Namazu: [説明]

         Q&A本文(No901-1050)

No
Q(お客の質問) A(答え)
901 かゆみ止めの飲み薬タイプの市販薬はありますか? たとえばタウロミン錠(大日本)、アレルギール錠(三共)、レスタミン錠 (コーワ)などがある。 いずれも抗ヒスタミン剤を配合してあるので若干眠気が起きる場合があるので車の運転等には十分ご注意すること
902 千寿製薬の白内障治療薬カタリンは効果がないのか 白内障治療薬に関し2003年 6月24日に読売新聞にて白内障に関する治療指針の報道がありました。 報道内容は、薬物療法の「ピレノキシン製剤」、「グルタチオン製剤」が無効で、一部地域の報道では、『白内障薬効果なし』、『薬物治療は日本だけ』等の表現がなされ、患者様に誤解を招くような表現となってました。 老人性白内障進行防止薬の「カタリン点眼液」、「カタリンK点眼用」、「ノイチオン点眼用」は、『初期老人性白内障の進行防止薬』として、厚生省(現厚生労働省)の薬効再評価を受け、その有効性と安全性が認められています。 今後も継続してご使用いただいて問題ありませんが、今までと同様に使用に際しては、定期的に眼科医を受診し、医師の指導のもとに使用してください。 なお、白内障の薬物治療はドイツ、フランスをはじめ多数の諸外国で現在も実施されています。 また、報道各社より、『白内障薬効果なし』の報道が誤りであったと訂正記事が掲載されました。  
903 コンタクトレンズ専用の目薬と普通の目薬とはどこが違うのか? 内容成分の違いになります。濃度、配合されている薬の違いです。 コンタクトレンズ用の目薬は乾燥を防止する目薬で「涙液型目薬」と言われ、涙に似せて作ったものです。電解質が主成分ですが最近の商品では栄養分や清涼感を与えるもの、また涙の中の水分を蒸発しにくくするような成分も加えられています。 コンタクトレンズ用を疲れ目に使用しても問題はないが、疲れ目の目薬より疲れ目に関しての効果はおとる。
904 便秘薬(コーラックなど)を生理中でも飲んでよいか? 便秘薬は腸内を刺激することで便を出す場合が多いので生理中ですと、おなかに刺激がよりかかる可能性があるので服用しない方がよい。 服用自体に問題はないが通常よりも出血が多くなったりおなかの痛みがひどくなったりする可能性はあるので生理中は服用を避ける方がよい。 ただし、便秘がひどい方は服用しないことも悪い場合がありますので、ご自分の病状のレベルで判断すること。
905 経口便秘薬、浣腸薬、坐薬の中で便秘に早く効くのはどれですか?またそれぞれどのくらいで効いてくるんですか? 一番早く効果があるのは浣腸剤です。浣腸の場合は注入後即効果があります。(ただし注入した後に5分ほど排便をがまんする必要があります。即排便すると浣腸剤のみが排便される場合があります)
坐薬については、成分としては浣腸と同様ですが、吸収スピードに差がありますので、若干浣腸剤より効果がでるのが遅れる。 経口便秘薬は効果があらわれるまで服用後約8時間程度時間がかかります
906 便秘でよく「宿便」って聞きますが、何のことなんでしょうか? 腸の働きが弱ると絨毛の隙間(腸のヒダ)などに食物のかすが残りやすくなり、これを残留便いう。長期にわたって残留し腸にこびり着いたようになっているものを、宿便という。この宿便が、現代病、生活習慣病、体質悪化の、かくれた原因、遠い原因(遠因)とも言われていますので、宿便がたまらないように日頃からの生活習慣の改善にこころがける。
907 栄養ドリンクのビンはなぜ茶色なのでしょうか? ドリンクは成分上、「遮光気密容器」で保存する必要があります。 その理由は製品に含まれる成分が光で分解しやすい物が含まれるからです。
908 栄養ドリンク剤には15歳以上とありますが、15歳以下は飲めないのでしょうか? ドリンクの各薬剤の適用量が「大人」の分量となっていますので基本的には服用は適していません。また、 ドリンクの中には「カフェイン」という成分がたいてい含まれていますが、これも1本当りの含有量自体が「大人」の適用量で設定されているので15歳以下には薦めないこと。子供用のドリンクがある。
909 栄養ドリンク剤はいつ飲めば最も効果があるのか? 特にいつ服用すればいいという決まりはない。空腹時がよく吸収されてよい。しかし、カフェインを含む物でカフェインに敏感な方は寝る前に服用すると目がさえて眠れない場合があるので注意が必要です。
910 ブルーな日やムレやすい日などデリケートなところの不快感が気になります。こんなときの快適グッズがありますか? バッグにも入る携帯スプレータイプでスプレーして軽くふくだけでデリケートなところの汚れや皮脂を浮き上がらせ清潔にする、肌にやさしい商品がある。ドラッグストアで販売している。たとえばロート製薬の『フレディメディカルジェル』
911 化粧は肌に悪影響を与えるのでしょうか?
それとも、日光などから守りよい影響を与えるのでしょうか?
特に夏場は紫外線が強いので素肌(何もつけない)をさらすのはあまりよくありません。
ファンデーションをつけることにより紫外線からお肌をまっもってくれます。つけたファンデーションはその日の内にしっかり落とすこと。そうでないとお肌に悪影響を及ぼします。 
91 何歳くらいから化粧はするべきでしょうか?
早すぎると何か問題はありますか?
クレンジング、洗顔でしっかり化粧を落として正しいケアをしておけば若くても問題はありません。
913 ヘルスケアアドバイザーとは 平成13年6月からセルフメディケーション推進するために日本チェーンドラグストア協会が人材育成を図る目的でスタートした認定制度です。病気や薬・栄養・食事・運動などの知識があり適切なアドバイスを行う。このネームプレートをつけた販売員がヘルスケアアドバイザーです。
914 ビューティケアアドバイザーとは 平成13年6月からセルフメディケーション推進するために日本チェーンドラグストア協会が人材育成を図る目的でスタートした認定制度です。ビュティーケアに関する正しい知識をもち適切なアドバイスを行う。このネームプレートをつけた販売員がビューティケアアドバイザーです。
915 蒸留水、精製水、滅菌精製水の違い 蒸留法によって精製された水を、一般に蒸留水と呼ぶ。蒸留法では主に電解質が除去されるが、微量の不純物は取り除かれずに残る。
日本薬局方に定められた精製水とは、常水(水道水)を蒸留・イオン交換・超濾過(逆浸透法/限界濾過)のいずれか、あるいはこれらを組み合わせた方法で処理した水で、抵抗率・生菌数・TOCなどに関する純度試験に合格したもの。
精製水をさらに高純度化したものに、高圧蒸気滅菌法で滅菌した滅菌精製水であり、この滅菌精製水を蒸留ないし超濾過で処理した注射用蒸留水がある。
916 へその緒の消毒 消毒用アルコールでへその緒をきれいにすると、早く落ちてよいとされていた時代もあったが、現在では自然に乾燥させたほうが、早くへその緒が取れるという研究結果が出ている。
へその緒のお手入れ方法: 1.おむつを替える時は、特にへその緒の基部あたりに注意します。水分を含んだごみがたまっていたら、優しく拭きながらもきちんと取り、へその緒はできるだけ空気に触れているようにする。2. おむつでへその緒がこすれないように、へその緒の下でおむつを折り返す。おなかの部分が切り抜いてある紙おむつを使ってもよい。 へその緒は自然に取れてしまうまで待つ。3.赤ちゃんは「出べそ」や「引っ込みべそ」を持って生まれてくるものです。形を変えようとしてコインやばんそうこう、包帯などでおへその部分を覆っても、無意味なばかりか害が生じることがありますのでやめること。
917 ミョウバンと焼ミョウバンの違い 分子の中に水分を含むものをミョウバン「硫酸アルミニウムカリウム AlK(SO4)2・12H2O」と呼び、水分を含まないものを焼きミョウバン「AlK(SO4)2 」という。ミョウバンを加熱(200℃)すると無水物になり、焼ミョウバンとなる。前者のミョウバンは無色の結晶、又は白色粉末。焼ミョウバンは白色の粉末、又は軽石状の塊。吸湿性があり、空気中の水分を吸収して、AlK(SO4)2・12H2Oに戻る。 ミョウバンも焼ミョウバンも用途はほとんどかわりませんが、 焼ミョウバンには吸湿性,脱水作用があるために、 添加物製剤の安定剤や膨張剤に多く使われる。
