Namazu: [説明]

        Q&A本文(No1351-1500)

No
Q(お客の質問) A(答え)
1351 煮豆に用いる保存料とは ソルビン酸またはソルビン酸カリウム。ソルビン酸は水に溶けにくいが,ソルビン酸カリウムは溶けやすいので,食品によってはよく使用される。抗菌力はあまり強力ではないが,広い抗菌スペクトルを有し,カビ,酵母,好気性菌に作用する。pHが低いほど効果は大きい。加熱により水蒸気とともに揮散するので,煮豆などの加熱工程があるものの場合は最後の工程で添加する。使用基準があり,ソルビン酸として煮豆1kgにつき1.0g以下。
1352 ビタミンB1(塩酸チアミン)に便秘の効能がないのにB1誘導体(フルスルチアミン)にあるのは
ビタミンB1誘導体には腸管蠕動運動亢進作用があるが,ビタミンB1にはほとんどない。作用機序としては,腸管内アウエルバッハ神経叢内に存在する腸運動亢進ニューロンへの作用によると推測されている。
1353 ビタミンUとは キャベツ、野菜汁に含有される熱不安定因子が,ヒスタミン誘発胃潰瘍を治癒することが認められ,Ulcus(ラテン語で潰瘍)を防ぐビタミンという意味でビタミンUと命名された。その後の研究で含硫アミノ酸の1種のメチルメチオニンスルホニウムクロリドにその作用が認められた。胃血流量増加,胃酸分泌抑制,胃運動抑制等の作用があり,消化性潰瘍剤として市販されている。
1354 「おなら」を防ぐには 薬用炭がよい。 薬用炭は消化管内の異常発酵による生成ガス(おなら)の吸着,下痢症,自家中毒・薬物中毒における吸着および解毒。1日2〜20g,数回に分服。
1355 シークワーサーという果物で血糖値が下がるか シークワーサー(学名:Citrus depressa Hay.)は沖縄特産の柑橘系果物で,ヒラミレモンとも呼ばる。柑橘特有のフラボノイドであるポリメトキシフラボノイドを多く含み,その中でも特にノビレチンの含有量が高く,果皮の部分に多い。ノビレチンが血糖値上昇抑制作用,血圧降下作用,抗がん作用,メラニン生成抑制作用,抗炎症作用があり、健康補助食品成分として注目されている。
1356 水いぼ(伝染性軟属腫) とは 丸くて光ったいぼで、つぶすと白いかたまりが出る。この中にウイルスが含まれていて、これが他につくと伝染する。プールで感染することが多い。本人には特に自覚症状はない。アトピー性皮膚炎がある子では、かいて広がることがある。
治療方法
@自然に治るのを待つ。 特に処置をしなくても数ヶ月(長いときには1年ぐらい)で自然に治る。しかし、その間はプールに入れない。
Aつまんでとる。 ピンセットでつまんでとり、消毒する。痛みを伴いますし、小さいものはとりきれない。しかし、すべてとればその時点で治癒となる。
B腐食療法
硝酸銀溶液という液体でいぼを焼く。1-2日はいたがゆい感じがする。かいたりしなければ2〜3週間ぐらいでかさぶたとなり治る。
C凍結療法
液体窒素で凍結させる方法です。週一回で数回繰り返す。
D飲み薬
漢方薬ヨクイニンがある。2-3カ月間飲む必要がある。
1357 小児がかかる「とびひ」とは 伝染性膿痂疹のこと。夏季の高温多湿の環境で5歳以下の乳幼児に好発する。大半は黄色ブドウ球菌が原因の水疱性膿痂疹で,健康な皮膚に突然水疱が生じ(顔面とくに鼻とその周辺,躯幹,四肢の順に多い),すぐに破れてびらん,痂皮を作る。伝染性が強く全身に拡大し,接触感染を起こす。治療は,病原菌感受性抗生物質の内服・外用となる。少数例ではあるが連鎖球菌が原因の痂皮性膿痂疹もあり,これは小児に限らず季節性もなく,疼痛や発熱を伴い,アトピー性皮膚炎に併発して重症の膿痂疹がでることもある。
1358 メグスリノキの薬効とは カエデ科,学名はAcer nikoense Maximowicz。名称は民間薬として樹皮を煎じて洗眼に用いることに由来する。成分はタンニン,フェノール化合物,ステロール類,クマリン類など。薬効は結膜下出血に,目薬として樹皮3〜5gを煎じて洗眼したり,乾燥した樹皮,小枝1日量15〜20gに水400mLを加え,約1/3量に煎じて,1日3回に分けて服用する。肝臓疾患にも効果があるとされ,同様に煎じたものを服用する。
1359 ナスの漬物を作る時に焼きみょうばんを入れるがどうしてか: ナスの変色を防止し青色を保つ目的に使う。ナスの果皮の色素はアントシアニン色素のナスニン(紫色)とヒアシン(青褐色)が主体で,乳酸菌の発育等で酸性になると赤色に変色するが,鉄やアルミニウム等の金属イオンと結合して安定な塩を形成すると,濃青色に固定されて変色しない。そのためナスの漬物を漬ける時,焼みょうばん(硫酸カリウムアルミニウム)や古い鉄釘などを用いる。
1360 医薬品の保管で,常温,室温,冷所とあるが,何℃のことか 常温は15〜25℃,室温は1〜30℃,冷所は別に規定するものの他は15℃以下。
1361 飲料水の残留塩素を調べる試験紙はあるか 簡易水質検査試験紙として,日産アクアチェックLC:測定域 0,0.1,0.5,1.0mg/L以上,アクアチェックTDS:測定域 0,500,1500,3000,5000mg/Lなど(日産化学)。 プール用ではプールディッパー:測定域 0〜200mg/L(日本曹達梶j
1362 蒸したサツマイモに重曹を用いたら緑色に変色したが,なぜか サツマイモに含まれるクロロゲン酸(ポリフェノールの1種)はアルカリ性物質(重曹,アンモニアなど)と反応して緑変する。
1363 ビタミンB17とは アミグダリン(別名:レートリル)のこと。アンズやサクランボの種子に含まれる青酸配糖体で,抗癌作用があるといわれているが,明確ではない。
1364 温度計に使われている赤い色は何か 油溶性塗料のファッドレッド(オイルレッド)を灯油に溶かして使用している。
1365 エコノミークラス症候群とは 飛行機のエコノミークラスのような狭い所長時間座り続けると脚の静脈の流れが悪く なり血栓ができやすくなる。その血栓が肺に飛んで血管を塞ぐことで息苦しさや突然死 を招く。
1366 同じ成分で坐薬と内服を比べると,どうして坐薬の方が薬用量が多いのか 全身的に作用する坐薬は直腸粘膜から吸収されるが,直腸は腸の上部と比較すると吸収能が悪いので,経口と同等の効果を得るためには薬用量を多くする必要がある。
1367 バイモ(貝母)とは ユリ科の アミガサユリの鱗茎に石灰をまぶして乾燥したもの。呼吸中枢麻痺作用があるアルカロ イドを含む。鎮咳,去痰,排膿,催乳効果があり,感冒,気管支炎,肺炎,頸部リンパ 腺炎などに用いる。
1368 ヤマブシタケとは 学名がHericium Erinaceumで担子菌類(Basidiomycetes)のキノコ。原産地は中国 東北部。中国名は猴頭茹(ホウトウクウ),四大山海珍味の1つとして貴重な食材。日本名はヤマブシタケ(山伏が着る結袈裟の丸い飾りに似ているところから命名), 地方ではハリセンボン,ウサギタケ,シシガシラ等とも呼ばれる。多糖類のヘテロβ- D-グルカンをはじめ,各種ビタミン,ミネラル,アミノ酸等を豊富に含む。ガラクトキシロ グルカン等のヘテロβ-D-グルカンには免疫賦活作用があるといわれており,また神経成長 因子の働きを強める作用やSOD(活性酸素除去)作用を有す成分も含んでいて, 「がんの予防,脳細胞の若返りが期待できる」といわれている。
1369 薬剤の副作用で舌が黒くなることはあるか 抗生物質や副腎皮質ステロイド等の服用による菌交代現象が原因で,口腔内常在菌叢の変化が起こり黒毛舌症を生じることがある。正常な舌の表面には糸状乳頭が密生し白色をしているが,糸状乳頭が過度に角化し,伸長増生して,舌背に細かい毛(毛様物)が 生えたような状態を毛舌といい,黒色あるいは黒褐色を呈したものを黒毛舌という。た だし,毛様物を認めず単に舌の着色だけのこともある(仮性黒毛舌症)。
1370 純水とは 水中の全ての不純物を取り除いた(酸素までも不純物として取り除く)水が純水で、その不純物を取り除くレベルにランクがあり、超純水、超超純水などがある。純水は、工業用では、主に半導体や精密機器の洗浄に使用され、また、医薬品の製造等に利用されるが、決して飲用には適しません。それは、純水の持つ性質に、炭酸ガスを吸着し続け、それに伴う低PH化(酸性化)が生じ、PH3程度までも下がってしまう事と、溶存炭酸ガス量が増加する事。それに、純水のもう一つの性質で、物質を溶解する力が大きいため、飲料水としては、不適当となります。純水を飲用し続けた場合、カルシウム分が溶解し、歯などがぼろぼろになる事が知られている。
