Namazu: [説明]

        Q&A本文(No6151-6300)

No
Q(お客の質問) A(答え)
6151 レモンの薬効とは(れもん)
薬効・用い方: 殺菌、抗毒素、解熱などの作用があり、風邪などの感染予防、動脈硬化予防、胃の感染症・循環器系の予防になる。 にきび・おできなどの皮膚の殺菌には、レモンの絞り汁を患部に塗布する。 喉の痛み、口内消毒には、レモンの絞り汁と同量のお湯で薄めて、うがい薬にする。 関節炎・痛風などの痛みには、レモンの絞り汁を飲むと痛みが和らぐ。 レモンの絞り汁や水で薄めたレモン液は飲むだけで、消化されると、アルカリとして作用して、酸が作用するリウマチ症状などによい。 揮発油は殺菌、抗菌作用がある。バイオフラボノイド類は静脈、毛細血管の内壁を丈夫にする レモンは、ビタミンCが不足すると発病するという壊血病の治療にも用いる。
採取時期と調整法: レモンの果実は非常に水分量が多く傷つきやすく、キュアリング処理をして保存する。 キュアリング処理とは貯蔵温度13〜16度、湿度75〜80%で保存して果皮中の水分を減少することにより、クロロフィル(葉緑素)が分解されて緑色から黄色にかわり輸送や保存ができる。
成分: レモンには揮発油(果皮の約2.5%)リモネン(果皮の約70%以上)、クマリン、バイオフラボノイド、ビタミンA、B1、B2、B3、C(果実100グラム中40〜50ミリグラム)、粘液質などを含有(画像はこちら)。
6152 ヨメナの薬効とは(よめな)
薬効・用い方: 薬効の記載は見あたらない。 春に若芽を摘んでおひたしやゴマ和えなど食用も可能。秋に紫の花が咲く(画像はこちら)。
6153 カヤツリグサの薬効とは(かやつりぐさ)
薬効・用い方: 薬効の記載は見あたらない。 茎の両端から角度を違えて裂き、広げると四角形ができる。子どもがこれを作り、つった蚊帳に見立てて遊んだのが名の由来、とされる。  高さ20〜60センチ。茎の断面は三角形で、節がない。葉は幅3ミリほどで細長く、先はとがり、光沢がある。7月〜10月に、先のとがった小さな鱗片(りんぺん)が多数集まった黄褐色の穂をつける。本種には、鱗片の先にやや丸みのあるコゴメガヤツリをはじめ、ミズガヤツリ、タマガヤツリなど、似た仲間が多い(画像はこちら)。
6154 ハナトラノオの薬効とは(はなとらのお)
薬効・用い方: 薬効の記載は見あたらない。 洋名は「フィソステギア」、園芸分類は宿根草です。 花期は6?8月と咲く期間が結構長いです(画像はこちら)。
6155 フヨウ、スイフヨウの薬効とは(ふよう、すいふよう)
薬効・用い方: 薬効の記載は見あたらない。 フヨウは、アオイ科フヨウ属(Hibiscus)の落葉低木で、中国原産といわれ、古くから庭園などで栽培されてきました。夏の終わりから秋にかけて淡紅色の花をつけ、花は朝開いて夕方にはしばむ。 スイフヨウ(酔芙蓉)は八重咲きの品種で、花は咲いた時は白く、しだいに紅色に変わる様子が酒に酔ったようだというので「酔芙蓉」と呼ばれる。 開花時期は、スイフヨウのほうが遅く咲き始め、9月下旬ごろから見頃となる(画像はこちら)。
6156 ヨウシュヤマゴボウの薬効とは(ようしゅやまごぼう)
薬効・用い方: 有毒植物 北米原産の帰化植物で,ヤマゴボウ科の多年草。紅紫色の茎は2mほどになり,初夏から秋にかけて総状花序を作り,紅紫色の果実を付ける。 牛では,流産,昏睡,痙攣,下痢,嘔吐などがみられるといわれる。
採取時期と調整法・成分
有毒成分: トリテルペノイドサポニンであるフィトラカトキシン(phytolaccatoxin,アグリコンはフィトラカゲニン(phytolaccagenin))です。この物質は全草に含まれるが,根に多く果実には少ない。また,根には硝酸カリウムを多く含む。 根茎は,レクチンの一種ポークウィードマイトジェン(pokeweed mitogen (PWM))も含む。ポークウィードマイトジェンは,リンパ球幼若化活性,赤血球凝集活性を持つ(画像はこちら)。
6157 センニチコウの薬効とは(せんにちこう、千日紅)
別名センニチソウ(せんにちそう)
薬効・用い方: 薬効の記載は見あたらない。 夏から秋まで長い間(花期は7〜10月)、鮮やかな紅色が色あせず長持ちするところから、「百日紅(サルスベリ)」と比較してこの名前になったそうです。また、ドライフラワーにして保存しておいても、長期間花の色が落ちにくいので、千日紅との名前がついたとも言われています。具体的には、乾燥させて千日以上(3年以上)色あせないそうです(画像はこちら)。
6158 スベリヒユの薬効とは(すべりひゆ)
薬効・用い方: 利尿、膀胱炎、肝臓病、肺結核、百日せき、浄血: 茎葉を乾燥したもの1日量5〜10g、水0.4リットルを約半量まで煎じて、1日3回に分けて服用する。 毒虫などの虫刺され、かゆみや乳房腫痛、腫物: 生の葉を洗いつぶして、汁を塗布。 解毒、膀胱炎、排膿: 生の茎葉の汁をそのまま服用すると。 食用: 初夏から秋にかけて茎葉を採取して、熱湯でゆでて水にさらしてから、油いため、あえもの、汁の実などのして食べる。独特のぬめりがある。
採取時期と調整法:茎葉の元気の良い夏場に全草を採取して、日干しにして乾燥させる。
成分:利尿効果のあるカリ塩を含む(画像はこちら)。
6159 ムラサキシキブの薬効とは(むらさきしきぶ)
薬効・用い方: 寄生性皮膚病には、生の葉を潰して、葉の汁を患部に塗布する。乾燥した枝・葉を、適量の水で煎じた液を患部に塗布する
採取時期と調整法: 夏に小枝、葉を採取して洗い、天日で乾燥させる 緑葉は、染料に用い、材は、ノミの柄にする。
有効成分:ジテルペノイド・カリカルポン、フラボノイド・ハイドロオキシテラオキシフラボンなどを含有する(画像はこちら)。
6160 イヌタデの薬効とは(いぬたで)
薬効・用い方: 全草を、回虫駆除、下痢による腹痛、消腫に煎服し、皮膚病に粉末を塗布する。
採取時期と調整法: 開花期に全草をとって干す(画像はこちら)。
6161 ダチュラの薬効とは(だちゅら)
薬効・用い方: 有毒植物である。葉を、鎮痛、鎮痙、鎮咳に、種子を、鎮静止痛に、花を、喘息の発作に用いる他、皮膚病に用いる。奄美大島では喘息に、与論島では胃腸病に煎服する。インド原産。 一年草。高さ1メートル程度。花は白色で大きな漏斗(ろうと)状、長さ約15センチ。園芸品種があり、花色も白、黄、紫など。和名「チョウセンアサガオ」。中国名は「曼陀羅華(まんだらげ)」。 江戸時代の蘭学医・華岡清洲は1804(文化1)年10月13日、この植物からとった麻酔薬で、乳癌(がん)の摘出手術を行った。 採取時期と調整法・成分: 成分:根は、アルカロイドの3α,6β-ジチグロイトロパン、3α,6β-ジチグロイキシトロパン-7β-ol、チグロイディン、アポヒヨスチン、ヒヨスチン、3α-チグロイロキシトロパン、ノルヒヨスチン、メテロイディン、ヒヨスチアミン、アトロピン、ノルヒヨスチアミン、ノルアトロピン、3α-アセトキシトロパン、クスコヒグリン、トロパン、ψ-トピンを含む。果実は、トリテルペノイドのダチュラオォン、ダチュラジオールを含む。葉は、アルカロイドのダチュラメチン、スコポラミン、スコポレチン、アトロピン、ウィタノリドのセコウィタメトリン、ダチュメトリン、ダチュリリン、スコポラミン、ヒヨスチアミンを含む。種子は、脂肪酸のオレイン酸、リノール酸を含む(画像はこちら)。
6162 ウドの薬効とは(うど)
薬効・用い方: 発汗、解熱、鎮痛薬としてかぜ、頭痛、歯痛、リューマチ、神経痛に用います。1日量10〜15gに、水0.5リットルを加え、煎じながら約半量まで煮詰めたものをこして、3回に分け食前か食後に服用。民間では、ウドの茎と根の生汁を作り、1日20〜30CCを飲み、精神不安、分裂症および強壮剤として用いる。 薬用酒:根及び果実から根酒、果実酒を作ることができる。根は10〜11月、果実は10月頃に採取する。根は水洗いして3センチ位に、刻んでやや半乾きのもの500gに砂糖100〜200gを入れた、ホワイトリカー1.8リットルに漬けます。3カ月冷暗所で成熟後、布でこすと淡黄色のウド酒となる。果実酒も同じ要領で漬ける。補精、強壮の効き目があるとされます。 採取時期と調整法・成分: 採集と調整:秋に根茎を掘り採り、水洗いし、薄く切片状にして、始め3日〜4日間天日で干してから次いで、風通しのよい場所で、陰干しにして乾燥させます。 茎及び根を九眼独活(きゅうがんどっかつ)といいます。 栽培は種子によると生育が遅いので、株分けか挿し木をします。冬から早春にかけて、光を遮断して、温度約25度として室か小屋に入れて発芽させると柔らかな白い芽ができます。 北海道産のものは土を盛っただけで軟化栽培することができます。 成分:ジテルペンアルデヒド、アミノ酸、タンニン(画像はこちら)。
6163 バショウの薬効とは(ばしょう)
薬効・用い方: 薬効・用い方:芭蕉(ばしょう)は、利尿(りにょう)や解熱(げねつ)などには、1回量2〜5グラムを、水0.3リットルで、2分の1量まで煎じて服用します。 外傷などの止血には、生の葉の絞り汁を傷口に塗布します。 採取時期と調整法・成分: 採集と調整 葉、根茎(こんけい)は、随時採取します。 葉は、春から秋に採取して、日干しにして乾燥させます。 これを生薬(しょうやく)で、芭蕉(ばしょう)といいます(画像はこちら)。
6164 クズの薬効とは(くず、葛根、かっこん)
薬効・用い方: 解熱、鎮痙、脳冠状血管血流増加作用や血糖降下、女性ホルモン様作用があり、発汗解熱効果がすぐれる。 漢方薬の葛根湯、桂枝加葛根湯)などに配合され、漢方薬に最も多く配合される薬草のひとつです。葛根は主に漢方処方の葛根湯の主薬となり、葛粉からつくる葛湯(くずゆ)は、風邪などの時に用いるとよく効き目があり、寒気や熱をとり、のどの渇きや下痢をとめる。 クズの花(葛花・かっか)は、2日酔いに葛花3〜5gを0.3リットルの水で煎じ、沸騰したら加熱をやめ、冷えてから飲む。 健康飲料には、水洗いした生の根を約100g小さく刻んでミキサーに入れて、水を加えて砕いた後に、繊維質が沈殿したら、うわ澄み液を別の容器に移して、これを1週間分として冷蔵庫に保存して、朝夕2回食前に飲む。 塗布:葉を乾燥して粉末にしたものに油を混ぜて外傷の出血に塗る。 クズの新芽、若葉を摘み取り、熱湯で塩茹でして、あえもの、油いために。クズの花は、塩ゆでして酢のものや天ぷらにします。また、葛粉(くずこ)で葛湯(くずゆ)のほかに、くず餅、和菓子などに利用する。 クズデンプン:肥大した根茎を秋に掘り取り、洗って泥を良く落とし根皮を削り取り、たたき潰して出る汁を水にさらす。白いデンプンが沈殿するので、水洗いして集めて乾燥する。 これが、不純物の入らない良質なクズデンプンです。 採取時期と調整法・成分: 採集と調整:クズの根を秋から春にかけて、地上部に残った茎をつたって、掘り採ります。 十分に水洗いして、乾燥しやすいように、外側の皮を取り除き、板状あるいはサイコロ状に切ってから天日で乾燥させます。これを生薬の、葛根といいます。 葛粉(くずこ)は、掘りとった根を水で洗い、外皮を取り除いた根をすりおろして粥状にし、綿布でこして繊維質を除き、少し放置してうわ澄み液を捨てて、数回同じことを繰り返すと、底に白泥が残ります、これを乾燥したもので、でんぷん質だけを集めたものです。 クズの花(葛花・かっか)は、9月の開花の始まる頃、穂状の総状花序ごと採取し、風通しのよい場所で速やかに乾燥させます。

成分:デンプン、イソフラボン(画像はこちら)。
6165 ミゾソバの薬効とは(みぞそば)
薬効・用い方: リューマチなどには乾燥した茎葉10〜20gムを、水0.5リットルで煎じて服用すると効き目があるといわれる。 また、生の茎は止血、鎮痛作用があるとされていて、血止めや擦り傷のは、茎をよくもんで患部につけます。 食用には、新芽や柔らかい葉を、塩を入れた熱湯で茹でて、水に浸してアク抜きをしてから、おひたし、ごまあえ、佃煮、油いためにして食べる。また、採取する場合には、開花前の葉を指で取るときに細かいとげがあるので注意します。 ミゾソバの別名には、花の形が金平糖(こんぺいとう)に似ていることからコンペイトウグサ、葉の形が牛に似ていることからウシノヒタイなどとも呼ばれる。 採取時期と調整法・成分: 採集と調整:花が咲いている時に、茎葉を採取して乾燥させる。 または、必要な時に茎を採取します。

成分:ビタミン、ルチン、グロブリン(画像はこちら)。
6166 サルノコシカケの薬効とは(さるのこしかけ) 薬効・用い方: 制ガン作用・肝硬変症・自然治癒力強化。 カシやブナの広葉樹の生木や枯木に寄生するサルノコシカケ科の担子菌類、コフキサルノコシカケなどの子実体を用いたものです。樹幹から直接に傘だけの子実体をつけ、表面に薄くココアの粉のように胞子がついているため、「粉吹き猿の腰掛け」という名がある。 サルノコシカケ科の菌類には抗癌作用があると注目されています。 サルノコシカケは日本の民間薬であり、かつては解熱薬・心臓病や半身不随の治療薬として用いられていたが、近年では専ら抗癌薬としてよく知られている。一般に1日量約20gを煎じて服用している。 採取時期と調整法・成分 成分:アミノ酸、タンパク質、ステロール、アルカロイド(画像はこちら)。
6167 アセビの薬効とは(あせび)
薬効・用い方: 有毒部位:花、葉、茎すべて有毒。 中毒症状:嘔吐、下痢、酩酊状態、四肢痙攣、呼吸麻痺 。 茎葉を10倍量の水で煎じて、さらに、煎じた液を10倍に薄めて、殺虫剤として使用。 採取時期と調整法・成分: 有毒成分:グラヤノトキシンT、アセボトキシンなどの有毒ジテルペンを含有(画像はこちら)。
6168 ダイズの薬効とは(だいず、ズシ、黒大豆、こくだいず)
薬効・用い方: 声枯れ、のどの腫れ、咳止めなどに、黒大豆を、1日量8gを煎じて、煎じ液に砂糖などの甘みを加えて、1日3回食間に服用します。 食中毒などでは、黒大豆の煎じ液を服用すると、吐いて中毒の原因の食べ物を体外に排出できる。 健胃、消炎、鎮静などの目的で、胃もたれ、消化不良などには、ズシ1日量8gを適量の水で煎じて、服用する。 また、高血圧、動脈硬化、肥満、心臓病、疲労回復などに効果があると言われる。 採取時期と調整法・成分: 採集と調整:薬用には、クロマメを用いる。 秋に栽培した、クロマメの種子を、日干しにして乾燥させる。これを生薬で、黒大豆(こくだいず)という。 また、黒大豆を納豆のように醗酵して、乾燥したものを生薬で、ズシという。 成分:イソサポニン、ダイゼンセン、グルタミン酸など(画像はこちら)。
6169 ボタンクサギの薬効とは(ぼたんくさぎ)
薬効・用い方: 薬効の記載はない。 別名:ヒマラヤクサギ<ヒマラヤ臭木> ベニハナクサギ<紅花臭木> 原産地は中国で生薬名は臭牡丹。 自分をみんなに示すための匂いであり,昆虫,動物を誘う、 又は,逆に防御するものでもあるのかも知れない。 春先はいやな匂いでも、夏の花(7月から9月)はたいへん人の心を落ち着かせてくれる植物である。 クサギは生薬名を臭悟恫と言い、葉・小枝を高血圧、下痢、リュウマチに煎じて飲む。 痔、はれ物には煎じ汁で患部を洗うとよいといわれている。 遠くから見るとアジサイのように見える、 クサギボタンは小花が、ボタンのように丸く集まって咲いている様と匂いで、この名がついたのでしょうか(画像はこちら)。
6170 エノコログサの薬効とは(えのころぐさ)
薬効・用い方: 薬効の記載はない。 細長い茎の先に少しばかり垂れ気味につく子犬のシッポのような円柱形の花穂がいかにも独特で、エノコログサの名にふさわしい。この穂は、米粒くらいの大きさの小穂(イネ科の花序の最小の単位)が2、3個ずつセットになって、このセットがたくさん集まったもので、小穂の根もとのごく短い柄には長さ1cmほどの固い毛が3、4本ずつ束になって生えている。日本全国の畑地や荒地ではどこにでもある雑草で、真夏のころから秋まで穂を出し続けているので、土のあるところなら必ず見つかる。ネコがよくじゃれるというので、「ネコジャラシ」の名もよく通用し、人々の生活との関係の深さを物語る。ユーラシア大陸の原産で農耕の伝来とともに入ってきた帰化植物と考えられている。アワとの間に雑種ができ、種子もよくできるのでアワの祖先とみなされる。今ではアワのほうは畑からほとんど姿を消してしまったが、祖先のエノコログサは衰えることがない。 エノコログサのなかまは、穂の形のおもしろさを生かして生け花によく使われる。とくにキンエノコロは切り花用に育てる。アキノエノコログサは小穂がひとまわり大きく、長さ3cmほど、背中がむき出しになったように見える。キンエノコロやコツブキンエノコロは穂が黄金色か汚れた褐色で小穂の下の毛は8〜20本もある(画像はこちら)。
6171 フウセンカズラの薬効とは(ふうせんかずら) 薬効・用い方: 薬効の記載はない。 風船葛(フウセンカズラ)はムクロジ科フウセンカズラ属の蔓性多年草である。 熱帯に広く分布し、日本では一年草として栽培されている。 葉は複葉である。 7〜8月ころに白い小花をつける。 9月ころに緑色の風船形の実がなる。 酸漿(ホオズキ)のような形で中空の果(さくか)が、風船のように垂れ下がってつく。 葛(かずら)は蔓性植物につけられる名である(画像はこちら)。
6172 コブシの薬効とは(こぶし)