918 過酸化水素は医薬品か?劇物か? 医薬品とは病気の予防や治療をするために、名称、成分、分量、用法用量 、効能効果、副作用について、品質,有効性及び安全性に関する調査を行い厚生労働大臣や都道府県知事が認めたものをさす。従って、劇物は医薬品ではない。 過酸化水素(H2O2)は無色透明の濃厚な液体で強く冷却すると、結晶になる。分解しやすい。安定剤として種々の酸類(おもに塩酸)を添加して貯蔵される。市販品は普通30〜40%の過酸化水素を含有している。これらは劇物に相当し、医薬品ではない。 過酸化水素(H2O2)の3%水溶液はヒトに殺菌剤として使われ、またの名をオキシフルといい、劇物ではなく医薬品として外用薬に使われる。
919 右脳と左脳の違い 腕を組んでみてください。どちらの腕が上になりますか? 人には利き腕と同様「利き脳」があります。腕を組んでみたとき、どちらの腕が上に来るかで、その人の利き脳、つまり左右のうちよく使っている脳が分かります。右腕が上に来る人は左脳の働きがよく、論理的で判断力に優れているタイプ。一方、左腕が上の人は右脳の働きがよく、直感的で創造力に優れているタイプといわれています。 右脳と左脳の役割:右脳は左手の運動、音楽感覚、空間構成。左脳は右手の運動、計算処理、時間連鎖的思考など。 男女の脳の違い:男性は女性に比べ右脳が発達し、女性は左脳が発達していると言われています。これは、男性が立体に対する空間認識に優れ、女性が言語能力に優れていることを示している。本能や情緒行動をつかさどる細胞の数は男性の方が多く、女性の脳は歳をとっても男性より萎縮しにくいといわれている。
920 排卵日を唾液で計れますか? 輸入品である。排卵日を唾液でチェックできる。唾液の結晶構造の変化をレンズで観察するもので、何度でも使えます。商品名は『レディデイ』9,800円(税別)■最大直径2.8cm・高さ8.6cm・重量25g・レンズ直径0.6cm■品質/[本体・キャップ]ABS樹脂 [レンズ]ガラス※医療用具輸入許可番号28BY6007※特許第2608687号■仕様/電池式(LR44ボタン電池2個使用)※取扱説明書、電池2個付●米国製
921 ニワトコとは ニワトコは別名接骨木(せつこつぼく)といい通常、茎をさす。花は接骨木花、根を接骨木根という。発汗、解熱、むくみ、利尿に用いる。名前の由来は骨折したとき、ニワトコの枝の黒焼きと、うどん粉、食酢を加えたもの患部に塗って治療したためです。
922 蟯虫(ぎょうちゅう)の治療法 蟯虫症は集団生活により感染するので,感染者だけではなく家族の検査・駆虫が必要である。 駆虫薬はパモ酸ピランテル(コンバントリンR )が販売されている。1回の服用による駆虫率は約90%と高率であり,しかも副作用は少ない。作用機序は神経-筋伝達遮断作用により虫体は痙性の運動麻痺を起こす。10%位は卵や幼虫が生き残る場合があるので、幼若虫が成熟する10日〜2週間後に2回目を服用、卵が幼虫に孵化する1回目服用30日後に3回目を服用する。
923 アシドフィルス菌とは アシドフィルス菌は、消化管の小腸下部から大腸にかけて生息する腸内常在菌であり、有機酸、過酸化水素、抗生物質などを生成し、病原菌や腐敗菌の増殖を抑制する。グラム陰性菌(大腸菌など)よりも、グラム陽性菌(黄色ブドウ球菌、クロストリジウム菌など)の方に強い抗菌性を示す。 老化とともにビフィズス菌が減少し、クロストリジウム菌が増加することが問題になっているが、アシドフィルス菌の飲用で期待できる。
924 アリルイソプロピルアセチル尿素とは 別名アプロナリド。催眠、鎮痛作用がある。水溶性の無色の成分で習慣性がある。
925 アルミニウムクロロヒドロキシアラントイネートとは 褥瘡、手術創、熱傷、外傷による皮膚のびらん、潰瘍治療薬に配合される。マーキュロクロム(赤ちん)、テトラサイクリン系外用剤、ヨウ素化合物と併用すると殺菌力を弱める恐れがある。
926 アロインとは アロエの皮と身の間にある下剤作用のある薬用成分です。胃酸の分泌を高める。健胃剤や整腸薬に配合される。
927 イカリソウ(碇草、いかりそう)とは メギの仲間で、高さが20cm位の多年草でフラボノール配合体やごくわずかにアルカロイドを含む。強壮、強精、老化防止に効能があり、ドリンク剤や強壮剤に配合される。
928 ε(イプシロン)-アミノカプロン酸とは 抗プラスミン薬に分類され、止血やアレルギーや炎症の原因になる成分の産生を抑制し、抗炎症、抗アレルギー作用があり、目薬に配合される。
929 フラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)とは 補酵素でビタミンB2を補給する薬です。ビタミンB2より、効果の発現が早く効率よく作用します。ビタミンB2は、糖分や脂質、たん白質などの代謝にかかわり皮膚や粘膜を正常にたもつ働きもします。口内炎や口角炎、湿疹、ざ瘡(ニキビ)、結膜炎などに用いると効果的です。 ビタミンB群は水溶性ビタミンなので、尿から容易に排泄されます。
930 エルゴカルシフェノールとは 別名プロビタミンD2。白色の針状結晶で、水に不溶。腸内のカルシウム吸収の促進、骨を制御する働きがある。
931 塩化カリウムとは 電解質補正用剤に配合され、体内の水分、電解質不足を補う。市販薬では目薬に配合される。
932 延胡索 (えんごさく) とは ケシ科の植物の根茎。多くのアルカロイドが分離され、強い麻酔作用・中枢に対する鎮静・鎮痛作用が動物実験で確かめられています。腰痛や膝痛・腹痛等の痛みの緩和。 「安中散」の鎮痛作用を司る主成分は、 この延胡索である。
933 爪水虫には飲み薬しかないそうすが、内臓に影響がでる場合があると聞いたことがあり、あまり飲みたくありません。塗り薬がでる予定はないのでしょうか。 なぜ飲み薬しかないかというと、塗って病巣部へ薬が到達すればよいわけです。従って、爪をはがして外用剤を塗るか、飲み薬に頼るか2つに1つを選択しなければなりません。
934 塩酸チアミンとは ビタミンB1です。糖分のエネルギー変換や、神経の働きにかかわり、アルコールの分解にも必要です。欠乏症は脚気(かっけ)です。神経痛や筋肉痛、関節痛、腰痛、肩こりの治療に用いる。水溶性ビタミンなので、尿から容易に排泄され、副作用の心配はありません。
935 塩酸テトリゾリンとは 眼や鼻腔に作用させた時、交感神経に働き、局所の末梢血管を収縮させ、充血を取り除く。
936 塩酸デメチルクロルテトラサイクリンとは テトラサイクリン系の抗生物質で、細菌の発育を抑制する。作用する病原体は、ブドウ球菌、レンサ球菌、リン菌、大腸菌、インフルエンザ菌、つつが虫、発疹チフス、ワイル病などで、皮膚、呼吸器、耳鼻、歯科、泌尿器、そのほかの感染症に広く用いられます。OTCでは外用薬として使用。 ワイスレダリー からレダマイシン を発売。
937 トリコマイシンK錠とは 「トリコマイシンK錠」は、抗生物質「トリコマイシン」と「クロラムフェニコール」を配合した膣錠(膣内に挿入する錠剤)で、膣カンジダ症・トリコモナス膣炎・こしけにすぐれた効果を発揮する一般用医薬品として、藤沢薬品が1957年の発売。しかし原料調達が困難となったことから、2002年1月に販売を中止した。 2003年10月27日に原料の供給ができることになり再発売した。
938 塩酸ピリドキシン(ビタミンB6)とは たん白質やアミノ酸の代謝にかかわる。皮膚や粘膜を正常に保ち、神経や血液の働きにも重要です。不足すると、肌が荒れたり、末梢神経の働きが悪くなり手足がしびれたりする。欠乏症としては、末梢神経炎や鉄芽球性貧血。 口内炎や湿疹、ざ瘡(にきび)に有効。結核の薬の副作用(末梢神経炎、貧血)を予防するのに飲んだり、子供のてんかんの治療に応用されることがある。
939 塩酸メクリジンとは 中枢神経抑制薬。抗ヒスタミン剤で中枢神経の興奮をおさえ、乗りもの酔いによるめまい・吐き気・頭痛などの症状の発生を予防し、また不快な症状をしずめる。
940 塩酸フルスルチアミンとは ビタミンB1誘導体で、ふつうのビタミンB1より、消化管からの吸収がよく、効率よく作用する。 糖分のエネルギー変換や、神経の働きにかかわり、アルコールの分解にも必要です。その欠乏症として、脚気(かっけ)。 神経痛や筋肉痛、関節痛、腰痛や肩こりに有効。 ビタミンB群は水溶性ビタミンなので、尿から容易に排泄され、副作用の心配はない。
941 黄連(オウレン)とは 健胃(けんい)、整腸薬として消化不良や下痢止めに用いる。苦味が強いのは黄色物質のベルビリンによるもので、粉末や煎じ薬として用いる。粉末は一回量0.3〜0.5グラムを1日3回食前に服用し、煎じ薬とするには刻んだ根茎3〜5グラムに水0.5リットルを加えて煎じ、約半量まで煮詰めたものを三つ分け、毎食前に服用する。