1371 写真のAPSとは APSとは「アドバンスト・フォト・システム」の略。
Advanced・・・進歩した、
Photo(Photograph)・・・写真
System・・・方式、
このAPSはキャノン、コダック、ニコン、富士フィルム、ミノルタの5社が 共同で開発した世界標準規格のシステム。
APSの特徴
1.今までのフィルムより小さい
2.フィルムを使い切らなくても、途中で取り出せる。
3.現像の種類が3種類ある。
C(クラシック)タイプ・・・普通の写真の大きさ
H(ハイビジョン)タイプ・・・ちょっと横長の大きさ
P(パノラマ)タイプ・・・Cタイプの倍ぐらいの横長の大きさ。
1372 へその緒の処置方法とは 局所腐食の目的には20〜50%硝酸銀溶液を用いる。綿棒で局所に塗布し,生理食塩水を 処置部にかけて腐食作用を停止させる。
1373 月経痛がひどい人に良い漢方薬とは 月経中の下腹部痛や腰痛が強い場合,体質や症状に応じて桂枝茯苓丸,当帰芍薬散,桃核承気湯,当帰建中湯などを用いる。
1374 アトピー性皮膚炎などで使用する保湿作用のある軟膏とは 保湿作用のある軟膏は尿素軟膏(ウレパールTM,パスタロンTM),ヘパリン類似物質含有軟膏(ヒルドイドTM),白色ワセリンなどがある。
1375 リン酸ジヒドロコデインとリン酸コデインはどちらが強いか リン酸ジヒドロコデインの鎮咳作用はリン酸コデインの2倍だが,1日用量で比較すると同等の効果。
1376 ネオ・シーダーTM(販売元:アズウェル)とは? 吸煙タイプの鎮咳・去痰薬で,先端に点火し煙を吸入する。成分は塩化アンモニウム,安息香酸,カンゾウエキス,ハッカ油。
1377 下剤のセンナやダイオウを長期連用すると腸が黒くなるのはなぜか アントラキノン系下剤を長期服用した患者でメラノーシス(大腸,特に盲腸と口側大腸に見られる明るい茶色から黒色の色素沈着)が見られることがある。メラノーシスと発癌との因果関係は否定的で,またメラノーシスと大腸の蠕動運動障害との因果関係もない。
1378 乳幼児の下痢に止瀉剤と一緒に乳酸カルシウムが併用されているのはなぜか カルシウム剤は腸粘膜に吸着して分泌を減少し,緩和な収斂と制瀉作用を示す。
1379 板藍根(バンランコン、ばんらんこん)とは 生薬の板藍根で,主に2種類あり,華北と華南で原植物が異なる。華北はアブラナ科の植物の菘藍とタイセイの根を乾燥した物,華南はキツネノゴマ科のリュウキュアオイの根および根茎を乾燥した物を用いる。抗菌作用・抗ウイルス作用があると言われ,中国では肝炎やインフルエンザなどに使われている。最近,日本では健康食品として,板藍茶,板藍のど飴などが市販されている。
1380 w/v%とは 質量対容量百分率。一定体積の溶液中(mL)に存在する成分の重量(g)を百分率で現したもの。
1381 嗅覚障害の治療に亜鉛が用いられることはあるか 嗅覚障害といっても,その原因,障害部位,病態により治療法,予後は異なる。味覚障害に用いる硫酸亜鉛(ZnSO4・7H2O)は,嗅神経細胞のターンオーバーを促進することにより嗅覚を改善することが期待されることから嗅覚障害にも用いられる。感冒による嗅覚障害のような嗅上皮性の障害に対して用い,ステロイド点鼻療法と同等あるいはそれ以上の効果を認めたという報告がある。
1382 蕎麦(ソバ)は高血圧に効果があるか 毛細血管を強化するルチンが含まれ,高血圧症の予防・治療に有用と言われている。
1383 トローチ剤,バッカル錠とは トローチ剤は医薬品をそのまま,あるいは白糖,芳香剤,着色剤,賦形剤,結合剤などを加え混合して一定の形状にしたもの。内服錠に比べて硬く調製されているため崩壊しにくく,口中で徐々に溶解または崩壊させて口腔・咽頭粘膜に対して殺菌,収斂,消炎,清涼などの目的で局所に長時間作用させる製剤。
バッカル錠は口腔内の臼歯と頬の間に挿入し,唾液で徐々に溶解させて口腔粘膜から主薬を吸収させて全身作用を示す製剤で,内服では肝臓で代謝され著しく薬効が減弱する医薬品に用いられる。
1384 シソの葉ジュースの作り方 材料は赤シソの葉,砂糖,クエン酸,水。赤シソの葉150gをちぎってよく洗い水気を切る。鍋に水1Lと赤シソの葉を入れて煮立たせる。赤シソの葉の色がさめたら取り出し,砂糖200〜250gとクエン酸小さじ2杯を加え,砂糖が溶けるまでとろ火にかける。好みでコップ半分の赤ワインを加えてもよい。こして冷ましビンに入れて保存。氷を入れて飲んだり,適当な甘さに薄めて飲んだりする。
1385 タバコの臭いの元となる成分とは タバコの臭気中に含まれる主な化学物質は,アセトアルデヒド,アンモニア,ニコチン,酢酸,硫化水素,カテコール,シアン化水素,フェノール,クレゾール,ピリジンなどである。
1386 腋臭症(わきがしょう)に使用する20%塩化アルミニウムローションの作り方とは 塩化アルミニウム・6H2O(試薬)20gを蒸留水に溶解し,全量100mLとする。類似処方として,蒸留水の代わりに70%エタノールを使ったものなどがある。腋臭症に対し,適量を寝る前に外用し乾燥させる。2〜7日続けて外用。塩化アルミニウムには制汗作用,強い防臭効果と収斂作用があり,制汗作用は汗中たんぱく質と凝固物を形成し,それによって汗孔を閉塞するためと考えられている。
1387 健康食品としてのクレアチンの使用目的とは スポーツサプリメントとして瞬発力の向上,筋力アップなどを期待して運動選手やボディビルダーの間で使用されている。クレアチンはアミノ酸誘導体で,肝臓や腎臓などで合成される他,肉,魚などの摂取によっても供給される。体内ではその90〜95%が骨格筋に存在し,その2/3がホスホクレアチン(リン酸クレアチン)の形をとっている。運動時のパワーは,ATPがリン酸を放出しADPになる時にエネルギーを放出することで発揮されるが,パワーを持続させるには,ADPからATPが再合成される必要がある。その時に必要な物質がホスホクレアチンである。このホスホクレアチンの体内蓄積量を増やし,エネルギーの回復を早め,運動機能が高まることを期待してクレアチンが摂取されている。
1388 臨床検査のクンケル試験とは ZTT(硫酸亜鉛混濁試験:zinc sulfate turbidity test)のことで,血清と硫酸亜鉛バルビタール緩衝液を混合し,生成物の濁度を測定して所定単位で表したもの。血清膠質反応の1つで,混濁度の増加はγ-グロブリン,とくにIgG増加による。基準値は4〜12クンケル単位で,慢性肝炎,肝硬変,肝細胞癌,慢性炎症,膠原病等では高値を呈する。最近では血清蛋白分画や個々の血清蛋白成分が容易に測定できるので,臨床的有用性は低くなっている。
1389 子供にできる「はたけ」とは、その治療法とは 顔面単純性粃糠疹,白色粃糠疹のこと。一種の角化症とみなされている。思春期以前の小児の顔面にみられ,自覚症状,炎症症状のない大小不同の円形あるいは類円形の,灰白色調の微細な鱗屑の付着した落屑斑である。皮脂分泌が活発となる思春期に自然に消失する。治療には3%サリチル酸ワセリン,ビタミンA・D含有軟膏,尿素軟膏などが使用されている。
1390 発疹チフス,腸チフス,パラチフスの違いとは 発疹チフスはリケッチアによる感染症。発疹チフスリケッチア(Rickettsia prowazekii)を保有するシラミの体液や便で,シラミの刺咬部位や傷口が汚染された場合や,感染シラミの糞便が気道を通して過剰に吸入された場合に感染する。一方,腸チフスおよびパラチフスはグラム陰性通性嫌気性桿菌であるサルモネラ(Salmonella)属の細菌による感染症。腸チフスはチフス菌(S.typhi),パラチフスはパラチフスA菌(S.enteritidis bioserovar Paratyphi A)により起こる。患者の糞便または尿,それらに汚染された手指,食品,水から経口感染する。