薬効・用い方: 用途: 蓄膿症・鼻炎:モクレンと同じように、辛夷15g、蒼耳子9g、ビャクシ 30g、ハッカ葉15gを細末にして 1回6gずつ、毎食後に服用する。 鎮静、鎮痛:漢方では、つぼみを包む苞を採取し、乾燥させたものを辛夷といい、煎じて頭痛・瘡毒などに用いる。実がそれぞれ分かれてなくて握り拳のようである。花も芳香があるため、香水の原料に使用される。 一般的にコブシは季節の花として、農村の生活や民族の中にとけ込んでおり、農作業の暦の代わりの指標木としていた。 コブシの材は、ホウノキ同様利用範囲が広く、建具・漆器木地・箱・栽ち板・製図板・ピアノの鍵盤・彫刻材等に広く賞用されている。アイヌではお茶の代用としていた。 採取時期と調整法・成分 採取時期と調整法:開花直前の3月下旬から4月上旬ごろに花の つぼみをとり、風通しのよいところで陰干しにする。 成分:精油:シトラール、αピネン、シネオール、オイゲノールなどを含む精油(画像はこちら)。
6173 ナツメの薬効とは(なつめ、大棗、だいそう) 薬効・用い方: 薬効と用い方: 滋養・強壮:大棗酒がよい。 45度のホワイ トリカー1.8リットルに大棗300g、グラニュー糖150gを漬けるが、大棗はこまかく切ってびんに入れ、ホワイトリカーとグラニュー糖を加えて、 2ヵ月以上冷暗所においてから、布でこす。1日30ccを限度に 就寝直前に服用する。 胃けいれん、子宮ケイレンなどの鎮痛: 甘麦大棗湯(大棗6g、甘草5g、小麦20g)を水240tで、半量にまでせんじて、1日3回に服用。 これはまた、神経の興奮をしずめ、不眠にもよく、小児の夜泣にも少量飲ませるとよく効く。 採取時期と調整法・成分 採取時期と調整法:果実はよく熟したものを用いて、日干しにし、また蒸して再び日干しにして乾燥させて仕上げる。 成分:糖、粘液質など(画像はこちら)。
6174 ヨシの薬効とは(よし、蘆根、ろこん)
薬効・用い方: 吐き気止め、むくみ、利尿、止血、消炎などに、蘆根(ろこん)1日量5〜10g、水0.4リットルを、半量まで煎じて、3回に分けて服用します。 茶材として、消化不良、肝臓病、黄疸、むくみなどに、蘆根を適量煎じて、お茶のように飲む。生の根茎を砕いて、生の汁を、吐き気や胃の熱をとる、尿意の調整などに飲む。フグ中毒にも、根茎の生の汁や蘆根(ろこん)を煎じて飲用する。 見分け方・特徴: 地下には根茎が長く伸びて繁殖。根茎は細長く円柱形、多数の節があり、ひげ根が出る。茎は直立して、高さ2〜3メートルにもなり、中空です。葉は、やや青みのある緑色で、長広い線形で長さ20〜50センチ、茎にまばらにつき、葉縁がざらつきます。 花は、8〜9ころに、茎頂に長さ20〜50センチの大型の円錐花序をつける。花は、泥褐色で2〜4個の子花で、基部には白い長い毛がつき、数本の脈があり、穂の下は雄性、上は両性で、結実しない。 採取時期と調整法・成分: 地上部の枯れる冬に、地下の根茎を採取して、天日で乾燥させる。 これを生薬で蘆根(ろこん)といいます(画像はこちら)。
6175 スギナの薬効とは(すぎな、問荊、もんけい) 薬効・用い方: 利尿などに、問荊1日量を10グラムに水0.5リットルで、約半量まで煎じて3回に分けて服用します。 肺結核、肋膜炎、去淡、膀胱炎などに、問荊(もんけい)5〜10グラムを水0.5リットルで煎じて3回に分けて服用します。 漆(うるし)かぶれには、生の全草をすり潰して、その生汁を、かぶれた患部に塗布します。 あせもや化粧品かぶれなどの皮膚炎には、問荊(もんけい)10グラム程度に水0.6リットルを、強火で約5分煮出して、人肌程度に冷まして皮膚に塗布します。 自家製化粧水には、生のスギナか問荊(もんけい)と25度のホワイトリカーを浸して3ヶ月から半年寝かしてから、ガーゼに浸して入浴の後に用います。 生のスギナか問荊(もんけい)を、適量を煮出してから風呂に入れると、入浴剤になります。湿疹、かゆみなどの皮膚病によいとされます。 見分け方・特徴 : ツクシは早春に芽を出すスギナ(草丈10〜25センチ)の胞子茎です。茎は柔らかな円柱状で退化した葉(はかま)が節に付く。 緑色の胞子を散らしたあと枯れる。その後にツクシの脇から緑で細かく枝分かれした、スギナが芽を出す 採取時期と調整法・成分 5〜7月に、全草を採取して水洗いして天日で乾燥。これを生薬の問荊(もんけい)という。スギナを軽く炒ってからミキサーにかけて粉末にする。スギナの根も同様な薬効がある。 薄く切って天日で乾燥して用いる。1日量5〜10gが適量です。 主成分:フラボノイド配糖体と珪酸(画像はこちら)。
6176 フジバカマの薬効とは(ふじばかま、蘭草、らんそう)
薬効・用い方: 利尿、通経や黄疸、腎炎などで体にむくみがある場合には、蘭草1日量10gを、約0.4リットルの水で半量まで煎じて、かすを取り、3回に分けて食間に服用。糖尿病の予防と治療には、蘭草(らんそう)、連銭草、ビワ葉、タラノキ各5gを混ぜて1日量として、水0.4リットルで、約半量まで煎じて1日3回食間に服用。 浴湯料としては、補温、肩こり、神経痛、皮膚のかゆみなどには、蘭草、適量を、布袋に入れて鍋などで煮出してから、風呂に入れて入浴します。かゆい場所があれば、この布袋でこすります。 見分け方・特徴: 茎は、円柱状で無毛で、かたく直立。 葉は下部で3裂して、葉質はやや硬く光沢があり、縁は鋸歯状に切れ込み、生乾きのときにはかすかに匂う。花は8〜9月ころに、茎頂に淡紅紫色を帯びた白の小さい管状花(かんじょうか)を散房状につけます。 採取時期と調整法・成分 採集と調整 8〜9月に花が咲く前の、つぼみがついた時に全草を採取して、2〜3日、日干しにして、香りが出たら、風通しのよい場所で陰干しにして乾燥させる。 これを生薬で、蘭草(らんそう)という。 成分:配糖体クマリン、チモヒドロクイノン、ミネラルを含有(画像はこちら)。
6177 ヒガンバナの薬効とは(ひがんばな、石蒜、せきさん)
薬効・用い方: 石蒜は去痰、解毒、催吐薬に用いられたことがあるが、毒性が強いために、現在は外用だけにもちいられる。 ヒガンバナの生の鱗茎は肩こり、浮腫に、金属以外のおろし器で1個を、すりおろして、ひとさし指大の分量を、就寝前、両足の土踏まずに貼って、軽く包帯をする。冷湿布や患部に塗布。 また乳腺炎、いんきん、たむし、銭たむなどにも、前者のように、すりおろした鱗茎を患部に塗布することがある。 あかぎれ、打ち身、捻挫、肋膜炎などにも、おなじように用いる。 採取時期と調整法・成分 地下にある鱗茎を生のままで使用する。使用する時に掘り取って水洗いして、鱗茎の外皮と、下に出ている根を取り除く。 このヒガンバナの鱗茎の乾燥したものは生薬の石蒜(せきさん)という。リコリンなどの有毒な成分を含むので、絶対に食用に用いてはいけません。 成分: 全草にリコリンという毒を含み、花茎の汁に触れると皮膚炎を起こす。もっとも毒性が強いのは球根の部分で、リコリンの他にガランタミンを含む(画像はこちら)。
6178 オミナエシの薬効とは(おみなえし、敗醤、はいしょう、黄屈花、おうくつか)
薬効・用い方: 解熱、消炎、浄血、解毒、排膿作用があり腹痛、下痢、子宮出血、こしけなどに用いる。敗醤(はいしょう)には、精油が含まれていて、この精油が血行をよくする作用をもつ。 うっ血して生じる胸腹の疼痛も和らげる。産後の血行が悪く腹痛の場合などには良い。 1日量10〜15gに、水0.6リットルを加えて、煎じながら約半量になるまで煮詰めたものを布でこして3回に分けて食間に服用。敗醤根(はいしょうこん)2グラムと芍薬8gを混ぜて童謡に煎じ、1日3回に分けて食間に服用したものは、一層鎮痛の効き目がある。 また、黄屈花(おうくつか)は、2〜5gを酒に漬けて飲用すれば、生理不順に効き目がある。 敗醤根5gをコップ2杯の水で煎じて冷ましてから洗眼する。漢方薬の、よく苡附子敗醤散は排膿の目的で煎用しますが必ず専門家の指導が必要です。 秋の七草のうちの一種として、若芽や若葉を軽く茹でて水にさらして、アクを抜いてから、おひたし、あえものなどにします。 採取時期と調整法・成分: 夏から秋の開花期に全草を抜き取り、土砂をよく洗いおとしてから天日で乾燥させます。敗醤(はいしょう)は乾燥させているとき僅かに醤油の腐った臭いがするとこらから名付けられたといわれる。黄屈花(おうくつか)はオミナエシの花枝のみを集めたもので薬用にする。 成分:トリテルペノイドのオレアノール酸、サポニン、ステロール類を含有(画像はこちら)。
6179 セイヨウニワトコの薬効とは(せいようにわとこ、エルダー)
薬効・用い方: インフルエンザや風邪,咳、花粉症に高い効果が期待できる。エルダーとリンデンとカモミールを同量ずつ加えて飲むと発汗作用があるともいわれペパーミントやヒソップ等とも相性がいい。洗面器にティバッグを入れて熱湯を注ぎ,洗面器からたちのぼる蒸気に顔を近づけてスチームパックをすれば,シミソバカス,シワを予防し,肌を白く美しくする効果が期待できる。抗炎症作用も有るので,ニキビや吹き出物も改善,濃くしたティはうがい薬になる。 カゼ,咽喉の感染症状(咳、痰、鼻水)を改善 採取時期と調整法・成分: 利用部位:花、果実、葉、   一般用:目薬、スキンローション、 調理用:花と果実はワイン、デザート、ジャム、チャツネ 成分:精油、トリテルペン、フラボノイド、ペクチン、粘液、等質を含む、果実は糖類、有機酸、ビタミンC、ビオフラボノイドを含む、葉は青酸配糖体、ビタミン類、タンニン、樹脂、脂肪、糖類、脂肪酸を含む(画像はこちら)。
6180 ウコンの薬効とは(うこん、鬱金)
薬効・用い方: 黄色素クルクミンを0.3%も含み、その他精油は1〜5%です。クルクミンおよび鬱金(うこん)の煎じ液には胆汁分泌促進作用があり、精油には胆道結石を治す作用がある。いずれも抗菌作用が強い芳香性健胃、利胆、止血、通経薬として肝炎、胆道炎、胆石症カタル性黄疸、胃炎、月経不順、吐血、鼻血、血尿に内服します。 郁金(うこん)もほぼ同様に用いますが、とくにおけつを取り去る効果が強いので、てんかん、止血、鼻血、血尿、月経過多などに内服する。 用い方は1日量を5〜10gとして水0.4リットルを加えて煎じて、約1/2量まで煮詰めて、1日3回食間に服用します。 粉末は水で練って痔や切り傷、はれものに塗布。 採取時期と調整法・成分: 晩秋に根茎を採取して、蒸したのち天日で乾燥させる。味はやや苦く刺激性で特異の香気があり、なめると唾液が黄色に染まる。市販されているものに長形鬱金(ウコン)と円形鬱金があり、前者はおもに側根で円柱形、後者は根茎を採取したもので卵形をしており節がある。 ひげ根の先端部にできる肥大根を郁金(うこん)といい薬用に用いる。 成分: クルクミン:肝臓・胆汁分泌に良い。 α-クルクメン:コレステロールに良い。 シネオール:胃・殺菌・防腐に良い。ターメロン:殺菌・防腐に良い。 食物繊維:便秘・成人病の予防に良い。 フラボノイド:ぼけ防止に良い(画像はこちら)。
6181 アメジストセージの薬効とは(あめじすと)
薬効・用い方: 食べすぎ飲みすぎなどには、乾燥セージ葉を2〜3枚入れて、熱い紅茶を入れて、セージティーに 軽く煮出して、うがい薬としても用いられる、葉数枚に熱湯を入れて、毎日飲用すると、生理不順に月経の血の流れを促進して、強壮、通経効果があり、更年期の身体のほてり、ホルモン変化に適応される効果があるという。 フランスでは、疲労回復、強壮、健胃には、乾燥セージ葉数十枚に、煮立てた赤ワインを入れて、15分程度したら、上澄みのかすを除いて、毎日食前に小さなグラス1杯飲むという。 採取時期と調整法・成分 見分け方・特徴: 高さ60〜100センチ、寒地では葉が数枚残る。 茎は四角形、2年目から木質化する。 葉は、対生、広楕円形、先端は尖り、葉質は厚い、表面に網目状のしわが目立つ。花は、9〜10月ころに、花穂の出し淡紫色の唇形花をつける 採集と調整 初夏〜夏に葉を採取して、陰干しにして乾燥させる 乾燥した葉は、生薬名で、セージ葉(よう)、グレー色に変色する 主成分は、ツジョン(揮発油)約50%、ジテルペン、フラボノイド、フェノール酸、タンニン(画像はこちら)。
6182 ナタマメの薬効とは(なたまめ、鉈豆)
薬効・用い方: 刀豆(とうず)は、せき、病後の体力の回復などに、1回量5〜10g、水0.3リットルを、1/3まで煎じて、服用する。 採取時期と調整法・成分 熱帯アジア,熱帯アフリカ原産で,日本には江戸時代初期に伝来し,栽培されています。花は長い柄を持つ 3 出複葉です。夏に淡紅紫色〜白色の花をつけ,幅 5 センチ,長さ 30 センチ近くにもなる大きな実をつけます。ナタマメ,タテハキともに,この実の形から来ています。若い実は食用になる。スライスされたものが「福神漬け」に入っている。 採集と調整:ナタマメの種子を、8〜10月ころに採取して、刻んで日干しにして乾燥させます。 これを生薬で、刀豆(とうず)という。 成分:タンパク質のグロブリン系、カナバリン、コンカナバリンA,Bなど(画像はこちら)。
6183 ホップの薬効とは(ほっぷ、セイヨウカラハナソウ)
薬効・用い方: 健胃効果、静菌作用、催眠作用、食欲増進作用、消化促進作用、利尿作用などがある。 料理:ホップの成熟した雌花を乾かしビールの風味付け、保存性を高めるなど醸造の際に利用する 雄花は湯がいてサラダに ホップの若い葉は、瞬間的に煮て苦味を取り除きスープへ 若い枝は蒸してアスパラガスのようにして食すことも ハーブティーとして飲用すれば鎮静効果があり、また消化促進、防腐作用も またホップの花はどのハーブティーと合わせても消化促進、食欲増進に有効。 美容・コスメ: ホップの花は湯船に浮かべる ホップの花にアルコールを振りかけてた枕は睡眠誘発に 採取時期と調整法・成分 ホップ(セイヨウカラハナソウ)とは、ビールの苦味料として知られる雌雄異株の多年草のハーブ。古代ローマ時代より野菜として食されたり園芸で使われたりと人気があったハーブ。 成分:雌株につく黄緑色の丸い穂の部分に、フムロンやルプロンといった成分が含まれる(画像はこちら)。
6184 ミズヒキの薬効とは(みずひき、水引、金線草(きんせんそう)
薬効・用い方: 止血、腰痛、胃痛に、乾燥した全草を、1日量5〜10g、水0.6リットルを1/3量まで煎じて、温めて、3回に分けて服用するという。中国では金線草(きんせんそう)の生薬で呼ばれ、古くから、止血、鼻血、内出血などを止めて、腰痛、胃痛の痛みを緩和する妙薬として用いられていた。 採取時期と調整法・成分: 花が咲いている時期の8〜10月頃に全草を採取して、水洗いしてから、刻んで、天日で乾燥する。 名前の由来は水引(みずひき)からで、水引は、進物用の包み紙を結ぶ紙糸で、「こより」に水糊をつけて固めたもので、紅白に染めたものが使用される。花のミズヒキは、花の上部は紅色で、花を下から見ると白いことから、紅白の水引に似ているミズヒキの名になった(画像はこちら)。
6185 ラッキョウの薬効とは(らっきょう、薤、がい、薤白、がいはく)
薬効・用い方: 腹痛に5〜10gを、水0.3リットルで、1/3量まで煎じて服用します。 ラッキョウ酒:薤(がい)約80g(生約300g)と、ホワイトリカー1.8リットルを、約3カ月漬け込んだ薬酒は、冷え性、不眠症、低血圧などに、就寝前に杯1杯飲む。 水虫、たむしなど:生の鱗茎をすりつぶした汁を塗布する。食欲増進には生のラッキョウを味噌をつけてそのまま食べます。 見分け方・特徴: ラッキョウの、鱗茎は、長卵形で、外側の鱗葉は半透明の膜質です。 葉は鱗茎から叢生し、線形で質は柔らかく、中空で冬でも枯れない。 花は10月ころに、花茎を出して、紫色の小花を散形花序につけます。 夏から秋に、鱗茎を植えつけると、翌年春に葉が出て、新しい鱗茎が増える。 この鱗茎がラッキョウです。 採取時期と調整法・成分: 6〜7月の葉の衰えるころに、鱗茎ごと掘り取ります。 鱗茎を水洗いして泥を取り、湯通しして陰干しにして乾燥させる。 これを生薬で薤(がい)、薤白(がいはく)という。 成分: 薤(がい)は、硫黄化合物アリシン、ジアリルスルフィド、ジアリルジスルフィド、ジルチルスルフィド、精油などが含有(画像はこちら)。
6186 ハッカの薬効とは(薄荷、はっか、薄荷葉、はっかよう)
薬効・用い方: 薄荷葉(はっかよう)は、中枢抑制、血管拡張などの効果があり、芳香性健胃、かぜの熱、頭痛、めまい、消化不良、歯痛などに、粉末大さじ1杯くらいを、熱湯を注いで、食前か食後に服用。また、おなかが張り、気分の悪い場合などにも粉末を同様に用いる。漢方では、とくに頭痛、目の充血、のどの腫脹による疼痛などの症状に適していて解熱、発汗、健胃の目的で荊芥(けいがい)、防風(ぼうふう)、桔梗(ききょう)、甘草(かんぞう)などを配合する。 夏の熱射病による頭のふらつきや発熱、口乾、尿の減少などの症状には石膏、甘草を配合して用いる。虫さされなどには、生葉をもんで患部に塗布すると、かゆみ止めになる。ハッカの全草を、陰干しして、浴湯料として疲労回復、腰痛、神経痛などに用いる。 ハッカ酒:7〜8月ころに採取した葉を、水洗いして日陰で乾燥させてから、ハッカ葉300gに砂糖100g、ホワイトリカー約1リットルで、約1カ月冷暗所において、葉を取り布で濾す。 淡黄色でさわやかな香りがする薄荷酒ができる。 これは、健胃整腸、沈静などに効果がある。薄荷葉から蒸気蒸留で精油分をとり、それを冷却して析出する結晶がメントールで製薬に用いる。残りのハッカ油は、製薬、製菓用に用いる。 見分け方・特徴: 湿った場所に自生する宿根草で、全草に強い芳香がある。 根は長い地下茎で四方に伸びて繁殖。 茎は40〜80cmになり、四角で細毛がある。 葉は、対生で、短柄に楕円形で先端は尖り、葉縁にまばらに鋸歯があり、長さ3〜8cm、小さな油斑がある。 花は8〜9月ころ、葉のわきに輪状に多数の淡い紅紫色の小花をつける。花冠は、唇形で紅紫色、雄ずい4、雌ずい1がある。 採取時期と調整法・成分: 開花期に地上部を採取して、風とおしの良い場所で陰干しにして乾燥させます。 茎葉を乾燥したものを、薄荷といい、葉だけを集めて乾燥させたものを生薬で、薄荷葉として扱われる。 成分:ハッカ葉にはメントール、ビネン、カンフェン、リモネンなどの精油が含まれています(画像はこちら)。