942 オキセサゼイン(商品名ストロカイン) とは エーザイからストロカインの商品名で出ている胃腸薬。食道炎、胃炎、胃・十二指腸潰瘍、,過敏性大腸症(イリタブルコロン) に有効。経口投与により胃粘膜への局所麻酔作用を生じ,胃液分泌の抑制と痛みの緩和.胃腸管運動抑制局所麻酔効果はpH1.0〜2.0の強酸性下でも影響を受けず強力。
943 カノコソウ(鹿の子草,バレリアン)とは 生薬名は吉草根 Valeriana fauriei Briquetです。和名は、花序についた白い蕾と淡紅色の花が「鹿の子」模様に見えることに由来する。根および根茎を乾燥したものが生薬「吉草根」で、浸剤またはチンキ剤として、ヒステリー、神経過敏症、精神不安、心悸亢進などに鎮静・鎮痙薬として用いる。精油 1〜8%を含み、主成分のイソキッソウ酸ボルニル(bornyl isovalerate)やボルニルアセテート(bornyl acetate)などには特有の強い臭気がある。
944 カプサイシン(唐辛子)とは 唐辛子の辛味の主成分を「カプサイシン」という。カプサイシンは、胃や小腸で吸収されると血液によって脳に運ばれ、内臓感覚神経に働きかけ、副腎にホルモン(アドレナリン)の分泌を促す。その結果、ホルモンによってエネルギーの代謝を高め、脂肪を燃焼し、体温を高め(血行を良くする)、"冷え"や"むくみ"などを改善する。運動をして脂肪を燃焼させるのとは違い、カプサイシンは食後すぐに脂肪の燃焼が始まることから、ダイエットなどにも有効です。その他、減塩効果や免疫力の向上(白血球の活発化)などがある。 唐辛子はその他、多くのビタミン類を含んでいる。
945 カルシフェロールとは 肝油中にあるクル病治癒因子のビタミンDのことです。天然に存在するビタミンDには,ビタミンD2(エルゴカルシフェロール)とビタミンD3(コレカルシフェロール)がある。紫外線の照射によって,前者は植物や酵母に存在するプロビタミンD2(エルゴステロール)から生成し,後者は動物の皮膚に存在するプロビタミンD3(7ーデヒドロコレステロール)から生成する。くる病治癒活性に関して,ビタミンD2とビタミンD3は哺乳類においてはほぼ同等で存在し、通常,両者を総称してビタミンDと呼ぶ。
946 塩酸ラニチジンとは ヒスタミン受容体拮抗薬に分類され、H2拮抗薬とかH2ブロッカーと呼ばれる。消化性潰瘍の治療に第一選択されます。胃粘膜のヒスタミン受容体(H2)を遮断することで、胃酸の分泌をおさえます。胃酸による胃粘膜への刺激が弱くなるので、胃炎や胃潰瘍の治癒につながります。 作用時間が長いので、1日1回もしくは2回の服用でよい。
947 カオリン (白陶土、陶土、酸性白土) とは 天然に産出する含水ケイ酸アルミニウム。花崗岩が堆積して風化し、かつ炭酸ガスを吸収して変化したもの。白色〜類白色の塊または粉末で、滑らかさに欠け、すべりが悪いため粗雑な感触を与えるが、皮膚に対するつきをよくし、タルクの光沢を消す効果がある。白色顔料、被覆剤、賦形剤、増粘剤としておしろい、ベビーパウダー、または化粧水の賦香剤として使用される。
948 ニラ種とは ニラ種はニラ葉に比べ数十倍の効果があり、疲労、虚弱、精力減退、足腰の冷え、神経痛、関節痛、頻尿、前立腺肥大に有効と言われてます。免疫力を増強させ、インフルエンザやガンの予防治療に中国で応用されているとのこと。
ニラ種のどのような成分が作用するのか、まだはっきり掴めていません。ただ考えられるのは臭気成分のアリシルはビタミンB1 を活性化しますので新陳代謝を活発にします。又、ニラ種には滋養強壮効果のあるアルカロイドやサポニンも含まれていますので、これらすべての成分が相乗的に働くのではないかと推察されている。
949 重曹(重炭酸ソーダ、炭酸水素ナトリウム : NaHCO3 ・NaHCO3)とは 水に少し溶け、弱いアルカリ性を示す。加熱すると 約270℃で分解し、二酸化炭素を発生する。2NaHCO3 → Na2CO3 + CO2↑ + H2O 胃腸薬の成分として炭酸水素ナトリウムが用いられるのは、弱いアルカリ性である炭酸水素ナトリウムが胃酸を中和するためである。ふくらし粉の主成分として炭酸水素ナトリウムが用いられるのは、炭酸水素ナトリウムが熱分解して二酸化炭素を発生することによる。
950 乾燥酵母とは 製品としては乾燥酵母エビオス(ビール酵母)がある。医薬品としては健胃消化剤として使用。乾燥酵母には、ビタミンB群やタンパク質が含まれる。これを補給をすることで、代謝機能促進、食欲増進、整腸などの薬効が期待できる。酵母の菌体を乾燥して粉末にしもので、ビール醸造時に得られるビール酵母から造られる。
951 乾燥水酸化アルミニウムゲル(制酸剤)とは 胃酸を中和し、胃の粘膜を保護するお薬。胃酸をゆっくり中和し、また胃の粘膜を保護する。鎮痛薬など他の薬による胃の荒れを予防するのにも用いる。 【注意する人】 透析を受けている人には用いません。重い腎臓病の人も、長期の服用は避けたほうがよい。腎臓の働きが悪いと、アルミニウムが体にたまり、中毒を起こすおそれがあるためです(アルミニウム脳症、アルミニウム骨症)。 効能は胃・十二指腸潰瘍、胃炎(急・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)、上部消化管機能異常(神経性食思不振、いわゆる胃下垂症、胃酸過多症を含む)。 尿中燐排泄増加に伴う尿路結石の発生予防
952 紅酢(こうず)と 紅酢 は米と大豆を主原料としこれを主に紅麹で醗酵させています。紅麹 は招興酒や老酒を作るのにも使われていて有名です。紅麹 には『 モナコリン 』が含まれていてこのモナコリンがコレステロールをコントロールします。血糖値 を下げる働きも確認されています。
また紫イモ(綾ムラサキ)を発酵させて作った紅酢もある。この紅酢は赤ワインと同じ成分で身体に大変良いといわれる ポリフェノールの一種であるアントシアニン・クロロゲン酸が特に多く含まれています。
953 牛黄(ゴオウ、ごおう)とは 牛の胆嚢などにできた結石、すなわち胆石です。牛1000頭に1頭の割合でしか発見できない大変貴重な品です。牛黄の効能は1.強心作用 ⇒ 心臓の働きを高める。2.赤血球新生促進作用 ⇒ 赤血球、ヘモグロビンを産生する。3.解熱作用 ⇒ 熱を下げる 4.鎮静作用 ⇒ 神経を和らげる。5. 鎮痙作用 ⇒ けいれんを鎮める。6.肝臓保護作用 ⇒ 肝臓の機能を助ける。7.利胆作用 ⇒ 胆汁分泌を盛んにする。8.血圧降下作用 ⇒ 高い血圧を下げる 。9.末梢神経障害改善作用 。10. 抗炎症作用 ⇒ 炎症を抑える 。11.抗ウイルス作用 ⇒ ウイルスの活性を抑える 。12 抗酸化作用
954 プロザイムとは Aspergillus melleusから得られたタンパク分解酵素。プロテアーゼ力価が660,000-860,000 u/g含まれている。 タンパク質などの、ペプチド結合を加水分解して、消化させる。至適PHは8.0であるので、腸内で効果を発揮する。
955 グアヤコールスルフォン酸カリウムとは 鎮咳去痰薬に配合される成分で、気道分泌を促進して喀痰を流動性とし去痰させる。
956 グリセオフルビンとは 真菌(カビ)を殺菌する。主として水虫の治療に用いる。カビの仲間を「真菌」といい、水虫は、真菌による代表的な皮膚病です。この種の真菌をとくに白癬菌(皮膚糸状菌)と呼び、水虫のことを足白癬という。 この薬は、飲んで治す水虫の薬です。白癬菌の増殖を抑え死滅させる作用があります。塗り薬で治りにくい爪の水虫などに用いることが多いです。 最近は、他の新しい抗真菌薬が発売され、処方頻度が少なくなっている。
957 グルコン酸クロルヘキシジンとは グルコン酸クロルヘキシジンとは一般名で、商品名はヒビテン(住友)です。消毒液で低水準消毒薬に分類される。栄養型細菌、一部の真菌に有効ですが結核菌や多くのウイルスには無効。エタノールは中水準消毒に分類されています。
958 グルコン酸カルシウムとは みそ,豆腐,コンニャクなどのカルシウム強化のために用いられます。また,酸化防止作用をもっているので,油揚げ菓子にも使用されます。医薬品としては商品名カルチコール(大日本) でカルシウムを補給し、低カルシウム血症による症状を改善するお薬 として出ている。
959 キキョウエキスとは キキョウ (桔梗) 根エキスに鎮咳・去痰、排膿作用があり、せきや痰の治療に用いる。
960 吉草酸酢酸プレドニゾロンとは 大衆薬では軟膏、クリームを発売。 副腎皮質ホルモン剤として、湿疹、皮膚炎群、そう痒、虫さされなどに用いる。酪酸ヒドロコルチゾンよりやや強力で、吉草酸ベタメタゾンと同等の効果がある。 真菌性・細菌性・ウイルス性感染症を悪化させる恐れがあるので使用しないこと。大量、連続長期使用をさける(2週間以内)。
