくじゅつ):3g、甘草(かんぞう):2g、牡蛎(ぼれい):3g、呉茱萸(ごしゅゆ):1.5g、李根皮(りこんぴ):2g
。 効能:ふらつきやめまいをともないがちな人で、動悸や動悸の症状がある場合の不安神経症などに用いられます。 適応症:動悸、不安神経症。 使用上の注意:薬の使用にあたり、薬剤師の説明や添付の説明文書をよく理解したうえで使用してください。 |
9028 | 天王補心丸とは(てんのうほしんがん) | 配合生薬: 酸棗仁(さんそうにん):30g、生地黄(なまじおう):60g、柏子仁(はくしにん):30g、麦門冬(ばくもんどう):30g、天門冬(てんもんどう):30g、五味子(ごみし):30g、当帰(とうき):18g、遠志(おんじ):15g、茯苓(ぶくりょう):15g、丹参(たんじん):15g、玄参(げんじん):15g、党参(とうじん):15g、桔梗(ききょう):15g。効能:虚弱な人に用いられます。
適応症:動悸、便秘、不眠症、肩こり、息切れ、口の渇き |
9029 | 当帰芍薬散加黄耆釣藤とは(とうきしゃくやくさんかおうぎちょうとう) | 配合生薬: 当帰(とうき):3g、川きゅう(せんきゅう):3g、芍薬(しゃくやく):4〜6g、茯苓(ぶくりょう):4g、蒼朮(そうじゅつ)または白朮(びゃくじゅつ):4g、沢瀉(たくしゃ):4〜5g、黄耆(おうぎ)、釣藤鈎(ちょうとうこう)。 効能:朝に頭痛を感じ、体力がなく貧血、冷え症、下腹部痛、めまい、肩こりなどの場合に用いられます。適応症:動悸、肩こり、めまい、耳鳴り、頭痛。 |
9030 | 当帰芍薬散加人参とは(とうきしゃくやくさんかにんじん) | 配合生薬:当帰(とうき):3g、川きゅう(せんきゅう):3g、芍薬(しゃくやく):4〜6g、茯苓(ぶくりょう):4g、蒼朮(そうじゅつ)または白朮(びゃくじゅつ):4g、沢瀉(たくしゃ):4〜5g、人参(にんじん)。 効能:胃腸が弱く、体力がなく貧血、冷え症、下腹部痛、めまい、肩こりなどの場合に用いられます。 適応症 :月経痛、月経不順、更年期障害、肩こり、めまい、しもやけ、むくみ、しみ。 |
9031 | 独活寄生湯とは(どっかつきせいとう ) | 配合生薬:独活(どっかつ):3g、寄生(きせい):2g、杜仲(とちゅう):2g、牛膝(ごしつ):2g、細辛(さいしん):2g、秦ぎょう(じんぎょう):2g、茯苓(ぶくりょう):2g、桂皮(けいひ):2g、防風(ぼうふう):2g、川きゅう(せんきゅう):2g、地黄(じおう):2g、人参(にんじん):2g、甘草(かんぞう):2g、当帰(とうき):2g、芍薬(しゃくやく):2g
効能:体力を消耗し、むくみやすく、冷えによって関節の痛みが悪化する場合に用いられます。 適応症:関節リウマチ、 関節痛、腰痛。 |
9032 | 八解散とは( はちげさん) | 配合生薬 人参(にんじん):2〜4g、蒼朮(そうじゅつ)または白朮(びゃくじゅつ):3〜4g、茯苓(ぶくりょう):3〜4g、半夏(はんげ):3〜4g、陳皮(ちんぴ):2〜4g、大棗(たいそう):2g、甘草(かんぞう):1〜1.5g、生姜(しょうきょう):1〜2g、かっ香(かっこう):3g、厚朴(こうぼく):6g
。 効能:胃腸が弱く、下痢、嘔吐、発熱、食欲不振のいずれかを伴う風邪症候群に用いられます。 適応症 :風邪症候群。 |
9033 | 八味疝気方とは(はちみせんきほう) | 配合生薬; 桃仁(とうにん):4g、延胡索(えんごさく):3g、木通(もくつう):3g、大黄(だいおう):0.5g、烏薬(うやく):3g、牡丹皮(ぼたんぴ):3g、桂皮(けいひ):3g、牽牛子(けんごし):2g
。 効能:腰痛に用いられます。 適応症:腰痛。 使用上の注意:下痢をしやすい人は使用できない場合があります。 薬の使用にあたり、薬剤師の説明や添付の説明文書をよく理解したうえで使用してください。 |
9034 | 半夏散及湯とは(はんげさんきゅうとう) | 配合生薬:半夏(はんげ):3g、桂皮(けいひ):4g、甘草(かんぞう):2g。 効能: 喉の痛みに用いられます。 適応症:喉の痛み。 使用上の注意:過去にこの薬で、発疹やかゆみなどの過敏症状が現れたことがある人、妊婦または妊娠している可能性のある女性の服用は慎重を要します。あらかじめ薬剤師にその旨を相談するようにしてください。 薬の使用にあたり、薬剤師の説明や添付の説明文書等をよく理解したうえで使用するようにしてください。 |
9035 | 白朮散とは(びゃくじゅつさん) | 配合生薬:白朮(びゃくじゅつ):4g、川きゅう(せんきゅう):4g、蜀椒(しょくしょう):2g、牡蛎(ぼれい):2g
。 効能:産前、産後の体力回復に用いられます。 適応症: 産前、産後の体力回復。 使用上の注意: 過去にこの薬で、発疹やかゆみなどの過敏症状が現れたことがある人、妊婦または妊娠している可能性のある女性の服用は慎重を要します。あらかじめ薬剤師にその旨を相談するようにしてください。 薬の使用にあたり、薬剤師の説明や添付の説明文書等をよく理解したうえで使用するようにしてください。 |
9036 | 白朮附子湯とは( びゃくじゅつぶしとう) | 配合生薬 :附子(ぶし):0.3〜1g、白朮(びゃくじゅつ):4g、生姜(しょうきょう):3g、大棗(たいそう):3g、甘草(かんぞう):2g。 効能:手足が冷え、頻尿の場合の関節リウマチ、関節痛、神経痛などに用いられます。 適応症:節リウマチ、関節痛、神経痛。 使用上の注意:薬の使用にあたり、薬剤師の説明や添付の説明文書をよく理解したうえで使用してください。 |
9037 | 茯苓杏仁甘草湯とは(ぶくりょうきょうにんかんぞうとう) | 配合生薬: 茯苓(ぶくりょう):6g、杏仁(きょうにん):4g、甘草(かんぞう):1g。 効能:動悸、息切れ、気管支喘息などに用いられます。 適応症:動悸、息切れ、気管支喘息。 使用上の注意:過去にこの薬で、発疹やかゆみなどの過敏症状が現れたことがある人、妊婦または妊娠している可能性のある女性の服用は慎重を要します。あらかじめ薬剤師にその旨を相談するようにしてください。 薬の使用にあたり、薬剤師の説明や添付の説明文書等をよく理解したうえで使用するようにしてください。 |
9038 | 茯苓四逆湯とは(ぶくりょうしぎゃくとう) | 配合生薬: 茯苓(ぶくりょう):4g、甘草(かんぞう):2g、乾姜(かんきょう):2g、人参(にんじん):2g、附子(ぶし):1g。 効能 :虚弱な人、または病気による体力消耗の人で、からだの痛み、手足の冷え、尿が出にくい、動悸などを伴う場合の下痢や嘔吐に用いられます。 適応症 :下痢、嘔吐。 使用上の注意:薬の使用にあたり、薬剤師の説明や添付の説明文書をよく理解したうえで使用してください。 |
9039 | 附子粳米湯とは(ぶしこうべいとう) | 配合生薬: 附子(ぶし):1g、粳米(こうべい):7g、半夏(はんげ):5g、大棗(たいそう):3g、甘草(かんぞう):1.5g
。 効能: 体力がない人で、冷えによる腹痛、胃痛に効果があり、よく用いられます。 適応症:腹痛、胃痛。 使用上の注意: 過去にこの薬で、発疹やかゆみなどの過敏症状が現れたことがある人、妊婦または妊娠している可能性のある女性の服用は慎重を要します。あらかじめ薬剤師にその旨を相談するようにしてください。 薬の使用にあたり、薬剤師の説明や添付の説明文書等をよく理解したうえで使用するようにしてください。 |
9040 | 扶脾生脈湯とは(ふひせいみゃくとう ) | 配合生薬 :人参(にんじん):2g、紫苑(しおん):2g、黄耆(おうぎ):2g、五味子(ごみし):1.5g、甘草(かんぞう):1.5g、当帰(とうき):4g、麦門冬(ばくもんどう):6g、芍薬(しゃくやく):3g 。 効能:出血、出血傾向に効果があり、よく用いられます。 適応症 :出血、出血傾向。 使用上の注意: 薬の使用にあたり、薬剤師の説明や添付の説明文書をよく理解したうえで使用してください。 |
9041 | 補陽環五湯とは(ほようかんごとう ) | 配合生薬: 黄耆(おうぎ):5g、当帰(とうき):3g、芍薬(しゃくやく):3g、川きゅう(せんきゅう):2g、桃仁(とうにん):2g、紅花(こうか):2g、地竜(じりゅう):2g
。 効能: 手や足の麻痺などの脳血栓の後遺症改善に効果があり、よく用いられます。 適応症: 脳血栓の後遺症。 使用上の注意:薬の使用にあたり、薬剤師の説明や添付の説明文書をよく理解したうえで使用してください。 |
9042 | 奔豚湯とは( ほんとんとう) | 配合生薬: 呉茱萸(ごしゅゆ):2g、桂皮(けいひ):4g、半夏(はんげ):4g、生姜(しょうきょう):1g、人参(にんじん):2g、甘草(かんぞう):2g。 効能:不安神経症、動悸、ヒステリーなどに用いられます。 奔豚湯は、「肘後方(ちゅうごほう)」とも呼ばれています。 適応症:不安神経症、動悸、ヒステリー。 使用上の注意 :薬の使用にあたり、薬剤師の説明や添付の説明文書をよく理解したうえで使用してください。 |
9043 | 味麦地黄丸とは(みばくじおうがん) | 配合生薬 :湯剤=地黄(じおう):5〜6g、山茱萸(さんしゅゆ):3g、山薬(さんやく):3g、沢瀉(たくしゃ):3g、茯苓(ぶくりょう):3g、牡丹皮(ぼたんぴ):3g、麦門冬(ばくもんどう):18g、五味子(ごみし):6g
。 効能: 高齢者で、胃腸に障害がなく、疲れやすく、尿量が多かったり少なかったり、痰がでる場合に用いられます。 適応症:腰痛、かすみ目、皮膚のかゆみ、むくみ、排尿困難、頻尿 |
9044 | 明朗飲加菊花とは(めいろういんかきくか) | 配合生薬: 茯苓(ぶくりょう):6g、桂皮(けいひ):4g、蒼朮(そうじゅつ)または白朮(びゃくじゅつ):3g、甘草(かんぞう):2g、車前子(しゃぜんし):2g、細辛(さいしん):2g、黄連(おうれん):2g、菊花(きくか):2g。 効能 :動悸、ふらつき、めまいなどがあり、尿量が少ない場合に用いられます。 適応症 :眼精疲労、目の痛み、目の充血 |