1391 褥瘡(じょくそう)患部の肉が露出している状態(黄色,赤色期)に使用する消毒薬と濃度とは 褥瘡の創面処置の基本は洗浄で,日本の「褥瘡の予防・治療ガイドライン」では,消毒薬の使用は黒色期ならびに黄色期にとどめ,赤色期以降には生理食塩液による水圧をかけた洗浄を行うとなっている。消毒薬はポビドンヨード10%,塩化ベンザルコニウム0.01〜0.025%,塩化ベンゼトニウム0.01〜0.025%,オキシドール原液または2〜3倍希釈などが用いられるが,ポビドンヨードが抗菌スペクトルが広く副作用も少ないことから繁用されている。消毒後は必ず生理食塩液や滅菌精製水で洗浄して,創面に消毒薬が残らないようにする。
1392 一般用医薬品の軟膏に含まれているベントナイトとは 天然のコロイド性含水ケイ酸アルミニウムで特殊コロイド性粘土。主成分はモンモリロナイト((Mg,Ca)OAl2O3・5SiO2・XH2O)が90%,残り10%は長石,硫酸カルシウム,バイデライト,炭酸カルシウム,石英,雲母および炭酸マンガンなどからなる。吸着力,結合力,粘着力,可塑性付与力,充填力,懸濁力などを有し,医薬品には軟膏,パップ剤,粉末剤の基剤または賦形剤として用いられる。
1393 肝炎の時、なぜ血小板が減少するか 血小板の約1/3は脾臓にプールされている。肝炎や肝硬変で門脈圧が亢進すると脾臓 にうっ血がみられ,脾臓の血小板プール量が増加し末梢での血小板が減少する。
1394 チタンテープの効能とは チタンを粘着面にコーティングしたテープ剤で,ピップエレキバンのような磁気による 効果を期待している。用途は肩こり,腰痛の他,関節・筋肉の運動能力を高める等とし て,スポーツ店や,インターネットを通じた販売が行われている。
1395 コンニャクを作るのに石灰をいれる理由とは コンニャクの弾力や滑らかさの主体はグルコマンナンと呼ばれる炭水化物。これはもと もとは水溶性で分子量約27000の分子中に約50個のカルボキシル基と15個程度のリン酸 基をもつといわれている。これに石灰(水酸化カルシウム)等のアルカリを混ぜて加熱 すると,カルシウムイオンの架橋が生成しゲル化してコンニャクができる。
1396 水の硬度とは 水に含まれるカルシウムイオン,マグネシウムイオンなどアルカリ土類金属イオン量を, これに対応するCaCO3のppmに換算してあらわしたもの。
1397 エキナセアとは エキナセア(Echinacea  purpurea,E.pallida,E.angustifolia)はキク科の植物で,古 くからアメリカンインディアンの間では炎症や熱性感染症,体質改善剤,外用で傷薬と して用いられてきた。根茎,葉,花に細胞免疫賦活作用を有す成分が含まれている。欧 米ではウイルス性上気道炎の初期段階に使われている。日本では健康食品として市販。
1398 マービーTMキャンディーの成分とカロリーは 成分は,還元麦芽糖水飴(とうもろこし由来),1粒5Kcalと6Kcalのものがある。 液剤,顆粒などは低カロリー甘味料として使用されている。
1399 膣内のpHとは 上皮細胞中に含まれるグリコーゲンがデーデルライン膣桿菌の作用により乳酸になり, 膣内のpHを常に4.2〜5.0と強酸性に保ち,細菌等に侵されにくい状態にしている。
1400 低血糖を起こした時に飲めるブドウ糖入りジュースとは コカ・コーラ,HI−Cアップル,同オレンジ,はちみつレモンなど。1缶中に低血糖時 に必要なブドウ糖を約13〜15g含有。
1401 陰部の白癬症の人が使った後の便座の消毒方法とは 消毒用エタノール,ポビドンヨード,次亜塩素酸ナトリウム。
1402 点鼻によるアレルギー検査でパッチテスト,スクラッチテストとは   鼻誘発試験で,アレルギー性鼻炎の病因抗原を直接的に証明する検査方法。アレルゲンを 3〜5mmのディスク型ろ紙にしみこませ乾燥させたものを,下鼻甲介前端に乗せ,5〜10 分後に反対側の対照と比較し,くしゃみ,水性鼻汁,鼻粘膜白化,鼻粘膜腫脹のうち2つ 以上出現すれば陽性と判定。
1403 虫さされに尿は効果があるか 尿に含まれるアンモニアの効果を期待してのことだろうが,現在はほとんどアンモニア水 は使用されない。アリやムカデのような毒液が強酸性の場合は応急処置として用いること もあったが,一般に毒液の成分には不明な点が多く,また皮内に針で注入された毒には塗 布しても有効に作用しにくい。さらにアンモニア水により皮膚炎を生じることもある。 抗ヒスタミン含有のステロイド軟膏を塗布し、全身症状あれば抗ヒスタミン剤またはステロイド剤の内服をします。
1404 シルバーのアクセサリーを磨くのに重曹を使う場合の濃度とは 水洗いした後,重曹をそのままたっぷりのせて両手でもむ。その後軽く乾いた布で拭く。
1405 OTC薬で腸内ガス(おなら)の発生をおさえる薬とは ガスピタンTM(小林製薬)。この薬の特徴は
1.消泡剤(ジメチルポリシロキサン)が発生したガス溜まりをつぶし、膨満感を解消。
2.消化酵素(セルラーゼAP3)で食物繊維を分解し、ガスの発生を抑えます。
3. 3種類(フェカリス菌、アシドフィルス菌、ビフィズス菌)が腸の働きを活性化させ、おなかの調子を整える。
4.水なしでどこでも飲めるチュアブル錠。
1406 ジメチルポリシロキサン 消化管の消泡剤で消化管内のガスの排出を促進し、腹部膨満感を解消します。
1407 ビフィズス菌とは 最も優勢な善玉菌として主に大腸にすみつき、乳酸と酢酸をつくることにより悪玉菌の増殖を抑えて優れた整腸効果を発揮します
1408 フェカリス菌 乳酸球菌(エンテロコッカス・フェカリス)のことで、小腸ですばやく増え、軟便や便秘のときの乱れた 腸内菌叢の正常化に働きます。
1409 アシドフィルス菌 乳酸菌の1種で、ラクトバチルス アシドフィルスのこと。小腸で増え、乳酸をつくることにより悪玉菌の増殖を抑えて正常な腸内菌叢の維持に働きます。
1410 腸内細菌叢(そう)とは 腸内細菌のことで総括して腸内菌叢(そう)とか腸内フローラという。ヒトの腸内は胎児のときは全く無菌ですが、出生すると間もなく多くの種類の細菌が住み着くようになる。
人の腸には、約100種類、100兆個もの細菌が住んでいる。これらの細菌叢は、繁茂した叢(くさむら)に似ていることから腸内細菌叢(さいきんそう)と呼ぶ。腸内細菌は、その働きによって善玉菌、悪玉菌、日和見(ひよりみ)菌に大別される。その名が示す通り、善玉菌(乳酸菌) は体に有益な働きをする菌です。食べ物の消化吸収を高め、有害物質を排除するよう働く。他方、悪玉菌は有害物質を産み出し、健康に害をもたらす菌です。日和見菌はふだんはおとなしくしているが、腸内で悪玉菌が増えると悪さをするという菌です。
1411 劇薬および劇物の表示方法とは 劇薬の表示は直接の容器又は被包に白地に赤枠,赤字をもって,その品名および「劇」の 文字を記載する(薬事法第44条)。劇物は容器および被包のいずれにも「医薬用外」の文 字を表示するとともに,白地に赤色で「劇物」の文字を表示する(毒物及び劇物取締法第 12条)
1412 フコイダンとは 昆布等の褐藻類のぬめり物質を構成する不均一な粘液性多糖分子群で,フコース,ガラク トース,マンノース,グルクロン酸,キシロース,硫酸などを含有する。現在,硫酸フコ ースからなるF−フコイダンとグルクロン酸を約20%含むU−フコイダンの2種類が抽出精製されている。昆布由来のU−フコイダンには,がん細胞のアポトーシスを誘導 する作用があることが報告されている。フコイダンを含む栄養補助食品も販売されている。
1413 酸化マグネシウムと重質酸化マグネシウムは同じか 重質酸化マグネシウムは酸化マグネシウムの重質品(5g容積が30mL以下)で,容積が 小さく取り扱いが便利で,調剤用に用いられる。
1414 アセトアミノフェンの作用機序は他のNSAIDと同じくプロスタグランジン(PG)合成阻害か  アセトアミノフェンの解熱鎮痛作用は十分解明されていないが,主に,視床下部への作用を通じて,痛覚閾値を上昇したり,解熱作用を示すとされ,これは主に中枢性のPG合成阻害作用によると考えられている。しかし他の酸性NSAIDにある末梢組織でのPG合成阻害作用はほとんどないといわれている。