961 ギンキョウサンとは(銀翹散、ぎんきょうさん) のどの痛み、のどの渇き、咳、頭痛によく風邪、インフルエンザ、咽頭炎、扁桃炎、流行性耳下腺炎、急性腎炎などに用いる。 成分はキンギンカ,レンギョウ,ハッカ,キキョウ,カンゾウ,タンチクヨウ,ケイガイ,タンズシ,ゴボウシ,レイヨウカクで、副作用は過敏症(内服),胃の不快感など,尿量減少,血圧上昇などがある。
962 グルクロン酸とは グルクロン酸は体内で種々の化合物(内因性、外因生毒素)とグリシド結合し、グルクロン酸抱合体として体外へ排出する。 また、グルクロン酸抱合とは、生体解毒機構の1つであり、多くの場合活性を減弱し、排泄を容易にする。 グルクロン酸抱合の行われる主な場所は肝であるが、腎、肺等でも行われる。 グルクロン酸は相手の物質の水酸基とすれば、グルシド型(エーテル型)の抱合グルクロン酸となり、又、カルボキシルと結合すればエステル型となる。 薬理作用として、グルクロン酸とブドウ糖の併用により解毒、栄養、肝機能賦活作用がある。
963 クロトリマゾールとは(一般名) カンジダという真菌を殺菌するイミダゾール系の抗真菌薬です。カンジダ腟炎・水虫・いんきん・たむし・口内カンジダ症に用います。 カンジダ菌は皮膚や粘膜につく真菌(カビ)の仲間です。カンジダ菌の細胞膜をこわすことで殺菌的に作用します。カンジダ菌がおさえられると、それによる不快な症状もなくなります。 特徴 です。この系統は効き目がよく、刺激などの副作用も少ないほうです。
964 ケイ酸アルミン酸マグネシウムとは 制酸薬です。胃酸をゆっくり中和し、また胃の粘膜を保護します。そうすることで、胃炎や胃潰瘍の治りをよくします。鎮痛薬など他の薬による胃の荒れを予防するのにも用います。
965 ケイヒ末とは(桂皮末、けいひまつ) クスノキ科の植物の枝の皮を粉末にした物。芳香性健胃作用とともに胃痛を緩和します
966 ケトプロフェンとは(一般名) 鎮痛,鎮痒,収れん,消炎剤で経皮非ステロイド性消炎鎮痛剤 として用いる。関節痛や筋肉痛に用います。 大衆薬としては軟膏やクリームのほか、貼り薬があります。いずれも、有効成分が皮膚から患部に浸透して、抗炎症作用を発揮します。そして、炎症がしずまり、腫れや痛みがやわらぎます。ケトプロフェンは、非ステロイド抗炎症薬(NSAID)です。炎症を引き起こすプロスタグランジン(PG)という物質の生合成を抑制する作用があります。プロスタグランジン(PG)の合成酵素「シクロオキシゲナーゼ(COX)」を阻害する。
967 コハク酸トコフェロールカルシウム (コハク酸dl−α−トコフェロール)とは ビタミンE欠乏症の予防及び治療。胃腸管で容易に加水分解されて遊離型となって体内に取り込まれる。末梢循環障害(間欠性跛行症、動脈硬化症、静脈血栓症、血栓性静脈炎、糖尿病性網膜症、凍瘡、四肢冷感症)、妊娠機能障害、過酸化脂質の増加防止。 天然ビタミンEであるトコフェロール(d−α−トコフェロール)や酢酸トコフェロール(酢酸dl−α−トコフェロール)の2種のトコフェロ−ルは油状であるが、本品は個体であるので、製剤化しやすい。
968 吉草酸酢酸プレドニゾロンとは ステロイドの分類では強い(strong)にはいる。 一般用医薬品では湿疹、皮膚炎、ただれ(軟膏のみ)、あせも、かぶれ、かゆみ、虫さされ、じんま疹や痔の薬に配合される。
969 サリチル酸塩とは サリチル酸塩は鎮痛作用と消炎作用があり、代表的な化合物にアセチルサリチル酸(アスピ リン)がある。スピリン製剤は剤形が多様で,末,顆粒,錠剤,坐薬がある。総合感冒薬に含有する場合も多い。サリチル酸塩のなかでサリチル酸メチルは外用剤として液剤、軟膏、リニメントといった剤形で使われる。
970 リニメントとは 水、アルコール、脂肪油に乳化剤などを加えた糊状の混合物に、主薬を配合し、粘度がローションと軟膏の中間くらいのもので、皮膚に擦り込んで用いる外用剤です。適応はローションとほぼ同じですがおむつかぶれ、あせもに有効な薬品に多くみられます。
皮膚が紅くなったり、腫れたりしたとき用い、病巣に湿潤面のある場合は使用してはいけません。 擦り込むタイプの塗り薬です。
971 サリチル酸ジフェンヒドラミンとは この薬は悪心、吐き気、めまいなどを伴う乗り物酔いやメニエル症候群等に用いる。 商品にはトラベルミンがある。副作用にはねむけ,口の渇き,過敏症(内服),動悸・息切れ・不整脈など,眼圧上昇などがある。
972 酸化亜鉛とは 皮膚を保護し、炎症をやわらげるす。 また、患部の浸出液を吸収し乾燥させる働きもします。これらの作用により、皮膚の再生を助け傷の治りをよくします。 消炎作用はおだやかなので、比較的軽い症状を回復させる。ステロイド外用薬のような劇的な効果は期待できないが、皮膚保護薬として長期に使っても安心です。 その他、白色顔料として化粧品に利用されている。通常の粒径は0.1ミクロン程度であるが、紫外線遮断剤として使用されるものは粒径が0.02ミクロン程度と非常に小さい。この様な微粒子の酸化亜鉛は紫外線吸収剤として日焼け止めに用いられている。
973 ジアスメンとは α-アミラーゼ (Bacillus sp. )のことで澱粉消化酵素です。主な用途は胃腸薬の原料。
974 シアノコバラミンとは ビタミンB12のことで、No245を参照。
975 シコンとは シコン(紫根)はムラサキ科 Boraginaceae 紫草 Lithospermum erythrorhizon Sieb. et Zucc.(ムラサキ)の根を乾燥したもの。主成分はビタミンKに似た構造をもつ naphthoquinone 誘導体である。 薬理作用 は強心作用・解熱作用・抗真菌作用・抗ウイルス作用・下垂体および絨毛膜ゴナドトロピンへの拮抗作用 が確認されている。紫根は麻疹を予防し、湿疹様皮膚炎・女性外陰部の炎症などに効果があるとも言われている。
976 シッカニンとは シッカニンとは一般名であり商品名(シッカニン軟膏「三共」、シッカニン液「三共」)でもある。 白癬(水虫)を治療する塗り薬で抗真菌作用のある抗生物質です。
977 ジメンヒドリナートとは(商品名:ドラマミン) ヒスタミンH1拮抗剤で悪心、吐き気、めまいなどを伴う乗り物酔いやメニエル症候群等に用いる。この薬は、内耳の異常興奮を鎮めることにより、吐き気を止め、めまいを抑えます。 効きすぎると、ねむ気、運動反射機能の低下が起こることがある。発疹、光線過敏症などの過敏症状、胸やけ、胃痛が起こることがある。車の運転や酒類と一緒に飲むのは避けること。
978 シメチジンとは ヒスタミンH2拮抗剤 で胃粘膜細胞に作用し胃酸の分泌を促すヒスタミンの働きを止め、また胃酸に含まれる消化酵素ペプシンの分泌を強力且つ持続的に抑制し、胃粘膜や胃壁・十二指腸の自己消化を防ぐ働きがあります。 十二指腸潰瘍や胃潰瘍を治療する。
979 芍薬甘草湯とは(しゃくやくかんぞうとう) 筋肉がひきつれて痛むものや骨格筋にも平滑筋にも有効。効能としては四肢の疼痛、胆石や腎石の疝痛発作、胃腸痙攣、神経痛、乳幼児の夜泣き、月経困難症、こむらがえり、膝蓋痛、排尿痛、歯痛などによい。
980 臭化水素酸スコポラミンとは ムスカリン受容体に作用してアセチルコリンの遊離を阻害し抗コリン作用を表す。鎮痙薬として用い、制吐作用や散瞳作用はアトロピンより強い。副作用として眼圧上昇、尿閉、イレウス(腸蠕動が弱まり便秘となる)などがある。
981 静脈血管叢エキスとは 静脈血管叢エキスは雑食動物の静脈叢を加水分解した乾燥エキスで主成分はポリペプタイドです。肛門周辺の血行改善により痔(内痔核、外痔核の症状の緩解)の症状を和らげる。
効能・効果は痔核の症状(出血、疼痛、腫脹、痒感)の緩解。
扶桑薬品工業からヘモリンガル坐薬、舌下錠として市販。
982 プリザエースSカプセルの発売中止理由とは 主成分の消炎酵素ブロメラインの効果が見直しになり、 成分として使用できなくなったtめです。また、販売が不振だったことも中止理由の一つであったようです。同一成分商品はないが、内服では 「ボラギノー内服(漢方製剤)」及び「オツジトウ(漢方薬)」が市販されている。
983 臭化メチルアニソトロピンとは 抗コリン剤で副交感神経効果器上のムスカリン性受容体遮断作用と自律神経節のニコチン性受容体遮断作用を合わせ持ち,胃液分泌と消化管運動を抑制. 脳内へ移行しにくい。
効能:(1)次の疾患のけいれん性疼痛:急・慢性胃腸炎,胃・十二指腸潰瘍,胆石症. (2)胃カメラ及びX線撮影時の前処置. (3)経尿道的手術後及び尿路系検査処置時.