9045 | よく苡附子敗醤散とは(よくいぶしはいしょうさん) | 配合生薬:よく苡仁(よくいにん):10g、敗醤(はいしょう):3g、附子(ぶし):1g。 効能: 体力がない人で、熱が出ない下腹部の痛みに用いられます。 適応症:下腹部の痛み。 使用上の注意:過去にこの薬で、発疹やかゆみなどの過敏症状が現れたことがある人、妊婦または妊娠している可能性のある女性の服用は慎重を要します。あらかじめ薬剤師にその旨を相談するようにしてください。 薬の使用にあたり、薬剤師の説明や添付の説明文書等をよく理解したうえで使用するようにしてください。 |
9046 | 苓桂味甘湯とは(りょうけいみかんとう) | 配合生薬 :茯苓(ぶくりょう):6g、桂皮(けいひ):4g、五味子(ごみし):3g、甘草(かんぞう):2g。 効能: 顔が赤く、手足が冷える人の動悸、せき、難聴、耳閉感、喉のふさがり感などに用いられます。 適応症: 動悸、せき、難聴、耳閉感、 喉のふさがり感。 使用上の注意: 薬の使用にあたり、薬剤師の説明や添付の説明文書をよく理解したうえで使用してください。 |
9047 | 連珠飲とは(れんじゅいん) | 配合生薬 :茯苓(ぶくりょう):6g、桂皮(けいひ):4g、蒼朮(そうじゅつ)または白朮(びゃくじゅつ):3g、甘草(かんぞう):2g、当帰(とうき):3〜4g、芍薬(しゃくやく):3〜4g、川きゅう(せんきゅう):3〜4g、地黄(じおう):3〜4g。 効能: 胃腸が強く、貧血による動悸、めまい、息切れ、頭痛などに用いられます。 適応症:動悸、めまい、息切れ、 頭痛 |
9048 | 釣藤散料エキスとは | クラシエ釣藤散料エキス錠として市販。 成人1日の服用量12錠(1錠400mg)中 釣藤散料エキス粉末 1,800mg(チョウトウコウ 1.5g・チンピ 1.5g・バクモンドウ 1.5g・ハンゲ 1.5g・ブクリョウ 1.5g・ボウフウ 1g・キクカ 1g・ニンジン 1g・セッコウ 2.5g・ショウキョウ 0.5g・カンゾウ 0.5g)を含む。 効能:慢性に続く頭痛で中年以降,または高血圧の傾向のあるもの。 用量:成人(15才以上)1回4錠,1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用 。 第2類医薬品 |
9049 | 赤ちゃんの薬の飲ませ方 | 大人の薬の場合は、食後や食間に飲む のが一般的です。これは、空腹時に薬を飲むと胃を痛めることがあるからです。
しかし赤ちゃんは、おなかが一杯になると薬を飲んでくれませんので、授乳の10分ぐらい前に薬を与えます。
薬を飲ませるときに赤ちゃんが、セキ込んで吐いてしまうことがあります。そ のときは、吐いた薬の量と吐くまでの時間を見計らって吐いた量と同量を飲ませるようにします。薬は吸収されたと考え てかまいません。 赤ちゃんに飲ませる薬の剤型は、シロ ップ剤が多いのですが、なかなかうまく 飲ませられないことがあります。そのと きは、プラスチックのスポイトで口の奥 の方にたらすと上手に飲んでくれます。 散剤を飲ませるときには粉を少量の水で練って指につけ、赤ちゃんの舌の上や頬の内側、上あごに塗ってあげるとよいで しょう。 赤ちゃんの味覚はまだ発達していませ んから、苦い薬も心配ありません(西崎 統:2003年度版:薬局で買う薬がわかる事典, p 286)。 |
9050 | 2歳以上の子供の薬の飲ませ方 | 薬は水か白湯で飲ませるのが原則ですが、子供が薬をいやがる場合は、ジュースなど子供が好む飲み物と一緒に飲ませてもかまいません。ジュースは酸性なので薬によっては効力が変わることがありますが、飲まないよりはよいからです。 飲み忘れたときは、一度に2回分の薬を飲ませてはいけません。カゼ薬など、 抗ヒスタミン薬が入った薬の場合は、副作用の眠気が強く出ることがあるからです。飲み忘れに気が付いたときに飲ませてあとは時間をずらすとよいでしょう。 最近の子供は、赤ちゃんのときからシロップ剤を飲みつけているので、錠剤をなかなか飲みたがらないことが多いようです。そのようなときに、飲みやすいようにと錠剤をくだいてはいけません、錠剤は薬が何層にもなっていて、飲んでから胃と腸で溶ける時間をコントロール しているからです。 どうしても飲まない場合は、医師や薬剤師と相談して散剤かシロップ剤に代えてもらいます(西崎 統:2003年度版:薬局で買う薬がわかる事典, p 287)。 |
9051 | 朝食抜きの人が薬を飲む時 | 薬の添付文書に、「1日3回、 毎食後に飲むこと]という指示が書いてある場合があります。こうしたとき、朝食を食べない人は、どうしたらよいのでしょうか。
そもそも薬を飲む時間が、食後に指示されることが多いのは、薬の成分が空の胃の粘膜を荒らしたり、傷つけたりすることがないようにする配慮からなのです。
また、薬の成分の有効時間内につぎの薬を服用する時間を、忘れないように、かならず食事の時間に したという事情もあります。 従って、朝食をとらなくても、ク ッキーや果物などを少し食べたあとに 薬を服用すれば、薬が胃壁を傷めることも少ないわけです。 ただし、薬によっては、食前・食後という時間を指定を守らないと、正しい効果が得られないことがあるので、 気をつけてください。 |
9052 | アディポネクチンとは | アディポネクチンは内臓脂肪細胞で作られる超善玉物質で、大阪大学分子制御内科学教室の松澤教授のグループによって発見された物質です。 私たちの健康維持に最も重要な役割をするものであると、世界中の研究者が注目しています。 アディポネクチンの分泌は内臓脂肪と相関しており、内臓脂肪が増えれば血液中のアディポネクチンは減少します。 心筋梗塞などの冠動脈疾患の患者でアディポネクチンが低い群ほど死亡率が高くなります。 また糖尿病患者でもこの数値が低く、インスリン感受性が低いことも報告されており、動脈硬化も高率に発現するようです。 アディポネクチンの作用: 1. 血管平滑筋細胞の増殖抑制作用、血管内皮細胞と単球の接着阻害作用、マクロファージの貪食能の低下作用などにより動脈硬化を抑制 2. 脂肪細胞のインスリン感受性を高めることによる抗U型糖尿病作用 3. 内臓脂肪のサイズを小さくすることによる脂肪燃焼作用 他に、メタボリックシンドロームの改善、高血圧の予防、抗ガン作用、脳卒中の予防、心筋梗塞の予防、高脂血症の改善、コレステロールの正常化、老化防止、血栓の予防、インフルエンザの予防、生活習慣病の予防などの効能が報告されています。 アディポは「脂肪」、ネクチンは「くっつく」という意味で、このアディポネクチンは、標準な体格の人の血液中には多く存在し、内臓脂肪が増加すると反対に減少することが明らかになりました。 |
9053 | ニオイタチツボスミレとは | 薬効・用い方: 特徴: 日当たりのよい丘陵地の草むらなどに多年草で高さ15cm。4〜5月、タチツボスミレに似た紅紫色の花を開き、花心が白いので遠くからそれとわかるほどの特徴を持つ。葉は丸みを帯びた心臓形、縁に白い鋸歯があって、全体に白い細かい毛がある。托葉は幅が狭く、縁は深く裂ける。花弁はタチツボスミレより丸みがあり、側弁は無毛で距は長さ6〜7mmで、やや上向き。花にはわずかであるが芳香がある。 分布:北海道南部から九州。 薬用部分:全草 (画像はこちら) |
9054 | タチツボスミレとは | 薬効・用い方: 山野に普通に生える多年草。春先の開花時には枝分かれして葉があつまりつくので、茎は目立たないが高さは5cmくらい。 花後は30cmほどに伸びる。葉は心臓形、縁に低い鋸歯があり、托葉は櫛の歯状に深く裂ける。花弁の後ろに突き出す距は6〜8mmで細い。ニオイタチツボスミレの距は太い。 タチツボスミレには臭いはない。 薬用部分:全草。 分布:全国各地。朝鮮半島、中国、台湾にもある。 採取法・薬用:はれもの。生の全草を塩でもみ患部にはる。または煎じて服用(画像はこちら)。 |
9055 | シロモジとは | 薬効・用い方: 落葉樹で雌雄異株。4月に淡黄色の花を開くが花序の先には緑の若葉をつける。これによく似たアブラチャンは葉がまだ出ないうちに花が咲く。展開した葉は大きく3分裂し3本の脈が著しい。 クロミジに対して、シロモジとなったというが樹皮が白いというわけではないので、単なる語呂合わせからか? クロモジの葉は狭い楕円形で両端が尖っており、シロモジの3分裂とは違っている。 薬用部分:樹皮。 分布:本州中部以西、四国、九州。 採取法・薬用:皮膚のかゆみどめ。 樹皮をとり、煎じて痒いところを洗う。果実は油を絞り、灯火用に使う(画像はこちら)。 |
9056 | フデリンドウとは | 薬効・用い方: 特徴:根が小さいのでリンドウの代用としては使用しない。他のリンドウとの相違点をしっておくとよい。 日当たりのよい山野に生える二年草。根は細く短く、花茎は高さ6〜10cmに名は直立に伸び、通常は1本だち。葉は下部にはなく、半ば上につける。葉は厚く、縁は白く広卵形で対生。4〜5月に花茎の上に数個の青紫色の披針形。花冠は筒状で5裂し、裂片の間に小さい三角形の副花冠の裂片がある。雄しべ5,雌しべ1で柱頭は2列する。 薬用部分:薬用にはしない。 分布:北海道、四国、九州 (画像はこちら)。 |
9057 | イヌスギナとは | 薬効・用い方: 特徴:スギナに似てやわらかい鮮緑色の多年草。沼沢地、湿地などに群生する。 茎は高さ20〜60cmに伸び、胞子穂は褐色で主軸の先につき、長さ1〜3cm。スギナのように胞子のみをつける茎(つくし)はなく、全体が栄養茎兼胞子茎でスギナのような区別はない。節から数本の小枝を輪生する。スギナは胞子茎が栄養茎より先に出て春に枯れ、イヌスギナは夏に胞子が熟して地上部が枯れる。 薬用部分:全草 分布:本州中部以北、朝鮮半島、中国、サハリン、シベリアなど北半球に分布。 採取法・薬用:緑の部分が枯れてないときに全草を乾燥し、利尿薬に煎じて服用(画像はこちら)。 |