1415 市販のかぜ薬の箱に非ピリン系と記載されているのはなぜか   ピリン系薬剤(OTC薬ではイソプロピルアンチピリン)が含まれていないことを示す。ピリン系薬剤により薬疹などのアレルギーを起こす人でも大丈夫であることを示すために「非ピリン系」と記載されている。
1416 手がふるえてうまく点眼できない高齢者などが,こぼさないで点眼する良い方法はないか らくらく点眼TM(1個525円,JANコード 4987601156298 、川本産業株式会社 TEL:06-6943-8941)という点眼補助 具が市販されている。点眼瓶の位置が固定され眼球に確実に点眼でき,また点眼瓶の先 で眼球を傷つけることがなく,細菌感染も防止できる。
1417 牛蒡子(ゴボウシ、ごぼうし)とは  ゴボウの果実で悪実とも呼ぶ。消炎,解毒,利尿,緩下作用があるとされる。 また牛蒡子エキスは比較的強い子宮収縮作用を示す。
1418 女性用コンドームとは 『マイフェミィ』 「マイフェミィ」は、女性の膣内に挿入して使用する女性用コンドームです。自らの意思で使用でき、女性主導で避妊できます。潤滑剤が塗布されたポリウレタン製コンドームです。大鵬薬品:ラミネート包装3個入り。  価格: \800
1419 オキソアミヂン末(おきそあみぢんまつ) とは ニンニクより抽出された乾燥粉末で中国では大蒜(たいさん)と呼ばれ、強壮、健胃、整腸、疲労回復などの薬効が認められ民間薬として広用されています。
1420 γオリザノールの脂質代謝改善作用とは γオリザノールは植物ステロールとフェルラ酸が結合したもの。食事性コレステロールの消 化管での吸収を抑制することにより血清および肝臓のコレステロールを低下させる。コレス テロール低下作用は弱いが副作用が少ない。作用機序は腸管腔および腸管粘膜細胞内 での酵素阻害と考えられている。また肝臓内のコレステロール生合成抑制や排泄促進も あるといわれている。  
1421 抗コリン作用がある薬剤は甲状腺機能亢進症の人には投与禁忌か 慎重投与。甲状腺機能亢進症では交感神経系が亢進状態にあり,頻脈,動悸,体温上昇等 が増強するおそれがある。
1422 ビタミンEの1IU(国際単位)は何mgか ビタミンEには数種の同族体があり,安定な合成の酢酸dl−α−トコフェロール1mgを 1IU(国際単位)と定めている。d−α−トコフェロール1mgは約1.5IU。
1423 肌が若返るヒアルロン酸とは ヒアルロン酸はN-アセチルグルコサミンとDグルクロン酸からなる長鎖高分子ムコ多糖類である。経口摂取する健康食品としては,ヤングライフTM(アダプトゲン製薬)がある。成分はヒアルロン酸「ECM・E」(細胞外マトリックス:Extracellular Matrix Extract)で,低分子化したヒアルロン酸とタンパク質を有する物質である。
1424 MAO(モノアミン酸化酵素)のAとBの違いとは MAO-Aは主にセロトニン,ノルエピネフリン,チラミンなどのカテコールアミンを分解(酸化的に脱アミノ)する酵素であり,MAO-Bは主にドパミンを分解する酵素である。非選択性MAO阻害薬,塩酸サフラジン(サフラTM,日本では市販されていない)ではMAO−A阻害に基づく相互作用に注意が必要であるとして添付文書に記載されている。一方,パーキンソン病治療薬として最近発売された塩酸セレギリン(エフピーTM錠)は選択的にMAO−Bを阻害する薬剤であるが,用量増加と伴に選択性は低下する。
1425 豆腐の凝固剤に使うニガリは何のマグネシウムか?他に凝固剤には何を使うか ニガリの主成分は塩化マグネシウム。その他の凝固剤として,硫酸カルシウム,塩化カル シウム,グルコノデルタラクトンが用いられる。
1426 ヒョウタンの中身を腐らせる酵素水とは バイオひょうたんごっこTMという商品がサカタのタネから市販されている。 通常は水を入れて中身を腐らせるが,非常に臭い。これを使うと臭いが出ない。今まで腐らせて1カ月かかったひょうたんやへちまのタネ出しを、酵素溶液が2、3日に短縮。バイオひょうたんごっこ 100g (50g×2)1組 販売価格:  \3700(消費税込) ■50gの使用量:千成ひょうたん約50個、大ひょうたん約1個、ヘチマたわし・約5個
1427 トレッドミルとは トレッドミルtreadmillとは心電図、血圧計を装着したまま、ベルトコンベアの上を歩いて運動する心臓の検査のひとつです。運動中の心臓の状態を調べる検査で、心臓に障害がある場合など、安静にしている時には症状が無くても、心臓に負担がかかると不整脈の出現や、心電図に変化が現れます。
1428 マスター2階段負荷試験 とは マスター2階段負荷試験 Masterが提唱した方法で、2段の階段を昇り降りすることにより、 心臓に一定の負荷をかけて心電図を調べてやる検査です。 特に不整脈や狭心症の際に行われ、 心臓に負荷をかけることにより潜在している狭心症を見つけたり、 不整脈(種類による)の出現様式を判定します。
1429 エルゴメーターによる運動負荷試験とは ベルトの替わりに自転車をこいで運動負荷をかける検査です。ペダルの重さを変えることにより、運動量を変えることができます。腰が悪かったり、めまいがして、うまく歩けない人などの運動負荷の時に良く行います。 自転車こぎ運動をしながら心電図を記録し、狭心症(労作性狭心症)の診断を行います。また、不整脈のある方は、運動による出現あるいは増悪の有無を判定します。
1430 行者にんにく(ぎょうじゃ、Allium Victorialis L.)とは 修行中の行者が雪解けの頃食べたことから命名。北海道ではアイヌネギ,キトピロ,キトビル等とも呼ばれている。本州中部以北,朝鮮,中国東北部などの温帯寒冷地に分布するネギ属の多年草で強い臭気(成分のスルフィド類による)がある。薬効はにんにくと同様,成分の含硫アミノ酸によるビタミンB1様作用,コレステロール抑制作用,ネギ属の精油成分のスルフィド体による血小板凝集抑制作用,抗酸化作用などあるがいわれている。
1431 血圧の高い人によいという「アミールSTM」を降圧薬服用中の人が飲んでもよいか カルピス酸乳,アミールSTMはACE阻害作用を持つペプチドを含む。ACE阻害薬に比べ るとその作用はきわめて弱く,通常の摂取量では,降圧薬服用中でもとくに問題はない。
1432 フケ・かゆみをとる抗真菌薬配合シャンプーとは 有効成分(ミコナゾール ナイトレート)がフケの原因菌といわれる真菌(カビ)の増殖を抑え、フケ・かゆみを防ぎます。 すすぎ上がりがよく、さっぱりとした使用感です。 肌の敏感な方も使用できる。刺激の少ない薬用シャンプーです。 薬用・低刺激性・無香料〈医薬部外品〉200mL メーカー希望小売価格1,575円
1433 食品の期限表示とは(消費期限、賞味期限) 食品に記載されている日付表示は「期限表示」といい、2種類の表示方法がある。現在は「製造年月日・加工年月日だけの表示」は認められていません。  
1.消費期限
「この日付を過ぎたものは危険かもしれない」という意味合いを持っています。急速に劣化、または傷みやすい食品に表示されます。    
2.賞味期限(品質保持期限)
「この日付までは美味しく食べられます。過ぎた場合は、風味などが悪くなっていることがあります」というものです。  どちらの表示もその食品を製造したメーカーが科学的データから定めて表示するもので、製造者以外の者がこの表示を行ったり、書換えることは法に違反します。
1434 軟膏、クリーム、ローションの違いとは 1.軟膏
適用範囲が広く、皮膚への刺激性が少ないため、湿潤(ジクジク)している箇所に多く使用されるが、べとつき感があり、水分を吸収しにくいという難点もある。
2.クリーム
薬の吸収性が軟膏より良く、乾燥している箇所に使用される。
3.ローション
薬剤の添布が簡単で、頭部など毛髪の生えている箇所にも使用しやすい。軟膏やクリームに比べ刺激は強い。
4.ゲル(ゼリー)
のびが良く、吸収性に優れるが、刺激性が強く、皮膚乾燥作用がある。
1435 散剤と顆粒剤の違いとは 1.散剤
粉ぐすりのことで、錠剤や顆粒剤よりも溶けやすいため、効果が早く現れる。
2.顆粒剤
散剤より粒子が大きく、粒がそろっている薬です。薬が溶ける時間を調節したり、苦みを減らす目的で薬の表面をコーティングしているものもある。