6187 モッコクの薬効とは(もっこく、木斛)
薬効・用い方: 痔:乾燥葉1回量5〜10gを水100ccで1/3に煎じて服用。 食あたり:乾燥した樹皮は1回量3〜6gを水400ccで1/2に煎じて服用する。 染料:樹皮を煮出し、硫酸第一鉄を媒染剤に天然繊維、特に絹、羊毛などがよく染まる。 名前の由来: 芳香のあるキク科の多年草でインド原産のモッコウ (木香)とまちがって、モッコウをモツコクと呼んでしまったのではないかという説がある。中国名は厚皮香と書き、わが国では木斛と書く。樹形がよいので、古くから庭木に植えるが、縁起を かつぐ人は、これにセンリヨウ、マンリヨウを加え、さらにアリ ドオシを添えて庭作りをする。千両、万両のお金が木のマスでかき 集められお金が何時もあるという恵比須顔のおめでたい樹 木である。 採取時期と調整法・成分: 樹皮は夏期、土用のころに採取するのがよい。葉は必要時に採取し、樹皮も葉も日干しにする。 成分: 樹皮にはタンニンを含み、材部にはサポニンの一種、種子には脂肪油、ヒドロオキシエリスロジオールを含むことが知られている(画像はこちら)。
6188 キンミズヒキの薬効とは(みずひき、龍牙草、りゅうげそう、、仙鶴草、せんかくそう)
薬効・用い方: 全草のエキスは血小板増加による血液凝固促進と止血作用があるので、強壮収斂止血剤とされていて、喀血、血便、子宮出血などの止血に用いる。 また、抗菌、消炎、鎮痛作用もあり、健胃、下痢止めにも応用される。乾燥した全草を1日量10〜15gに、0.5リットルの水を加えて、煎じながら約1/3の量まで煮詰めたものをこして、3回に分けて食間に温めて服用。歯ぐきの出血や口内炎、のどの荒れたときなどには、乾燥した全草5グラムに、0.2リットルの水を加えて煎じ、約半量まで煮詰めたもので、1日数回うがいをする。浴湯剤として、疲労回復、筋肉の疲れをとるときなどに風呂に用いられることもある。皮膚炎、うるしかぶれ、にきび、などに全草を煎じた液を湿布するか塗布する。また、ガン細胞と正常細胞の培養液に、キンミズヒキのエキスを注入すると、がん細胞だけが死滅して正常の細胞には異常がないことが確認されている。春先の若芽や若葉を摘み、熱湯で茹でて水にさらしてから、おひたしや和え物にしたり、汁の実にしたりして調理する。 見分け方・特徴: 草丈1メートル程に伸びて、全株に長毛が密生する。葉は互生し、羽状の複葉で表面に腺点がある。大小ふぞろいの小葉からなるが、根元につくものは大きくなる。長い葉柄には葉状で縁がぎざぎざの托葉(たくよう)があります。 花は、夏から秋にかけ、長くのびた茎の上部に黄色5弁の小さなものを穂状につけます。 果実は宿存がくの内側にでき、そのがくの縁には鋭くて内側に曲がった刺毛が多数でき、この刺毛が衣類等に附着して散布に役立っています。 採取時期と調整法・成分: 夏から初秋の開花期に全草を掘り採り、水でよく洗って天日で乾燥する。 生薬名は龍牙草(りゅうげそう)又は、仙鶴草(せんかくそう)という。 成分:タンニン、クマリン、ルテオリンなどのフラボノイド、揮発油、多糖体など(画像はこちら)。
6189 シオンの薬効とは(しおん、紫苑)
薬効・用い方: せき止め、去痰、利尿に用いる。慢性のせき、特に痰が多くて、つまり、喀出してもすっきりしない場合や、痰に血が混じるような慢性気管支炎、肺結核などやかぜで長く、咳が止まらない場合に用いる。紫苑の、含有成分サポニンが気道粘膜の分泌促進をして、痰が出やすくなる。漢方での方剤には止嗽散(紫苑、百部(ひゃくぶ)、桔梗、荊芥(けいがい)を配合したもの)を用いる。 紫苑は乾咳や口乾などの症状がある場合には用いない。また、薬理実験では紫苑に含有される成分が、エールリッヒ腹水がんに対する抗がん作用があることが証明されている。 見分け方・特徴: 庭や空き地などに植えられる多年草草本で、根茎は短く肥厚し、主根があって多くの支根と細根があります。 春先に数本の茎が直立して伸び、高さが2メートルにもなる。葉は大型で皮針形、柄がなく互生し、縁には大きなぎざぎざがあり、全草には粗い毛があってざらざらした感じがする。 花は夏から秋にかけて茎の先端部が数枚に分かれ、散房状に淡紫色で直径2〜3cmくらいの頭状花を多数つける。頭状花の周りには舌状花がつき、中央には黄色の管状花がある。 採取時期と調整法・成分: 秋の10〜11月に掘り取り、根と根茎を良く水洗いしてから天日で乾燥する。 これを生薬で、紫苑という。 紫苑は特異なにおいがし、なめると少し甘い味がして、だんだん苦味が出る。 成分:astersaponin, shionone, quercetin 等(画像はこちら)。
6190 ルコウソウの薬効とは(るこうそう)
薬効・用い方: 耳疔、痔ろう・解熱には、乾燥した地上部と根を1日量10〜15gに水0.4リットルを、半量まで煎じて、1日3回に分けて服用する。 見分け方・特徴: 本州中部以西の比較的暖地には、普通に野生化している1年草 つるを伸ばして、他のものに絡み付いて伸びる。 葉は羽状に深く裂け、糸状に見える 夏から秋に、葉腋から柄を出して、先端にロート状の濃朱紅色の花を数個つける。花の中心部は黄色、顎は5枚、雄しべは5本、雌しべ1本は花冠より突き出る。 採取時期と調整法・成分: 夏に全草、根を採取して、水洗いして刻み、天日で乾燥する。 成分:プルギニン酸を含有(画像はこちら)。
6191 オトコエシの薬効とは(おとこえし、敗醤、はいしょう)
薬効・用い方: はれものの解毒:1日量5〜10gを水600ccで1/2に煎じて服用。 名前の由来:女性的なオミナエシに対し、全草に毛が多く生え、 茎も太くて壮大な感じがするというので男性をあらわす意味でこの名となる。白い粟粒様の小花を飯に見立てたのがオトコメシとなり、シロアワバナも小花を泡にたとえ、シロオミナエシは花が白いところからきた別名。オミナエシもオトコエシも開花期の根茎を乾燥すると、しょうゆの腐ったにおいがするので敗醤、白花敗醤の漢名となった。いまの市販しょうゆは腐らない。 生薬敗醤:全草または根茎を乾燥したものを生薬の敗醤とするが、オトコエシ、オミナエシともに敗醤の生薬として使う。 採取時期と調整法:秋に根茎を含めた全草を、水洗い後日干しに。 成分:苦味質ピロシッドが根茎の成分として知られ、さらにオレアノール酸の報告もある。この根茎の乾燥したものには特異な臭気があって、ネコの誘因物質が含まれているという東北大学理学部生物学教室の元村勲教授の発表が植物研究雑誌(1963)にある。 リンドウ科植物にも含まれる苦味配糖体のロガニンがオトコエシ の根茎からも検出されているので、おそらく誘因物質に関係があるものとみられる(画像はこちら)。
6192 キンモクセイの薬効とは(きんもくせい)
薬効・用い方: 歯痛には、花を乾燥したもの3〜5gを熱湯を入れて服用するか、うがい薬に用いる。 採取時期と調整法・成分: 秋に花を採取して、陰干しにして乾燥させる。 成分:芳香成分オスマン、パラハイドロオキシフェニール・アルコール、パルミチン酸、オレアノール酸など(画像はこちら)。
6193 クチナシの薬効とは(くちなし、山梔子、サンシシ、梔子、シシ)
薬効・用い方: 山梔子(サンシシ)を煎じた液の薬理実験では、胆汁分泌の促進、鎮静、血圧降下作用などが認められている。 また、古くから消炎、利胆、止血薬として黄疸、肝炎、血便、血尿、不安、不眠、吐血に用いられていました。吐血の場合は、熱いうちに服用すると逆に吐血する場合があるので、必ず冷ましてから服用。山梔子を、1回2〜3グラムを0.2リットルの水を加えて、煎じながら約半量まで煮詰めたものをこして、食前に飲む。山梔子は胃の弱い人が多量に用いると胃の働きを弱めるので、用量には注意。 きのこ中毒には5〜15gを煎服したり、また、のどがはれて痛むときには煎液で、うがいをすると効き目があるとされる。 塗布:山梔子5〜6個を粉末にして少量のうどん粉、卵白、おろし生姜とよく練り合わせたり、黄柏末と酢でよく練り合わせたものを和紙にのばして、打ち身やくじいた患部に貼り、乾いたら取り替える。消炎効果があり痛みが和らぐ。クチナシの白色の花弁は芳香がありわずかに甘味があって、生のままでも、煮ても食用にすることができる。咲いたばかりの新鮮な花を煮ると粘りが出て、酢と醤油で味付けして食べる。これは、花弁に精油ラクトン型のオキシ酸を含み、甘みはマンニットからによる クチナシの果実の色はカロチノイド系色素のクロシンによるものです。 採取時期と調整法・成分: 完熟した果実を、11月ころに霜が下りた後で採取し、数珠つなぎにして風通しのよいところで陰干しする。 クチナシの果実の乾燥したものを、生薬で山梔子(サンシシ)または梔子(シシ)といいます。 また、未熟の果実は色素含量が少なく、薬用には適しません。 成分:イリノイド配糖体・ゲニポサイド、カロチノイド色素・クロチンほか 古く飛鳥、天平時代から黄色染料として布地の染色に、また無害の黄色着色料として、たくあん漬けなどの黄色の食品にも利用されていて、日本の生活に深く結びついた植物です。 栽培:栽培は容易にできて、繁殖も梅雨時期に若い枝をさし木にすれば簡単に増やすことができる(画像はこちら)。
6194 ネコノヒゲの薬効とは(ねこのひげ、クミスクチン)
薬効・用い方: 高血圧、糖尿病、腎結石、胆石、動脈硬化、腎炎、利尿、リュウマチ等を目的に、乾燥させて、茶のように飲用する。 採取時期と調整法・成分: 特 徴 2唇形の花弁の間から伸びる長い雄しべと雌しべがこの花の大きな特徴で、これが猫の髭に似ているのが和名の由来です。花色は白で、ごく薄い青色を帯びます。花が面白いので、最近はガーデニング素材に好まれます。鉢植えもよいが、夏花壇に向く。 成分:benzochromene類:methylripariochromene A、orthochromene A、pimaranediterpen類:orthosipol A,B、orthosiphonone A,B(画像はこちら)。
6195 ヘビイチゴの薬効とは(へびいちご)
薬効・用い方: 全草: 解熱、通経、痔に煎服。 煎じて服用すると、せきやのどの痛み、解熱に効能があるとされる。また、煎じた液を外用して洗うように用いるとおできや痔にも効果があるという。のどの痛みには煎液でうがいをしても良いという。  ヘビイチゴは食べられないものと考えている人も多いようですが、食べられないわけではなく、食べても味がなく食用に適さないのです。そのため、蛇が食べたらよいだろう(蛇が食べる)と考えた名前なのです。イチゴの仲間ですから、茎が細い枝を出して地表をはってふえます。ヤブベビイチゴに比べると葉は緑が薄く黄緑色で、花もやや小さ目です(画像はこちら)。
6196 フジの薬効とは(ふじ)
薬効・用い方: フジの種子は、下剤に1日量、種子1〜3グラムを水0.3リットルで半量に煎じつめたものを空腹時に服用。 また、制がん(胃がん)剤として用いるのは藤瘤を粉末にしたものを、1日量10gを2〜3回に分けて水で服用。 または、藤瘤(10g)、ひしの実(10g)、訶子(5gム)(かし・インドやビルマに産する、シクンシ科ミロバランの果実)、ヨク以仁(10g)の4種を混ぜ、水0.6リットルを加えて、煎じながら約半量まで煮詰めたものをこして、1日3回食間に服用。 さらに、訶子を用いると嘔吐する場合には、タラ根皮または山豆根(さんずこん)を使用する場合もある。 これは、がんの「WTTC」療法と呼ばれるもの。 採取時期と調整法・成分: 藤瘤は必要時に採取して、水洗いして日干しにする。藤こぶは老木に多くあり、ほとんど地上部にありますが、地下に埋もれている場合もある。フジの種子は7〜8月にさやごと採って天日で乾燥させ、中の種子を集めます(画像はこちら)。
6197 ホトトギスの薬効とは(ほととぎす)
薬効・用い方: 薬効の記載はない。 ユリ科 多年草 原産地 日本 (本州〜四国、九州の山林や渓谷に自生) 古くから栽培され、愛好家も多い山野草です。 花色もいくつかあり、茎の伸び方や花の向きも種類によって様々です。 ジョウロウホトトギス、キバナホトトギス、ヤマジノホトトギスなどの在来種以外に 台湾ホトトギス、またそれとの交配種など品種も多い。 できれば蘭鉢などの腰高の鉢を使い栽培する。 水ゴケの単用か、土の場合は赤玉土・砂の等分量か、花崗岩礫5・赤玉土3・パミス2  (水はけの良い用土が適しますが、水切れは厳禁です。) 真夏を除き春〜秋は戸外の日当たりに。ただ品種・場所によりほぼ周年寒冷紗で。 株分けや葉挿しで更新できます。株分けは2〜3月に。 ホトトギス類の中も、特に乾燥を嫌いますので水遣りには気をつけてください 流通時期は主に秋となります(画像はこちら)。
6198 アケビの薬効とは(あけび、木通子、もくつうし)
薬効・用い方: 木通子(もくつうし)は腎臓炎、尿道炎、膀胱炎などのむくみに利尿剤としての効き目があるという。 1日量木通3〜6gに水0.5リットルを加えて、弱火で煎じながら約半量まで煮詰めて布でこしたものを、3回に分けて食前か食間に服用。この煎汁はできものの洗浄に外用薬として利用することもできます。 名前の由来は果実が熟すと実がさけるので、「開け実(アケミ)」から転訛して、アケビの名になったという説や朝廷に献上したという果実が割れない「むべ」という、アケビに似た果実と比較して、「あけむべ」から転訛して、アケビの名になったという説がある。また、漢名の「木通」とは、つるを切って吹いたり吸ったりすると、空気が通るからついた名だという。 見分け方・特徴: 他の植物に左巻きに巻き付いて成長する。葉は楕円形の小葉5枚が掌状についた複葉です。 小葉の形は細長い長楕円形です。日本にはほかにミツバアケビとゴヨウアケビがあり、ミツバアケビは、3出複葉で3小葉の葉縁がやや波型です。ゴヨウアケビは5枚の小葉からなる掌状複葉で、小葉はミツバアケビ゙のようにふちが波型です。 いずれも薬用としての効き目に変わりはない。葉に新葉とともに短枝上に暗紫色の花を房状につける。花のがくは3片からなっていて、花弁はない。秋には5〜6cmの楕円形の果実をつけ、成熟すると縦裂して半透明の果実と黒い小粒の種子が現れる(アケビの果実)。 採取時期と調整法・成分: アケビ、ミツバアケビ、ゴヨウアケビの肥って木質化したつる性の茎を晩秋に採取し、10センチ程度の長さに切り天日に干して乾燥し、うすく輪切りにします。 これを生薬名で木通という。 また、実を乾燥したものを木通子といいます(画像はこちら)。
6199 チャの薬効とは(ちゃ、茶)
薬効・用い方: カフェインは発汗、興奮、利尿などの効果があり、チャタンニンは下痢に効き目がある。茶のうまみはアミノ酸によるものです。 かぜ、頭痛には緑茶15g、陳皮(ちんぴ・みかんの皮)20g、山椒3〜5個を水0.4リットルで1/2量に煎じて熱いうちに服用。下痢には緑茶の粉末、乾燥した生姜の粉末を同量3〜6gを白湯(さゆ)で服用。 採取時期と調整法・成分: 温暖で土壌は有機質で排水が良い場所が適す。種子による増殖は純系が維持できないので、枝を曲げて土をかぶせて発根させる厚条式による取り木増殖が一般的です。 収穫は4年目から可能です。日本では年3回摘葉します。1番茶は4月下旬から5月上旬、2番茶は6月下旬から7月上旬、3番茶は8月中・下旬に摘み取る。 インドなどの熱い地方では年30回の茶つみも可能になる。摘葉は若葉が5枚ほど伸びたときに晴天の時を選んで先の3枚を摘み取ります。良質の茶葉の場合は2枚、1枚と少なく摘み取る。 成分:キサンチン類としてカフェイン(1〜5%)、テオブロミン、タンニン、フラボノイド、脂質、ビタミンC(画像はこちら)。
6200 ハマナスの薬効とは(はまなす)
薬効・用い方: 下痢止め、月経過多:よく乾燥した花弁を1回量2〜5gとして、茶わんに入れて熱湯を注ぎ、さめないうちに服用。 または新鮮な花10gを、0.2リットルの水で煎じて1日3回に分けて服用。 見分け方・特徴: ハマナスの太い枝には多くの針状の棘が密生し、葉は奇数羽状複葉で、小葉を7〜9枚つける。葉はやや長い楕円形で、上面には光沢があり無毛で、葉の下面には密毛がある。夏の季節に前年にできた枝先に濃桃色の花を1〜3個つける。花弁は広卵形または心臓形で少し厚みがあり、強い芳香がある。花後に、やや球状の偽果をつける。これは熟すと黄赤色になり甘く食べることができる。ハマナスの果実(偽果)は地方によってはお盆の時期に仏前に添える大切な果実になっている。 採取時期と調整法・成分: 採集と調整 つぼみか、満開一歩手前の花を採取して、陰干しにする。果実は色づき始めたものを採取して乾燥させる(画像はこちら)。
6201 ヒョウタンの薬効とは(ひょうたん、瓢箪)