9058 | チチコグサモドキとは | 薬効・用い方: 特徴:薬用にはしないが類似植物とのちがいを知っておくのもよい。路傍、荒れ地などに見られる1〜2年草。熱帯アメリカ原産の帰化植物。 茎は高さ30cm。葉はへら状で長さ3〜8cm。先は丸く元の部分は次第に細くなる。全株になる。冠毛は白色で元の部分で接し、輪になっていて普通は果実について飛んでゆくが、これは果実よりはずれて落ちる。 薬用部分:薬用にはしない。 分布:全国各地。世界の暖帯、熱帯(画像はこちら)。 |
9059 | セントウソウとは | 薬効・用い方: 特徴:薬用にしないが、花や実がないときセリバオウレンに似ている。山野の林の下にはえる小型の多年草。葉は根生し、長い柄があり、葉の全体の形は卵状三角形。長さ3〜6cm、2〜3回出羽状複葉。無毛で葉質薄く、深く裂ける。葉柄の下部はさや状。花茎は細く、高さ10〜20cm。花は4月。小散形花序に7〜10個の白色小花をつける。果実は長楕円形で無毛。葉の2回3出複葉が薬用のオウレンに似ている。花も実もない葉ばっかりのときに間違いやすいのでオウレンダマシともいう。 薬用部分:薬用にはしない。 分布:全国各地(画像はこちら)。 |
9060 | ケキツネノボタンとは |
薬効・用い方: 特徴:キツネノボタンによく似ていて、あぜ道や溝など日当たりのよい湿地に生える多年草。茎は直立し、高さ30〜100cmになり、上部で枝分かれし、葉や葉柄に毛が密生、ケキツネノボタンの名はこれに由来する。 葉3出複葉で小葉は倒卵形、鋸歯は深く裂ける。花は4〜7月に開花、黄色の花弁は楕円形。コンペイ糖様の果実は径1cmほどの球形、つぶつぶについているのがそう果でひとつのそう果は倒卵円形で、無毛、先は曲がらない。 分布:本州、四国、九州、沖縄。台湾、中国南部、朝鮮半島南部。 薬用部分:葉。 採取法・薬用:扁桃炎療法に。生の葉を大豆粒ほどの大きさにちぎり、どちらか片方の手首の内側にのせ、軽く落ちないように包帯で止め、5分後に除く。 毒成分を含むので、口に入れるのは危険(画像はこちら)。 |
9061 | オトコゼリとは | 薬効・用い方: 田圃の畦道や水たまりなどひあたりのよい湿地に生える多年草。茎は35〜100cmほど直立に伸び上部はよく分枝、あらい毛がある。葉は2回3出複葉、裂片は倒披針形で狭く裂け、先は尖っている。両面とも有毛。花は5〜8月に開花。花弁は黄色で楕円形。萼片は卵形で長さ3.5mm、外側に白色の毛がはえている。コンペイ糖様の果実は球形、そう果は扁平で周りに縁取りがあり、先はほとんど曲がらない。花がない時の葉がドクゼリに少し似ているので注意すること。 分布:本州、朝鮮半島 採取法・薬用: 扁桃炎療法に。生の葉を大豆粒ほどの大きさにちぎり、どちらか片方の手首の内側にのせ、軽く落ちないように包帯で止め、5分後に除く。毒成分を含むので、口に入れるのは危険です(画像はこちら)。 |
9062 | ハナニガナとは | 山野に自生する多年草。ニガナによく似て、それよりも伸び高さ40〜70cm。縁に切れ込みのある根出葉は長い柄がある。茎に出る葉は柄がなく、茎を抱くようについて長さ3〜10cm、花は5〜7月、黄色の頭状花を散房状につける。 頭状花は7〜11個の舌状花からなり、径約2cm。 ニガナは舌状花5〜7個で径約1.5cm。 花はニガナより大きく美しいのでハナニガナ、葉も大きいのでオオバニガナの別名がある。 薬用部分:全草。 分布:北海道、本州、四国 採取法・薬用:鼻づまり。 開花期に全草を取って、干し、鼻づまり、健胃に煎じて用いる(画像はこちら)。 |
9063 | ノハナショウブとは | 湿地、、田圃の畦道、草原などの生える多年草。葉は直立して40〜60cmに伸びる。中肋は太く隆起するので、隆起しないアヤメ、カキツバタとの区別点となる。花茎は1mほどに伸び6-7月、赤紫色の花を開く。外花被片は円形で垂れ下がり、基部は黄色。内花被片は楕円形で直立に伸びる。花柱の先は深く2裂する。地下茎は横に伸び、よく枝分かれし、褐色の繊維に包まれている。 ノハナショウブが原種となってハナショウブが改良された。 薬用部分:薬用にはしない。 分布:北海道、本州、四国、九州、東アジアの温帯(画像はこちら)。 |
9064 | ツルカノコソウとは | 山地の森林の下草として湿地に生える多年草。茎は開花後さらに伸び、30〜60cmの高さになり、葉は深く羽状に裂け先端に出る小葉が一番大きい。茎葉とも無毛で軟らかい。花は4-5月に開き、茎の先に白色の小花を散房状につける。 花冠は筒状で先が5裂、雄しべ3個は花冠と同じ長さ。果実は広い披針形で先に萼の変形した冠毛がつく。 茎の基部から細長いつるを出して繁殖するのでツルカノコソウと名付けられた。カノコソウに似ているが、カノコソウは雄しべが花冠から長く突き出ているという。 薬用部分:薬用にはしない。 分布:本州、四国、九州(画像はこちら)。 |
9065 | オオバウマノスズクサとは | 特徴:山地や海岸に近い林の中などに生える、つる性木本。これに似たウマノスズクサはつる性草木。葉は円心形で浅く、3-5裂して、縁に鋸歯はなく、葉質は厚く、両面に伏した短毛が生えて互生する。春に葉腋から長い花柄を伸ばし、その先に黄色の筒状花を1個つける。萼は強く曲がり、内側に褐色の筋がある。 さっ果は長楕円形で長さ約6cm、熟すると6裂し、多数の種子を出す。 薬用部分:塊根 採取法・薬用:必要な塊根を掘りとり、はれ物をちらすのに煎じて内服(画像はこちら)。 |
9066 | ミツデカエデとは | 特徴: 薬用部分:薬用にしない。 特徴:山地に生える雌雄異株の落葉高 木。葉は3枚の小葉に分かれ、葉柄は長 く伸びて3〜8cm。小葉は卵状楕円形で、 縁にあらいきょ歯がある。表面にはまばらに毛が生え、裏面は葉脈の上にわずかに毛があるが、側脈と主脈の交差する部分に特に白毛が多い。 花は4〜5月に総状花序となって5〜15cmに伸び、房状に たれ下がる。雄花は雄しべ4本、葯が黄色。雌花は2本の花柱がある。これに似たメグスリノキの葉の裏面と葉柄には密に毛があるのが相違点。また、メグスリノキの花は房状に下がらない。 分布:北海道から九州 (画像はこちら)。 |
9067 | ヤマハゼ゙とは | 特徴:暖地の山中に生える落葉樹。 高さ 6mほどになり雌雄異株。葉は奇数羽状 複葉で互生し、長さ約30cm。小葉は7〜 11枚、長さ5〜10cmの長楕円形か広披針形で、表裏面とも、初め微毛があり、のち無毛となるが裏面には細点がある。 花は5〜6月開花。葉腋から円錐花序を出し、雄花はがく5裂、花弁5、雄しべ 5、雄しべは退化して小さい。雌花は5 個の雄しべが小さく退化し、発達した雌しべがある。これは薬用になる木蝋をとるハゼの木によく似ている。 薬用部分:薬用にしない。 分布:本州(東海地方以西)、四国、九州、 沖縄(画像はこちら)。 |
9068 | ハマカンゾウとは | 特徴:日当たりのよい海岸にのみ生える多年草。葉は広めの線形で幅1.5cmほど、左右2裂して、はかま状に並んで束生する。 葉は冬に枯れない。花は7〜9月、葉の間から高さ70〜90cmほどの花茎を伸ばし、赤みの濃い橙黄色の花を数個、やや上向きにつける。一日花で、午後になるとしぼむ。花筒部は長さ1〜2cm。花弁6枚は広く開出するように開く。雄しべ6本は花弁と同じか、やや短い。花や葉の形がヤブカンゾウ、ノカンゾウに似ているが、日当たりのよい海岸にのみ生える点が違う。 薬用部分:薬用にしない 分布:関東以西、四国、九州(画像はこちら)。 |
9069 | イワダイゲキとは | 有毒部分:全草 特徴:海岸に生える多年草。根、茎ともに太く、茎は高さ30〜60cmで直立する。 葉は倒披針形で長さ4〜7cm、幅は8 〜15mmほどで先は円く、縁にきょ歯がなく、接近して密に互生する。 4〜5月、 茎の先に黄色を帯びた総苞葉5枚が輪生 し、その先に枝分かれした杯状花序をつ ける。杯状休の外側につく腺体は扇状楕円形または腎臓形。 さっ果は杯状花序から突き出し、外側に いぼ状の突起がある。 分布:関東地方以西から沖縄。 中毒症状:茎葉の汁が皮膚にふれると痛む。口にするとはげしい下痢症状に(画像はこちら)。 |
9070 | ハマウドとは | 薬用部分:薬用にしない。 特徴:海岸に生える大型の多年草。薬用にはしないが、アシタバによく似ているので、区別を知っておくとよい。 茎は50 〜100cmで直立に伸び、上部は枝分かれし、 細毛があり、茎はしばしば紫色を帯びる。 葉は羽状複葉で葉質は厚く、光沢がある。 花は4〜6月に開花。茎の先に大型の複散形花序に白色小花多数をつける。アシタバの花は淡黄色なので区別できる。果実は広楕円形で縁に翼がある。生の茎や葉を切っても、アシタバのような黄色の汁を出さない点も違いの一つ。 分布:関東地方以西から沖縄までの匁‥ 地。朝鮮半島南部、台湾(画像はこちら)。 |
9071 | アカモノとは | 薬用部分:果実。 特徴:高山の日当たりのよい草地や、低い山では林の中に生える小低木。茎の下部は地上をはうようにして根を出し、枝は多数に分かれて斜め上に伸び、群落することが多い。高さ30cm以下で、赤褐色の毛ある。葉は広卵形で長さ2cmほど、 先はとがり、縁にこまかいきょ歯がある。 花は5〜7月、枝の先の葉腋から数本の花柄を出し、その先に白色鐘形の5弁花 を下向きにつける。花弁、がくとも表面に赤褐色の毛が生える。がくが大きくなって果実を包み、径6mmの球形に熟す。 分布:北海道、本州、四国。 採取法・薬用:果実をとり、疲労回復に(画像はこちら)。 |