1436 シロップと ドライシロップ の違いとは シロップはもとから液体なので、薬の効果が早いという特徴を持ってます。ドライシロップは水に溶かして飲んでも、そのまま飲んでも、どちらでも結構です。
1437 胃腸薬に含まれる制酸剤が、便秘または下痢を起こすこtがあるのか 胃腸薬に含まれている制酸剤は、その成分が胃酸と反応して、一部が塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化アルミニウム等になります。
塩化カルシウムは腸の運動をおさえて便秘傾向となることがある。
塩化マグネシウムは腸内で水分を保持するため、下痢傾向となります。
塩化アルミニウムはタンパク質と結合して被膜を作ることにより腸粘膜を保護する作用を示し、便秘傾向となることがある。
1438 かぜ薬を服用後、尿の出が悪くなることがあるか 高齢男性では配合されている鼻炎の症状を抑えるために加えた抗ヒスタミン剤で抗コリン作用のある薬剤等の影響で、前立腺肥大の傾向がある方は一時的に尿の出が悪くなる場合があります。 一度泌尿器科へ受診されることをおすすめします。
1439 総合栄養剤の説明書に「服用の前後30分は、お茶・コーヒー等を飲まないでください」と記載されているがなぜか 鉄または鉄化合物を含有している医薬品の服用前後30分にお茶・紅茶・コーヒー等、タンニン酸を含んでいる飲食物を摂取すると、総合栄養剤中の鉄とお茶などに含まれるタンニン酸が反応して胃液や腸液に溶けにくい状態になり、鉄の吸収が悪くなることがある。
1440 鼻炎用内服薬の「使用上の注意」に「長期連用しないこと」とありますが何日ぐらいまでなら大丈夫か 鼻炎用内服薬は、対症療法であり、症状が有るとき服用し、症状が治まれば休薬し、効果が認められれば1週間位を目処に服用ください。 症状が続くようであれば医療機関にご相談ください。
1441 男性ホルモンとは 男性特有の体つきや思考回路に発育させるホルモンのこと。テストステロン、アンドロステネジオン、デヒドロエピアンドロステロンの3種類の総称として「アンドロゲン」と呼ばれる。健康な男子の場合、1日におよそ7mg程度の分泌があるという。 男性ホルモンの働きは
1.男性特有の筋肉質な体のラインにする
2.たんぱく質を筋肉や内臓に変える助けをする
3.皮脂の分泌を促す
4.体毛の発育を促す
5.性欲を高める
1442 女性ホルモンとは 女性ホルモンは、女性特有の体つきや体のリズムを司るもの。エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類がある。エストロゲンは排卵の準備をするホルモンで生理の終わりごろから排卵前にかけて分泌が高まる。プロゲステロンは排卵後に分泌され、排卵を抑制するはたらきがある。女性の体内で分泌される一生分の女性ホルモンの量はおよそスプーン1杯程度ともいわれる。これほど微量でこれだけの威力を発揮する化学物質は他にはちょっと見当たらない。 女性ホルモンの働きは
1.女性特有の丸みをおびた体のラインにする
2.女性の生理や妊娠をコントロールする
3.肌や髪を美しく保つ
4.骨を丈夫にする
5.自律神経を安定させる
6.記憶力を保つ
7.食欲を抑制する  
1443 緑内障の持病があるが、鼻炎用内服薬を使って大丈夫でしょうか? 一般に鼻炎用内服薬には眼内圧を上げる成分が含まれている場合が多く、緑内障を悪化させるおそれがありますので、鼻炎の治療については医師又は薬剤師に相談してください。
1444 男性ホルモンや女性ホルモンはどこで作られる 男性ホルモンは副腎、睾丸。女性ホルモンは卵巣
1445 女性にも男性ホルモンがあるか ある。卵巣で女性ホルモンとともに男性ホルモンも作られる。
1446 男性にも女性ホルモンがあるか ある。コレステロールから弱男性ホルモンと呼ばれるものが作られ、これから女性ホルモンが作られる。男性ホルモンも女性ホルモンも構造はよく似ており、酵素の微妙なはたらきによって全く違うはたらきをする2つのホルモンが誕生するの。男性の体内の女性ホルモン量は、女性に比べておよそ半分程度。
1447 視床下部から分泌されるホルモン  脳下垂体前葉・中葉ホルモン  
1448 脳下垂体から分泌されるホルモン 1.脳下垂体前葉
1)成長ホルモン  
成長の促進(タンパク質の合成を促進し、骨・筋肉・内臓の成長促進) (過剰→巨人症・末端肥大症、欠乏→こびと症)
2) 甲状腺刺激ホルモン  
甲状腺ホルモン(チロキシン)の分泌促進  
3)副腎皮質刺激ホルモン  
副腎皮質からの糖質コルチコイドの分泌促進  
4)生殖腺刺激ホルモン
 (1) ろ 胞 刺 激 ホ ル モ ン  
  卵巣・精巣の成熟促進。ろ胞ホルモンの分泌促進
 (2)黄 体 形 成 ホ ル モ ン  
  排卵の誘起・黄体の形成、男性ホルモンの分泌促進  
5)黄体刺激ホルモン(プロラクチン)  
乳腺の発達と泌乳、黄体ホルモンの分泌促進
2.中 葉  
色素胞刺激ホルモン(インテルメジン)  
魚類・両生類・ハ虫類では黒色素果粒の分散、ほ乳類では黒色色素(メラニン)の合成
3.後 葉  
1)抗利尿ホルモン(バソプレシン)  
腎細管での水分の再吸収促進。毛細血管・小動脈の収縮(血圧の上昇) 〔欠乏→尿崩症〕  
2)子宮収縮ホルモン(オキシトシン)  
子宮筋の収縮。乳汁の放出促進
1449 甲状腺ホルモンとは 甲状腺からチロキシンが分泌される。 物質代謝の促進。両生類では変態の促進 〔過剰→バセドウ病、欠乏→クレチン病・粘液水腫〕
1450 副甲状腺ホルモンとは 副甲状腺からパラトルモンが分泌される。骨に作用し、Ca2+ の血液中への放出促進。腎臓に作用し、P3+ の排出増加 〔欠乏→テタニー病〕
1451 副腎から分泌されるホルモンとは 1.髄 質  
1)アドレナリン  
肝臓・骨格筋でのグリコーゲンの糖化(血糖量増加)、心臓はく動促進。血圧上昇 〔欠乏→血糖量低下〕
2.皮 質  
(1)糖質コルチコイド  
肝臓でのタンパク質の糖化促進(血糖量増加)  
(2)鉱質コルチコイド  
腎細管でのNa+ の再吸収と K+ の排出促進
1452 膵臓から分泌されるホルモンとは 1.β 細胞
(1)インシュリン  
組織での糖の酸化(呼吸)促進と糖のグリコーゲンへの合成促進(血糖量上昇) 〔欠乏→糖尿病〕 (ランゲルハンス島)
2.α 細胞)  
(1)グルカゴン  
肝臓・骨格筋でのグリコーゲンの糖化(血糖量増加)
1453 ヘルパンギーナとは 1歳から4歳ぐらいの幼児に出る夏かぜの代表的な病気の1つ。流行のピークは7月頃で発熱と、のどの奥に数個の小さく丸く潰瘍様の変化がみられ、痛みを伴う。発熱は39℃ぐらいで1日か2日のことがほとんどです。のどの痛みのために食欲が落ちて不機嫌になる。特な治療法はなく、それぞれの臨床症状にあわせた治療が行なう。この病気はエンテロウイルスが原因で発症し(コクサッキーA2、4、6、8、10など、まれにB群やエコーウイルス)、手足口病同様、単一の病気ではない。ウイルスの種類によって病気の病型が違う。
1454 手足口病(てあしくちびょう)とは 手のひら、足のひら(時には手足全体)と口腔粘膜に、また、しばしば臀部にも 5 mm ぐらいの細長い米粒のような形をした発疹がみられるのが特徴。発疹は初期では中心が水疱様でまわりが赤く、数日するとあめ色になる。発疹はかゆみをともなわず1週間ぐらいで消える。流行のピークは7月です。乳幼児に多発。発熱は軽いことが多く高熱が続くことはない。しかし、口の中の痛みのために食欲が落ちる。特別な治療法はなく、それぞれの臨床症状にあわせた治療が行なう。エンテロウイルス族のいくつかのウイルスが原因で発症し(コクサッキーA16,4,5,6,8,10、エンテロウイルス71など)、単一の病気ではないい。ウイルスの種類によって病気の形が少し違う。
1455 伝染性紅斑(でんせんせいこうはん、りんご病)とは 軽いかぜ様症状(発熱は軽度)のあとに顔面の頬部にびまん性の紅斑が出現し「りんご病」と呼ばれる。パルホーウイルスB19が原因ウイルスです。予後良好な疾患ですが、妊娠早期に妊婦がこの病気に感染すると流産の原因となる。