薬効・用い方: 薬効の記載無し。 ひょうたん【瓢箪】: (「瓢」はひさご、「箪」は竹製のまるい飯櫃) ウリ科の蔓性一年草。ユウガオの変種とされ、アフリカまたはアジアの熱帯地方原産。南米での栽培が古い。茎は巻ひげによって他物にからみ、葉は心臓形で、掌状に浅裂。7月頃、白色の五弁花を開く。雌雄同株。果実は普通中央部にくびれがあるが、そうでないもの、小形のセンナリビョウタンなど多くの品種がある(画像はこちら)。
6202 ヒノキの薬効とは(ひのき)
薬効・用い方: 寄生性皮膚病にはヒノキ油を患部に塗布。材を砕いて約100gを水0.6リットルで半量まで煎じて、冷ましてから患部に塗布。 口内炎には乾燥した葉を適量と水で半量程度まで煎じて、1日数回うがいをする。 虫歯の痛みにはヒノキの樹皮を虫歯に詰める。 香水の保留剤にヒノキ油が用いられる 名前の由来は昔はこの木を、こすりあわせて「火を起こした」ことから、火の木(ひのき)の名になった 採取時期と調整法・成分: 春〜夏に、材を砕いて水蒸気蒸留で精油のヒノキ油を採油する 葉は必要時に採取して日干しにして乾燥させる 成分:材、葉、根には精油。材にはカジネン、ヒノキニンを含有(画像はこちら)。
6203 ムラサキウコンの薬効とは(むらさきうこん、我述、ガジュツ)
薬効・用い方: シネオール・アズレンという2つの成分には、体内にたまった余分な脂肪、コレステロールを排出するダイエット効果がある。そのほかにも殺菌・防腐作用や抗炎症作用など数多くの薬効がガジュツにはあるのです。 採取時期と調整法・成分: ガジュツ(紫ウコン)は屋久島・奄美大島・沖縄などで栽培されている熱帯アジアを原産とするショウガ科クルクマ属の多年草植物で、根や茎を薬用にします。ガジュツは耐寒性がなく寒さに弱いため、他のウコンに比べると栽培がむずかしいといわれています。日本国内のガジュツは屋久島・奄美大島・沖縄が主な産地ですが、特に屋久島産ガジュツは江戸時代より重要な産物として珍重されてきました。 ガジュツには他のウコンには含まれていない精油成分が数多く含まれている。 成分:シネオール、アズレン、カンファー、クルクメン、クルクモール、セスキテルピンなど約100種類の有効成分が含まれる(画像はこちら)。
6204 シロツメグサの薬効とは(しろつめぐさ)
薬効・用い方: ヨーロッパ原産の多年草、日本全土の荒地、空き地、道端などに自生 シロツメクサは、別名クローバーとして知られていて初夏に群生して花をつけ、子供が花を摘んで首飾りや時計を作って遊ぶ 茎は四方に這い枝分かれして繁茂する。 葉は互生、葉には白い紋があり、花は6〜10月ころに葉茎を伸ばして先端に小型の蝶形花を球状につける、中には種子が4〜5個つく 若葉、花を食用にする。天ぷら、茹でて水にさらしてから、和え物、油いためなどにして食べる。 花は、茹でてさらしてから酢の物にして食べる。名前の由来は、江戸時代にオランダからガラス器具を輸入した時に、すき間にシロツメクサの乾燥したものを詰めていたことから付いた名だという。 牧草や緑肥にも利用されていて、和名は初め、オランダゲンゲと呼ばれ、その後、ツメクサになり、現在は、シロツメクサになったという(画像はこちら)。
6205 マツヨイグサの薬効とは(まつよいぐさ)
薬効・用い方: 根を乾燥して刻んだものを、1日量10グラムを約0.4リットルの水で煎じて、風邪をひいたときの解熱剤や声が枯れた時などに服用します。 ハチミツやオレンジを入れて、煎服しても、筋骨の強化やアレルギー、神経性ストレス、科学物質・金属などの刺激が原因の湿疹などにも効き目があるとされます。 種子は、粘液の分泌をして、種子油は脳血栓や動脈硬化に効果がある不飽和脂肪酸を含む。 採取時期と調整法・成分: 採集と調整:民間では、秋に地上部が枯れるころ、根を掘り取り、水洗いして天日で乾燥させます。 また、種子は「月見草オイル」の原料として知られています(画像はこちら)。
6206 ノキシノブの薬効とは(のきしのぶ、瓦韋、がい)
薬効・用い方: 瓦韋(がい)は、利尿薬として、むくみなどに、1回量2〜4gを適量の水で煎じて服用。 できもの、はれものなどには、瓦韋を細かく刻んで、ビンに入れ、ゴマ油を同量程度入れて、1〜2カ月保存し患部に塗布。 名前の由来は古民家などの軒下にも、繁殖するという意味からノキシノブと呼ばれた。民家の軒下だけではなく、樹の上や岩の上にも着生するシダ植物です。中国ではノキシノブのことを七星草(しちせいそう)、金星草(きんせいそう)、骨牌草(こつはいそう)などと呼ぶ。 採集と調整 : 必要な場合に採取して、陰干しにして乾燥させる。これを生薬(しょうやく)で、瓦韋(がい)という(画像はこちら)。
6207 オナモミの薬効とは(雄生揉、おなもみ、蒼耳子、そうじし)
薬効・用い方: 風邪の解熱、頭痛、リューマチ等には、蒼耳1日量6〜13gを煎じて3回に分け服用する。蒼耳子5〜10gを1日量として、水0.4リットルを加えて、煎じながら約半量まで煮詰めたものをこして1日3回に分けて服用。歯やリューマチ、関節リューマチの痛み止めにも有効です。 蒼耳子(そうじし)には、わずかな毒性があるために、人によっては頭痛、めまいを起こすことがあるで、多用しないこと。また、妊婦は服用を避けるべきです。 かいせん、湿疹、虫刺されには新鮮な葉をよくもんで、その汁を直接患部に塗布します。 生食:動脈硬化予防に果実を炒って食べる。入浴剤:あせも、皮膚炎に乾燥した葉を浴槽に入れる。 内服:慢性胃炎には粉末にした果実1〜3gをお湯を注いで服用。 蒼耳油(そうじゆ)は動脈硬化の予防にも役にたつ。 採集と調整 : 夏の開花期に全草を採り、土を落として天日で乾燥させたものを、蒼耳(そうじ)という。成熟した果実を9〜10月頃に摘み取って、天日で乾燥させる。これを生薬で、蒼耳子(そうじし)という。 成分: 種子の油には、リノール酸が60%〜65%含まれる。蒼耳(そうじ)にはタンニンなどを含む。 オナモミの名の由来は雄生揉(おなもみ)で毒蛇に噛まれたときなどに、生の葉をもんで傷口につけると痛みが和らぐことから由来します(画像はこちら)。
6208 スイバの薬効とは(すいば、酸模、さんも)
薬効・用い方: 酸模(さんも)は、収斂、利尿、緩下の効き目があり、便秘、胃内出血、小便の出にくい場合や尿砂などをとる場合に用いられる。 1日量10〜12gを0.5リットルの水で半量に煎じて、1日3回に分けて服用。外用には生の根茎をおろし器ですりおろして患部に塗布します。これは抗菌作用があり、たむしなどの寄生性皮膚病やかいせんなどに良く効きますが、皮膚の弱い人やアレルギー症の人の場合には、かぶれる場合がありますので注意が必要。煎じた液を外傷の患部に塗布します。 茶材:天日乾燥した、花穂(かすい)、全草を細かく刻んで、熱湯を入れてお茶のように飲用します。これは、健胃、整腸、抗がん作用がある。スイバは、柔らかい芽を採取して、熱湯に塩を少し入れてゆでで、水にさらしてアク抜きをしてから、味噌・酢・みりんであえて、おひたし、あえもの、煮びたしや塩をふって即席漬けにもよくあいます。 スイバには、多量のシュウ酸を含むので、多食すると肝臓に障害を起こす場合があるので注意が必要です。 なお、スイバは、近年の薬理実験による研究により制がん効果が知られる。 採集と調整 : 春の開花期に地下の根茎を掘り取り、水洗いし日干しにし乾燥する。 これを生薬で酸模(さんも)といいます。 春に花穂(かすい)、全草を天日で乾燥。

成分:蓚酸(画像はこちら)。
6209 ススキの薬効とは(すすき)
薬効・用い方: 利尿・解毒・風邪・高血圧などに根茎の乾燥を刻んで10〜20gを、水0.5リットルで煎じて、1日3回に分けて服用します。 採集と調整 : 晩秋に根茎ごと採取して、水洗いして日干しにして乾燥させます。 成分:イネ科の植物には、フラボン類などを含有(画像はこちら)。
6210 カキの薬効とは(かき、柿蔕、してい)
薬効・用い方: カキの特色のある薬効は蔕(へた)をしゃっくり止めに用いる。 しゃっくりは、横隔膜や呼吸補助筋肉のけいれん性の収縮によって、声門が急に開かれて音のでる現象です。しゃっくりは、ほとんど無害であり、多くの場合には自然に消滅するものですが、ときは長く続くしゃっくりに苦しむことがあ。しゃっくりに、カキのへたを煎じて飲むことは古くから知られています。 柿蔕を5〜10g(10個くらい)を刻み、水0.3リットルを加えて煎じて、約半量まで煮詰めて、煎じ汁を発作時に温めて服用します。すこし、飲みにくいので、ひねしょうがを少量加えるとよい。効き目がよく、げっぷも止めることができます。 果実の皮をむき、干しガキにしたものを柿餅(しべい)、根を柿根(しこん)といい、止血の目的で吐血、下血に用います。 柿餅の表面に出てくる、白い粉末状のものは甘く、これを集めたものを柿霜(しそう)といい、これを加熱して、あめのようにしたものを柿霜餅(しそうべい)といい、のどの痛み、咳止めに用いる。 柿の葉茶は、1日量10g程度と水を、沸騰したら約3分煮出して飲用します。また、お茶のように、急須で柿の葉、大さじ1杯に熱湯を注ぎ2〜3分して飲用。2〜3煎まで飲めます。 各種の内出血の止血作用があり、消化器官の潰瘍による出血や、咽の炎症、柿渋と同様に血圧降下にも効き目がある。 また、柿渋は、止血・やけどやしもやけ・かぶれに患部に塗布します。 種子を黒焼きしたものを乳房に塗ると乳房の腫れがひくとされています。 柿の葉酒:柿の葉を使用して、柿の葉酒を造ります。柿の若葉200グラムとホワイトリカー1.8リットルを漬けこんで、3カ月程度おいてから飲用します。脳卒中予防、かぜ予防、かっけ、滋養強壮、鎮痛、皮膚の健康によい。 採集と調整 : 薬用にする柿のへたは、秋に柿を食べたあとに集めて、そのまま日干しにして乾燥させる。これを生薬の柿蔕(してい)という。柿渋(かきしぶ)は、できるだけ渋味の強いカキの品種を選ぶ。まず、未熟なカキを採って、へたを取り去り、すり鉢に入れて砕き、水を加えて良くかき混ぜる。 それをビンにいれて約1カ月間ほど発酵させる。かすが分離してくるので、かすを取り除き、得られた褐色の液体を柿渋です。柿渋は特異な臭いがするが、血管の透過性を高めて高血圧を防止することが知られる。さかずき1杯と牛乳と1日3回食間に服用します。 柿の葉(かきのは)の、柿の葉は6月ころの若葉を採取して、葉の芯を切り取り、蒸気(せいろなどを使用する)で2〜3分蒸します。その後、日陰で陰干しして乾燥させてから細かく刻みます(画像はこちら)。
6211 ジャガイモの薬効とは(じゃがいも)
薬効・用い方: ジャガイモの芽、茎、葉、果実、緑色のイモには、アルカロイドのソラニンという有毒部分が含まれていて、誤って食べると中毒を起こして胃腸障害などを引き起こすので、ジャガイモの芽は取り去って食べる必要がある。 胃潰瘍、十二指腸潰瘍の治療、予防には、ジャガイモを摩り下ろして、コップ半量程度の生汁を一日3回服用する。 高血圧、胃炎、腎臓病などには、ジャガイモ数個を薄く切り、水で半量まで煮込んだスープを作って飲用するという。 軽い火傷、とびひ、湿疹、かぶれなど皮膚病には、ジャガイモの表皮をむいて摩り下ろして、患部に塗布して乾いたら取り替えるという。 打ち身、捻挫には、ジャガイモを摩り下ろし、小麦粉、酢を加えて練って、患部に塗布する。 食用として、ジャガイモはアルカリ性なので毎日食べることにより、動物性タンパクの抑制効果があるので、尿酸を抑制して痛風の予防になる。 採集と調整 : 名の由来は、慶長3年(1598)に、ジャカトラ(現在のジャカルタ)から、オランダ船により、日本の長崎に伝わったといわれ、ジャカトラから、ジャガタライモ(古名)になり転訛して、ジャガイモになったという。 また、馬鈴薯(ばれいしょ)とは、ジャガイモの形が、馬につけられている装飾具に似ていることからついた名だという。 成分:アルカロイドのソラニン(画像はこちら)。
6212 シュクシャの薬効とは (縮砂、しゅくしゃ)
薬効・用い方: 縮砂はショウガ科(Zingiberaceae)の Amomum xanthioides Wallich の種子の塊です。日本にも伊豆縮砂と言うものがあるが、ハナミョウガ及びアオノクマタケランの種子で、漢方では使用しません。漢方では、縮砂には健胃、鎮痛の効があるので、胃炎、胃潰瘍、食欲不振、消化不良、腹痛、下痢、精神神経障害などに応用しています。薬理作用としては制酸作用、利胆作用、筋弛緩作用、プロスタグランジン生合成阻害作用が報告されている。また、縮砂の含有される漢方処方には安中散、香砂六君子湯、香砂平胃散、香砂養胃湯、喘四君子湯、参苓白朮散、響声破笛丸などがある。縮砂は多角形の顆粒状で、噛むと樟脳様の匂いがあり、味は辛いです。新鮮で匂いの強いものが良品です。市場品としてはタイ産(ラオス)、ベトナム産が主です。 採集と調整 : 成分:精油成分が主に知られています(画像はこちら)。
6213 ホシアサガオの薬効とは(星朝顔)
薬効・用い方: 薬効記載なし。 北アメリカ原産で,帰化植物である。茎は細長く,数メートルの長さにのび,葉は卵円形で先は尖り,基部は心形 である。しかし異変が多く葉が3裂するものもある。花は葉のわきから径約1〜2センチの淡紅色の花をつける。 また,花の中心部は紅紫色を帯びるものが多い。花柄にはイボ状の突起がまばらにある(画像はこちら)。
6214 コウリャンの薬効とは(高粱、こうりゃん、高きび)
薬効・用い方: 薬効記載なし。 国内産増加に期待したい作物、ひき肉のような弾力とコク、もろこしとも呼ばれます。アフリカやインド、中国では今でも広くたべられていて、中国名はコウリャン。背の高いものから低いもの、色も多様です。日本で食用にされているのはもち種の赤高きび。福島県の梁川町では町ぐるみで安全な高きび生産に取り組んでいるとのことです。その他、岩手、長野、岐阜、岡山でも栽培されています。 食味 高きび、はと麦はほかの雑穀と比べると大きめの実で硬いので、圧力釜で炊く、水に浸けてから炊くなど工夫が必要です。炊き上がりはひき肉のような弾力とコクがあるので、この食感が生かされるとおいしくいただけます(画像はこちら)。
6215 ゼラニウムの薬効とは(ぜらにうむ)
薬効・用い方: ゼラニウムとは、アフリカ原産の別名アオイと呼ばれる、ガーデニングの定番ハーブ。 バラの香りとほのかにかんきつ系の香りがあわさったような香りが特徴のハーブ。 枝、茎、葉、花から抽出されたオイルは、化粧品としても、またアロマテラピーでも使われているが、混合物によってすぐ品質が低下するので購入の際は注意が必要である。 効果・効能: ストレスの緩和、生理痛・生理不順、経前の緊張やイライラの改善、ホルモンのバランスを整える、血液循環を改良、冷え・むくみの改善など。 採集と調整 : 料理:葉の浸出液もしくはきざんだ葉(葉は後で取り除く)は、砂糖、シロップ、バター、シャーベット、ソース類等の風味付けに 美容・コスメ:オイルを基礎化粧品に加えることで、肌の脂肪分の分泌を調整するのに効果的 浸出液は顔の血色をよくしてくれる(画像はこちら)。
6216 センダンの薬効とは(せんだん、苦楝子、くれんし、苦楝皮、くれんぴ、川楝子、せんれんし)
薬効・用い方: 見分け方・特徴:センダンは、暖地の海岸に野生する落葉性の高木で、各地で栽培されています。 樹高が20メートルにもなり、枝は水平に広がる性質がある。枝から出る葉は互生で大型で2〜3回の羽状複葉で、細かく裂けています。葉柄は長く基部がふくらんでいる。花は、初夏に茎頂に円錐花序をつけ、淡紫色か白色の小花を多数つける。花は、がく片5枚、花弁5枚、雄しべ10本、花糸は筒状につく。 果実は淡黄色の球形の核果になる。 センダンに良く似た植物で、トウセンダンがある。日本でも温暖な地域で栽培されていますが、果実が楕円形で甘く、葉には、センダンのようにギザギザがない。 薬効・用い方: 苦楝子は整腸、鎮痛薬として腹痛や疝痛には、10gを適量の水で煎じて服用。 陰のう水腫、副睾丸炎、小腸ヘルニアなどによる局部の疼痛(とうつう)、へそ部の放散痛には呉茱萸(ごしゅゆ)や小茴香(しょうういきょう)などの去寒薬を配合する。民間では、ひび、あかぎれ、しもやけに黄熟した生の果実の果肉の部分をすりつぶして、患部に塗布。 苦楝皮は、虫下し、条虫駆除に6〜10gを煎じて、1日2回朝夕の空腹時に服用するが、大量に用いると顔面が紅潮し眠気をもようしたりする副作用があるので注意が必要です。 トウセンダンの果実を乾燥した川楝子(せんれんし)は、整腸、鎮痛薬に用いる 採集と調整 : センダンの果実を秋に黄熟したものを採取して、果肉の部分を生のまま用いるか、天日で乾燥。 これを生薬で苦楝子という。別にトウセンダンの果実を乾燥したものを、生薬で川楝子という センダンの幹皮を細かく刻んで、天日で乾燥したものを、生薬で苦楝皮という。 苦楝皮は扁平な皮片で厚さが3〜8mm、外面にはコルク層があり、苦い味がする。 成分:苦楝子は脂肪酸、タンニン、苦味質マルゴシン、ブドウ糖などを含有。苦楝皮は、タンニン、苦味質マルゴシン、アスカロールなどを含有(画像はこちら)。
6217 ヒロハフウリンホオズキの薬効とは(広葉風鈴酸漿、センナリホオズキ)

薬効・用い方: ホウズキよりかなり小さく直径2-3cm です。草丈 30cmくらい。 和名はヒロハフウリンホオズキ、 別名はセンナリホオズキという。 花期 8−9月、生育地:休耕田、畑地 、畑地の雑草。 熱帯アメリカ原産の帰化植物です。花は淡黄色ですが基部が淡紫色になります。果実はやや小形ですがホオズキと同じように袋状のガクに包まれています。食用や薬用になるとのことだが薬効は未調査(不明)。酷似したものにセンナリホオズキがあるがこちらは花の基部が濃紫色になっています(画像はこちら)。