9072 | コチャルメソウとは | 薬用部分:薬用にしない。 特徴:山地の渓流に洽った水湿地に生える多年草。 長い葉柄の先に広卵形〜卵円形の葉をつける。葉の長さ2〜5cm。先 はとがり、基部は心臓形、浅く5裂し、両面とも短毛が生える。4〜6月、直立 する高さ15〜25cmほどの花茎を伸ばし、 数個の花を互生する。花弁はくし状に裂けて5枚、褐色を帯び、密に腺体をつける。がくは緑色で杯状、先が5裂する。 花後、地中にはう枝を出して伸びる。花のないときにはズダヤクシュに似ているが、ズダヤクシュの葉柄には腺毛が出るので区別できる。 分布:本州、四国、九州(画像はこちら)。 |
9073 | コガマとは | 薬用部分:花粉 特徴:浅い水湿地に生える多年草で、ガマに似るが、全体にやや小さい。茎は高 さI〜1.5m。葉はガマよりも細く、幅5 〜10mm、長さI〜1,5mで、基部は茎を抱 くようにつき、無毛。花は7〜8月開花。 雌花穂と雄花穂は接してつき、中軸はあ らわれない。雌花穂はガマより小さく、 赤褐色に成熟すると、長い毛を持つ果実が飛び散る。花粉粒を顕微鏡で見ると、 直径15〜30ミクロンの楕円体。ヒメガマもほぼ同じ。花粉粒は、ガマは4個ずつ合着するが、あとの二つは合着しない。 分布:本州、四国、九州、沖縄。 採取法・薬用:夏に雄花穂の花粉を集め、止血に(画像はこちら)。 |
9074 | ツルマサキとは | 薬用部分:樹皮、根 特徴:山地に生える常緑のつる性低木。 つるから気根(土中でなく空気中に出る根)を出して他の樹木や岩にはい登り、 十数mの高さになる。 葉は短い柄があって互生し、革質で長楕円形、長さ4〜10cm、両面無毛で縁に小さなきょ歯がある。 花は6〜7月、葉腋から長い柄を出し、 その先に緑白色の4弁の小花を集散花序につける。花後、径8mmほどの球形のさっ果を結び、熟して裂けると黄赤色の仮種皮に包まれた種子をあらわす。 分布:北海道、本州、四国、九州。朝鮮半島、中田に分布。 採取法・薬用:秋から冬に樹皮、根をとって日干しに。月経不順、利尿に煎じて服用する(画像はこちら)。 |
9075 | ムカゴトラノオとは | 薬用部分:根茎 特徴:高山の日当たりのよい草原などに生える多年草。 根茎は太く短く塊状。茎は直立に伸びて高さ10〜30cm、枝分かれしない。根出葉は長い柄があり、長楕円状で披針形、先は鈍くとがり、葉質はやや厚く、長さ2〜10cm、葉脈が目立ち、裏面はやや白い。花は6〜9月、茎の先に長さ2〜10cmの穂状花序をつける。がくは5裂して白色か淡紅色、花弁はない。 花 穂の下部にムカゴをつける。果実はつくらない。似ているイブキトラノオにはムカゴはできない。 分布:北海道、本州(中部以北)。 採取法・薬用:10月頃(画像はこちら)。 |
9076 | オモダカとは | 薬用部分:薬用にしない。 特徴:水田、沼地などに生える多年草。 根茎は短いが根は長く伸び、地下の横に出る枝の先に小さい新しい球茎をつくって繁殖する。 葉は長い柄があり、葉身は矢じり形、上のほうに伸びた裂片は長さ 5〜15cmで、頂点は鈍くとがる。花茎は高さ30〜80cmで直立に伸びる。 雌雄同株 で、8〜10月、上部に雄花、下部に雌花を円錐花序につける。花は白色の3弁花、外側に緑のがくが3個つく。似ているサジオモダカは、別属サジオモダカ属で、 花は両性。 オモダカはオモダカ属で、花は雌雄同株か単性花をつける。 分布:全国各地。アジアに広く分布(画像はこちら)。 |
9077 | ミヤマトウキとは | 薬用部分:根。 特徴:山地、高山の岩場に生える多年草。 茎は高さ20〜50cmに伸び、葉は1〜3回 三出複葉、やや葉質は厚く光沢があり、無毛。裂片は鋭いきょ歯がある。茎葉ともに、切ると強い香気がある。トウキに似ているが、小葉の幅がトキより広いことや、茎と葉柄が、トウキは緑色だがミヤマトウキは紫色になる点が異なる。 花は7〜8月開花、白色小花を茎の先に複散形花序につける。花弁は5枚で、内側に曲がっている。 分布:本州(関東以北)、北海道。 採取法・薬用:3〜4年目の秋に根を掘り、頭痛、めまい、月経不順などに用いる(画像はこちら)。 |
9078 | アマニウとは(アマニュウとは) | 薬用部分:根。 特徴:高原の林の中に生える多年草。茎は中空で高さ1〜2m、上部で枝分かれする。葉はI〜2回三出複葉を互生する。 小葉は広卵形で長さ10〜20cm、縁にきょ歯があり、基部は心臓形。茎葉とも無毛。 花は7〜8月に白色花を開き、複散房花序に多数の花をつける。花序は径10〜25cmと大きく広がり、小総苞片は数個つき、 花柄より短い。果実は長楕円形で長さ6 〜7mm、狭い翼を左右につける。シシウ ド、ミヤマシシウドと同じ シシウド属。 分布:北海道、本州中部以北、石鎚山。 採取法・薬用:シシウドの代用にする(画像はこちら)。 |
9079 | ヤマヨモギとは | 薬用部分:葉。 特徴:山地の日当たりのよい草地に生える多年草。ヨモギより大型、高さ1.5〜2 mに達するのでオオヨモギとも呼ぶ。ヨモギは0.6〜1.2mほどの高さが普通。 根茎は分枝して伸び、先端から新苗を出すので、茎は叢生する。葉は大きく、茎の中央部のもので長さ15〜20cm、幅6〜12cm、 深く裂けて2〜3対の裂片となり、裂片はさらに分裂。表面は緑色、裏面は綿毛を密生するので白みを帯びる。8〜10月、 淡黄色の頭状花多数を円錐花序につける。 分布:北海道、本州(近畿以北)。 採取法・薬用:夏に葉を干し、健胃、貧血、心機能保全、せき、下痢、腰痛、痔に(画像はこちら)。 |
9080 | オトコヨモギとは | 薬用部分:全草。 特徴:山野の日当たりのよい草原、丘陵地に生える多年草。茎は50〜100cm、上部で円錐状に枝分かれする。葉はくさび形、 先は深い刻みがあり、また羽状に深く裂ける。基部は細くなり、互生する。茎葉とも無毛。 花は8〜11月、多数の頭状花を円錐花序につける。1個の頭状花は、 長さ2mmほどの卵形で光沢があり、黄緑色。総苞片は楕円形で無毛。漢名の牡蕎 (ボコウ)の牡をオスと訳し、蕎はヨモギ のため、この和名となった。 分布:全国各地。東アジアに分布。 採取法・薬用:開花期に全草をとって、干し、解熱、せきに煎じて服用(画像はこちら)。 |
9081 | シロバナチョウセンアサガオとは | 有毒部分:葉、種子。 特徴:学名は、ダツラ・ストラモニウム (Datula stramonium)。和名の別名を シロバナヨウシュチョウセンアサガオともいう。中央アジアのカスピ海沿岸地方の原産。明治中期わが国に入った一年草の帰化植物。 茎は高さ1m以上になり、 淡緑色で無毛。葉は長さ8〜15cmで卵形、 緑にとがった大きいきょ歯があり、無毛。 7〜8月、白色で先が5裂する漏斗状の花を開く。果実は卵形で大型のさっ果、表面に刺毛が密生。種子は黒い。葉、種子を鎮痛薬に専門医が用いる。 分布:全国各地。 中毒症状:狂乱状態のあと、昏睡、強く症状がでると死に至る(画像はこちら)。 |
9082 | ミヤマシャジンとは | 薬用部分:根。 特徴:日のよく当たる高山に生える多年草。茎は無毛で高さ20〜50cm、群生することが多い。根は太く紡錘状に伸びる。 葉は披針形か長楕円形で先はとがり、縁にきょ歯があり互生、または3〜4枚を輪生する。花は茎の上部に数個の鐘形の花を下向きにつけ、7〜9月に開花。花冠は青紫色で先は浅く5裂する。がくは線形で先はとがり、縁にきょ歯がない。 これに似たヒメシャジンは、がくの縁にきょ歯がある。高山植物なのでみだりに採取しないように。 分布:本州(中部以北の高山)。 採取法・薬用:8〜9月に根を掘って干し、去淡に煎じて服用する(画像はこちら)。 |
9083 | バアソブとは | 薬用部分:根 特徴:山野の林の縁、または林内に生える、つる性の多年草。つるは細く、切ると白色の乳液を出す。地下には太く短く紡錘状の根がある。葉は披針形または長楕円形で、短い葉柄の先に4〜6枚が接近 Eしてっく。ツルニンシンこ似るが、バアソブは葉の裏に毛が生えるので区別される。花は7〜8月、内側に濃紫色の斑点のある鐘形の花を下向きにつける。バアソブの名は、花冠内の斑点が老婆の顔にできたソバカスに似ているという、信州の方言からつけられた。 分布:北海道、本州、四国、九州。 採取法・薬用:8〜9月に根を掘って、干し、去痰に煎じて頓用 (画像はこちら)。 |
9084 | ヤマアジサイとは | 薬用部分:薬用にしない。 特徴:山地に生える落葉低木。高さ1 〜1.5mでよく枝分かれをし、葉は対生、 長さ5〜15cm、長楕円形で先は細くとがり、基部はくさび形、縁にきょ歯がある。 両面とも伏した短毛が生える。花は6〜 8月、枝先に散房花序に集まり、多数の花をつける。花序の外側に長柄のある装飾花(がく)3〜4片をつける。内側の両性花は花弁5、雄しべ10、花柱は3。 装飾花は白、淡青紫色、淡紅色などがある。 分布:本州(関東以西)、四国、九州。日本海側から北上し、北海道にエゾアジサイがある。葉はヤマアジサイより大きく、=ご 長さ15〜20cm(画像はこちら)。 |
9085 | アメリカネナシカズラとは | 薬用部分:種子. 特徴:北米原産の帰化植物で、最近各地に見られるつる性の一年草。ネナシカズラと同じ寄生植物でヽ緑の葉ヽ 茎にも葉緑粒がなく、他の植物から栄養分を吸収する。花は8〜9月に開花。花冠は白色で径約3mm、鐘形で、がくより短く、裂片は5裂し、先はとがって外側にそり返る。雄しべ5、花柱は2本に分かれる。ネナシカズラの花柱は1本。またマメダオシにも似ているが、これは花冠の先がとがらず、丸みがあるので区別される。 分布:全国各地。 採取法・薬用:熟す直前の果実を干して、種子を取り出し、薬酒を作り滋養強壮に(画像はこちら)。 |
9086 | オオバジャノヒゲとは | 薬用部分:根。 特徴:林の下に生える多年草。ジャノヒ ゲに似ているが、葉の幅4〜6mm、長さ 30〜50cmと大きいので、オオバ(大葉)の名がつけられた。葉の縁のきょ歯は不鮮明なため、著しいざらつきはないが、ジャノヒゲははっきりしているので、ざらつく。多数の根は長く伸びて、ところど ころに紡錘状のふくらみがある。6〜7 月、花茎の先に淡紫または白色の花を開 く。子房が破れ、裸出した汚藍色の種子を結ぶ。ジャノヒゲと、このオオバジャノヒゲはジャノヒゲ属。 分布:本州、四国、九州。 採取法・薬用:ジャノヒゲの代用にする。滋養、強壮、咳止めに(画像はこちら)。 |