1456 プール熱とは 流行のピークは8月で、プールを介して流行する。発熱とともにのどの痛み、食欲不振、時に吐き気、全身倦怠感があり、目が赤くなってしばしばまぶしがります。このように「咽頭」と「目」の症状が主体で、「咽頭結膜熱」と一般的には呼ばれる。38-39℃の発熱が3日ほど続き、重症型では5日以上のこともあります。頚部のリンパ節がはれることもしばしば認められます。治療は対症療法が主体。この病気はアデノウイルスが原因で、アデノウイルスの型によって多少臨床症状が違う。一般的にアデノウイルスの3型が咽頭結膜熱をおこす代表といわれる。また、アデノウイルス7型のものは重症といわれている。
1457 第二種学校伝染病と登校停止期間とは 1.インフルエンザ:解熱した後2日の経過するまで      
2.百日咳:特有の咳が消失するまで      
3.麻疹:解熱した後3日を経過するまで      
4.流行性耳下腺炎:耳下腺腫脹が消失するまで      
5.風疹:発疹が消失するまで      
6.水痘:すべての発疹が痂皮化するまで      
7.咽頭結膜熱:主要症状が消失して2日を経過するまで      
8.結核:伝染のおそれがなくなるまで
1458 第三種学校伝染病と登校停止期間とは 溶連菌感染症、手足口病、ヘルパンギーナ、流行性嘔吐下痢症、伝染性紅斑などは第三種学校伝染病に分類されている。
原則的に「感染のおそれがなくなるまで」が登校停止期間ですが、厳密な流行阻止よりも本人の状態によって登校が判断される。出席停止の指示をどれくらいするかは医学的根拠と教育的配慮を勘案する必要があり、個々に医師と相談する。
1459 第一種の学校伝染病と登校停止期間とは まれだけど、重大な病気で新・感染症予防法の一類感染症と二類感染症です。エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱、急性灰白髄炎(ポリオ)、コレラ、細菌性赤痢、ジフテリア、腸チフス、パラチフスです。出席停止の期間の基準は、いずれも、「治癒するまで」です。
1460 みずぼうそう(水痘)とは 軽い発熱とともに水をもった丘疹がからだのあちこちにぱらぱら出はじめ、やがて破れて痂皮を形成する。一気に出そろわないのが特徴で、しかも1ケ所に集中せず、からだのあらゆるところ、頭部の有髪部位や口の中にも出現する。眼球の結膜や角膜にも出現して潰瘍を作ることもある。皮疹はかゆみをともなう。そのため皮疹をひっかいて2次的な皮膚の細菌感染をおこす。一般的な治療はかゆみをとる目的でフェノール亜鉛化軟膏を塗布し抗ヒスタミン剤など内服する。また、抗ウイルス剤(ゾビラックスなど)を初期に投与する。潜伏期間は2週間です。比較的潜伏期間が長いため接触してすぐならワクチン接種すると発病を防ぐことができる可能性がある。ウイルス感染症の特徴で、この水痘も一度かかると二度かかりません。
1461 おたふくかぜ(ムンプス)とは 有効な抗ウイルス剤は現在のところなく、安静と対症療法が治療の主体です。耳下腺を中心とするだ液腺の腫れは、通常片側からはじまり、2〜3日で反対側にもおよぶことが多くみられる。だ液が出ると痛みが増すので、酸っぱいものやよく噛まないといけないものはさけて、柔らかく消化しやすい食事にする。耳のすぐ下の耳下腺が腫れることがほとんどですが、それより下方の顎下腺があわせて腫れることも、まれには顎下腺だけが腫れることもある。腫れは通常1週間から10日かけてゆっくりひいていきます。発熱は合併症がなければ数日でおさまり、時にはほとんど発熱がみられないこともある。潜伏期間は2〜3週間。一度かかると二度かかることはありません。
1462 「とびひ」とは 主に黄色ブドウ球菌(まれに溶連菌)という細菌による幼小児の伝染性の皮膚病です。夏に多く、その浸出液により患児の皮膚のほかの部位にひろがっていくところから「とびひ」と呼ばれる(学名は伝染性膿痂疹)。ほかの子にもうつることもある。とびひは虫さされや湿疹の引っかききず、すりきずなどに細菌が感染する。はじまりは水ぶくれですが、容易に破れてびらん(あかむけ)となり、その周辺からさらに拡大し、また新しい病変ができるとともに他の部位にもとびひします。治療は抗生物質の内服と局所の外用が原則で、かゆみ止めなどを併用することもある。 
1463 心的外傷後ストレス障害 PTSDとは PTSDの名称は英語で「Post-Traumatic Stress Disorder」という。日本語では「心的外傷後ストレス障害」又は「外傷後ストレス障害」と訳されている。心的外傷後ストレス障害(PTSD)とは、本人もしくは近親者の生命や身体保全に対する重大な脅威となる心的外傷的な出来事に巻き込まれたことにより生じる障害で、外傷体験が反復的かつ侵入的に想起され、あたかも過去の外傷的な出来事が目の前で起こっているかのような苦痛に満ちた情動を伴う錯覚(解離性フラッシュバック)、孤立感、睡眠障害、外傷体験に類似した状況に暴露されたときに生じる著しく過度の驚愕反応などの症状を特徴とする疾患である。
1464 牛海綿状脳症(うしかいめんじょうのうしょう、BSE)とは   牛海綿状脳症(BSE:Bovine Spongiform Encephalopathy )とは、1986年に英国で初めて報告された牛の病気で、牛の脳の組織に海綿状(スポンジ状)の変化を起す病気で、BSEとも呼ばれています。
この病気は、感染してすぐに発症するのではなく2〜8年の潜伏期間の後、食欲減退による体重減少、異常姿勢、運動失調、起立不能などの神経症状を示し、発病後は2週間から6ヶ月の経過を経て死に至ります。英国の報告によれば3〜6歳の牛が主に発症しているといわれています。 BSEは人間への感染の可能性については人間の病気である新変異型クロイツフェルト・ヤコブ病と牛の病気であるBSEの関連性が指摘されている。BSEにかかった牛の危険部位(脳、脊髄等)を食べることで人間にロイツフェルト・ヤコブ病が発病すると報告されている。 経口以外の感染経路、例えばBSEの牛と接触するとか空気を伝って感染するとかの危険はないと考えられている。
1465 重症急性呼吸器症候群(SARS :Severe Acute Respiratory Syndrome)とは ウイルス(コロナウイルスと呼ばれる種類)によって引き起こされる、呼吸器症状を主症状とする病気。 この病気は、平成14年11月頃から中国、上海、香港、ベトナムのハノイ、台湾で広まった。今回の流行で患者数8,098名、死亡者数774名でした。 症状は咳、発熱等が中心でインフルエンザなどと区別がつきにくい。 潜伏期(3日〜7日、最大10日)は人へ感染させる危険性はほとんど無いと言われています。発病後2〜3日で肺炎症状が出現した状態では、人に感染させる危険性が高くなる。 若い人の死亡率は非常に低い一方で、他の病気を抱えている可能性の高い高齢者では約半数の方が亡くなられている。全体の死亡率は現在では10%程度と推定されています。 一般に使用される消毒薬(アルコール、次亜塩素酸など)で死滅することが明らかになっています。また、市販の台所用洗剤も有効であることが確認されています。
1466 エイズ(後天性免疫不全症候群、こうてんせいめんえきふぜんしょう)とは エイズ(Acquired Immunodeficiency Syndrome) とは後天性免疫不全症候群のことで HIV(エイズウイルス;Human Immunodeficiency Virusヒト免疫不全ウイルス)に感染して起こる疾患で、感染すると免疫の機能が破壊され、悪性腫瘍やさまざまな感染症にかかって、最悪の場合は死に至る。エイズにより死に至る主な理由は、免疫という防御システムが破壊されるためです。 HIVはワクチンがなくHIVが体内に入ると、免疫系の破壊をくいとめることはできない。
HIVの感染源となるのは、精液・膣分泌液・血液・母乳です。その感染経路は、性行為・母子感染・血液感染の3つです。現在ではほとんどが性行為による感染です。HIVを含む精液や膣分泌液などが性行為によって性器、肛門、口などの粘膜や傷口から体内に入り感染を起こす。