6218 ムクノキの薬効とは(むくのき)
薬効・用い方: 和名 ムクノキ。 民間療法:樹皮や根皮に、鎮痛効果があり、腰部のねんざや疼痛に煎服する。 食用 甘い石果は食べられる。 昔、この丸い実に羽根をつけ、羽子板の羽根に利用された。 採集と調整: 成分:樹液はアンチアリンに似た有毒成分を含む(画像はこちら)。
6219 セイタカアワダチソウの薬効とは(せいたかあわだちそう)
薬効・用い方: 3m近くまで伸びる北アメリカ原産の帰化植物。空き地や荒れ地、休耕田などに急速に侵入した。アレロパシー(他感作用)といって、他の植物の成長を阻害する物質を分泌する。種子だけでなく長い地下茎を伸ばし、その先に根出葉を広げ越冬し仲間を増やす。種子は花粉症を引き起こすと言われていたが、風媒花ではないため、今では無関係と言われている(画像はこちら)。
6220 ニンジンの薬効とは(にんじん)
薬効・用い方: ニンジンは、アフガニスタン原産で、西洋種と東洋種の2種類にわけられます。 日本では、金時ニンジンのように濃い赤色で長さのある東洋種のニンジンが主流でしたが、戦後はオレンジ色で甘味が強い西洋種が主流になっている。 効能:高血圧予防、動脈硬化予防、整腸作用、疲労回復、美肌効果、低血圧改善、視力回復 貧血改善、風邪予防、がん予防 採集と調整 : 成分:ニンジンは体内でビタミンAに変わるカロテンを豊富に含んでいます。 また、カルシウムや食物繊維も豊富に含まれる野菜です(画像はこちら)。
6221 サトイモの薬効とは(さといも)
薬効・用い方: 原産地は東南アジア地方で、歴史は古く日本へは縄文時代に渡来し、山ではなく里で採れるのでさといもという名になったといわれる。 効能  主成分はデンプンで、カロリーが低く食物繊維が豊富なのでダイエット食品としても最適です。ぬめりにはムチン、ガラクタンという成分が含まれており、ムチンは胃腸の内壁を保護、消化を促進して便秘解消にも効果があり、ガラクタンには免疫を高めてガンを予防する効果があるといわれる。高血圧予防と疲労回復に役立つカリウムも多く含まれています。 採集と調整 : 成分:主成分はデンプンで、カロリーが低く食物繊維が豊富。ムチン、ガラクタン、カリウム(画像はこちら)。
6222 カナムグラの薬効とは(かなむぐら、鉄葎、金葎、葎草、りつそう)
薬効・用い方: カナムグラの「カナ」は鉄、「ムグラ」は生い茂る意味です。鉄のように丈夫な茎がはびこっている植物だということになります。茎は丈夫で、たくさんの細かいとげがある。 他の植物にからみついて一面に広く繁殖します。そのため、他の植物を枯らしてしまうこともあります。雄株と雌株があり、別株です。 薬効・用い方 葎草(りつそう)は、健胃、利尿、解熱薬として1日10〜15gに0.4リットルの水で煎じて、約2分の1量まで煮つめたものを1日3回服用。はれものの解熱には、ひと握りのカナムグラをアルミ箔で包んでフライパンで焼いて、黒焼きにしたものを食酢で練って患部に塗布します。 また、たむしには、乾燥したカナムグラの葉を粉末にして酢で練ったものか、生の葉をすり潰した汁を塗布。 採集と調整 : 葉、茎、果実ともに薬用に用いる。夏〜秋に地上部を刈りとり、天日で乾燥させます。 これを生薬で、葎草(りつそう)といいます(画像はこちら)。
6223 タニウツギの薬効とは(たにうつぎ、谷空木)
薬効・用い方: スイカズラ科の落葉低木。本州と北海道の日本海側山地に生える。高さ2〜3メートルで枝は淡褐色。長卵形の葉は短い柄で対生し、質はややざらつき、裏面には白毛が密生。初夏に葉腋に紅色でラッパ形の花を数個ずつつける。

薬効:利尿効果(画像はこちら)。
6224 ハナミズキの薬効とは(はなみずき)
薬効・用い方: 薬効は不明。 街路樹のハナミズキ(花水木)が紅葉し、真っ赤な実がとっても綺麗です。ハナミズキは、花の色も白からピンク、赤に近いものまで様々あり、花弁と思われているものは総苞片で、本当の花は中央に固まっています。 1909年から数年にわたって、東京市長の尾崎行雄がアメリカのワシントンにソメイヨシノの苗木を贈りました。その返礼として1915年に東京市に贈られたのがハナミズキで、日米親善の木として有名になりました。日本に元々あったのはヤマボウシ(山法師)で、ハナミズキに似ていますが、艶やかさはあまりありません(画像はこちら)。
6225 シロウリの薬効とは(しろうり)
薬効・用い方: シロウリは各種のメロンやマクワ(甜瓜)などの果物の仲間ですが、果実に砂糖を蓄積しないので、菜瓜、越瓜、白瓜、青瓜などと呼ばれ、野菜として味付けをして利用します。淡白な持ち味を生かした漬物類では、塩漬け、糖漬け、粕漬け、奈良漬け、酢漬け、砂糖漬けなど多様ですが、なかでも糖床の一夜漬けはさっぱり味で高級割烹の夏の漬物の代表です。和風料理では夏の椀だねにも向いています。アジア南部・西部ではカレーに煮込んだり、スープに入れますし、果肉をカンピョウのように薄くスライスして干し、貯蔵利用もしています。旬は夏とされ、出回りは5〜10月です。  シロウリの効用としては、スイカと同様に古くから、利尿促進、急性腎炎、尿道結石、脚気、子宮病、アセモ(生汁)によいとの記載があります(画像はこちら)。
6226 チカラシバの薬効とは(ちからしば)
薬効・用い方: 薬効の記載なし。 生育場所:野原、荒地、堤防、田畑のまわり、農道上、道端などに生育する。 外観の様子:葉は緑青色で柔らかく、葉しょうには毛がなく縁にだけ毛がある。穂は小穂が密にかたまって円柱状につき、ビン洗いのブラシのようになる。穂全体が黒褐色。小穂には剛毛がある。 旺盛な生育と繁殖力で牧草を抑圧する。出穂までは牛に採食されるが、穂ののぎは牛の目、鼻を機械的に傷害する(画像はこちら)。
6227 イノコヅチの薬効とは(いのこづち、牛膝、ごしつ)
薬効・用い方: 利尿、浄血、月経不順、浮腫、リューマチ、脚気など:牛膝1日量5〜10gに、0.4リットルの水を加えて、煎じながら約半量に煮詰めたものをこして、1日3回に分けて服用。 子宮収縮などの作用があり、妊婦は堕胎の恐れがあるので使用は避ける。胃アトニー、胃下垂などの病気の場合も使用は避ける。 関節痛、腰痛、神経痛:さらに呉茱ユ(ごしゅゆ)約5gを加えて、煎じたものはいっそう効果がある。 外陰部の炎症:乾燥した、全草100gに約1.5リットルの水を入れて煎じ、約2/3になるまで、煮詰めたもので、1日数回炎症がなくなるまで洗う。虫刺されなどには、生の葉をよく洗いもんで、その汁を直接患部に塗布。 採集と調整 : ヒナタイノコズチを、秋から冬、地上部が枯れたころに根を掘り採り、水洗いして天日で乾燥させます。これを生薬で牛膝という。 成分:イノコズチの根にはイノコステロン、エクジステロン、ルブロステロンなどの昆虫変態ホルモンが含まれるが薬効との関係は不明。その他では、アミノ酸、コハク酸、シュウ酸などのカリウム塩、サポニン、粘液質などを含有 。 イノコズチの名前の由来は中国では、茎の節のふくらみが、牛の膝頭に似ているとして牛膝という漢名がある。 日本では猪の子槌(いのこづち)の意味で、イノシシの子の膝頭に似ているということからついた(画像はこちら)。
6228 イヌビワの薬効とは(いぬびわ)
薬効・用い方: 民間療法 枝葉を、浴湯料として痔の疾患に、茎葉の白い乳液を疣取りに外用する。その他、しらくも、神経痛、脚気に薬効があるとされる。 食用:黒く熟した雌花の果嚢や若芽を食用にする。葉を飼料にする。 加工利用:木材を、薪炭に用いる。 採集と調整 : 成分:ブドウ糖を含む(画像はこちら)。
6229 イチビの薬効とは(いちび)
薬効・用い方: 民間療法 種子を、利尿、緩下、できもの、催乳に用いる。全草や葉を、できもの、緩下、中耳炎に煎服する。根を、下痢に煎服する。。 名前由来:茎の芯を火口に使用した事から、打火が転訛したとの説があります。別名のキリアサ(桐麻)は、葉をキリに見立てたもの。 採集と調整 : 生薬名 ケイ実(種子)、ケイ麻(全草または葉) その他の成分利用 成分:種子は、リノール酸のグリセリド等からなる脂肪油を含む。葉は、ルチンを含む。根は、ペントサン、メチルペントサン、ウロン酸を含む。 食用:にのみ飼料価値が認められている。 加工利用 茎から繊維をとり、ジュートの代用として混ぜてロープや麻袋をつくる。くず繊維を紙の原料に、茎葉は燃料に用いる(画像はこちら)。
6230 オニノゲシの薬効とは(おにのげし)
薬効・用い方: 薬効の記載なし。 道端のいたるところに生える帰化植物。 よく似た植物にノゲシがあるが,さらにいかつい感じがする。葉を触ってみて刺が痛く感じるようならオニノゲシにまちがいない。もうひとつの識別点は,葉の基部が耳状に反ること。ノゲシは反らずに茎を抱きこむようになる。 ノゲシに比べると数は少ない。花期は主に春だが暖かい地方では一年中花を見る(愛媛県大洲市で2006.10.06撮影)。多年草(画像はこちら)。
6231 イヌビユの薬効とは(いぬびゆ)
薬効・用い方: 利尿:気力を充実させ熱を下げる。全草を乾燥させたものを1回に10gを水400ccに入れ半分に煎じ服用する もんだ葉を、乳首のひびわれに塗る。 採集と調整 : 別称・アオヒエ、ヒュウナ、ノビエ  特徴・茎は根元から枝分かれし、葉柄は長く、菱形に近い卵形、傾いて生えるのが特徴で一見して食べれそうもないが、味はやや甘く、おかゆやご飯に混ぜて炊くとおいしい、柔らかな無毛の1年草。 採取:春から晩秋にかけて畑地、道端。 食べ方・若々しい葉を選びゆがいてアク抜きをしあえ物、マヨネ−ズで食べてみるといい。初冬くらいまで採取出来る。実はお粥に入れて食べる。 料理メニュー・酢味噌合え、油炒め、おひたし、天婦羅、お粥(画像はこちら)。
6232 ソバの薬効とは(そば)
薬効・用い方: 蕎麦(タデ科)、別名 ソバムギ 薬用部位: 実、ソバ粉、ソバ殻。 薬効:腰痛、打撲(打ち身)、とげのたったとき、歯痛、淋疾。 使用法 1.腰痛 腰や足が冷えて、腰が痛むときには、ソバ粉を熱湯でねってそばがきにし、 毎朝食べる。 2.打撲  ソバ粉を酒でといてぬる。 3.とげのたったとき ソバ粉を酢でといて、刺さったところにぬるとよい。 とくに竹が刺さったところによい。 4.歯痛 むし歯で痛むときには、ソバ殻とメナモミの葉を粉末にして、 痛むところにつける。 5.淋疾 淋疾からきた帯下(こしけ)には、ソバ殻を干して黒焼きにし、 これに熱湯をさして灰汁(あく)を作り、腰湯を使う。 また、男子の淋疾には、同じ方法で灰汁を作り、冷えてから、 1日1回この中へ2時間ずつ陰茎をひたす。 その他、血圧降下、動脈硬化予防、疲労回復、解毒作用など。 採集と調整 : 成分:トリプトファン、リジン、ルチン(画像はこちら)。
6233 シキビ、シキミの薬効とは(しきび、莽草、ボウソウ)
薬効・用い方: 強い苦味と強壮作用があるが、毒性がある。ウマの皮膚寄生虫の駆除に用いる。 陰嚢のかゆみ:葉の煎汁で洗う。 黄疸:「葉L菖蒲根各4g」煎服。 眼病一切:果実の殻(莽草)の煎汁を塗布する。 生葉汁を塗布or洗浄する。 下疳:葉の煎汁で洗う。 痔:葉を焼いて出る煙を患部に当てる。 しもやけ:果実の殻(莽草)の煎汁を塗布する。 生葉汁を塗布or洗浄する。 丹毒:果実の殻の煎汁を塗布する。 生葉汁を塗布or洗浄する。 乳房腫 :果実の殻(莽草)の煎汁を塗布する。 淋病:生葉汁を塗布or洗浄する。 わきが:果実の殻(莽草)の煎汁を塗布する。 採集と調整 : 有毒部位: 果実・種子・根・葉・樹皮。 有毒成分 :アニサチン。アニサチンの半数致死量は、(1mg/kg) アニサチンを多く含むのは果皮の部分。 微量でも強い痙攣作用を示す(画像はこちら)。
6234 ダイコンの薬効とは(だいこん、らいふくし)
古くはスズシロと呼ばれ春の七草の一つです。薬効・用い方: 「らいふくし」は、利胆、去痰などに、煎じて服用します。 腹痛には、「らいふくし」か種子を10粒くらい良くかんで食べます。 生のダイコンは、風邪の初期の発熱、吐き気や胃弱(胃アトニー)、二日酔い、消化促進などに、ダイコンおろしにして、カップ1〜2杯飲む。消化酵素のジアスターゼを多量に含むので、デンプン質の消化促進になる。喉の痛みや腫れには、ダイコンおろし汁で、うがいをします。 打ち身や捻挫などには、ダイコンおろしの、絞り汁で冷湿布して腫れがひいたら、ショウガのおろし汁と混ぜて、温湿布する。 浴湯料としては、冷え性、リューマチ、神経痛に、ダイコンの葉を、陰干しにして乾燥したものを、一握り、鍋で煮出してから風呂に入れて入浴する。 ダイコンあめ:ダイコン1/2を采の目に切り、ハチミツ500グラム程度で漬ける。ダイコンが浮けば、ダイコンのエキスが出るので、ダイコンを取ります。 健胃、慢性下痢、便秘、消化促進、美容などに効き目があるといわれる。 採集と調整 : 種子を採取して、日干しにして乾燥させます。 これを生薬で「らいふくし」といいます。

成分:ジアスターゼ、オキシターゼ、ビタミンC、リグニン(画像はこちら)。
6235 ハゼランの薬効とは(はぜらん)
薬効・用い方: 薬効の記載はみあたらない。 分厚い葉の間から細長い茎が伸び、ピンクの小さな花をつける。午後三時を過ぎると開花するのでサンジソウとも言われる(画像はこちら)。
6236 クサギの薬効とは(くさぎ)
薬効・用い方: 用途:鎮痛、血圧降下、リウマチ、半身不随、高血圧、根:解熱、利尿、健胃 葉を、関節痛、部分的知覚喪失、麻痺、湿疹、高血圧、鎮痛に用いる。若枝を、高血圧、偏頭痛、マラリア、下痢、痔、リウマチに用い、はれものや痔は煎汁で洗う。根は、利尿、健胃、解熱に用いる。奄美大島ではかんのむしに、与論島では胃腸病に用いる。ウシやウマのシラミ駆除に葉の煎汁を外用する。 採集と調整 : 成分:苦味質 (clerodendrin 類)(画像はこちら)。
6237 オオハンゲの薬効とは(おおはんげく、半夏、はんげ)
薬効・用い方: 単味では使用しない。 つわり:小半夏加ぶく苓湯に入れて用いる。小半夏加ぶく苓湯は半夏9.0g、ぶく苓、生姜各3.0gをー日量として水200tを加えてせんじ、1日何回かに分けて服用する。この漢方処方は日本薬局方の薬なので、市販品もある。 採集と調整 : 類似植物:カラスビシャク。カラスビシャクもオオハンゲもサトイモ科のハンゲ属である。基本的に異なるのは、カラスビシャクは葉柄にむかごができ、オオハンゲにはむかごはできない。またカラスビシャクの葉は小葉が3枚に分かれるが、オオハンゲは1枚の葉が深く3裂する。 名前の由来:この同類のカラスビシャク(生薬名で半夏)に似ていて、それよりも大形のため、オオハンゲとなった。
採取時期と調整法:夏の花のある時期に根茎を掘りとり、細長い根を除いて、水と砂を入れた容器に入れてかきまぜながら外皮をとり除く。これを水洗いして、日干しにする。生薬名半夏。 成分:フェノール類のホモゲンチジン酸、ホモゲンチジン酸配糖体、エフェドリン、アミノ酸のアルギニン、グルタミン酸、セリン、グルシン、オルニチンなどを含むほか、糖類のブドウ糖、グルコニン酸などが知られている(画像はこちら)。
6238 ヤマグワの薬効とは(やまぐわ、桑椹、そうじん、桑葉、そうよう、桑白皮、そうはくひ)
薬効・用い方: 薬用部分:果実・葉 ・根皮 滋養・強壮剤として: @桑葉茶を常用する。 A果実酒を作る。 生の果実を三倍量のホワイトリカーに漬け、約2ヶ月後に濾して、液だけを 瓶につめ好みの甘味をつけて冷暗所で保存し、夕食前などに杯一杯ずつ飲む。   山地の林内や林縁に自生する落葉高木。葉は互生で、切れ込みが様々。4〜5月、葉のつけ根に花が咲き、初夏に果実が黒紫色に熟す。果実を乾燥 したものを桑椹といい、根皮を桑白皮と言う。桑白皮は主に咳止めとして漢 方薬に配剤されるが、民間では使わない。 採集と調整 : 葉は7月頃一番繁っている頃に摘みとり、よく水洗 いして一日位日干しして、小さく刻み中華鍋や釜で炒って再び日干しで干し あげ桑葉茶をつくる。果実は初夏によく熟したものを摘みとり水洗いして水 気を切り生のまま使う(画像はこちら)。