9087 | ヒメヤブランとは | 薬用部分:薬用にしない。 特徴:日当たりのよい草原や明るい林の下に生える多年草。 葉は幅1.5-2mm、長さ約20cm、葉の縁にきょ歯がなく、指をふれてもざらつきがない。葉より短い花茎は高さ10〜15cm、上部に淡紫色の小花数個を上向きに開く。花被6、雄しべ6。 開花期は6〜7月。子房が破れ、裸出した黒色の種子を結ぶ。ヤブランとヒメヤブランはヤブラン属。ヤブラン属の種子は露出したまま成熟し、黒色。ジャノヒゲ属の露出した種子は青色か汚藍色で、黒色ではない。 分布:北海道南部から沖縄。朝鮮千島、中国(画像はこちら)。 |
9088 | ミヤマシシウドとは | 薬用部分:根 特徴:深山の日当たりのよい草原に生える大型多年草。シシウドによく似ている。 茎は1.5-2cmの高さになる。葉は2〜3回三出複葉、小葉は長楕円形、縁にきょ歯があり、シシウドより幅が広く、小葉も広い。裏面の脈上に毛があるが、シシウドより毛は少ない。葉柄はふくらんで袋状になる。花は8〜9月に白色5弁の小花多数を複数形花序につける。果実は扁平長楕円形で長さ約10mm、両側に広い翼がある。 分布:本州中北部の深山。 採取法・薬用:11月頃に根を掘り取って干し、発汗、解熱、頭痛に煎服。リウマチ、神経痛、冷え性の薬湯に(画像はこちら)。 |
9089 | ミヤママタタビ | 薬用部分:果実。 特徴:マタタビより深山に生える落葉つる性低木で雌雄異株。マタタビは雄花、雌花、両性花を一つのつるにつける雑居性。枝は褐色で他の木によじ登る。この枝を斜めに切ると、髄に階段状の空隙が見える。マタタビの髄は充実している。 葉は互生、卵円形で元のほうが心臓形、 長さ約10cm。枝の先に出る葉の一部は表面が白色に、のち紅色に染まる。花は6-7月、白色の5弁花を開く。長さ約2cmの長楕円形の液果を結ぶ。猫の反応はとんどない。虫こぶはつくらない。 分布:北海道、本州(中部地方以北)。 採取法・薬用:10月頃、虫こぶを採取して干し、冷え性、利尿、強心、神経痛(画像はこちら)。 |
9090 | シロノセンダングサとは | 薬用部分:地上部 特徴:ビデンス・ピロザ・リンネ・バリ ータース・ミノール (Bidens pilosa L. var.minor)これがこの学名。これに対 しコシロノセンダングサの呼び名が一方 にあるので学名を記した。山野に生える 一年草。茎は直立して20〜70cmに伸び、 葉は3〜5個の小葉からなる1回羽状複葉。小葉は長楕円形〜卵形、先は鋭くと がり、縁にきょ歯があり、両面に綿毛が生える。花は8〜11月、白色の舌状花を 待つ頭状花をつける。これに似たコセン ダングサは舌状花がない。 分布:本州(暖地)、四国、九州、沖縄。 採取法・薬用:開花期に全草をとり、解熱、下痢止め、喉の痛み、はれものに用いる(画像はこちら)。 |
9091 | トネアザミとは | 特徴:山野に生える多年草で、茎は高さ 2mにもなり、枝分かれして9〜11月、
枝の先に紅紫色の頭状花をやや横向きに開く。開花時には根出葉は枯れる。葉は羽状に裂け長さ30cmほど裂片は5〜7 対、表面に毛はなく、裏面にわずかに生
える。総苞は径2.5cm内外、表面に毛が生え、総苞の裂片は、先が鋭くとがって外側にそり返り、ノアザミのように粘らな
い。トネアサミのトネは、利根川沿岸に多いことから。別名タイアサミと呼ばれる。 分布:関東地に特に多い。 採取法・薬用:花時に根を干して、神経痛、健胃に用いる。生の根ははれものに用いる。 薬用部分:根(画像はこちら)。 |
9092 | オオノアザミとは | 薬用部分:根 特徴:ノハラアザミの亜種で、ノハラア ザミより大きい。茎は綿毛が生え、根出葉は壮大で、深く羽状に裂け、葉の表面に光沢のあるのがノハラアザミやオニアザミと異なる。花は8〜10月に紅紫色の頭状花が枝の先に直立につき、オニアザミのように、下向きにならない。総苞は幅3cm、総苞片は細くとがり斜め上に向 く。根出葉は開花中も枯れずに残る。和名に混乱が見えるので学名を次に記すと、 キルシユウム オリゴフイルウム サプスペンス アオモレンゼCirsium oligophyllum subsp. aomorense 分布:北海道、本州(東北地方) 採取法・薬用:花時に根を干して、神経痛、健胃に用いる。生の根ははれものに用いる(画像はこちら)。 |
9093 | オオムラサキシキブとは | 薬用部分:枝、葉 特徴:暖地の海岸近くに生える落葉樹。 ムラサキシキブに似て、枝も葉も花序も大型。高さ2〜3m。葉は対生し、楕円形で長さ15〜20cm、縁にこまかいきょ歯 があり、両端がとがる。葉質はやや厚く、 光沢があり、毛はわずかに生え、裏面に 腺点がある。花は6〜8月、その年に伸 びた枝の葉から花序を伸ばし、淡紫色 の花を開く。花冠は4裂し径4mm、雄しべ4本は花冠の外に突き出す。果実は径 約6mの球形で、紫色に熟す。 分布:本州(関東以西)、四国、九州、沖縄。朝鮮半島南部、台湾。 採取法・薬用:葉の汁を寄生性皮膚病に外用(画像はこちら)。 |
9094 | シラカシとは | 薬用部分:薬用にしない 特徴:暖地の山地に自生する常緑高本。 防火防風樹として、特に関東地方では屋敷の周囲に植えられる。木肌は黒みがかっているのでクロガシの別名があり、肌の内側の材は白いのでシラカシの名で呼ぶ。ウラジロガシに似るが、 @シラカシは葉の上半部の縁に低いきょ歯があるのに対し、ウラジロガシはきょ歯の先が鋭くとがっている。 Aウラジロガシより革質で厚い。 B中央の脈はウラジロガシのようにへこまない。C葉の裏はウラジロガシほど白くない。薬用にしないが、ウラジロガシとの区別のため知るとよい。 分布:福島県以南から九州(画像はこちら)。 |
9095 | ヒメノキシノブとは | 薬用部分:薬用にしない。 特徴:山地の木の幹や岩の上に生え、ノキシノブによく似ているが、より小さいので小さい意味を持つ姫になった。細く長く伸びる根茎からまばらに葉が出て、先のほうは円みがあるのが特徴。ノキシノブの先は細くなってとがっているので 区別しやすい。胞子嚢群は先のほうに2列になって、1〜3対につく。ノキシノブ同様常緑のシダで、表面は緑色でまばらに斑点が散在し、縁が少し裏側に曲がっている。 薬用にしないが、ノキシノブとの区別のために知っているとよい。 分布:北海道(西部以南)から全国各地に分布(画像はこちら)。 |
9096 | ヒメユズリハとは | 薬用部分:樹皮、葉。 特徴:暖地海岸に自生する雌雄異株の常緑高木。ユズリハの葉より小さいので姫の名がついたが、樹木はユズリハより大木になるものがある。葉は革質で厚く長楕円形、裏面は白みを帯びるがユズリハより白さはない。雌雄異株で花は5〜6月、葉腋から花序を出し、花弁のない黄褐色の雄花、雌花をそれぞれつける。果実は楕円形で秋に黒く熟し、 枝先についたまま冬を越す。 分布:本州(房総半島から以西)、四国、 九州、沖縄。 採取法.薬用:必要時に樹皮、葉をとって干し、おできを煎じた汁で洗う(画像はこちら)。 |
9097 | シナノガキとは | 薬用部分:果実。 特徴:別名リュウキュウマメガキ、学名はデイオスピロス・ジャポニカ(Diospyros Japonica)。マメガキに似ている。暖地に生える落葉樹で高さ10mほどになる。若枝は無毛。葉は長さ6〜18cm。長披針形か楕円形で、裏面は無毛で白みを帯びる。似ているマメガキは若枝、葉裏とも有毛なので区別できる。雌雄異株で6〜7月、葉腋に黄白色の花をつける。花冠は壷状で先が4裂する。秋に淡黄褐色のち黒紫になる、径1.5〜2cmの果実を結ぶ。 分布:本州(関東以西)、中国、九州。 採取法・薬用:初秋の青い果実から柿渋をとり、血圧降下に用いる。完熟果実は食用に用いる(画像はこちら)。 |
9098 | カントウヨメナとは | 薬用部分:薬用にしない。 特徴:山野に生える多年草。関東地方を 中心に普通に見られるのでこの名がある。 ヨメナは葉を山菜として食用にするが、 これは一般に食べない。葉は卵状長楕円形で縁に大きいきょ歯があって毛が生え、 表面にわずかに伏した短毛が生える。花 は8〜10月に、花茎の先に淡紫色の頭状花をつける。ョメナに似るが、冠毛の長 さが0.25mmと短く、そう果も長さ2.5mmと短 い。これに対しヨメナは、冠毛は0.5〜1mm、そう果は3〜3.5mmと長い。薬用にはしないが、ヨメナとの区別のために知るとよい。 分布:本州(関東地方以北)(画像はこちら)。 |
9099 | ユウガギクとは | 薬用:薬用にしない。 特徴:山野の路傍、草原に生える多年草。 根茎は横にはうように出る。茎は細く、 よく分枝して高さ30〜150cm、短毛が生える。葉は長楕円形〜卵形で長さ7〜8cm、幅3〜4cm、羽状に裂け、葉質が薄く、両面に短毛が生える。花は7〜10月に頭状花を開く。径約2.5cmで、外側の舌状花は白色ときに淡青紫色を帯び、中心の管状花は黄色。総苞は長さ約5mm、長楕円で短毛が生える。果実はそう果で広卵形、長さ2.5mm、冠毛は0.25mmと短い。ヨメナ、カントウヨメナに似ているが、これらはそう果の長さ3〜3.5mmと少し長い。 分布:本州(近畿以北)(画像はこちら)。 |
9100 | ツルリンドウとは | 薬用部分:根。 特徴:山地の林の下、日陰に生えるつる性の多年草。 リンドウ、エゾリンドウなどはリンドウ属、これはツルリンドウ属。 つるは細く、他の草木に絡みつき1mほどに伸びる。葉は対生し、三角状の披針形で先は鋭くとがり、3本の脈があり、裏面は茎とともに紫色を帯びることが多い。花は8〜10月、葉腋に1〜数個、集まって咲く。がくは筒状で先は5裂、花冠も5裂、裂片の間に副花冠がある。果実は赤い液果を結び、あとまで残った花冠の外に突き出す。 分布:北海道から九州。朝鮮半島、中国。 採取法・薬用:秋に根をとりせき止めに用いる(画像はこちら)。 |