984 硝酸エコナゾールとは 硝酸エコナゾールは、水虫やたむしの原因となる白癬菌に対してすぐれた殺菌作用を示します。下記の皮膚真菌症の治療 白癬 足部白癬(汗疱状白癬)、手部白癬(汗疱状白癬)、体部白癬(斑状小水疱性白癬、頑癬)、股部白癬(頑癬) カンジダ症 指間びらん症、間擦疹、乳児寄生菌性紅斑、爪囲炎、外陰炎(ただし、外陰炎はクリームのみ適用) 癜風 などに用いる。
985 癜風とは(でんぷう) 瘢風は表在性真菌感染症の一つで、Malassezia furfurによって起こる。湿度の高い梅雨から夏季に好発する。 皮膚に白色または茶色の色素斑となり、それぞれ白色瘢風、黒色瘢風と呼ばれる。患部は鱗屑を伴うこともある。痒みはないか、あっても軽度にとどまる。胸部あるいは背部に好発する。 治療は抗真菌外用薬の塗布で2〜3週間で治癒するが、色素斑は脱色するのに数ヶ月、あるいはそれ以上続くこともある。 Malassezia furfurは常在菌であるため、再発することも多い
986 硝酸オキシコナゾールとは 皮膚真菌症(白癬菌、カンジダ菌)の治療に用いる。製剤は液、クリーム、軟膏剤を用いる。効能としては1.白癬 :足白癬、手白癬、股部白癬、体部白癬。2.カンジダ症 :間擦疹、乳児寄生菌性紅斑、指間びらん症、爪囲炎。 3.癜風
4.カンジダに起因する腟炎及び外陰腟炎(この製剤は腟錠)
987 硝酸チアミンとは ビタミンB1です。ビタミンB1は、糖分のエネルギー変換や、神経の働きにかかわり、アルコールの分解にも必要です。その欠乏症として、脚気(かっけ)がある。 栄養補給の目的で使用したり、神経痛や筋肉痛、関節痛、さらに腰痛や肩こりの治療に用いる。お酒をたくさん飲む人にも向いている。 ビタミンB群は水溶性ビタミンなので、尿から容易に排泄されます。強い作用があるとはいえないが、副作用の心配はない。
988 硝酸ミコナゾール 皮膚真菌症(白癬菌、カンジダ菌)の治療に用いる。製剤は液、クリーム、軟膏剤を用いる。カンジダには膣錠もある。効能としては1.白癬:体部白癬(斑状小水疱性白癬、頑癬)、股部白癬(頑癬)、足部白癬(汗疱状白癬)。 2.カンジダ症:指間びらん症、間擦疹、乳児寄生菌性紅斑、爪囲炎、外陰カンジダ症、皮膚カンジダ症 。3.癜風
989 春ウコンと秋ウコンの違いとは ウコンには春ウコン・紫ウコン・秋ウコンの3種類があり、主成分は肝臓で解毒作用をするクルクミンです。 秋ウコンがクルクミンを最も多く含んでいて、肝機能強化や抗酸化力をお望みの方はクルクミン含有量の多い秋ウコンがよい。クルクミンは抗酸化作用により、余分なコレステロールを減らして動脈硬化を予防しさらにガンの予防効果も注目されています。ウコンはクルクミンの他、ターメロン、シネオール、クルクモール、α-クルクメンなどの精油成分を多く含む。胃の調子の悪い方は精油成分の多い春ウコン・紫ウコンをおすすめします。
990 スルフィソミジンとは ブドウ球菌や大腸菌等に抗菌力の有るサルファー剤です。よく亜鉛化軟膏と一緒に用いる外皮用剤
991 スルファメトキサゾールとは サルファ剤で殺菌する抗菌剤です。一般薬では主として目薬に多用されている。作用は微生物体内で葉酸の生合成を阻害することで、殺菌します。ただし、抗菌力は弱く、耐性菌も多くなっています。
992 セイヨウトチノキエキスとは 皮膚外用薬の配合成分で外傷や静脈瘤、褥瘡などの治療に用いる。副作用として皮膚刺激感や発疹などがある。
993
セトリミドとは 制汗・防臭剤の配合成分。わきの下などに分泌された汗は、分泌されたばかりの時は、ほとんど臭いはありませんが、皮膚表面の細菌により分解されて臭気をつよめ、腋臭、汗くささを発するものと考えられる。 セトリミドはすぐれた殺菌作用をあらわし、腋臭を防止する。また、汗と結合して不快な臭いの原因となる物質の生成を抑え、防臭作用を表す。
994 セネガエキスとは 去痰薬配合成分で急性気管支炎、風邪、上気道炎などの治療に用いる。気道液の分泌を高め、たんを薄めて排出を促す。
995 大黄甘草湯とは(だいおうかんぞうとう) 一般的に多く使われている漢方薬です。頑固な便秘、本当に出にくい人が用いる。また、便秘以外にあまり目立った症状がない場合におすすめで、他の処方薬と併用しても大丈夫です。
996 チアミンとは(ビタミンB1) チアミンは最初に発見されたBビタミンで、従ってビタミンB1と呼ぶ。エネルギー代謝に必要で、特に炭水化物をエネルギーにするときに必要です。チアミンは神経系を正常に機能するために不可欠です。心筋を含む筋肉を正常に機能させるのを助ける。 神経系を正常にするチアミンの重要性は、気分と記憶を含む多くの機能に影響を与える神経伝達物質、アセチルコリン合成の役割の一部を担う。 チアミンの欠乏で脚気になる。チアミン欠乏症状はまた、疲労、拒食症、不眠症、筋肉痛みおよび骨折、デプレッション、心臓および消化器系などへの影響を与えることがある。
997 大黄牡丹皮湯 とは(だいおうぼたんぴとう) トウニン、ボタンピ、ダイオウなどを配合した漢方薬。下腹部に化膿性の腫瘍又は凝結を認め,圧痛があり便秘の傾向あるもので,発熱,自汗,悪寒などを伴うもの:痔疾,肛門周囲炎,月経不順及びこれに伴う障害に用いる。
998 大建中湯とは(だいけんちゅうとう) ニンジン、サンショウ、カンキョウを配合した漢方薬。体力が低下した人で、手足、腹部が冷え、比較的強い腹痛を訴え、腹部膨満・鼓腸を呈している場合に用いられる。適応症は胃下垂、胃アトニー、過敏性大腸症候群、鼓腸、慢性腸狭窄、尿路結石症、その他、胆石症、慢性腸炎、腹膜炎、,慢性膵炎など。
999 胆汁末(タンジュウマツ、たんじゅうまつ) とは 豚牛胆。健胃成分として用いられる。熊の胆(くまのい)はワシントン条約で狩猟が禁じられているため、その代用品。胃腸の働きを良くして、消化液の分泌を高めます。 特に脂肪分の消化を助けることで、胃もたれに効果的です。
1000 チアントールとは dimethylthianthreneとditoluenedisulfideの混合物。1919年Bayer社で創製された。糸状菌に強力な発育阻止作用がある。また、皮膚寄生虫(かいせん虫など)に対して著効。1日1〜2回塗擦。十分にすり込むことが重要。 これら作用のほか、止痒、消炎作用を有する。皮膚に対する刺激作用はない。
1001 タラの木(たらのき)とは ウコギ科(Araliaceae)の日本全国に分布する落葉低木で、根皮や樹皮は中国では糖尿病やリウマチの治療薬として民間伝承的に用いられてきた。有効成分は「エラトサイドA〜F」で、糖やアルコールの吸収抑制活性が確認されている。タラの芽も同様に食後の血糖値の上昇に対し、糖の吸収を抑えて血糖値を下げると言われている。
1002 ポリフェノールはガンに効くか ポリフェノールの主な働きとしては、コレステロールの酸化を抑制し、活性酸素の働きを押さえる。  ポリフェノールをたくさん摂取することにより体内の活性酸素を除去し老化を抑えてくれる。また、ガンの他、動脈硬化、老人性痴呆症、脳梗塞、リウマチ性疾患、心筋梗塞、痛風、糖尿病の予防などにも効果がある。シミやソバカス、老化による美容が気になる人にもポリフェノールはおすすめです。
1003 テオクル酸プロメタジンとは 乗り物酔いの薬に配合される成分で吐き気、むかつきなどを抑える効果がある。副作用は眠気、倦怠感。
1004 dl-カンフル とは dl-カンフルは鎮痛,鎮痒,収れん,消炎剤として用いる。筋肉痛、挫傷、打撲、捻挫、凍傷(第1度)、凍瘡、皮膚そう痒症。 用法 通常、1〜10%の軟膏、10%のアルコール溶液、10〜20%の植物油溶液又は2〜4.5%の石ケンカンフルリニメントとして患部に適量を塗布あるいは塗擦する。 副作用は過敏症(発疹、発赤、かゆみ)
1005 通導散とは(ツウドウサン、つうどうさん) 生理不順や生理痛、便秘などに用いる漢方薬です。月経不順、月経痛、更年期障害、腰痛、便秘、打ち身(打撲)、高血圧の随伴症状(頭痛、めまい、肩こり)。 副作用としては長期大量服用で偽アルドステロン症(むくみ、血圧上昇、脱力感、手足のしびれ・けいれん)、食欲不振、胃の不快感、吐き気、下痢
1006 酢酸デキサメタゾンとは 抗炎症・抗アレルギー・鎮痒作用をもつ。親水軟膏に練りあわせ湿疹・皮膚炎等に用いる外皮用剤。 効能は湿疹・皮膚炎、かぶれ、あせも、かゆみ、しもやけ、虫さされ、じんましん