6239 チガヤの薬効とは(ちがや、茅根、ぼうこん) 薬効・用い方: チガヤの根茎を乾燥した、茅根(ぼうこん)の水浸剤には、カリウム塩によると思われる顕著な、利尿消炎作用がある。 水腫、黄疸、腎炎、急性肝炎に用いられる。 用い方は、1日量10〜20gに水0.5リットルを加えて、煎じながら約半量に煮詰めたものをこして、1日3回食間に服用。 主に、虚弱者の利尿作用に適していて、茯苓、猪苓、木通より効果がよいとされている。 若い花芽(ツバナ)と花穂は強い止血作用を示し、出血時間と凝固時間を短縮する。1日量3〜9gを煎じて食後に服用すると鼻血、血尿、喀血の止血剤となる。 さらに、生薬の生地黄(しょうじおう)、山梔子炭(さんししたん)などを配合すると、さらに効果が上がる。民間では鎮咳や癇(かん)などに煎用する。 中国では急性腎炎に用いる。急性腎炎の処方は茅根(ぼうこん)15g、車前草(しゃぜんそう)9g、栗米鬚(りくまいす)15g、仙鶴草(せんかくそう)9g、鷹不泊(たかとまらず)9g、広東商陸(かんとんしょうりく)15gを、煎じて服用します。 民間では、むくみに根茎とアズキを同量混ぜて煎じて服用。ぎょう虫駆除に花穂(かすい)を噛むと効き目があるとされています。 採集と調整 : 見分け方・特徴 チガヤ(イネ科)は、地下茎は細長く、白色円筒形で節があり、横に長くのびています。 これをかんでみると甘い味がします。茎にも節があり、そこには毛が生えています。 葉は根もとから生えていて、扁平な線形で、先は尖り、長さ20〜40cm、巾7〜12mm程です。 茎葉は互生、基のところで、茎を抱き込むように鞘状となっています。 花は、茎の先に葉が出る前に褐色の花穂をつけますが、その後、自絹色の長毛をもったものになる。これをツバナといいます。このツバナはなめると甘い味がします。 花序は長さ10〜20cm、巾1センチぐらいの円錐状ですが、短い枝が主軸に沿って立っているので、単穂状にみえます。 チガヤの地下茎は、甘味が強く、砂糖の原料になるサトウキビ属の近い種類に属します。 採集と調整:チガヤは11月頃に根茎を掘り取り、水洗いしてから、ひげ根を除いて雨露のかからないところで陰干しにします。 淡黄白色で太く新しいものが良品で、わらなどで磨かれている場合もあります。 これを生薬で、茅根(ボウコン)という(画像はこちら)。
6240 ノハラアザミの薬効とは(のはらあざみ)
薬効・用い方: 本州中部以北の山地、草原の日当たりのよい場所に自生 初夏に咲くのがノアザミで秋の野原に咲くのがノハラアザミです 茎の上部で枝分かれして花をつけ、根生葉が残る。 利用部位:根 薬効:利尿、止血、リューマチ、神経痛 用法: 天日乾燥したものを煎じる(画像はこちら)。
6241 ノボタンの薬効とは(のぼたん)
薬効・用い方: ノボタン 全草や根を、消炎、解毒、打撲、乳汁不足に用いる。奄美大島では切傷に用いる。  ノボタンは正しくはシコンノボタンとは別の種類ですが、通常、ノボタンといえばティボウキナ属のシコンノボタンのことを指す場合がほとんどです。 なお、ヒメノボタン、シダレノボタン、ブータンノボタンは同じノボタン科ですが属が違っているので別に取り上げています。シコンノボタン(写真)は、花は勿論美しいですが、うぶ毛におおわれた柔らかい葉にさわるととても気持ちよく、見た目も美しい(画像はこちら)。
6242 キンカンの薬効とは(きんかん、金橘、きんきつ)
薬効・用い方: のどの痛み、咳、痰に有効。 せき止め、かぜに熟したキンカン約10個を、まるごと刻み、砂糖少しと水0.4リットルの中に入れて煮まる。沸騰したら火を止めて、温かいうちに煮汁を服用。1日に何回かに分けて飲む。なおキンカンとオオバコ(車前草)を乾燥したものを、5gくらい加えて、煎じる場合もある。キンカンの砂糖漬けは、小児のかぜによく効く。また、そのままジューサーなどでしぼった汁を朝夕1〜2個くらい服用すると、不整脈などに効き目があるが、キンカンは、ビタミンCが豊富であることから健康補助食品としては非常に有効です。 キンカン酒:疲労回復にはキンカン酒が効き目がある。キンカン500gをよく水洗いして、水を切り、切らずに丸ごと、グラニュー糖200gとともにホワイトリカー1.8リットルに漬けて、2ヶ月以上、冷暗所に保存して熟成させる。1日1回就寝前に、さかずき1杯を限度に飲みます。非常に口当たりがいいので、飲みすぎには注意が必要。 また、漬けたキンカンは捨てずに、1日1個ずつそのまま食べる。 採集と調整 : 生のままの果実を必要時に水洗いして使用。キンカンを刻んで乾燥したものを生薬で金橘(きんきつ)という。 名前の由来は熟した果実が金色の柑橘だからそのまま「キンカン」になった。 キンカンは中国原産で渡来したのは鎌倉時代末か室町時代初期ころの古い時代で日本産のように思われていた。 成分:ビタミンB1・B2・C・E、カロテン、ミネラル類、食物繊維、ビタミンP(ペルシチン)(画像はこちら)。
6243 エゴマの薬効とは(えごま)
薬効・用い方: α−リノレン酸は、体内に取り入れられるとDHAやEPAに変化する。この脂肪酸は血液の粘性を下げサラサラで流れやすい状態にし、末梢血管の血液循環をよくする働きがある。また、炎症メディエーターという化学伝達物質を抑制し、アレルギー反応と炎症を防ぐ。 起源:原産地はインド、中国などと言われる。わが国では、縄文時代、すなわち5千年前に利用されていた。 作物的特徴:形態はシソによく似る。自家受精であるが、他花受精もする。品種は明確でなく、白種、黒種とよぶ程度で、油含量は黒種が高い。やや冷涼な気候を好み、かっては、東北、東山、北海道などの地域で多く栽培された。暖地でも栽培は可能で適応地域は広い。ゴマが乾燥地を好むのに対してエゴマは耐湿性があり、吸肥力も強く、リン酸の少ない開墾地などで栽培された。 用途 :食用としては、ゴマの代用として用いられた。油はリノレイン酸に富む乾性油で、昔はあかり油として利用された。工業用としては、和傘の油、ワニス、印刷用インクなどに利用されたこともある。うどん、そばの薬味に使われたりしている。韓国では葉を野菜として利用している。 採集と調整 : 成分:エゴマにはカリウム、カルシウム、マグネシウムなど現代人に不足しがちなミネラル類が豊富に含まれる。特筆すべきはその脂肪分です。エゴマの重量の50%が脂肪分で人間が体内で作り出すことのできない必須脂肪酸、α−リノレン酸を豊富に含む(画像はこちら)。
6244 コセンダングサの薬効とは(こせんだんぐさ)
薬効・用い方: 全草に、解熱、止瀉、鎮痛、消炎作用があり、黄疸、肝炎、急性腎炎、腹痛、下痢、糖尿病、腸の寄生虫駆除に煎服する他、赤痢、噴門痙攣、食道拡張症、脳腸炎、月経促進に有効とされる。咽喉痛には、うがいをし、腫物は洗浄する。 採集と調整 : 成分;1-フェニル-1,3,5-ヘプタトリンを含む。葉は、オカニン 4'-0-β-D-(2",4",6"-トリアセチル)-グルコシド、オカニン 4'-0-β-D-(6"-トランス-p-クマロイル)-グルコシド、オカニン-3'-0-β-D-グルコシド、精油のモノテルペン炭化水素 (主にリモネン)、モノテルペン アルコール、(主に ボルネオール)、セスキテルペン 炭化水素 (主にゲルマクレン D - β-カリオフィレン)、セスキテルペン アルコール (主に T-ムウロロール、α-カディノール)を含む(画像はこちら)。
6245 アレチハナガサの薬効とは(あれちはながさ)
薬効・用い方: 薬効の記載なし。 アレチハナガサは南アメリカ原産で、クマツヅラ科クマツヅラ属(Verbena)の多年草。日本に入ってきたのは1957年ごろのことだそうで、現在では関東以西の地域に広まって、荒れ地や河川敷、道端などに多く見られる。茎には全体に毛がややまばらにあって触るとザラザラします。茎は四角く、よく枝分かれして、草丈は1m〜2m。伸びた茎につく葉には柄がなく、葉は茎に向き合って「対生」します。葉の形は幅の広い線形〜卵形で、縁のギザギザ(鋸歯)は葉の先半分くらいにある。鋸歯の先は結構鋭くとがる。特に上部の葉の付け根は次第に細くなる形ですが葉を抱いていない。葉脈が下面に向かってくぼんでいるのでよく目立つ。葉にも毛があってザラザラ。 またアレチハナガサによく似て、茎の剛毛が多くて葉の基部がしっかり茎を抱いているものは、「ダキバアレチハナガサ (Verbena incompta)」という(画像はこちら)。
6246 クワの薬効とは(くわ、桑白皮、そうはくひ、桑葉、そうよう、 桑枝、そうし、桑椹、そうたい)
薬効・用い方: 桑白皮には、利尿、血圧降下、血糖降下作用があり、漢方薬の清肺湯、華蓋散などに処方される。桑白皮だけを用いる場合は、1日量10〜15gを煎じて服用します。 桑葉は細かく刻み茶材として、お茶のように急須にいれてのむと便秘、高血圧、動脈硬化、補血、強壮、咳止めの予防になる。糖尿病、口渇き、頭痛、たん、せき、目の充血には、1日量5〜10gを煎用する。桑枝はリューマチ、神経痛、関節炎に1日量30〜60gムを煎用する。 桑椹は肝臓、腎臓の機能を高める作用があり1日量10〜15gを煎用。 クワ酒:桑白皮200g刻み、砂糖を同量加えてホワイトリカー1.8リットルに6カ月程度おいて、完熟させる。布でこして就寝前に約15ミリリットルを飲用すると高血圧の予防になる。熟した果実500gか桑椹200gに、砂糖150gを加えて、約1カ月漬けたものをクワの実酒といって疲労回復、強壮、浄血、動脈硬化の予防になるとされる。 塗布:乾燥した葉を粉末にして、ゴマ油で練って患部に塗ると熱湯やけどに効果があるとされる。生の果実はそのまま食べても薬効があるとされる。また、若葉は、ゆでてから調理して食べる。 見分け方・特徴 : クワは日本に野生するヤマグワと区別するためにカラグワ(唐桑)と呼ぶ。カラグワ(唐桑)は一般には蚕の飼料として栽培していて、主幹は切り低木状に育てるので2〜3mの高さです。葉は、柄があり互生して質は薄く、卵円形か卵状の長楕円形で、浅く3〜5裂して先端は尖っている。基部は心形で、縁にあらい鋸歯がある。日本に野生するヤマグワは、葉のギザギザが尖っているのでカラグワ(唐桑)と区別ができる。 花は5月ころに雄はなと雌花をつける。雄花序は円柱形で垂れ下がり、花被片4個、オシベ4個で中央に退化した雌しべがある。 雌花序は長楕円形で、花被片4個、花柱のない雌しべ1個がある。またヤマグワには短い花柱があり、この点でも区別ができる。花後には、雌花序が集合果になる。 採集と調整 : 冬に根を掘り、細い根は取り除き、水洗いしてから皮部をはぎ天日で乾燥する。これが生薬の桑白皮(そうはくひ)です。 11月ころの葉を採取して天日で乾燥したものを桑葉(そうよう)といい、4〜6月に若い枝を刈り取り天日で乾燥したものを桑枝(そうし・くわ茶)、4〜6月ころに果実を集めて乾燥したものを桑椹(そうたい)という(画像はこちら)。
6247 シロバナサクラタデの薬効とは(しろばなさくらたで、白花桜蓼)

薬効・用い方: 薬効の記載情報はない。 シロバナサクラタデ〈白花桜蓼〉(タデ科 タデ属。 花期は8〜10月。サクラタデによく似た種で、湿地に生え、地下茎のある多年草。雌雄異株。茎は直立し、よく枝を分け、葉には短い柄があり、葉身は披針形、両端は鋭形、脈上やふちに伏毛が生え、やや厚い。托葉鞘は長い筒形で伏毛があり、縁毛は長い。総状花序はややまばらな穂状で先は垂れる。萼は5深裂。茎の高さは30−60センチ。シロバナサクラタデは、10月13日に開花確認しました(画像はこちら)。
6248 メドーセージの薬効とは(めどせーじ)  
薬効・用い方: 薬効の記載情報はない。 春から秋の長期に渡って紫の茎に青い花を次々と開花させて目を楽しませてくれる。しかし薬用としての価値はかなり低いので薬効を求める方にはおすすめしません。 セージの仲間は、このような唇状花といわれる花形で、蛇(ヘビ)の口みたいにかぱっとあいている。まさにメドーサセージという名に相応しい。(メドーサは、蛇の首巻きと蛇の髪を付け、メドーサを見た者を石にしてしまうギリシャ神話に出てくる魔竜。ペルシュウスなる若者がこれに挑み、楯に映るメドーサに近づき、鎌でその首を切り落としたという(画像はこちら)。
6249 キンポウジュ、ブラシノキの薬効とは(きんぽうじゅ、金宝樹、ぶらしのき)
薬効・用い方: ブラシノキ(刷子の木)は、オーストラリア原産です。日本へは明治の中期に渡来し、関東以西の暖地に分布。名の由来は、花序をブラシあるいは「たわし」に似ている。別名のハナマキ(花槙)は葉がマキ科のイヌマキ(犬槙)Podocarpus macrophyllus (Thunb.) D. Donの葉に似る事から。英名はBottle Brush。フトモモ科(Myrtaceae)は、南半球の熱帯から温帯に約155属3600種以上があり、ブラシノキ属は、オーストラリア・タスマニア・ニューカレドニアに約30種が分布。樹高は通常2〜4mですが、12m程までになるものもあるようです。葉は長さ8〜10cmで細長く、革質で堅く全縁です。枝先に10〜12cmの穂状花序(spike)を付けます。花弁は緑色で小さく、5枚あります。萼と共に開花後に脱落します。雄しべの花糸は光沢のある赤色で多数ある。初めは毛糸玉のような丸まった状態になっていて、解きほぐしながら伸ばし、まっすぐに展開する。花糸が出揃うと、ボトルブラシ状になる。雌しべは1本で、葯の色は黄色です。両性花です。果実は朔果で、枝に取り巻いて付きます。原産地では乾燥期や山火事の時に実を開き種子を散布する(画像はこちら)。
6250 コノテガシワの薬効とは(このてがしわ、児手柏)
薬効・用い方: 枝が平たく手のひらを立てたように見えることからコノデガシワといいます。枝葉を側柏葉(ソクハクヨウ)といい民間で止瀉、止血薬とします。種子を柏子仁(ハクシニン)といい滋養強壮薬とする。 柏子仁(ハクシニン) ヒノキ科の常緑小高木、コノテガシワの種子を用いたものです。 「神農本草経」では柏実の名で収載され、古くより仙人が好んだ滋養薬としてよく知られる。 漢方では養心安神・潤腸の効能があり、動悸・不眠・盗汗・便秘などに用いられる(画像はこちら)。
6251 ホトケノザの薬効とは(ほとけのざ)
薬効・用い方: シソ科の一年草。葉の形が仏座(蓮華座)に似ていることから名付けられた。ちなみに春の七草の「ほとけのざ」は本種ではなくキク科のタビラコのこと。 花は開放花と閉鎖花をつくる。また、種子にはエライオソーム(種枕)と呼ばれる脂質に富んだ付属物があり(2枚目の写真矢印部分)、それを食べるアリによって種子が遠方まで運ばれる。 同時期に咲くヒメオドリコソウと比較されたり、ごく小さな幼苗がオオイヌノフグリと比較されたりするが、成植物で似た種はない。 葉が段々になっていることから、サンガイグサ(三階草)とも呼ばれています。 畑や道端に生える2年草 高さ10-30cm 葉の長さは1-2cmの扇形 花期 3〜6月、11〜12月 陽だまりでは真冬でも花をつけます。 紅紫色の細長い唇形花が数個ずつ輪生する。有毒植物 。 食用:食べられません。春の七草のホトケノザはコオニタビラコのことで、本種ではない。

薬効:鎮痛や胃潰瘍(画像はこちら)。
6252 ナズナの薬効とは(なずな)
薬効・用い方: 高血圧、解熱、利尿、便秘、肝臓病、吐血、血便、血尿、生理不順、下痢などには、乾燥した全草1日量10〜15gとして、約0.5リットルの水で半量まで煮詰めて服用。 目の充血、痛みには、乾燥10gを水0.2リットルで煎じて、ガーゼで濾してから洗眼する。下痢、腹痛には葉や根を黒焼きにして服用する。 ナズナは春の七草としてよく知られている繁殖力が旺盛な雑草のひとつですが、七草粥に入れて食べるようになったのは、平安の頃からだとされる。 ナズナは春の花ですが、この写真は愛媛県大洲市で2006.10.14に撮ったものです。 採集と調整 : 見分け方・特徴:根茎は、白色の円柱形、高さ10〜40cm。茎は直立して分枝する。根生葉は、羽状に裂け、放射状に地面にへばりついて冬を越します。 茎の上部の葉は楕円で先端が尖ります。 花は春3〜5月ころに、茎を伸ばして白色十字花を多数花穂につける。花後の果実が三角形の形をしていて、三味線のバチに似ていることから、ペンペングサという別名もあります。 果実の中には、小粒の種子が多数入っています。 採集と調整:4〜5月ころ、未熟果がついたまま地上部の全草を採取して、風通しのよい場所で陰干しにして乾燥させる。ナズナは春の七草のひとつとして、古くから邪気を祓い、万病をさけるという、七草粥の風習にはかかせないものです。 春の若苗は、茹でておひたし、あえもの、汁のみなどにします。また、生のまま薄くころもを付けて、天ぷらにします(画像はこちら)。
6253 ツルニンジンの薬効とは(つるにんじん、蔓人参、ジイソブ、爺蕎)
薬効・用い方: 別名:ジイソブ(爺蕎)  花期:夏  蔓性の多年草で,他の植物にからみついています。花は8〜10月に見られ、鐘形の花が下向きに咲く。花の色は白緑色で内側に紫褐色の斑点がついている。根が朝鮮人参に似ているのでこの名前がつきました。   別名はジイソブ(爺蕎)と呼び,これに似た植物のバアソブ(婆蕎)に対応しています。「ばあそぶ」というのは「老婆のそばかす」という意味で,「そぶ」というのは木曽の方言だそうです。 茎を切ると白い乳液が出る。 薬効:この乳液が切り傷に効果があるといわれている。 名前の由来は、根が朝鮮人参に似ていることから(画像はこちら)。
6254 ヒメクグの薬効とは(ひめくぐ、姫莎草)
薬効・用い方: 薬効の情報記載はない。 花期:夏〜秋  やや湿り気のある田の畦や河原や道ばたに生えます。花は丸く集まり,付け根に細長い 2,3 枚の葉(苞葉)があります。草には甘い香りがあります(ちょっと説明しにくい香りです)。  「くぐ」というのは,カヤツリグサの古い名前だそうです。 なお,丸く集まった花が数個つくものはタマガヤツリ(玉蚊帳吊り)というものです。 採集と調整 : 成分:香油成分を含んでおり、植物体を揉むと甘い独特の香りがする。他に香りのするカヤツリグサ科の植物はの場合、どちらかといえばレモンのような香りであるため、ヒメクグを見分ける一番の手掛かりとなる(画像はこちら)。
6255 アキノタムラソウの薬効とは(あきのたむらそう)