9101 | ニキビと吹き出物の違いは | 「ニキビ」と「吹き出物」は同じです。どちらも「尋常性挫創(jじんじょうせいざそう)」という病名がある。 毛穴にたまった脂肪を餌にするアクネ菌が増殖し炎症をもたすことで発症します。炎症によって、毛穴が塞がれ腫れたようになるのがニキビです。 世間一般には、年齢で区別してます。若い人は「ニキビ」で大人になると「吹き出物」のようです。 |
9102 | アオウキクサとは | ウキクサ科 水田などの水面に浮遊する一年草。各地に広く分布し多い。葉は直径3−4mm程度の小型の楕円形で、7ー8月頃水田をウキクサと共に一面におおうのが見られる。1枚の葉から1本の根が出、根の先は尖る(画像はこちら)。 |
9103 | アオサンゴとは | 濃緑色の幹と茎だけの姿がユーモラスな多肉性のユーホルビアで、葉は出てもすぐに脱落します。枝を多数分枝し、樹木状に育つ姿がまるで珊瑚礁のようで、「アオサンゴ(青珊瑚)」と言われるのもうなずけます。丈夫で育てやすく乾燥に強い多肉植物ですが、切り口から出る白い乳汁はかぶれるので注意してください(画像はこちら)。 |
9104 | アカショウマとは | ユキノシタ科 特徴:丘陵や山野にふつうに見られる多年草。 茎は高さ40〜80cmになる。葉は長い柄があっ て3回3出複葉。小葉は卵形で長さ1〜4cm、縁にはふぞろいの鋸歯がある。7〜8月、茎の上部に円錐花序を出し、薄桃色、またはほとんど白色の小さな花を集まってつける。 花は短い柄があり、5個の花弁はへら状線形。和名は地下茎の皮が赤っぽいことによるもの(画像はこちら)。 |
9105 | アカソとは | イラクサ科 特徴:高さ50〜80cmになる多年草。茎は葉柄とともに紅色を帯びる。葉は対生で柄を持ち、 葉身は卵円形、先端は3裂して尾状にとがる。8〜9月に 開花。雌雄同株。雌花穂は茎の上部について赤みを帯び、 雄花穂は下部について淡黄白色。和名は赤麻で、茎や葉柄が赤みを帯びることによる。 葉の先が3裂しないものをクサコアカソという。 分布:北海道、本州、四国(画像はこちら)。 |
9106 | アカツメクサとは | 別名ムラサキツメクサという。ヨーロッパから西アジアの暖地に自生する牧草で、明治初年にわが国に入った。現在では各地に野生化している。 クローバーの仲間:白い花はシロツメクサ、クローバーの名で呼ばれている。ムラサキツメクサも、クローバーに入るもので、アカツメクサとか、古くはハナゲンゲなどとも呼ばれた。 北海道で牧草に:明治の初めには、牧草として北海道などで多く 栽培された。札幌農学校(現北海道大学の前身)の川上滝弥は、 明治34年(1901)「はな」という著書の中で、ムラサキツメクサ (花げんげ)の歌を次のように書いている。 里の子の衣の袖もにほふまで野もせに咲ける花げんげかな 普通、平野よりやや山地に多く見られ、6〜9月ごろまでが開花期。一つの花は蝶形花で、これが茎の頂上にたくさん集合して咲き、花の色が紅紫色なので、シロツメクサよりつややかさが濃 く感じられる。 類似植物:牧草としてのクローバー類には、ほかにタチオランダゲンゲもある。わが国に自生するシャジクソウは、クローバー類 と同じトリフォリウム属で、本州中部以北から北海道に分布する 多年草だが、繁殖力が弱いので、ヨーロッパ産のクローバーのような牧草には向かない。 採取時期と調整法:開花前のつぼみを採取。花は先端に集合し、球状の穂をなしているので、花穂のままをとって、日干しに。 成分:タンニン、樹脂、脂肪、フラボノールのクエルセチンなどを含んでいる。 薬効と用い方: 去痰・かぜ・鎮静・おできや痛風などの体質改善薬に:1日量5〜10gを水300ccで1/3量に煎じ、数回に分けて服用する。これはヨーロッパで行われている民間療法である(伊澤一男著:薬草カラー図鑑より引用)(画像はこちら)。 |
9107 | アカバナムシヨケギクとは | コーカサス地方原産。アカバナジョチュウギクとも呼ばれる。クロアチア地方原産のジョチュウギク(シロバナムシヨケギク)Tanacetum cinerariifoliumもある。ジョチュウギク(除虫菊)とは、花に「ピレトリン」という殺虫成分を含み、蚊取線香などの殺虫剤の原料にされたことに由来するそうだ。アカバナジョチュウギクは、黄色い芯にその名の通り赤やピンク系の花弁を咲かせるが、「ピレトリン」の含有は少なく、主に鑑賞用として栽培される。葉はマーガレットのように深く細く切れ込んでいる(画像はこちら)。 |
9108 | アキギリとは | シソ科 特徴:山地の木陰に生える多年草で、群生することが多い。茎は四角形で高さ20〜40cmになる。葉は対生し、長い柄があり、三角状矛形で縁には鋸歯がある。8〜10月、茎の先に花穂をつくり、段になって黄色の長さ2.5〜3.5cmの唇形花を 開く。和名は黄花秋桐で、花の形がキリに似ることによる。 本州の中部地方から近畿地方には紅紫色の花をつけるアキギリが見られる。 分布:本州、四国、九州、朝鮮、中国(画像はこちら)。 |
9109 | アキノウナギツカミとは | タデ科 特徴:溝の近くや湿地または水辺に多く生える一年草。茎は長 く、よく枝分かれして1mぐらいになり、逆向きのこまかいとげがある。葉は披針形、 長さ5〜10cmで基部は矢じり形。8〜10月、淡紅色の小花を数個集まってつける。和名は秋に花をつけ、茎にあるとげを利用すればウナギもつかまえられるという意味。 分布:北海道、本州、四国、 九州、朝鮮、中国、南千島、サハリン、シベリア(画像はこちら)。 |
9110 | アクシバとは | 赤く熟した果実を食用にします。甘酸っぱい味がする。 その他 アクシバ(灰汁柴)の名前の由来は、枝が緑色をしていて、木丈が低く弱弱しい雑木ということから、青木柴と呼ばれていたものが転訛して、アクシバの名になったという説や、昔は、アクシバの木を燃やした灰で、灰汁を作って用いたことに由来して、灰汁柴(あくしば)の名がついたという説があります。 アクシバは、九州から北海道まで広く分布していて、アカワンノキ、ハナシキビの別名もあります。 また、庭木などにも用いられることもあります(画像はこちら)。 |
9111 | アサとは(麻、タイマ 大麻、麻子仁:ましにん) | アサ(麻)は中央アジア原産とされるアサ科属で一年生の草本で、大麻(たいま)または大麻草(たいまそう)のこと。この植物から採れる麻薬を特に大麻(マリファナ)と呼ぶ。 果実は生薬の麻子仁(ましにん)として調剤される。麻子仁には陶酔成分は無く穏やかな作用の便秘薬として使われる(画像はこちら)。 |
9112 | アシズリノジギクとは | キク科 特徴:四国の高知県足摺岬から愛媛県の佐田岬にかけての海岸のがけに生える多年草。茎は斜上し、上部で枝分かれして高さ60〜80cmになる。葉はふつう3中裂し、裏面に白毛が多く、表面では縁が白い。10〜12月、径3〜4cmの白色の花を開く。総苞片も白毛を密生する。基本種のノジギクは本州の中国、四国、九州地方に分布し、葉がふつう5中裂し、頭状花がやや大きい。 分布:四国(画像はこちら)。 |
9113 | アズマイチゲとは(東一華) | 「東」は関東を意味し、「一華」はイチリンソウ属(学名はアネモネ)の花の一名(一輪草; ほかに一夏草とか一花草、一華草と書かれる)。花が茎の先に1個だけつくので、一輪草。関東産のイチリンソウという意味だが、北海道にも広く分布する。 低地〜山地の明るい林内に生える多年草。花弁に見えるのはすべてがく片で、8〜13枚ある。裏側は薄い紅色を帯びる。キクザキイチゲとよく似ているが、アズマイチゲの葉は3小葉に分かれ、先は丸みがあって少し垂れ下がっているように見える。ヒメイチゲやエゾイチゲの花はがく片の数が5〜7枚と少なく、また一般的に開花時期も遅いのでこれらと容易に区別できる。 高さ10cmほどの草だが、可憐な白い花が咲くと春の到来である。関東地方に多く分布し、イチゲとは一輪の花のこと。早くから根に養分を蓄えて、頭上に木々の花が茂る初夏には地上部が枯れてしまう仲間を春植物(はるしょくぶつ)という。 根は有毒です(画像はこちら)。 |
9114 | アズマギクとは | アズマギク(東菊、学名: Erigeron thunbergii )はキク科ムカシヨモギ属の多年草。本州の中部以北の山地の草原に分布する。茎の高さは20〜30p程度で、群生する。花期は4〜6月。 同名の園芸品種として栽培されているのは、キク科ミヤマヨメナ属のミヤコワスレ(Gymnaster savatieri )のこと(画像はこちら)。 |
9115 | アゼムシロとは(ミゾカクシとは) | キキョウ科 特徴:水田のあぜや湿地に生える小さな多年草。茎は細く、地面に沿って長く伸び、節から根を出す。葉は互生し、狭い楕円形で長さ1〜2cm、幅2 〜4mm。6〜10月、葉のわきに白色にやや紅紫色を帯びた 長さ1cmほどの変わった花をつける。和名は水田のあぜにむしろのように広がることに よる。溝辺にも生えることか らミゾカクシの別名もある。 分布:日本全土、朝鮮、中国、台湾、インド、マレーシア(画像はこちら)。 |
9116 | アツモリソウとは | ラン科 特徴:山地の草原に生える多年草。 茎は直立し、高さ30〜50cmになる。葉は3〜4枚互生し、広楕円形で長さ10〜20cm、基部は茎を抱く。5〜7月、クマガイソウより遅れて茎の先に1個の花をつける。花径 は5cmぐらい、紅紫色で下向きに開き、美しい。和名は敦盛草でヽ袋状の唇弁を平敦盛に見立て、クマガイソウに対してつけられたもの。 分布:北海道、本州(中部以北)、アジアの温帯(画像はこちら)。 |
9117 | アベリヤとは(アベリアとは) | 薬効・用い方: 薬効に関する記載情報はない。 アベリアは6月頃から晩秋まで次々と花を咲かせる。丈夫で、刈り込みにも強いので、道路脇や公園の生け垣として 多く使われる。 一般には白い漏斗状の華を咲かせるが、淡紅色の花も時々見かけます(画像はこちら)。 |