1007 当帰建中湯とは(トウキケンチュウトウ、とうきけんちゅうとう) 当帰(とうき):3 桂枝(けいし):3 生姜(しょうきょう):3 大棗(たいそう):3 芍薬(しゃくやく):3 甘草(かんぞう):1 の配合。水0.5リットルで煎じ、約0.2リットルまで煮つめてかすをとる。 効能は産前産後の腹痛 掻爬(そうは)手術後の腹膜炎、骨盤腹膜炎、月経困難症で腹痛の激しいもの、痔(じ)出血、直腸出血、子宮出血など。        
1008 トリアムシノロンアセトニド ステロイドの外用薬。ステロイドには炎症をとる強い作用がる。炎症による腫れや赤みをおさえ、かゆみや痛みをやわらげる。湿疹やアトピー性皮膚炎をはじめ、さまざまな皮膚症状に用いる。ただし、症状をとる対症療法薬なので、病気の原因そのものを治すことはできない。このお薬は4群[中程度]に入り、比較的軽い症状のときに用いるほか、顔、口内炎などデリケートな患部にも使いやすい。 ケナコルト-A軟膏、ケナコルト-Aクリーム、レダコート軟膏0.1%、レダコートクリーム0.1% などがある。
1009 トルナフタートとは 真菌(カビ)を殺菌する塗り薬です。チオカルバミン系の抗真菌薬です。とくに白癬菌に強い抗菌作用を示します。けれど、カンジダには効きません。おもに、水虫の治療に用います。 カビの仲間を専門的に「真菌」といいます。水虫は、真菌による代表的な皮膚病です。この種の真菌をとくに白癬菌(皮膚糸状菌)と呼び、足の水虫のことを足白癬といいます。水虫のほか、体部白癬(ぜにたむし)、陰股部白癬(いんきんたむし)、頭部白癬(しらくも)なども真菌による皮膚病です。 この薬は、そのような真菌に効く「抗真菌薬」です。真菌の細胞膜をこわすことで殺菌的に作用します。真菌が死滅すれば、皮膚の発赤やかゆみもなくなります。製品にはハイアラージン軟膏、ハイアラージン液、セパリン液 などがある。
1010 ナイスタチンとは ポリエンマクロライド系抗生物質製剤で真菌(カビ)を殺菌する薬です。カンジダという真菌が原因の病気に用いる。 カビの仲間を専門的に“真菌”といいます。カンジダは人の体に住み着く代表的な真菌です。体の抵抗力が落ちている人では、消化管など内臓で異常増殖することがあります。 真菌の細胞膜の働きを失わせ、死滅させる作用があります。消化管カンジダ症の治療に用いる。飲んでも、体内にほとんど吸収されないので、消化管以外の真菌症には効果がありません。最近は、他の新しい抗真菌薬の処方が多く、使用される機会は少ない。
1011 尿素(にょうそ)とは 無色〜白色の結晶性の粉末でにおいはない。ヒト並びに肉食動物の体内では、主にタンパク質が代謝された時に生じる有害なアンモニアを無毒化した時に生じる物質である。尿素は皮膚の水分の蒸発、吸収、保持する作用をつかさどる天然保湿因子の主要成分の一つである。また、創傷治癒作用、つまり傷が早く治る作用や細胞賦活作用(細胞を活き活きとした状態にする)がある。その他、弱いが殺菌作用もある。化粧品原料として白く角化したかかとやひじ、ひざ、荒れた手などをしっとりと滑らかにする目的で、ハンドクリームやローションなどに配合されている。その他、毛髪の膨潤剤としてウェーブ液やシャンプーなどにも用いらる。化粧石鹸、ファンデーション等にも配合されいる。化粧品での利用の他、創傷感染の治療薬として医薬品、樹脂、接着剤、肥料など幅広く利用されてる。
1012 女神散とは(ニョシンサン、にょしんさん)  補血活血の当帰・川きゅう、補気健脾の白朮・人参・甘草、理気の香附子・檳榔子・木香・丁香、通陽の 桂枝、清心瀉火の黄連・黄ごん・大黄を配合したもの。生理不順や不安感などに用いる漢方薬。生理前になると気分がすぐれない人に向き、女性に用いる。 一般的には食前に服用 吐き気がしたり気持ちが悪くなるときは、食後でもよい。効能はのぼせとめまいのあるものの次の諸症。 産前産後の神経症、月経不順、血の道症。 用法は通常、成人1日7.5gを2〜3回に分割し、食前又は食間に経口服用する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する(ツムラ)。 ツムラ女神散エキス顆粒(医療用)
1013 消毒用エタノールと消毒用エタノールIPとのちがい。IPがついているのとついていないのとはどう違うのか 2003年5月2日に酒税のかからない比較的安い消毒用エタノールIPが許可されました。消毒用エタノールIPは消毒用エタノールに少量のイソプロパノール(イソプロピルアルコール)を添加した製剤です。これにより酒税がかからず経済性に優れています。効果、使用法等は従来の消毒用エタノールと同等です。 効能は一般細菌、MRSA、緑膿菌、セパシア、梅毒トレポネーマ、結核菌、真菌、HIVに有効で、芽胞、HBV、HCVには無効です。エタノールはイソプロパノールより幅広い微生物に有効であり、多くのウイルスにも有効であるがイソプロパノールはエンベロープを有しないほとんどのウイルスに無効である。ただし、肝炎ウイルスに対しては両剤とも無効である。皮膚刺激性はイソプロパノールの方が強いとされている。
1014 子供のペニスの先の腫れの治療法 包茎の小児は包皮の内側にたまった恥垢(ちこう)が細菌感染し炎症をおこすとはれたりする。これを医学的には亀頭包皮炎という。治療は抗生物質の軟膏を塗る。入浴時にときどき包皮を反転させてよく洗う。
1015 口唇炎(こうしんえん)とは 口唇の乾燥や細かい亀裂(割れ)で始まり、軽症でも原因に気づかず、そのまま接触を続けるとどんどん悪化する。また、手でむしったり、なめたりなどの癖や、義歯があわずにこすれるなどの機械的刺激でさらに悪化する。口の周りを取り囲むように赤くなる舌なめ皮膚炎は比較的多い。以上のことから症状が出現している間は、原因となりうるものの使用を一切中断する。その上で、ワセリン等の保湿剤をぬり、口唇の乾燥を防ぎ、かゆみが強い場合は抗ヒスタミン剤などの内服薬や、症状が激しい場合は一時的に副腎皮質ステロイド剤の外用薬などを塗る。薬用リップクリームや非ステロイド抗炎症外用薬はかぶれの報告もあり、かえって悪化させることがありますので注意が必要。
1016 ノノキシールとは 界面活性剤として膣用の外用薬として避妊に用いる。
1017 バシトラシンとは 抗生物質で、細菌の蛋白質の合成を阻害することで、その増殖を抑える。グラム陽性菌のブドウ球菌や連鎖球菌に抗菌作用を示す。 バシトラシン感受性の溶血連鎖球菌及びブドウ球菌による感染性口内炎、口腔外科手術後の感染予防 。
フラジオマイシンとの配合軟膏が一般用医薬品で購入でき、1)膿痂疹、毛嚢炎、尋常性毛瘡、せつ、よう、その他の膿皮症。2)外傷・熱傷・その他の疾患によるびらん・潰瘍及び術後の二次感染並びにこれらの感染予防。3)腋臭症などに用いる。
1018 ハッカとは シソ科で多年草で草丈約50センチで 花期 は8〜9月
中枢抑制、血管拡張などの効果があり、芳香性健胃、かぜの熱、頭痛、めまい、消化不良、歯痛、おなかが張り、気分の悪い場合に用います。 その他、頭痛、目の充血、のどの腫脹による疼痛(とうつう)などに有効で漢方では解熱、発汗、健胃の目的で荊芥(けいがい)、防風(ぼうふう)、桔梗(ききょう)、甘草(かんぞう)などと配合します。 虫さされには、生葉をもんで患部に塗布すると、かゆみ止めになる。 ハッカの全草を、陰干しして、入浴剤として疲労回復、腰痛、神経痛などに用いる。
1019 パルミチン酸レチノールとは ビタミンA(レチノール)の一つでレチノールのパルミチン酸エステル。ビタミンAやビタミンA酸(レチノイン酸)にくらべ、刺激がおだやかで、安定性が高い。 ビタミンAを補給する薬。ビタミンAは、皮膚や粘膜の代謝にかかわっている。「目のビタミン」とも言われ、欠乏すると、夜盲症(とり目)になったり目が乾燥したりする。 ビタミンAの不足で起こる目の症状や、皮膚の角化症を改善する。ニキビの治療にも用いる。近年は本当の欠乏症はなく、処方頻度は少ない。
1020 パンテノールとは 別名プロビタミンB5と呼ばれるビタミンの前駆体で、私たちの身体の中に入るとビタミンB5(パントテン酸)となる。ビタミンB5はすべての生命体細胞に存在し、穀物類や豆類など、栄養価が高い食品中には広く分布し、細胞増殖を促進する。またエネルギー代謝や解毒に欠かせない補酵素COAの構成要素の1つであり、生命体の成長には欠かせない栄養素です。 ビタミンB5が不足すると、抜け毛、髪の老化、肌荒れなどの原因になり、さらには成長停止や神経系障害、抗体形成の阻害などを起す。 プロビタミンB5は1953年に発見され、細胞増殖を促進するため第二次世界大戦中は火傷の治療薬にも使われた。現代でも医薬品、化粧品に広く用いられ、ヘアケアの分野では髪の保湿・活性・育毛に欠かせない。