薬効・用い方: 薬効の情報、記載はない。 本州、四国、九州の山野の道端などに生える多年草。葉は対生し、奇数羽状複葉で、広卵形の小葉の縁は鋸歯がある。花期7〜11月。同属野生種にキバナアキギリがある。外国産の同属植物(アキノベニバナサルビア、アメジストセージ、ムラサキサルビアなど)には観賞用に栽培されるものが多いが、一方、オニサルビア、タンジンやヤクヨウサルビアなどのように薬用に供されるものも結構ある。名はしばしば「秋の田村草」とされ、キク科タムラソウSerratula coronata subsp. insularisに似ていて秋に花を付けるので名付けられたといわれるが、実際には全く似ておらず、分類学的にも名の由来も全く関係はないようである。因みにタムラソウの語源も不明である(画像はこちら)。
6256 ガマズミの薬効とは(がまずみ)
薬効・用い方: 疲労回復や利尿に薬用酒にします。 紅熟した果実を、200〜300g、水洗いしてよく水気を切り、ホワイトリカー1.8リットル、グラニュー糖200g程度で、冷暗所で2〜3カ月して、濾して材料を引き上げる。 滋養強壮、利尿に、夕食後杯1杯飲む。 名前の由来:昔はガマズミの幹や枝を鍬(くわ)の柄に使っていたことから、カマがつき、赤い果実を染料の原料として使っていたことから、ゾメがつき、カマゾメが転訛(てんか)して、ガマズミになったといわれている また、ズミは、果実に酸味があることから、酢味(すみ)から転嫁して、ガマズミの名になったという。 採集と調整 : 見分け方・特徴:葉は、長円形、対生して若葉には毛があり、葉脈は明瞭です。 花は、初夏、枝頂に白い小花を水平につけ、芳香がある。 果実は、秋に直径5ミリくらいの卵形の赤い実になり、熟すと鮮やかな赤から紅紫色になっていく。 ガマズミの実は、食べると甘酸っぱい味がする。 採集と調整:秋に赤く熟した果実を採取する(画像はこちら)。
6257 ヒメジョオンの薬効とは(ひめじょおん)
薬効・用い方: 糖尿病の予防やむくみをとる茶材として用いる。乾燥した花や葉を混ぜ1日約10gを、適量の水で煎じて、お茶のように飲用する。糖尿病の予防には、乾燥した花を粉末にして、1回2gを服用。 北米では、全草を乾燥させて、煎じて利尿剤、結石の除去にも用いられる。 食用としては、若芽はやわらかいので、適時採取して、塩を入れた熱湯でかるく茹でてから、水にさらしてアク抜きをしてから調理する。 おひたし、あえもの、油いため、佃煮などにする。特に若い葉は、そのままころもをつけて天ぷらにする。 明治の始めころ渡来して、またたく間に、日本全国に繁殖した。 特に、鉄道沿線に沿って繁殖したためにテツドウグサ、花の形からゴイシグサ、何も手を加えない庭にも簡単に育つことからビンボウグサと呼ばれた。 採集と調整 : 見分け方・特徴:茎は、直立して約50cmで上部で分岐する。 葉は、やや細長く先端は尖ります。 花は、7〜9月に白色の頭状花を茎の先端に数個につけます。 ヒメジョオンに似たハルジオンは、開花期が4〜7月と早く咲き、花が咲く前の蕾(つぼみ)は頭をたれています。 また、茎は中空で、葉は茎を抱いています。 採集と調整:開花期に花を採取して、陰干しにして乾燥させる。葉は随時採取して天日乾燥させる。花が咲き始めると、苦味と香りが強くなるので注意して早めに採取する(画像はこちら)。
6258 ツワブキの薬効とは(つわぶき、石蕗 )
薬効・用い方: ツワブキは民間薬としての用途がおもなもの。葉を火にあぶって柔らかくし、細かく刻んで打撲、できもの、切り傷、湿疹に外用すると効き目があるとされる。また、葉を青汁が出る程よくもんで、打撲、できもの、切り傷、湿疹に外用に直接つける。 ツワブキの葉の青汁には、青葉の強い臭いがあり、これは、ツワブキの葉にヘキセナールという成分が含まれていて、ヘキセナールには強い抗菌作用があるためです。 洗浄:ツワブキの葉を10gを0.2リットルの水で煎じて、痔疾などの患部を洗う。 ツワブキの乾燥した根茎を、健胃、食あたり、下痢に乾燥した根茎10〜20gを、0.5リットルの水で1/3量まで、煎じ煮詰めて食間に3回に分けて飲む。魚の中毒など食中りには、乾燥根茎10〜20gを、0.4リットルで煎じるか、葉の青汁を直接飲んでも効果がある。ツワブキの根茎の乾燥した漢名「たく吾葉(たくごよう)」の粉末と、莪峩(がじゅつ)の粉末を混合したものは胃腸薬として用いる。 食用:若葉には灰褐色の長毛がありますが、成長するにしたがって、ほとんど無毛となります。 葉や若い葉柄をフキと同様に食用にする。春に、葉の開く前の伸びた葉柄を摘み取る。葉は捨てて柄だけを灰を入れた熱湯で茹でてから、水にさらしてアク抜きをする。それを皮をむいて、煮物、おひたし、佃煮、あえもの、天ぷら、粕漬け、塩漬け、カレー煮などにする。その他 ツワブキの名前の由来は、葉が丸くフキのように見えて、光沢がありつやがあることから、「つやブキ」の意味から転訛して、ツワブキになったという説と、「厚葉ブキ」から「あ」が省略されて、「つわぶき」になったという説がある。 採集と調整 : 見分け方・特徴: ツワブキの、根茎は太く、斜めに這い、長い柄のある葉を数本、束にして出している。葉は、はじめ灰褐色の綿毛におおわれているが、葉柄がのびるに従って、無毛となります。形は円い腎臓形でフキによく似ているが、葉質は厚く、つやがある。大きさは長さ4〜15cm、巾6〜330cm、葉縁は浅い波状をしている。 花は10月から12月ころ、葉間から、長くのびた花茎の先に散房花序をつくる。 大きさは径4〜6cm、まわりに舌状花が一列に並んでいる。 舌状花の大きさは、長さ3〜4cm、巾6mm程で、あざやかな黄色をしています。 果実は5〜6mmで、毛がびっしり生える。。冠毛は汚褐色で長さ8〜11ミリです。 採集と調整:ツワブキの、根茎を10月頃に採取して、刻んで日干しにする。 葉は使用時に、採取して用いることができます。 ツワブキの、漢名を「たく吾」といいます(画像はこちら)。
6259 ヤブミョウガの薬効とは(やぶみょうが)
薬効・用い方: 若芽、葉の開かない若葉を採取して、塩を入れて茹でて、さらして、サラダに入れたり、炒め物、すまし汁にして食べるが、ミョウガのように香りはしない。 名の由来は、群生している様子が、藪(やぶ)に見え、葉がミヨウガに似ていることから、ヤブミョウガの名になったと思う また、ミョウガの名の由来は、香りがして食用にした、芽香(めか)が転嫁(てんか)して、「めうが」になりミョウガの名になった。 採集と調整 : 見分け方・特徴:地下には左右に伸びる細い根茎があり群生する多年草。 茎は、高さ30〜80センチで直立。 葉は、茎の中間に密に互生して輪生に見える。葉の長さ20〜30センチの長楕円形 花は、夏〜秋に、花茎を20〜30センチ伸ばして、小さな白色1日花を円錐状につける。 花後、玉形の果実が瑠璃色に熟す。 採集と調整:ミョウガタケに似た若芽を採取(画像はこちら)。
6260 チジミザサの薬効とは、チヂミザサの薬効とは(ちじみざさ、ちぢみざさ、縮み笹)
薬効・用い方: 薬効に関する記載情報はない。 高さ:30〜40cm 花期:8〜11月 葉が縮んで波打っているのが特徴。 果実が熟すと粘液を出し、種子はこの粘液によって動物に付着して運ばれる。 仲間には、葉や茎に生えている毛が多いケチヂミザサやコチヂミザサがある。葉が笹の葉に似ていること、縁が縮れていることから、チヂミザサです。 花は8月から10月、6個から10個の小さな枝をだして小穂がつきます。 小穂は2個の小花から出来ていますが、下の小花は退化しており、上部の小花だけが結実します。 このチヂミザサの特徴は何と言っても、赤くて長い「ノギ」です(草冠に亡です)。葉とこのノギですぐにチヂミザサだと分かります。 そしてこのノギは、大事な役割を持っているのです。 果実が稔ってくると、この赤いノギの先に粘液をだすのです。そして、動物(人もです)にくっ付いて種子散布をしているのです。 ただ赤くて長いだけではないのです(画像はこちら)。
6261 クヌギの薬効とは(くぬぎ)
薬効・用い方: クヌギはブナ科コナラ属の落葉樹のひとつ。新緑・紅葉がきれい。クヌギの語源は国木(くにき)からという説がある。古名はつるばみ。漢字では櫟、椚、橡などと表記する。樹高は15-20mになる。 樹皮は暗い灰褐色で厚いコルク状で縦に割れ目ができきる。 葉は長楕円形で周囲は鋸歯状で、互生する。 花は雌雄別の風媒花で4-5月頃に咲く。雄花は黄色い10cmほどの房状に小さな花をつける。雌花は葉の付根に非常に小さい赤っぽい花をつける。雌花は受粉すると実を付け翌年の秋に成熟する。 実は他のブナ科の樹木の実とともにドングリとよばれる。ドングリの中では直径が約2cmと大きく、ほぼ球形で、半分は椀型の殻斗につつまれている。殻斗のまわりにはたくさんの鱗片がつく。実は渋味が強いため、そのままでは食用にならない。 材質は硬く、建築材や器具材、車両、船舶に使われるほか、薪や椎茸栽培の榾木(ほだぎ)として用いられる。 樹皮は樸そく(ぼくそく)という生薬であり、十味敗毒湯、治打撲一方(チダボクイッポウ)といった漢方薬に配合される(画像はこちら)。
6262 ノブドウの薬効とは(蛇葡萄、じゃほとう、蛇葡萄根、じゃほとうこん)
薬効・用い方: 関節痛などには乾燥した根、1日量10g、水0.5リットルで約半量になるまで煎じ、1日3回に分けて服用する。 また、若い茎葉をすりつぶして小麦粉と酢を、適量混ぜて痛むところに塗布する。 ノブドウ酒:ノブドウ200〜300gム、焼酎1〜1.8リットルを漬け込んで、約6カ月冷暗所におき、材料を引き上げる。糖尿病、肝臓病、腰痛・関節痛などに効き目があるという。 ノブドウには変種が多く、葉の形が不規則で、切れ込みの多いものを、キレハノブドウと呼ぶという。 名前の由来は、野に生えるブドウでノブドウ(野葡萄)と名がついた。 採集と調整 : 見分け方・特徴:北海道から沖縄まで分布する蔓性落葉多年草で、巻きひげで巻き付きながら生長する。 葉はブドウに似て直径4-12cmの円形で3-5裂します。 花は8月ころ、形はヤブガラシに似ていて、淡緑色の小花をつけ、花弁5、雄しべ5、花は目立たない。 果実は、9〜10月約直径7mmの球形で淡い紫色から空色に熟します。 果実には、ブドウタマバエやブドウガリバチの幼虫の寄生により、虫こぶ状になり、異常に脹らんで、白緑色、淡紫色、瑠璃色、赤紫色や形も大小不揃いになる。 果実は味が悪く食べられない。 採集と調整:茎葉、根茎を、秋に掘り取り、水洗いして小さく刻み日干しにして乾燥させる。 これを生薬で、茎葉を蛇葡萄(じゃほとう)、根を 蛇葡萄根(じゃほとうこん)という(画像はこちら)。
6263 ユッカの薬効とは(アツバキミガヨラン、厚葉君ヶ代蘭)
薬効・用い方: 薬効に関する記載情報はない。 ユッカ(アツバキミガヨラン),リュウゼツラン科. 5月から6月、または9月から10月ころに花を咲かせます。北アメリカ南部の原産で、日本では庭園などに植えられている。  花が咲いてない時期には、リュウゼツラン同様、とげとげしている。花は下向きにつき、大きいが可憐な印象を受ける。リュウゼツランが一度花を咲かせると、植物体自体が枯れてしまうのに対し、アツバキミガヨランは何回も何回も植物体が死んでしまうまで花を咲かせる(画像はこちら)。
6264 シュウメイギクの薬効とは(しゅうめいぎく、秋明菊)
薬効・用い方:秋明菊(シュウメイギク)は薬効に関する記載情報はない。 キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草である。 原産地は中国である。 観賞用に栽培され、また各地に野生化している。 特に京都の貴船山に多いので貴船菊(キブネギク)の別名がある。 草丈は50〜100cmくらいになる。 開花時期は9〜11月である。 花柄の先に菊に似た淡い紅紫色または白色の花をつける。 ただし、花びらのように見えるのは花ではなく萼である。 八重咲きに見えるのは、萼と雄しべが弁化したものである。 別名を秋牡丹(アキボタン)ともいう(画像はこちら)。
6265 シカクマメの薬効とは(しかくまめ、四角豆、ウリズン)
薬効・用い方: 薬効に関する記載情報はない。 マメ科。 熱帯アジア原産。在来種のシカクマメは、短日性が強く、開花結実時には気温が足りなくなるために九州以北での栽培は難しいとされていました。本種ウリズンは短日性が比較的弱く、夏の終わり頃から開花結実します。 切ると断面が人型のブロックのよう。ほんの少しの苦味がマヨネーズとよく合う。最近、東京のスーパーでも見かけるようになった新顔の野菜。熱帯地方原産で沖縄を中心に栽培される。沖縄では"ウリズン"と呼ばれるが、これは沖縄の方言で4月頃の新緑の季節の意味。 草木が一斉に芽吹く時の美しい薄緑色をしている事から名付けられた。完熟した豆、花、またイモ(細いさつま芋状)も食用になる。 パプア・ニューギニアでは、このイモ(美味でタンパク質が豊富だそうです)がとくに好まれているそうで、 イモを大きくするために花をつんで豆を実らせないようにするほどです(画像はこちら)。
6266 ニクイロシュクシャの薬効とは(肉色縮砂)
薬効・用い方: 薬効に関する記載情報はない。 ショウガ科、 用途:観賞用、芳香 産地・原産地:インド原産(画像はこちら)。
6267 ショウジョウソウの薬効とは(しょうじょうそう、猩々草)
薬効・用い方: 民間療法 全草を、月経過多、打撲、骨折に用いる。 トウダイグサ科 属名 :トウダイグサ属 花期 : 7月〜12月 草丈 :15〜50センチ 生育地 :庭の隅など 分布 :日本各地 猩々とはオラウータンのことで枝の先の小総苞が赤くなるのをたとえたものである。また,初冬の頃になると 葉全体が真っ赤になり,夏場は葉の一部が赤くなるだけである。また,これはポインセチアの事でもあり 園芸種が逸脱したものだと思われる。 一口メモ:内子の民家の軒に生えてました。丈は50cm位で葉っぱが非常に変わってました。愛媛県内子で2006.10.19撮影(画像はこちら)。
6268 ヒメツルソバの薬効とは(ひめつるそば、姫蔓蕎麦、 ポリゴナム)
薬効・用い方: 薬効に関する記載情報はない。 タデ科イヌダテ属の常緑多年草。花期 5月〜1月。日当たりのよくて水はけのよい場所ではほぼ周年みられます。 花の様子:長い花穂を出して枝分かれし、淡紅色の小さい花が5〜10mmくらい枝先に球形に密集します。ピンクの金平糖をばらまいたようなかわいい花です。 草丈:茎や葉の縁に赤褐色の毛が生えています。茎は細くつる状に地を這って伸びる匍匐性で、よく分岐します。 葉の様子:葉は短柄があり互生します。長さは3〜4cm位で、卵形で先が尖ります。葉の両面、特に裏面の縁に毛が多く、表面には紫色っぽいV字の斑(ふ)模様が入ります。秋は、真っ赤に紅葉する(画像はこちら)。
6269 シュロガヤツリの薬効とは(しゅろがやつり、棕櫚蚊帳吊)
薬効・用い方: 薬効に関する記載情報はない。 アフリカ原産で観賞用に栽培されるが、沖縄では野生化している。 特徴: 高さ0.8〜1.5mにもなる。 太い茎が束生し、葉は鞘に退化して茎の根元にあるが葉状の苞がよく発達して茎の頂に放射状に多数出るのがシュロの葉のように見える。 葉状苞のわきに、細い花序の枝が出て、その先に白っぽい緑色の小穂がついて苞と交互に並ぶ(画像はこちら)。
6270 コンニャクの薬効とは(こんにゃく、蒟蒻)
薬効・用い方: 民間では、うがい薬として、生のコンニャクイモを刻み、10gと水0.6リットルを半量まで煮詰め、上部のかすを除いて、うがいをする。 はれものに生のコンニャクイモを、摩り下ろして患部に塗布すると、膿が吸い出されるという。また、肺炎などで胸が苦しいときには、食用コンニャクを温めて、患部に温湿布すると、痛みが柔らぐという。 コンニャク :収穫した球茎を、水洗いして、ひげ根を除き、薄切りにして5〜7日陰干しにて乾燥する。 乾燥した球茎を、粗く砕いたものを荒粉と呼び、製粉してマンナン粒にした微粉を精粉と呼ぶ。 精粉を水で溶かして、石灰を加えて凝固させて、熱湯に30〜40分入れると、浮きあがり食用のコンニャクになる。食用のコンニャクは、水分が97%もあり、栄養価がほとんど無いので、食べすぎの肥満体、糖尿病、動脈硬化症などの人の食事療法に用いられる。 その他:名の由来は、日本に渡来したとされる大和時代(古墳時代)以前ころの、英名コニャク(古名)/コンヤクから転訛(てんか)して、コンニャクになったという。 採集と調整 : インドネシア半島原産、日本各地でコンニャクイモとして栽培。 見分け方・特徴: 春に、コンニャクイモを植えて、5月ころに、球根の頂部から円錐状のヘビに似た葉柄を出し高さ約50センチになる。葉柄の先端は、3裂して、羽状に小葉をつける。 球根が生育すると、葉柄に代わりに、花柄を伸ばして先端に、暗紫色の仏炎苞(ぶつえんぽう)の花をつけ、花は異臭がする 採集と調整:普通は、3年目の10月ころ葉が枯れたころに、充分肥大した地下球茎を掘り取る 有効成分:コンニャクマンナン、粗蛋白質、粗脂肪、炭水化物、粗繊維、灰分(画像はこちら)。
6271 シャリンバイの薬効とは(しゃりんばい、車輪梅)
薬効・用い方: 葉は消炎作用があり、潰瘍の腫を煎汁で洗浄する他、打撲傷に用いる。 暖地の海岸に自生し、高さ2〜6mになる。枝は車状に出る。葉は枝先に密に互生し、長さ4〜8cmの長楕円形または狭倒卵形でふちに浅い鋸歯がある。質は厚く、表面に光沢がある。5月頃、枝先に円錐花序をだし、直径1〜1.5cmの白色5弁の花を開く。果実は球形で黒紫色に熟し、白粉をかぶる。樹皮は大島紬の染料(画像はこちら)。
6272 オリーブの薬効とは(おりーぶ)