1467 冠不全(かんふぜん)とは 心臓は、全身に血液を送り出し、体に栄養と酸素を与える臓器です。しかし心臓自体も栄養と酸素を必要とします。心臓の表面にはこのための血管が存在し、冠状動脈と呼ばれています。冠不全とはこの冠状動脈の血の流れが悪くなり、心臓が酸欠状態に陥っていることを言います。血の流れが悪くなる原因の大部分は、冠状動脈の動脈硬化です。
1468 コレステロールが多いとなぜ悪いか コレステロールは、細胞膜やホルモンを作る材料として必要欠くべからざるものです。しかし、過剰に存在すると様々な悪影響を体に与える。 コレステロールが血管の壁の中にたまると、血管の壁が太くなり、内腔が狭くなります。この状態を動脈硬化と呼ぶ。動脈硬化が起きると、血液の流れがわるくなり、様々な臓器の酸欠状態がおこる。コレステロールを貪食したマクロファージがたまると、プラークという出っ張りが血管内にできます。これが破れると急に血の固まりが出来、心筋梗塞等の重大な病気を引き起こす。コレステロールには、LDLコレステロールとHDLコレステロールがあります。俗に前者は悪玉コレステロールと言われ、後者は善玉コレステロールと言われます。一般に、「悪玉」は動脈硬化を促進し、「善玉」は動脈硬化を押さえると言われています。総コレステロールの大部分は悪玉の方ですので、総コレステロールの低下は、LDLコレステロールの低下にほぼ等しいと言える。
1469 不整脈の検査にはどの様なものがあるか 心臓は、ポンプのように収縮と拡張を繰り返し、全身に血液を送り出します。 正常な人は、1分間に70回ぐらいのほぼ規則正しいリズムで拍動しています。ところが、人によってはこのリズムが不規則なことがあります。このような状態を、不整脈と呼ぶ。
 不整脈は、心電図をとれば見つけることができ、その種類も見分けることができます。
1.12誘導心電図
1分間ほど記録するのですが、この方法は記録中に不整脈がでなければ何もわからないので負荷心電図をとる。
負荷心電図とは運動したあとに心電図をとる方法です。一般に、体は無理をさせると異常が出やすくなるという性質を持っています。心臓にもこれがあてはまり、運動をして通常以上の血液を送り出している時は、より不整脈が出やすくなります。階段を昇降したあとに心電図をとると、安静時の心電図では出なかった異常を見つけだすことも可能です。
2.ホルター心電図
24時間心電図をとれる機械です。このホルター心電図の大きさはウオークマンほどで、携帯可能であり、仕事、スポーツ等は普段通りできます。ただし、入浴と水泳は出来ません。
 上記のように、様々な方法で心電図をとり、不整脈を調べます。また、不整脈の原因として、種々の心疾患や、電解質異常、ホルモン異常などが存在することがあり、超音波検査や血液検査も行う。
1470 STD(性感染症)とは 性(行為)感染症(STD:sexually transmitted diseases)とはSEXを介して感染する(うつる)病気の総称。その代表的なものには、梅毒(スピロヘーターであるトリポネマ・パリドムによる感染)、りん病(細菌である淋菌による感染)、性器ヘルペス症(ヘルペスウイルスによる感染)、クラミジア感染症(クラミジア・トラコマチスによる感染)、尖圭コンジローマ(パピローマウイルスによるイボ)、トリコモナス腟炎(トリコモナス原虫による感染)、毛ジラミ(シラミによる感染)、そしてAIDS(ヒト免疫不全ウイルス「HIV」による感染)などです。主に精液や腟液などを介して腟の粘膜やペニスの粘膜に感染する。ときには口や咽頭(のど)、直腸からでも感染します。予防法は唯一、SEXの時は必ずコンドームをきちんとつける事です。 治療は7日〜2週間、長いものだと数カ月程度かかることもあり医師の指示にしたがう。治療の原則は「パートナーと一緒に治療する」ことです。
1471 乾癬(かんせん)とは 尋常性(じんじょうせい)乾癬のことを指す。皮膚のあちこちに、赤く少し盛り上がって表面には白いカサカサのついた皮疹ができるのが特徴です。肘や膝、頭の生え際、腰など、外から刺激が当たる部位に出やすく、また、爪が侵されることもある。表面のカサカサは鱗屑(りんせつ)といい、着替えの時などにパラパラと落ちる場合があります。人によって、かゆい場合もかゆくない場合もある。軽症の乾癬、例えば頭や肘、膝のみにある場合などは、ステロイド外用剤を塗るだけでよくなる。ステロイド外用剤は大きく分けて5段階の強さに分類されています。弱い方から1から5に分類すると、顔には1や2の、体や手足などには3以上のやや強めのものがよく用いられる。
1472 血圧降下剤のACE阻害剤の副作用で咳が出るか ACE阻害剤は人によっては副作用として空咳が出ることがある。服用を止めれば治るものですので,他に咳の出る原因がなければ心配はいりません。 気になるようであれば,早目に処方医に相談し,くすりの変更するのが良い。
1473 花粉アレルギー薬を飲み始めて甘味が感じられませんでした。味覚異常がおこるのか 花粉症の治療に用いられるくすりのなかには,非常に頻度が少ないが,抗ヒスタミン剤のマレイン酸クロルフェニラミンと塩酸プロメタジン等が味覚障害を起こしたとの報告がある。また,副腎皮質ホルモン剤でも起こる可能性はある。 また,くすり以外にも,血清中の亜鉛の低下,感冒,鉄欠乏性貧血・糖尿病・肝不全・腎不全などの全身疾患や,舌炎・唾液分泌減少症などの口腔内疾患によっても味覚障害が起こることがある。
1474 下剤を連用してよいか 下剤には,長期間連用すると,習慣性が生じたり,腸管粘膜に炎症を起こしたり,下痢が持続したり,小腸の消化吸収を妨げたり,高マグネシウム血症などが発症したりする。便秘が長期間改善されない時は医療機関に相談するか薬だけに頼らず,食事や生活習慣にも気を使って,排便を習慣づける努力が必要である。
1475 月経困難症で黄体ホルモン剤を服用しながら、子供をつくってもよいか ヒトでの因果関係は明らかにされてないが,動物実験で妊娠中に大量の黄体ホルモンを投与すると女児の男性化が起こるとの報告があるので,妊娠中の服用は避けた方が良い。 しかし,薬を中止後であれば恐らく問題ないと思います。黄体ホルモンを含有するピルでは,一般に万全を期して中止後少なくとも3カ月は妊娠しないようにと指導がなされている。
1476 薬の有効期限と使用期限とは 1.有効期限又は使用期限の記載のあるもの  
製品を開封しないで指定された保存条件下においた場合に品質が保証される期限を表示してある。。開封後の品質まで保証するものではない。開封すると保存条件や使い方で品質への影響する。しっかり栓をして、湿度の低い、冷暗所に適切に保存すれば、より長くもつ。2.有効期限又は使用期限の記載のないもの(漢方薬)  
製品を開封しないで指定された保存条件下においた場合に品質が製造から最低3年は保証される医薬品です。これも、1の場合と同様の理由から開封後の品質まで保証するものではない。  
1477 市販の大衆薬と医療機関で処方される薬は,どう違うのか  大衆薬は一般用医薬品といって,医療用医薬品に較べて作用が弱く安全性の高いものが使用されています。また,多くの人の共通の症状に対応できるよう,いくつかの薬が組み合わされて一つになっているのが特徴です。たとえば,一般用医薬品のカゼ薬は,熱を下げたり痛みをとる薬,咳を止めて痰を切ったりする薬,喉の痛みや腫れをとる薬,鼻水や鼻づまりをおさえる薬などが入っています。さらに,鼻水を止める薬の副作用である眠気を抑えるための薬や,痛み止めの副作用である胃を荒らすのを防ぐ薬など,5〜10種類もの薬が入っています。  
一方,医療機関で処方される薬は医療用医薬品といって,医師や歯科医師が診断して,その時の病気や症状,患者さんの体質に合わせて,一番適した薬を選び組み合わせて使用するものです。そのため,基本的に1つの薬には1つの成分しか入っていません。カゼの場合も,多くの薬の中から必要なものを必要な量だけ処方して使う。一般用医薬品に較べて作用の強いものも多く,指示を守って使うことが大切です。 一般用医薬品は,誰でも買うことができるが,医療用医薬品は医師や歯科医師の処方せんがなければ使えない。
1478 尿蛋白が出たが、どんな病気が考えられますか。 慢性糸球体腎炎。妊娠後期(28週以降)に蛋白が出れば妊娠中毒症の疑いが強いです。また高熱を出すと蛋白が出るのは腎臓が悪いわけではない。