9118 | アレチウリとは | ウリ科 特徴:北アメリカ原産の一年草。 日本への渡来は昭和27年、静 岡県清水港で気づかれたのが 最初である。現在では各地の河岸や林の縁などに大群生している。つる性で茎は数mに達し、巻きひげによって他のものにからまる。葉は掌状に浅く3〜5裂する。8〜10月、 葉のわきに黄白色の径1cmほどの花をつける。その後、長卵形で表面にとげのある果実が集まってつく(画像はこちら)。 |
9119 | アロエベラとは | アロエベラはアロエの中でも最も大きく、キダチアロエの10倍以上の大きさに成長する種で、含まれる栄養価も約10倍近いと言われています。 寒さに弱いので、国内での農産物としての栽培は沖縄でのみ行われています。 アロエベラエキスはユリ科植物アロエベラの葉または葉汁を乾燥させたものを抽出して得られるエキス。主成分は結晶性苦味質アロインとアロエエモジンで少量の苦味健胃薬、やけど、きり傷、すり傷などに塗布するなど皮膚の損傷の治療効果がある。保湿効果、消炎効果があり、肌荒れを防ぐ目的で、化粧水、クリーム、乳液などに利用。 アロエベラの優れた効能の秘密は、ゲル質(葉肉)の中にあるゼリー状のムコ多糖体という成分にあります。 その成分は、アロエベラの若葉よりも、熟葉に多く含まれています。 この多糖体に免疫機能を強化する働きや抗ガン作用のある事が医学的に解明されています。 またキダチアロエに比べて、アロエベラは胃や十二指腸潰瘍など、消化器系の潰瘍にも大変有効です(画像はこちら)。 |
9120 | アワモリショウマとは(泡盛升麻) | 薬効:解熱・うがい薬 名前の由来は白い泡が集まっているように見えるために,この名が付きました。また,別名をアワモリソウ ともいいます。本種は園芸店で良く見かけ,アスチルベの仲間で,日本原産のユキノシタ科の多年草です(画像はこちら)。 |
9121 | イシモチソウとは | モウセンゴケ科 特徴:原野の湿地に生える多年草。食虫植物。茎は高さ10〜 25cm。根生葉は開花のころには枯れる。茎につく葉は互生 し、葉柄は曲がり葉身は三日月形で幅4〜6mm、表面と縁に腺毛が密生し、粘液を分泌 して虫を捕らえる。5〜7月、 白色5弁、径1cmほどの花を開く。和名は石持草で、葉の粘液に小石までつくことから。 分布:本州(関東以西)、四国、九州、沖縄(西表島)、朝鮮、中国、台湾(画像はこちら)。 |
9122 | イスノキとは | 薬効の記載は見あたらない。 イスノキ(別名をヒョンノキ)は主に庭園樹、公園樹、生け垣などに用いられ、乾燥に強い特性を生かし、街路樹としても植栽される。 材は建築材や器具材、そろばんに用いられ、灰は陶磁器の釉の融剤 として利用されるが、最近はあまり使われていない。 葉にはしばしば虫コブが付き、イスノキコムネアブラムシの寄生で葉の面に多数の小型の突起状の虫コブを、イスノキオムネアブラムシの寄生によっては丸く大きく虫コブ(ヒョンの実ともいう)が形成されます。どちらも非常に頻繁に出現するので、これを目当てにイスノキが特定できるほどです(画像はこちら)。 |
9123 | イソギクとは | キク科。 特徴:海岸の岩石地に生える多年草。細長い地下茎があり、茎はやや曲がって立ち上がり、高さ30cmほどになる。葉は密に互生し、倒披針形で厚く、長さ4〜8cm、上半部は羽状に浅く裂けることが多い。裏面および縁には銀白色の毛が密生している。10〜11月、黄色の頭状花をつける。ふつう舌状花はなく、筒状花だけからなる。和名は磯菊。 分布:本州(千葉県犬吠埼〜静岡県御前崎)(画像はこちら)。 |
9124 | イチゴノキとは | 薬効・用い方: 薬効の記載は見あたらない。 秋に咲く花は白色で馬酔木に似ている。本日は京都植物園で花と実を同時にみられた。 見分け方・特徴: ツツジ科の常緑低木。別名:アルブツス ウネド。秋〜初冬にアセビやドウダンツツジに似た、白に少し紅がかった小さな花を房状に咲かせます。花が終わると、ほぼ一年かけてイチゴのような(むしろヤマモモ似の)果実が実る。赤花よりも実つきが良い。 秋頃に黄緑色の果実がつき、最終的には赤色に熟す。花の時期と、昨年の果実の熟期とが重なり、花と果実が同時に目を楽しませてくれる。 果実は食用になり、ジャムや果実酒に利用できる。収穫は秋ごろです。ヤマモモと違い、1本でなるのもうれしい(画像はこちら)。 |
9125 | イチリンソウとは | キンポウゲ科 特徴:山地の木陰や山麓の土手どに生える多年草。 高さ20 〜25cmになる。根生葉は長い柄があり2回3出複葉で、小葉は羽状に裂ける。茎につく葉は3枚が輪生する。この葉 には柄があり3出葉で、小葉はさらに深く切れ込む。この葉の間から4〜5月、長さ5 〜7cmの花柄を出し、その先 に径4mほどの白花を1個開 く。花弁はなく、花弁状の白い萼片はふつう5個つく。 分布:本州、四国、九州(画像はこちら)。 |
9126 | イトヒメハギとは/遠志(オンジ、おんじ) | 遠志(オンジ、おんじ) は ヒメハギ科イトヒメハギの根。 主成分はサポニン:onjisaponin A〜Gなど、 糖類: polygalitol 、その他:桂皮酸、キサントン誘導体、脂肪油など。 薬理作用は鎮静・催眠作用、抗痴呆作用、抗消化性潰瘍作用、去痰作用、インターフェロン誘起作用、抗腫瘍作用、利尿作用(画像はこちら)。 |
9127 | イナモリソウとは | アカネ科 特徴:三重県の稲森山で最初に発見されたことからこの名前かある。山地の樹林下などに生える小形の多年草。 高さ3〜10cm。葉は茎の上部に集まり、 2〜3対が対生する。4枚の葉が目立つのでヨツバハコベの別名もある。葉は長さ3〜6cm、幅2〜4cmの三角状卵形。 5〜6月、先が5裂した漏斗状の長さ2.5cmほどの淡紫色の花を開く。 分布:本州(関東南部以西)、 四国、九州(画像はこちら)。 |
9128 | イヌノフグリとは | ゴマノハグサ科 特徴:畑や道端などに生える二年草。 都市周辺では他の帰化植物に押され、最近少なくなった。 茎は下部で枝分かれし、地面にへばりつくようにして広がる。葉は卵円形で、長さ、幅ともに6〜10mm。3〜4月、葉のわきに葉と同じくらいの 長さの花柄を出し、紅紫色の筋のある淡紅紫色の花を開く。 花径は3〜4mm。和名は果実の形による。 分布:本州、四国、九州、沖縄、東アジア各地(画像はこちら)。 |
9129 | イワイチョウとは | イワイチョウは,多雪地の亜高山帯以上に生える多年草。葉の形がイチョウの葉に似ているというのが名の由来だが,あまり似ているとはいえない。しかし,独特の形をした葉は似たものがなく,花がなくても識別はたやすい。 見まちがえる心配のあるようなよく似た種はないが,同じミツガシワ科のミツガシワは,花は円錐形の房状の花序を作り,葉は3小葉なので容易に識別できる。 花には柱頭が長く雄しべの短い長花柱花と,雄しべが短く柱頭の長い短花柱花があり,個体によってちがっている。こういったシステムを異型花柱性と呼び自家受粉を避けるためのシステムと考えられている。ミツガシワ科だけでなく多くの植物で見られる。 イワイチョウはイワイチョウ属に分類されるが本種1種だけのかわった属。北アメリカ北西部と日本列島,南千島に分布するが,太平洋をはさむようにして両側に隔離しているのは興味深い分布である(画像はこちら)。 |
9130 | イワウチワとは | イワウメ科 特徴:深山に生える多年草。 根生葉は長い葉柄を持ち、葉身はゆがんだ円形で径2.5〜8cm、波状の鋸歯があり、厚くてかたく光沢がある。4〜6月、 直立する3〜10cmの花茎を伸ばし、その先に淡紅色の花を横向きに1個つける。花は漏斗状鐘形で径2.5〜3cm、花弁の先はこまかく裂ける。和名は岩上に生え、葉の形がうちわに似ることによる。 分布:北海道(西部)、本州(近畿以東)(画像はこちら)。 |
9131 | イワオモダカとは(岩面高) | ヒトツバと近縁なシダ植物であるイワオモダカは、葉が掌状に3〜5裂するのが特徴です。イワオモダカの名前は岩に生えるオモダカ(オモダカ科の水田雑草)の意味で、葉の形が似ています(画像はこちら)。 |
9132 | イワガラミとは(岩絡み) | 名前のとおり、幹や枝から気根を出して高木や岩崖に付着し、絡みながら這い登り、高さ10〜15mくらいになる。山地の道路法面を上から這い下がる場合もある。葉には葉柄があり、枝に対生し、形は広卵形で10cmほどで、葉の先端は尖り縁の鋸歯はまばらになる。花期は6月〜7月で、小さなややクリーム色の両性花が集まる花序のまわりに、白色の装飾花が縁どる。装飾花は花弁状の萼片が1枚しかない。 遠目からよく似るツルアジサイは、装飾花の萼片が4枚で葉の鋸歯が細かい(画像はこちら)。 |
9133 | イワギボウシとは(岩擬宝珠、ウルイ) | ギボウシは、その花が橋の欄干の飾りに用いられる擬宝珠(ぎぼうし)を思わせることからこの名がある。この中でイワギボウシが暖地系の植物で、図鑑などでは関東・東海地方に産すると記されている。 春から夏に、花及び全草を採取して、水洗いして天日で乾燥させる。 若葉、花を食用にする 古くから、ウルイの別名で食用として親しまれていて、若葉や花や花柄、葉を採取して、熱湯で茹でてさらして、おひたし、あえもの、揚げ物などや、茹でたものを干して食用として保存されたという。 薬効:有効成分として、サポニンのチゴゲニン、ヘゴゲニン、ネオジトゲニン、ナノゲニンなどを含有。 腫れ物には、乾燥した全草を約10gを水0.4リットルで煎じて患部を洗うか、生の葉を、すり潰して患部に塗布する。 利尿には、乾燥した花約10gを水0.4リットルで煎じて、1日3回に分けて服用する (画像はこちら)。 |