1021 ビオジアスターゼとは 炭水化物、タンパク質、繊維を消化する複合消化酵素で健胃薬に配合される成分。消化を促進する働きがあり、とくにでんぷんなどの炭水化物の消化に有効。
1022 ビオジアスミンFとは 止瀉薬や整腸薬に配合される成分。
1023 ピコスルファート・ナトリウムとは 便秘治療薬。商品名ラキソベロン(帝人)。 1日1回の服用です。副作用として腹痛や吐き気がでることがあります。程度が強いようなら、服用を中止する。目薬のような入れ物に入っている。コップ1/2〜1杯ほどの水に、指示された滴数を入れて(目薬と間違えないように)。 便通の程度により飲む量を調節できる(固いときは滴数を増やす、柔らかすぎるときは滴数を減らすか、中止する)。胃や小腸をそのまま通過して、大腸の中で腸内細菌の作用を受けて活性化し、大腸の蠕動運動を刺激したり、腸管から水分が再吸収されるのを阻止したりする作用によって、排便を促します。便秘の治療、造影剤服用後や手術後の排便に用いられる。
1024 ビスベンチアミンとは ビタミンB1誘導体。ふつうのビタミンB1より、消化管からの吸収がよく、効率よく作用する。 ビタミンB1は、糖分のエネルギー変換や、神経の働きにかかわっている。また、アルコールの分解にも必要。その欠乏症として、脚気(かっけ)がよく知られています。栄養補給の目的で使用したり、神経痛や筋肉痛、関節痛、さらに腰痛や肩こりの治療に用いる。お酒をたくさん飲む人にも向いている。 ビタミンB群は水溶性ビタミンなので、尿から容易に排泄される。
1025 ビタミンとは ビタミンはラテン語のVITA(生命)を語源とする。、「ビタミンとは、生物が正常な生理機能を営むために、その必要量は微量であるが、自分ではそれを生成、合成できず、他の天然物から栄養素として取り入れなければならない一群の有機化合物である」。ヒトの食物の成分として必要なビタミンであると確認されているのは、次の17種類。脂溶性のものと水溶性のものに分かれる。
以下のかっこ内はIUPAC-IUB(IUPAC-IUBとは、国際純正応用化学連合−国際生化学連合の意) の名称。
脂溶性ビタミン:1) ビタミンA (レチノール、 レチナール、 レチノイン酸 または ビタミンA酸)、2)プロビタミンA( カロチン)、3) ビタミンD (D2)( エルゴカルシフェロール)、4) ビタミンD (D3)(コレカルシフェロール)、5)プロビタミンD(エルゴステロール、 7-デヒドロコレステロール)、6)ビタミンE( トコフェロール、 トコトリエノール)、7) ビタミンK (K1)( フィロキノン)、8)ビタミンK (K2) (メナキノン)。 水溶性ビタミン:9) ビタミンB1(チアミン)、10)ビタミンB2(リボフラビン)、11) ビタミンB6( ピリドキシン、 ピリドキサール、 ピリドキサミン)、12) ナイアシン( ニコチン酸 、ニコチンアミド)、13) パントテン酸 (パントテン酸)、14) ビオチン( ビオチン)、15) 葉 酸 (フォラシン)( 葉 酸)、16) ビタミンB12(シアノコバラミン、 ヒドロキソコバラミン)、17) ビタミンC (アスコルビン酸 )
1026 ビタミンAとは レチノール(またはレチノイド)とも呼ばれる脂溶性ビタミン(=肝臓や脂肪組織などの脂に溶けるビタミン)である。また、緑黄色野菜に含まれ、体内でビタミンAに変わるβ(ベータ)カロチンはビタミンAの前駆体。ガン予防効果があるといわれる。 ビタミンAが不足すると、夜盲症など視覚機能の低下、肌荒れ、歯ぐきが弱くなる、抜け毛・白髪が多くなる、脱力感、風邪、成長期の発育不全などの症状があらわれる。また、ビタミンA不足は細胞のガン化を促進。
ビタミンAの効果:成長を促進し、視覚を正常に保ち眼の病気を予防したり、皮膚や粘膜を強め、風邪などの感染症を予防する。さらに癌と戦うリンパ細胞(免疫細胞)の働きを強化し、がんを予防する効果がある。特に、ビタミンAの先駆体であるβ(ベータ)カロチンは、細胞の癌化を促進させる活性酸素を抑える働きがあり、がん予防に効果があるといわれる。
1027 ピロキシカムとは 解熱鎮痛消炎剤(非ステロイド抗炎症薬(NSAID)」)。
腫れや痛みをやわらげる薬。 炎症をしずめて、腫れや発赤、痛みなどの症状をおさる。熱を下げる作用もある。炎症や発熱を引き起こすプロスタグランジン(PG)という物質の生合成を抑制する。プロスタグランジン(PG)の合成酵素「シクロオキシゲナーゼ(COX)」を阻害することによる。 この系統は効果が長く持続する反面、副作用にも注意が必要。
1028 ファモチジンとは ベータブロッカー。 壁細胞(胃酸分泌細胞)のヒスタミンH2受容体を遮断することによる塩酸、ペプシンの分泌抑制。効能は胃・十二指腸潰瘍,吻合部潰瘍,上部消化管出血(消化性潰瘍,急性ストレス潰瘍,出血性胃炎による),逆流性食道炎,Zollinger-Ellison症候群。副作用は血圧上昇や、口内炎、顔面潮紅、頭痛などが生じることがある。
1029 フェカリス菌(フェカーリス菌)とは エンテロコッカス・フェカリス菌のことで乳酸球菌の一種です。我々の生活には、多くの乳酸菌(味噌・漬物・ヨ−グルト等)が関わっています。その乳酸菌によって整腸作用が得られることは昔から知られている。 人の体の中にも腸内細菌と呼ばれる細菌がおり、この中にいる乳酸球菌のフェカリス菌は主に小腸下部に棲息し、下痢、腸炎を治療する働きをする。
1030 プランタゴオバタとは インドオオバコの学名です。オオバコは様々な薬効があり、葉と種子は漢方薬に使われる。インドオオバコの種子の皮殻を粉末化したもの(サイリウム)が食物繊維の一種として便秘の予防や改善に用いられる。種皮の表面は薄い粘質物の膜でおおわれており、この部分が水中では約30倍に膨れてゼラチン質のゲル状となる。このため、胃の中では満腹感が得られ、また腸内容物を増量して腸の運動を活発にする作用や、便量を増し保水性を高め便を柔らかくする作用があり、便秘に効果がある。 主成分は食物繊維が80%含まれる。特有の粘質物はアラビノース、キシロース、ガラクチュロン酸、ラムノース。
1031 目薬とコンタクトの保存液の顆粒のものは成分が同じなので、顆粒を精製水で溶かせば自分で目薬を作ってもよいか 自分で作るのはどうかと思います。無菌室があって、無菌レベルで、しかも資格のある薬剤師が調剤しなければなりません。資格のない人が調剤すると薬事法違反になりますのでご注意下さい。
1032 痛風(つうふう)のひとが飲むと逆に発作の誘因となりうる解熱鎮痛剤があったと思うのですが? 痛風治療薬にアスピリンは効能としてある。ただし、痛風の方が喘息を合併している場合は症状を悪化させることがあるのでアスピリンなどの非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDS)との使用は禁忌です。解熱の目的ならアセトアミノフェンなど誘発作用が少ない薬剤を尿酸排泄促進薬と併用するほうが好ましい 。また、痛み除去の目的なら尿酸排泄を促す薬を服用するのがよい。参考までに痛風治療薬のアンツーラン(スルフィンピラゾン)はアスピリンとの併用で尿酸排泄作用を減弱するため併用禁忌。また、痛風治療薬プロベネミド(プロベネシド)とNSAIDSとの併用によりの作用を増強し、副作用に注意する。
1033 コロソリン酸とは コロソリン酸は血液中のブドウ糖を細胞内に取り込み血糖値を低下(グルコーストランスポーターの活性を高める)させるインスリン様の作用があると言われる。
1034 DHA(ドコサヘキサエン酸docosahexaenoic acid)とは 背中の青い魚(マグロ、ブリ、サバ、サンマ、イワシなど)に多く含まれる多価不飽和脂肪酸でヒトの体内で合成ににくいため食事から摂らなければならない必須脂肪酸の一種です。抗動脈硬化作用、抗酸化作用、細胞膜の材料、神経細胞・網膜の構成要素、抗炎症・抗アレルギー作用などの働きをする。また、衰弱したインスリン感受性を回復作用があると言われています。
1035 溶接で、目がおかしくなった人に何を出していますか?。 溶接で鉄の異物が角膜に付くことが多く、鉄は鋭いため角膜に刺さってしまい錆も出てくるので、自分で取ることは最も困難な異物です。 異物が洗眼にて取れなく、異物感が次第に強くなって充血してくる場合はこれらの刺さった異物のことが多く、眼科にて早めに除去し、点眼薬にて細菌感染を抑える必要があります。サルファ剤で眼をよく洗い、早めに眼科へ行くよう勧めてます。一種のやけどですから冷やす方がよい。