1479 クレアチニンとはどんな検査か。 血液検査です。腎機能が正常ならば0.6〜1.2mg/dl程度です。腎機能が低下すると次第にこの値が増加し、8.0mg/dlを超えると透析が必要になる。
1480 尿素窒素は何の検査か 血清クレアチニン値と同様に腎機能が低下すると上昇する。尿素窒素/クレアチニンが10〜15になるように食事療法をします。また、胃や腸に出血したり、十分にカロリーがとれないとこの比率が上昇する。
1481 腎臓が萎縮していると言われた。どのような病気か。 片方だけなら先天的で、両方とすると慢性糸球体腎炎の末期です。
1482 腎生検とは 血尿、蛋白尿やその他の所見から、糸球体疾患あるいは尿細管疾患が疑われる場合に腎生検を行う。
腎生検組織を通常の光学顕微鏡だけでなく蛍光顕微鏡や電子顕微鏡で観察するとどのタイプの腎炎か確定診断が可能です。
検査の前には、あらかじめエコー(超音波)検査で腎臓の形態をみる。具体的には、ベッド上に腹臥位となり局所麻酔をした後、皮膚の上から細い針を数回刺して腎臓の組織の一部(直径1mm、長さ1〜2cmを数本)を採取する。 検査時間は圧迫止血する時間を含めて
1483 腎機能を調べる方法とは クレアチニンクリアランス法で調べる。24時間尿をため、その尿量 、尿中クレアチニン濃度、血清クレアチニン値から計算します(24時間蓄尿法という)。
また飲水法と言って朝20分ずつ2回尿を採取する方法もあります。正常ならば120L/日以上または100ml/分以上です。これが10L/日以下になったら透析を始める。
1484 腎機能が悪いが、造影剤を使っても大丈夫か。 腎機能を低下させる危険性がある。予防としては検査は必要最小限とすることと十分前後に水分を取って脱水にならないように注意が必要です。
1485 血尿が出たが、どんな病気が考えられるか。 血尿の原因は腎臓結石、尿管結石、腎癌、膀胱癌、前立腺癌、腎臓の血管異常、慢性糸球体腎炎(特にIgA腎症)など。慢性糸球体腎炎は尿蛋白が一緒に出る。血液だけでなく濁っている場合は急性腎盂腎炎や膀胱炎、前立腺炎などの細菌感染が考えられる。この場合は熱が出る。
1486 腎性貧血と言われた。輸血はしなくてよいか。 エリスロポエチンという製剤が貧血を改善するので輸血は特別 な場合以外では不要。
1487 潰瘍性大腸炎とは 潰瘍性大腸炎の原因は、まだはっきりとしていない。大腸の粘膜が何らかの炎症のためにうっ血したり、むくんだり、粘膜が死んだりしてびらんや潰瘍ができ、症状がでる。
症状としては、下痢、粘血便、血便、腹痛や発熱などがみられる。これらの症状は治療により良くなりますが時間のかかることもる。とくに若い女性で多くみられる。  
病気の診断は、検便や大腸の検査(腸X線または大腸内視鏡検査)をして、腸内に有害な細菌による炎症や癌、ポリープ、憩室などがないかを確かめ、同時に炎症をおこしている部分の粘膜を少し取り、その変化をみることで決まる。   治療は症状の強いときに、副腎皮質ホルモン、化学療法剤などの薬剤を使い、経口摂取を制限し、点滴で水分や栄養を補給する。
症状の軽いときにはとくに治療を行う必要は無く通常の生活をする
1488 ビタミンCを服用すると検尿に影響がでるか ビタミンCを服用していると、試験紙だけで判定する場合に実際と異なった結果になることがある。 ビタミンCには還元作用があるため、試験紙法のなかの酸化反応によって発色するブドウ糖、潜血、ビリルビン、亜硝酸塩(細菌尿の検査)はその作用が弱められ陽性にもかかわらず陰性になることがる。普通の食物に含まれている程度であれが全く問題はありません。 検査前2、3日飲まないほうがよい。 なお、病院で尿沈渣により尿中の赤血球や白血球を観る場合はビタミンCの 影響は問題ない。
1489 脱肛(だっこう)とは 肛門から2〜3cm奥の腸の粘膜下の静脈叢(そう)が、うっ血して膨らんだものを内痔核(いぼ痔)という。この内痔核が、便秘でいつもいきむとか、立ったまま、座ったままの仕事や、力仕事でいつも腹圧をかけていると、次第に膨らみが大きくなり肛門の外へ脱出する。この状態を「脱肛」という。  初めは排便時のいきみを取ると自然に肛門内に戻りますが、そのうち指で押さないと戻らず、もっとひどくなると、いつも出っぱなしという状態になる。軟膏(こう)や坐薬をいくら使っても脱肛は治らないのであれば手術となる。
1490 痔核(じかく)とは 硬いイボができて痛みを伴なう外痔核と、出血と脱出を伴なう内痔核とがある。
外痔核の場合、イボが大きくて痛みが強い時には、簡単な手術をすることもあるが、一般には坐薬、軟膏、内服薬などで治療する。
内痔核の場合、出血だけなら、薬で治ることもあります。薬で治らないときは、硬化療法、結紮療法などの非手術的治療法で治療する。内痔核が脱出してくる脱肛を伴なうようになると、薬では治らず、手術をする。
1491 「痔ろう」とは(じろう) 肛門周囲膿瘍という強い痛みを伴ない腫れる。切開を受けて急性の炎症がおさまって後に、約7割の人が痔ろうになる。急性の炎症を繰り返したり、いつも慢性の炎症があって膿が出つづけるのが痔ろうの症状です。
痔ろうは手術が唯一の治療法といえる。
1492 生理痛がひどいのですが病気か 月経中に下腹部痛・腰痛・頭痛などがあり、日常生活に支障をきたすものを月経困難症という。鎮痛剤が効かないような症状の場合は診察をうけたほうがよい。   
月経困難症にも原因のある器質性のものと原因不明の機能性のものがある。
器質性月経困難症には子宮内膜症・子宮筋腫・子宮の位置異常・ 子宮や卵管の炎症などがある。
1493 痔(じ)はどんな病気があるか 肛門の病気を一般に痔と呼ぶ、痔核(イボ痔)、裂肛(切れ痔)、痔ろうと3種類ある。最も多いのは痔核で、男女差はあまりない。裂肛は女性に多く、痔ろうは男性に多い。
1494 「みぞおち」のあたりが痛むが、どんな病気か 胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍が考えられる。これらの病気は、治療方法や治療期間がまったく異なりるので、早めに内視鏡検査(胃カメラ)を受診する。また、胆石や膵炎の、胃がんのこともあるので、なかなか痛みがとれない時は、受診した方がよい。
1495 痔の手術は痛いと聞くが現状はどうか 手術方法も進歩しており、鎮痛剤もよく効くので痛みは少なくない。肛門科のある専門病院では、手術法や痛み止めにも工夫を凝らしているので総合病院で受けるよりも好ましい。
1496 裂肛とは(れっこう) 多くは便秘による固い便で、肛門の皮膚の部分が裂けてできるので、排便時の強い痛みと、軽度の出血がある。約75%の方は保存的療法(薬や、便秘を治すなど)で治る。慢性化して潰瘍になったり、肛門が狭くなった人には手術が必要。
1497 便に血が混じりる。痔によるものか 大腸がんや直腸がんは、特に初期は自覚症状はない。   唯一の症状は血便です。しかし、目で見えないようなわずかな出血の場合は気がつかず発見が遅れます。便健診でも100%がんを発見できるわけではない。肉眼で見て便に血が混じっているようであれば、必ず大腸の検査を受けること。痔からの出血かもしれませんが、痔と直腸がんが両方ある場合もある。
1498 ピロリ菌の検査はできるか ピロリ菌とは胃の中に住みつく細菌のことで、胃潰瘍、十二指腸潰瘍をはじめ、さまざまな胃の病気の原因に関わると言われている。ピロリ菌の検査は内視鏡検査で行い、除菌治療は内服薬で行います。平成12年11月1日にピロリ菌の除菌療法が健康保険適用に承認された。ただし、適応疾患、検査法、治療法とも制約がある。
1499 緊急避妊法とは コンドームが破れたりはずれたりして望まないのに妊娠してしまうことがある。 望まない妊娠を防止する緊急避妊法がある。失敗したときから72時間(3日)以内であれば、緊急避妊ピル(アフターピル)を服用することで妊娠を回避できる。
1500 胸やけがとれないが、どうすればよいか 胸やけは、胃酸が多く、食道に逆流して発現する。 まずコップ一杯の牛乳(水でもよい)を飲んで、胃酸を薄める。一時的にはそれでおさまる。基本的には普段の生活が大事なので、食べ過ぎやタバコを控え、熱いものや刺激物を控える。なかなか治らない場合は、逆流性食道炎や胃・十二指腸の病気が疑われますので検診を受ける。