9134 | イワキンバイとは(岩金梅) | イワキンバイは,山地の岩場に生えるキジムシロ属の多年草。この仲間は似たものが多く,識別には慣れを要する。まずは,葉が3小葉のものと羽状になるものに大別される。イワキンバイは3小葉の仲間だが,そのうち識別にもっとも注意を必要とするのは,生育環境も重複するミヤマキンバイだろう。イワキンバイの方が葉の鋸歯が低くて葉裏が白っぽくなる点も目安になるが,茎に葉をつける点がいいポイントになる。イワキンバイは山地帯から亜高山帯が,ミヤマキンバイは高山帯が分布の中心になる。しかし,イワキンバイを2500m付近の高山で見たこともある。ミツバツチグリも似ているが,低山地の草地や道端に生え,葉の裏面は緑色で匐枝がある (画像はこちら)。 |
9135 | イワダレソウとは | 特徴:海岸の砂地や岩場に生える多年草。 茎は長く地面をはい、節から根を出す。葉は対生し、 倒卵形で長さ1〜4cm、上部にあらい鋸歯があり、質は厚 い。7〜10月、葉のわきから 10〜20cmの花茎を立て、先端に円柱状の穂状花序をつけ、 花序の苞葉の間に紅紫色の小さな、やや唇形の花を多数つける。 和名は岩垂草。 分布:本州(関東南部以西)、四国、九州、沖縄、世界の暖帯の南部〜熱帯(画像はこちら)。 |
9136 | イワユキノシタとは(岩雪の下) | ユキノシタ科、イワユキノシタ属 。 花の時期:初夏 東海地方、紀伊半島、四国に分布。深山の岩上に希に生える常緑の多年草。 根茎は横に這う。葉は長さ2〜9cmで厚く、荒い毛のある長柄がある。初夏に高さ10〜20cmの 花茎を出し、白い小花を付ける。雌雄異株(画像はこちら)。 |
9137 | イワユリとは(スカシユリとは) | 日本の中部地方以北の海岸の砂礫地や崖、岩場に生育する。個体群が地理的に隔絶されており、地域型として、太平洋岸に分布する個体群と、日本海岸に分布する個体群に分けられる。太平洋岸の個体群をイワトユリ、日本海岸の個体群をイワユリと呼ぶ場合と、栽培品種をスカシユリ、野生種全般をイワトユリと呼ぶ場合がある。 園芸品種として栽培されるほか、デンプンに富む鱗茎を食用とすることがある(画像はこちら)。 |
9138 | インドジャボクとは | 科名: キョウチクトウ科。 使用部位:根、根茎 。 生薬名:ラウオルフィア。 用途:血圧降下・鎮静として薬用利用される他に,製剤原料とする。 インド周辺に自生し、根の形がヘビのようであるからインドジャボクという。また、ヘビの咬傷に用いるからという人もいる。花色は白または薄いピンクなど。 根にレセルピン(reserpine)という降圧作用、鎮静作用のある成分と、アジマリンという抗不整脈作用がある成分が含まれており、これらは医薬品として使われる。 インドではインドジャボクの根を民間薬としてヘビの咬傷、精神病などに使う。レセルピンは副作用の問題があるとはいえ抗精神病作用があると認められており、民間薬として利用されてきたのには根拠があったことになる。一方、伝統的な漢方方剤では、まず使わない(画像はこちら)。 |
9139 | インドボダイジュとは | 原産地では高さ10mほどになる落葉高木。 ハート形の葉は裏に細かい毛があり白っぽく見える。 花は柳の葉のような苞葉の中程から下垂する集散花序で 淡黄色の目立たない花だがほのかな香りがあります。 12世紀の僧栄西が中国天台山から聖木として持ち帰ったとされ寺院に植えられる。 薬効:葉と若い枝は皮膚病に使われ、 樹皮は収斂作用があるために足の裏の炎症に使用され樹皮の繊維で紙が作られます。 樹液は陶器の修繕に使われたり、封ろうに使用されます。 果実はイチジクと同じに緩下作用があります。 釈迦牟尼(牟尼は聖者のこと)が悟りを得た場所にあった木として特別視されている(画像はこちら)。 |
9140 | ウコギとは | 病後の回復や虚弱体質の改善に:ウコギはトゲのある落葉低木で、根の皮を日干しにしたものが薬用になります。滋養強壮、疲労回復の効果があります。春から5月ごろにかけて芽吹く新芽や若葉をてんぷらやおひたし、和え物などにするとおいしく摂取できます。ただし、若葉にもアクがあるため、アク抜きが必要です(画像はこちら)。 |
9141 | ウリカワとは | オモダカ科 特徴:沼や水田に生える多年草。 走出枝を出し、その先が新しい株となって増える。葉は根生し、線状披針形または上部がへら形となり長さ8〜16cm、 幅4〜8mm。7〜10月、高さ 10〜30cmの花茎を出し、1〜 3段の輪生する花序に少数の白花をつける。花弁は卵円形で3個。和名は瓜皮で、葉の感じがマクワウリを縦にはい だように見えることによる。 分布:日本全土、東アジアの 温帯〜亜熱帯 (画像はこちら)。 |
9142 | ウンランとは | ウンラン (ゴマノハグサ科ウンラン属:多年草:草丈 〜10センチ:花期 8〜9月)
薬効 :利尿 緩下。 科名:ゴマノハグサ科/属名:ウンラン属 和名;海蘭/学名:Linaria japonica。 日本全土の海岸の砂地に自生。 海岸の砂地に自生する多年草 全体に緑白色で無毛、高さが10〜15cm、 葉は、対生か3〜4枚の輪生、楕円形。 花は、夏に枝の先端に大型の数個の珍しい花をつける。 がくは緑色、花冠は仮面状で距(きょ)があり、外は白色、中は黄色 果実は、球形のさく果、翼のある種子を四方に飛ばす。 採集と調整:地上部の全草を、6〜8月ころに、刈り取り、水洗いして日干しにして乾燥させる。 薬効・用い方 :利尿、緩下には、乾燥した全草5〜10gを水0.4リットルで半量まで煎じて、1日3回に分けて服用する。 名前の由来は、海岸に咲く蘭(らん)から、海の蘭が転訛して、海蘭(ウンラン)の名になったという 。別名として、珍しい花の様子から、キンギョソウ(金魚草)の名があり、水槽に入れると、泳ぎだすようにも見える (画像はこちら)。 |
9143 | エイザンスミレとは | スミレ科 特徴:山地の樹陰に生える多年草。 根は白色。葉は柄があって葉身は3分裂し、各裂片に柄あり、側裂片は柄の基部から少し離れたところでさらに2裂。 4〜5月、径2〜2.8cmのやや大きな花を開く。ふつうは淡紫色だが花の色には変化が多く、ときに芳香がある 側弁には毛がある。距は長さ6〜7mmで太い。和名は比叡山に生えるスミレの意味。 分布:本州、四国、九州 (画像はこちら)。 |
9144 | エゾアジサイとは(蝦夷紫陽花) | 落葉性小低木で高さ2mくらいになります。多雪地帯に分布し、太平洋側のヤマアジサイよりも全体的に大きいです。園芸品のガクアジサイは花が全て装飾花になったもので、エゾアジサイに由来するとされています。 (画像はこちら)。 |
9145 | エゾキスゲとは | ユリ科 特徴:北国の海岸草地や砂地に生える多年草。群生することが多い。茎は円柱形で直立し、 高さ50〜80cmになる。葉は根元から斜めに多数出て線形、 長き20〜70cm、幅5〜18mm、 上部はわん曲してドを向く。 6〜8月、花茎の先が枝分かれし、鮮やかな黄色の花を4 〜12個次々と開く。花は径7 〜8m、ユリ形で少し香りがあり、夕方開花して翌日の午後に閉じる。 分布:北海道、南千島 (画像はこちら)。 |
9146 | エゾキツネアザミとは | 北海道、本州北部に分布していることから北方に産するキツネアザミということで「蝦夷狐薊」と名付けられました。キツネアザミは本州以南、東南アジア、オーストラリアまで広く分布し、「アザミに似るがよく見るとアザミではなく、狐にだまされたようだ」ということからの命名です。 他のアザミに比べるとほっそりしていること、刺があまり鋭くないことなどの特徴があります。 非常によく似た種にセイヨウトゲアザミがあります。その違いは葉の切れ込み方がより深い、裂片の先や縁に鋭い刺がある、葉は無柄で基部は茎に流れる、小花柄は短く、花序は詰まっている、花はやや早く7〜8月に咲くのはセイヨウトゲアザミです。 (画像はこちら)。 |
9147 | エゾスカシユリとは | 特徴:スカシユリに似ているが、ずっと大形で、高さ90cmぐらいになり、下部に乳頭状の突起が少ない。 葉は披針形で長 さ6〜10cm、幅1〜2cm。6 〜8月、茎の先にI〜5個の美しい黄赤色の花をつける。 花被片に濃い色の斑点があり、各片の間にすき間があるのはスカシユリと同じ。花柄やつぼみに白色の綿毛が多い。 分布:北海道、千島、サハリン、カムチャッカ、朝鮮、中国。 (画像はこちら)。 |
9148 | エゾタンポポとは(蝦夷蒲公英) | 北海道や東北地方に自生するタンポポ。「タンポポ」は、綿毛が「たんぽ」という布を丸めて球にした練習用の槍に似ているところからなど、諸説ある。 林の開けた明るい所に生える多年草。 北海道のほか本州の中部以北にも分布する。羽状に深裂した長い根出葉を多くつける。花茎は中空で、先に多数の舌状花からなる頭花が1個つく。よく似た西洋タンポポとは異なり、頭花の下の総苞片は反り返らない(画像はこちら)。 |
9149 | エゾノコウボウムギとは | カヤツリグサ科 特徴:海岸の砂地に生える多年草。 高さ10〜20cm。太い根茎は横に伸びる。茎は鋭い三角形。葉の基部は濃い褐色のさやとなる。5〜7月に開花。 果実は四方に開いてつく。和名は蝦夷の弘法麦で、北海道に生え、花穂を弘法大師の筆に見立てたもの。 麦は穂の形による。コウボウムギは北海道の西部から日本全土の海岸に生え、果実が上を向いてつく。 分布:北海道(西南部を除 く)、東アジア北部、北アメリカ (画像はこちら)。 |
9150 | エチゴキジムシロとは(越後雉蓆) | エチゴキジムシロは越後雉蓆と書く。この花の名の由来を聞けばすぐに理解して覚えられる。四方に茎を伸ばした中心部を縁取るように茎の先端に澄んだ美しい黄色の花を数多くつける。つまりキジの座る座布団の感じが見る側を納得させるからである。
草は高さ20cmで三枚の葉が先のほうで大きく、その茎の両側に小さな葉を一対つける。似たミツバツチグリはこの小葉がなく、又、似たヘビイチゴと違って、これはイチゴのような実をつけない(画像はこちら)。 |