1036 乾燥肌とは 健康な肌では、細胞間脂質、天然保湿因子、皮脂によって、肌のうるおいが保たれている。乾燥肌とは、これらのバランスが崩れてしまった状態のことをいう。皮脂の不足や、細胞間脂質、天然保湿因子がうまく生成されないことなどが原因です。 乾燥によって肌のバリア機能が低下すると、カサカサになった角質層から、水分が失われ、さらに乾燥してしまうという悪循環に陥ってしまいます。、
1037 脂性肌とは 若い人や元気な人に見られ、脂肪分の多い高カロリー食の摂りすぎや運動不足による脂肪代謝不足・肝臓への負担、また、便秘などの胃腸消化不良・生理不順などのホルモンバランス異常によっても脂性肌になる。 脂性肌は、潤いはありますが皮脂の分泌量が多いためベタつきやすく、ゴミや汚れが付きやすいために毛穴がふさがれてニキビや吹き出物ができやすい。
1038 保湿剤 保湿剤は冬の乾燥肌に使う。ワセリン、ケラチナミン(尿素)、水溶性コラーゲン、ヘパリン様物質、ヒルロイドと医薬部外品のセラミド含有保湿剤等がある。この中では、セラミド含有保湿剤は医薬部外品ですが、アトピー性皮膚炎の人でも使えるので、敏感肌の人にも薦めることができる保湿剤です。
1039 弱アルカリ性洗顔剤と弱酸性洗顔剤とは ヒトの体の中は弱アルカリ性に保たれているが肌だけは弱酸性に保たれている。これは皮脂と汗が弱酸性の皮脂膜からなっているためです。肌は弱酸性の時に強く、弱アルカリ性に傾くと角質層がやわらくなり荒れやすくなる。肌に長くつける化粧水は弱酸性、洗う場合は弱アルカリ性の方が脂分をよく落とす。肌の荒れやすい乾燥肌は弱酸性、脂症の方は弱アルカリ性がよい。 
1040 アレルギーとは ヒトの体は外から入ってきた外敵をやっつけるという免疫反応があります。その外敵が細菌・ウイルスなどの場合はヒトにとって非常に有用な反応ですが、日常の身近なものに対して過剰に反応する場合には「アレルギー」ということになります。それが、花粉症・ダニアレルギー・食物アレルギーなどです。 その外敵のことを抗原と呼び、抗原が一度体内に入ると白血球の一部が抗体(IgE抗体)を作る。そして再び抗原が体内に入るとその抗体(IgE抗体)が肥満細胞にアレルギーの原因物質となるヒスタミンなどを放出させる。 ヒスタミンなどのアレルギー原因物質が鼻の粘膜に作用するとアレルギー性鼻炎、気管支の場合は喘息、皮膚の場合にはアレルギー性皮膚炎が起こる。
1041 糖尿病の診断基準(日本糖尿病学会:1999年5月)とは 1. 空腹時血糖値≧126mg/dl,75gOGTT2時間値≧200mg/dl,随時血糖値≧200mg/dlのいずれか(静脈血漿値)が,別の日に行った検査で2回以上確認できれば糖尿病と診断してよい*.これらの基準値を超えても,1回の検査だけの場合には糖尿病型と呼ぶ.
2.糖尿病型を示し,かつ次のいずれかの条件がみたされた場合は,1回だけの検査でも糖尿病と診断できる.
1)糖尿病の典型的症状(口渇,多飲,多尿,体重減少)の存在
2)HbA1c≧6.5%(グリコヘモグロビン)
3) 確実な糖尿病網膜症の存在
3.過去において上記の1.ないし2.がみたされたことがあり,それが病歴などで確認できれば,糖尿病と診断するか、その疑いを持って対応する.
4.以上の条件によって,糖尿病の判定が困難な場合には,患者を追跡し,時期をおいて再検査する.
5.糖尿病の診断に当たっては,糖尿病の有無のみならず,分類(成因,代謝異常の程度),合併症などについても把握するように努める.
1042 高脂血症の診断基準(血清脂質値:空腹時採血)とは 1.高コレステロール血症(総コレステロール ≧220 mg/dL )
2.高LDLコレステロール血症(LDLコレステロール ≧140 mg/dL)
3. 低HDLコレステロール血症(HDLコレステロール <40 mg/dL)
4.高トリグリセリド血症 (トリグリセリド   ≧150 mg/dL )
1043 高血圧症の診断基準(WHO)とは 血圧が正常域を越えて高い状態をいい、原因疾患が 明らかなものを二次性高血圧症、明らかでないものを本態性高血圧 症といいます。高血圧症の90%以上が本態性ですので、ここでは 本態性高血圧症についてまとめた。
WHOの診断基準では、収縮期血圧が160mmHg以上、かつ  拡張期血圧が95mmHg以上を高血圧とし、収縮期血圧が140〜  159mmHgを境界域高血圧。
1044 プロザイム タンパク消化酵素で健胃薬に配合される。
1045 麻黄附子細辛湯(マオウブシサイシントウ、まおうぶしさいしんとう) 麻黄4.0、細辛3.0、附子1.0 の配合比率。
効能:感冒・インフルエンザ・気管支炎・急性腎炎などの初期。
腎炎浮腫・関節リウマチ・神経痛・腰痛症・慢性気管支炎・アレルギー性鼻炎の発作期。
1046 ペパーミント油とは メントールの香りがする精油です。学名:Mentha piperita 。科名 :シソ科。精油抽出部分:草本 *ノート:トップノート。
含有成分:メントール、酢酸メンチル、カルボン、ジャスモン、 メントン、カルバクロール、リモネン、フェランドレン
1.臨床効果:強肝作用、強壮作用、去痰作用、駆虫作用、血管収縮作用、解熱作用、 健胃作用、抗神経障害作用、刺激作用、歯痛緩和作用、収斂作用、消炎作用、 消毒作用、頭脳明晰化作用、制吐作用、胆汁分泌促進作用、鎮痙作用、 鎮痛作用、通経作用、発汗作用、鼻粘液排出作用、麻酔作用などがある。
2.解説
1)心に対する働き
少量を用いると、鎮静作用、量を多く用いると興奮作用がある。ペパーミント油には冷却する性質があり、怒った時や ヒステリーを起こした時に有効。精神的な疲労と抑うつに効果がある。
2)身体に対する働き
消化器官と関係のある、あらゆる気管に効果がある。乗り物酔い、食中毒、 吐き気、下痢、便秘、口臭などに有効。また、呼吸器の不調および 鼻づまり、からせきにも有効。 ペパーミント油は二重の作用を発揮します。暑い時には冷やし、寒い時には 温めるのです。このため、かぜの良い。 また、めまい、貧血症、失神に効果があり、冷却作用と鎮痛作用から、 頭痛偏頭痛、歯痛を緩和させます。少量月経、月経痛にもよい。
3)肌に対する効果
毛細血管の収縮作用があり、かゆみ、炎症、日焼けなどを鎮める。 皮膚を軟化させ、ニキビを取り去り、脂性の皮膚と頭皮を正常化する。
1047 ベンフォチアミンとは ビタミンB1誘導体です。ふつうのビタミンB1より、消化管からの吸収がよく、効率よく作用する。 ビタミンB1は、糖分のエネルギー変換や、神経の働きにかかわっている。また、アルコールの分解にも必要です。その欠乏症として、脚気(かっけ)がよく知られています。 栄養補給の目的で使用したり、神経痛や筋肉痛、関節痛、さらに腰痛や肩こりの治療に用いる。お酒をたくさん飲む人にも向いている。 ビタミンB群は水溶性ビタミンなので、尿から容易に排泄されます。強い作用があるとはいえないが、副作用の心配はない。
1048 抗プラスミン作用とは プラスミンは血液を溶したり、アレルギーや炎症反応にかかわっています。従って、体内のプラスミンの働きをおさえることで、止血したり、湿疹やじん麻疹、のどの赤みや腫れ、口内炎、シミの治療などに処方されています。このような作用が抗プラスミン作用であり、この作用を持つ薬剤のことを抗プラスミン剤という。
トラネキサム酸もその一つである。
1049 牡丹皮(ボタンピ、ぼたんぴ)エキスとは ボタンの根皮から抽出したエキスで鎮痙、鎮痛、鎮静、消炎剤に配合される。漢方薬では月経不順、更年期障害に用いる。
1050 麻杏甘石湯(マキョウカンセキトウ、まきょうかんせきとう)とは 気管支炎(気管支カタル)、百日ぜき、ぜんそく(気管支ぜんそく)、小児ぜんそく、肺炎などに用いる。                      咳嗽(がいそう)激しく、発作時に頭部に発汗して喘鳴(ぜんめい)を伴い、喉が渇くものが対象。構 成は麻黄(まおう)、 杏仁(きょうにん)、 甘草(かんぞう)、石膏(せっこう)               激しい咳嗽と口渇を目標に気管支ぜんそくに用いられるが、小児ぜんそくにはとくによく用いられる。 頓服ないしは比較的短期間使用されるもので、長期にわたって服用するときには、神秘湯(しんぴとう)が有効。虚弱者や老人には禁忌ですが、乳児、小児には特別な場合を除いて使用できます。 乾燥性の激しい咳でも、老人などの虚弱者には、麦門冬湯(ばくもんどうとう)が有効。 気管支ぜんそくに用いる場合に、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)と合わせて用いるとより効果がる。