薬効・用い方: オリーブ果汁: モクセイ科「オリーブ」の果実を緑の時期に収穫し、得た天然果汁です。オリーブ果汁にポリフェノールやアミノ酸を含有。肌のうるおい・ひきしめ効果がある。 オリーブ葉エキス:オリーブの葉から得た天然植物エキスです。保湿・抗炎症・抗酸化などのはたらきがある。 オリーブ油:オリーブの果実から得た天然植物オイルです。オリーブオイルにはビタミンE、オレイン酸、スクワレンやポリフェノールを含有。柔軟・抗酸化・油分を補う・保護などのはたらきがある(画像はこちら)。
6273 ムラサキツユクサの薬効とは(むらさきつゆくさ、紫露草)
薬効・用い方: 全草に、止咳、去痰の効能があり、抗マラリア、百日咳、気管支炎に用いる。花は、皮膚疾患、鎮静、喘息去痰、更年期障害に用いる。その他、感冒、利尿、消炎に用いる。 採集と調整 : ツユクサ科の多年草。北アメリカの原産。高さ約50センチメートル。根ぎわから多数の茎が出る。葉は線形・全縁で長く、基部で茎を抱く。夏、茎頂および上部の葉のつけ根に数個ずつの3弁の紅紫色花を付ける。花は毎朝開き、半日でしぼむ。観賞用、また生物学の実験に用いる(画像はこちら)。
6274 アベリアの薬効とは(あべりあ)
薬効・用い方: 薬効に関する記載情報はない。 アベリアは6月頃から晩秋まで次々と花を咲かせる。丈夫で、刈り込みにも強いので、道路脇や公園の生け垣として 多く使われる。 一般には白い漏斗状の華を咲かせるが、淡紅色の花も時々見かけます(画像はこちら)。
6275 トラデスカンティア・シラモンタナの薬効とは(白雪姫、ホワイト・ベルベット)
薬効・用い方: 薬効に関する記載情報はない。 園芸名は「白雪姫」です。「ホワイト・ベルベット」の名前で流通している。 栽培条件によって形態が大きく変わる植物。乾燥ぎみに育てると白毛が密生し、葉が小さく、節の間が詰まる。水をたくさん与えると白毛が少なく、葉が大きくなり、節と節の間も伸びる。 原産:メキシコ。 タイプ:多年草。 日当たりのよい場所で栽培する(真夏だけはやや遮光した方がよい)。幅広い環境に適応するが、やや乾燥ぎみに育てた方が締まった姿になる。耐寒性が強い(冬や梅雨時には、できれば雪や雨に当てない方が無難。また葉に水が掛けない方がよい)。0℃前後か、もう少し低温に耐える(画像はこちら)。
6276 ランタナの薬効とは(らんたな)
薬効・用い方: 薬効に関する記載情報はない。 ランタナは最近よく見るようになった花の1つである。熱帯アメリカの原産で、江戸時代の末期にはすでに渡来していたという。花は次々と咲いて、次第に色濃くなっていくので1つの株で様々な色の花が咲いていることになる。多くの花は開くと次第に赤紫色を帯びるように変化する。これをブルーイングといい、色あせた感じになってしまうので嫌われる現象なのだが、ランタナの場合はこのような現象がかえって花の美しさと変化になっている。1つの花が開くと薄い燈黄色、燈色、朱色、赤紫へと変化して美しい。  1つの花を見ると、花弁は4つに分かれている。つぼみを見ると、角が張り出し四角形である。小さなリボンが密集しているように見える。中央部の縦筋が分かれて広がり、たたみ込まれた花弁が広がる(画像はこちら)。
6277 ヒメリンゴの薬効とは(ひめりんご、姫林檎)
薬効・用い方:消化促進。 日本各地に分布する落葉小高木で ヒメリンゴ(姫林檎)は 寒冷地性の「エゾノコリンゴ」と中国原産の「イヌリンゴ」との雑種という説と その中国から渡来した「イヌリンゴ」そのものとか言われているようです 花は蕾の時は紅色、開花してだんだん白色になり 実は酸っぱいと言う人と苦いと言う人といろいろですが 秋になるとこんな風に小さな赤い実が出来ます ヒメリンゴ(姫林檎)は庭木や鉢植え、盆栽として観賞用に利用されています. リンゴの直径は約4cm(画像はこちら)。
6278 ユズの薬効とは(ゆず、柚子)
薬効・用い方: 薬効・用い方:風邪にはユズの果実を絞り、ハチミツなどで甘味を加えて、熱湯を入れて飲みます。 発汗効果と解熱作用がある。果肉、果汁を肌につけて、こすると、ひび、あかぎれ、しもやけなどの肌荒れを改善する。 料理に使用して残った、果肉は、薄く切って、鍋で煮出してから、風呂に入れ浴湯料として用いる。精油などの作用により、肌を軽く刺激することにより、血管の血液の流れの循環を促し、冷え性、肩こり、腰痛、神経痛などの痛みの改善になります。 その他 ユズは、中国の揚子江上流の原産といわれ、日本でも料理用として広く栽培されています。 名前の由来は、果実に酸味が強く、酸っぱいことから、柚酸という字をあてて、ユズとしたといわれる。 これと同じ意味から、柚の酢(ゆのす)という別名もあります。 また、ユズの仲間には、大分県には、カホズ(芳酢)や徳島県には、スダチ(酢橘)などがある。 採集と調整 : 見分け方・特徴:ユズは高さ3〜4メートルくらいになる常緑小高木です。 枝は緑色で、まばらに刺(とげ)があり、葉は互生します。 葉は、葉柄(ようへい)に翼(よく)があり、長卵形で先は尖り、中央の葉脈は明瞭です。 花は、5月ころに葉腋(ようえき)に柄を出し白い5弁花をつけます。 果実は、でこぼこした緑色で球状、熟すと黄色くなる。果皮には芳香があり強い酸味があり、料理に利用します。 成分:果実にはビタミンC、クエン酸、酒石酸を含み、果皮には、ピネン精油、シトラール、リモーネンを含む(画像はこちら)。
6279 イヌガラシの薬効とは(いぬがらし)
薬効・用い方: アブラナ科。 全草や花を、風邪、熱のある咳、喉の痛み、関節痛、黄疸、閉経、ヘビの咬傷や漆かぶれに用いる。 クレソン(オランダガラシ)と同じ芥子成分が含まれ、ネパールなど各地で野菜として調理されている。生で食べることもできる。中国では全草を咳止、胃薬、黄疸など薬用しとして用いる(画像はこちら)。
6280 アルコールにはどのような種類があるか アルコールというのはメタノール(メチルアルコール)、エタノール(エチルアルコール)、イソプロパノール(イソプ ロピルアルコール)などのアルコール類の総称です。一般的にアルコールといえばエタノールを指します。消毒に用いられるのは主にエタノール、イソプロパノールになります。
6281 エタノール、イソプロパノールの濃度別殺菌力は? 細菌が水分で湿っているとエタノールは高い殺菌効果を示します。99%エタノールでは十分な殺菌効果が得られず、70%前後の濃度で最も高い殺菌効果を示します。99%イソプロパノールの殺菌効果を調べた報告はありませんが、70%〜90%の濃度で高い効果を示しておりエタノールと同様の傾向がみられます。ウイルスに対しても種類により異なりますが、同様の結果が得られています。 各種濃度のエチルアルコールを大腸菌と接触させた報告では、10〜20%では10分間以内の接触で効力はなく、60〜90%の間では数秒間の接触で強力な殺菌力を示しますが、99%ではほとんど殺菌作用を示しません。
6282 注射部位の消毒でエタノールに過敏症を示す患者にはどのような消毒剤を使用したらよいか? エタノールにアレルギー反応を示す例に、イソプロパノールでは、ほとんどの例でアレルギー反応を示さないとする報告もありますので、まずイソプロパノールが適用となります。その他下記の皮膚消毒に適応のある消毒剤が使用可能です。 〔グルコン酸クロルへキシジン(20W/V%) 0.1〜0.5%水溶液、 塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム 0.1〜0.2%水溶液、両性界面活性剤 0.1〜0.2%水溶液〕
6283 エタノール、イソプロパノールの引火点は? エタノール 18.3℃(開放)、13.9℃(密閉)
イソプロパノール 21.1℃(開放)、13.3℃(密閉 )
6284 消毒剤の作用機序は? 消毒剤の作用機序は充分に解明されていませんが、一般的には次のように考えられています。

1.アルコール:蛋白変性、溶菌、代謝機構の阻害
2.フェノール:細胞膜の阻害、蛋白との反応
ハロゲン:酵素蛋白、核蛋白の-SH基の酸化、破壊
3.ホルムアルテヒド:酵素蛋白その他のものの活性基との反応、細胞膜に対する作用
4.グルタルアルテヒド:核酸合成、蛋白合成の阻害、細胞膜損傷
5.4級アンモニウム塩:細胞膜の損傷、酵素蛋白の変性
6.クロルヘキシジン:酵素阻害、細胞膜損傷、蛋白、核酸の沈殿
消毒剤のうち特に低濃度で使用する薬剤は、その作用点が一カ所ではなく、種々の作用を及ぼしていると考えられる。
6285 無水エタノール、エタノール、消毒用エタノールの違いは? それぞれ含有するエタノールの濃度が異なります。1.無水エタノール・・・…エタノール99.5vo1%以上
2.エタノール・・・・・・・…エタノール95.1〜95.6vo1% 3.消毒用エタノール・…エタノール76.9〜81.4vo1% エタノール濃度が80%前後のものが最も消毒効果が優れているので、消毒には消毒用エタノールが使用される。清掃には無水エタノールが最も適したものになりますが、エタノール、消毒用エタノールでも十分汚れは落ちる。
6286 エタノールの製造方法 植物中の糖分、デンプン質、セルロースを原料として発酵をおこないうことによってエタノールを製造し、それを蒸留によって高濃度エタノールとし燃料として用いる。
(1)サトウキビ:ブラジルでは、製糖用のサトウキビの茎より糖を得てそれを原料としてエタノールを製造します。 絞り滓の茎(バガス)はボイラー固形燃料として使用されます。 日本では沖縄県で複数の取り組みがなされる。
(2)トウモロコシ:アメリカで、飼料・食用も含めて栽培されているトウモロコシのデンプンを原料としてエタノールが製造されている。
(3)イネ(コメ):2005年度より新潟県内においてイネを原料としたエタノール製造と籾殻によるガス化発電の調査事業が開始されている。
(4)ビート:製糖の原料となる作物を原料としてその糖質を原料としてエタノールを製造します。日本国内では、北海道十勝地方で行われている。
(5)スイートソルガム:飼料や製糖の原料となる作物でしぼり汁を原料としてエタノールを製造する。日本国内では、山形県新庄市で取り組みがなされています。
(6)木質:生長の速い樹木の栽培や林業廃材、建築廃材も含め、木質のセルロースを原料としてエタノールを製造する。日本国内では、大手メーカー2社がプラントを販売している。
(7)日本では石油からエチレンを経由してエタノールを製造しています。2006年4月より工業用アルコールの価格が自由化されます。
6287 エタノールを取り扱う際の注意事項は何かありますか? 次の点に注意する。
1.危険物に該当し、引火しやすい性質があるので、火気に近づけない。
2.揮発性の液体なので、ふたをしっかりしてください。また、使用の際は換気を十分に行う。
3.ニスの塗ってあるもの、プラスチックの中のスチロール樹脂製品、皮革製品に使用すると表面が変色するこ とがあるので、これらの製品への使用は避ける。
6288 消毒用エタノールと消毒用エタノール液IPの違いは? 消毒用エタノールには、飲用される酒類と同様に酒税相当額が課税されていますが、消毒用エタノール液iP は、エタノールにイソプロパノールを3.7vo1%添加することにより、飲用不可能となり免税された安価なエタノールです。手指の消毒、冷蔵庫などの清掃には同様に使用できる。
6289 糖尿病の自己注射を行う際の消毒には何を使用すればいいですか? 消毒用エタノール又は消毒用エタノール液IPを使用する。無水エタノール又はエタノールを使用する場合は、下記の通りに希釈して使用する。
無水エタノール:約80mLを量り取り、精製水を加えて全量を100mLに希釈して使用する。
エタノール:約85mLを量り取り、精製水を加えて全量を1OOmLに希釈して使用する。
6290 クエン酸の製造方法 サツマイモの澱粉粉などから発酵法により大部分が製造。 柑橘類の果実からも製造される。石油からの製造方法が開発されたが市販されていない。
6291 健康維持のためのクエン酸の飲み方は? 標準量は1日15g(小さじ3杯分)を数回に分けて水で飲むという例もありますが、多いと感じられる場合は少量から始めてください。酸味が強いので、飲みにくい場合にはジュースなどに入れて飲んでも大丈 夫です。
6292 ポットの湯あか落しの方法。 1)クエン酸を入れてから、ポットの満水目盛りまで水を入れ、よくかき混ぜます。 クエン酸の量(2.2L以下のタイプ約40g、2.6L以下のタイプ約80g) 2)2時間通電します。
3)プラグをはずして湯を捨てます。汚れが残っている場合は、ぬれたスポンジで軽くこする。
5)クエン酸の臭いを取るため、水だけを沸かし、湯を捨てる。
6293 日本薬局方クエン酸と食品添加物クエン酸の違いは? 中身は同じものです。日本薬局方クエン酸は日本薬局方の規格に合格したもので医薬品ですが、食品添加物クエン酸は食品添加物の規格に合格したもので、医薬品ではない。ただ、中身は同じであることが多く、健栄製薬のは同一のものを使用。
6294 グリセリンの一般的な使用法は? 1)脱脂綿やガーゼなどにしみこませて、ひぴ・あかぎれの部分に軽く塗ると皮膚が柔らかくなり、つるつるになる。
2)自家製の化粧水を作るときの原料として使用できる。
6295 グリセリンの製造方法 グリセリンは高等植物や海草、動物などに広く含まれ、私たち人間も、皮下や筋肉などに「脂質」という形で蓄えられています。グリセリン骨格の3個の水酸基すべてに脂肪酸がエステル結合したものが「脂質」あるいは「油脂」と呼ばれる。グリセリンにはヤシの実などの「油脂」を原料とした天然グリセリンと、石油を原料とする合成グリセリンとがある。通常、天然グリセリンは油脂を加水分解して得られる水溶液(甘水)を精製、濃縮し、粗製グリセリンを製造、さらに蒸留、精製して製品化する方法で生産される。現在では資源の再生産の立場から世界的にも天然グリセリンが主流となっており、国内でも多くが天然グリセリンを製造、販売している。
6296 グリセリンとグリセリンカリ液(ベルツ水)の違いは? それぞれ、含有成分が異なる。
1)グリセリン:1mL中日局グリセリン1mLを含有。
2)グリセリンカリ液:1mL中水酸化カリウム3mg、グリセリン0.2mL、添加物としてエタノール、香料を含有。
6297 蒸留水と精製水との違いは? 蒸留水は常水(水道水及び井戸水)を蒸留して得られた水で、精製水は常水を蒸留、イオン交換、超ろ過のいずれか又はそれらの組み合わせにより精製した水です。なお、第七改正日本薬局方以降、蒸留水という名称はなくなり、精製水で記載されている。
6298 コンタクトレンズ用精製水と精製水との違いは? コンタクトレンズ用精製水はイオン交換法により精製した水を高温処理した毛のであり、日本薬局方精製水と全く同じものです。ただ、精製水が医療用医薬品であるのに対して、コンタクトレンズ用精製水は雑品になる。
6299 炭酸水素ナトリウム(重曹)は台所用品の洗浄に使用できますか? 使用できる。 使い方は以下の通りです。
液状にする場合は、重曹大さじ4に水を1.14L、他にぺ一スト状やそのままでも自由に使用できる。
1)まな板:
特ににおいの強い魚介類を切った後、重曹をたわしにつけ、水洗いします。
2)流し台やレンジ下の開き戸:
毎日、重曹を溶かした水で、雑巾を使い軽く拭いておきます。
3)焦げた鍋:
重曹をたっぷり振りかけ、水をカップに数杯加えます。火にかけてしばらくグツグツと煮て、 その後数時間放置します。こうすると焦げついた部分が浮き上がって簡単に取れる。
4)テフロン加工の鍋:
しつこい汚れは鍋に重曹大さじ2、酢カップ1/2、水カップ1を入れて沸騰させて落とします。あとは、サラダ油を塗ってなじませるだけです。
5)陶磁器:コーヒーや紅茶のシミ、たばこのヤニ:
水で絞った布に重曹をつけたものでこする。
6)湯飲み茶わんやティーカップについた茶しぶ:
茶しぶはタンニン酸と鉄が結合したものです。重曹をスポンジにつけて洗えば落ちます。
7)銀みがき(スプーンやフォークなど):
アルミニウムの鍋もしくはアルミ箔を敷き詰めた鍋で重曹大さじ3杯に水1Lを沸騰寸前まで温める。これに銀製品を沈め、サビが取れるまでこのまま置いておきます。 この時、銀が必ずアルミニウムにさわるようにしてください。
6300 炭酸水素ナトリウム(重曹)は掃除にどのように使用できますか? クレンザーとして、また脱臭効果もあるので臭い取りにも使用できる。
1)窓拭き
ぬらしたスポンジに重曹をつけながら車のウインドウ、ヘッドライトなどを拭くと、ひどい汚れも 簡単に取れます。
2) じゅうたんのシミ抜き
軽い汚れなら重曹を振りかけてしばらく置き、スポンジではき取るようにします。
3)浴室のお掃除
残り湯に重曹を入れておくと、掃除が楽になります。浴室から出る前に、タイルにまき軽く磨くと汚れがとれやすく、カビの防止にもなります。
4)プラスチック製品の汚れ取り
湿らせたスポンジに重曹をつけて落とすと、傷がつかずに綺麗になります。
5)下水・浄化槽の脱臭
週に1度1カップの重曹を排水口に入れ、お湯を流すと臭いがとれます。つまりの防止にもなります。
6)冷蔵庫、冷凍室の脱臭
脱臭剤として箱のふたを開け、冷蔵庫、冷凍庫に1箱ずつ置きます。(2ヶ月に1回取り替えます)。また、ぬれ布巾やスポンジにつけて拭いても良いです。
7)靴の中の脱臭
出かける前に靴の中全体に重曹を振りまき、足の裏にも振りかけて靴をはくと、汗臭さが取れます。