Q&A本文(No3901-4050)
No |
Q(お客の質問) | A(答え) |
3901 | 降逆平喘とは(こうぎゃくへいぜい) | (漢方用語)機能を改善し気を正常通りに下降させて、呼吸困難、咳、痰などの症状をとる。 |
3902 | 熱淋とは(ねつりん) | (漢方用語)淋菌にもとづく疾患の八種(労淋・血淋・熱淋・気淋・石淋・膏淋・沙淋・冷淋)のひとつである。熱淋の症状は小便が熱し色が赤く、痛み、不快で臍の下が急に痛む。 |
3903 | 労淋とは(ろうりん) | (漢方用語)淋菌にもとづく疾患の八種(労淋・血淋・熱淋・気淋・石淋・膏淋・沙淋・冷淋)のひとつである。労苦、疲労倦怠による虚損が甚だしいと、小便は不通になり、小腹が痛い。 |
3904 | 血淋とは(けつりん) | (漢方用語)淋菌にもとづく疾患の八種(労淋・血淋・熱淋・気淋・石淋・膏淋・沙淋・冷淋)のひとつである。小便が出ず、ときどき血が出て痛む。熱があると発し、激しいと尿血し、熱がこもって陰茎が痛む。 |
3905 | 気淋とは(きりん) | (漢方用語)淋菌にもとづく疾患の八種(労淋・血淋・熱淋・気淋・石淋・膏淋・沙淋・冷淋)のひとつである。小便が渋く停滞し、小腹が脹る・疼痛があるなど。炎症は激しくなく、神経性に尿が出そうで出なく、気持が悪い。 |
3906 | 石淋とは(せきりん) | (漢方用語)淋菌にもとづく疾患の八種(労淋・血淋・熱淋・気淋・石淋・膏淋・沙淋・冷淋)のひとつである。陰茎のなかが痛み、小便が出ず、小腹がつっぱって痛み、膨張して小便から砂石が流れ出、悶絶する。 |
3907 | 膏淋とは(こうりん) | (漢方用語)淋菌にもとづく疾患の八種(労淋・血淋・熱淋・気淋・石淋・膏淋・沙淋・冷淋)のひとつである。小便が濁ること膏に似て、油の様に浮いて固まる。 |
3908 | 沙淋とは(さりん) | (漢方用語)淋菌にもとづく疾患の八種(労淋・血淋・熱淋・気淋・石淋・膏淋・沙淋・冷淋)のひとつである。小便から細砂が出る。膀胱の陰火が焼けて津液が凝結した症状で、軽いと砂になり、重いと石になる。 |
3909 | 冷淋とは(れいりん) | (漢方用語)淋菌にもとづく疾患の八種(労淋・血淋・熱淋・気淋・石淋・膏淋・沙淋・冷淋)のひとつである。便すると痛み、ブルブル震える。 |
3910 | 陰火とは(いんか) | (漢方用語)熱くもなく、燃えない火 |
3911 | 熱証とは(ねつしょう) | (漢方用語)熱やほてりを伴う症状 |
3912 | 去風とは(きょふう) | (漢方用語)解熱・ 発汗・鎮痛などの作用 |
3913 | 健脾燥湿とは(けんぴそうしつ) | (漢方用語)脾を乾かし、胃の働きを強める |
3914 | 肝陰不足とは(かんいんぶそく) | (漢方用語)血液栄養不足 |
3915 | 肝血止痛とは(かんけつしつう) | (漢方用語)肝血(肝臓が貯蔵している血液)を養って痛みを止める。 |
3916 | 柔肝止痛とは(じゅうかんしつう) | (漢方用語)胸脇部の脹った痛み |
3917 | 瀉肺とは(しゃはい) | (漢方用語)胸腔内の水分 の排出 |
3918 | 定喘とは(ていぜん) | (漢方用語)「定」は安定の意、「喘」はぜんそくの意です。つまりぜんそくを治すこと。 |
3919 | 行水消腫とは(こうすいしょうしゅ) | (漢方用語)水分代謝を良くして、腫れ、腫れ物を消す。 |
3920 | 茜草根とは(セイソウコン) | (漢方薬) アカネ科 Rubiaceae 茜草 Rubia cordifolia L. (アカネ)の新鮮な根あるいは乾燥したもの。
主成分はrubierythrinic acid C26H28O14 ・ alizarin C14H8O4。 薬理作用は涼血止血・活血。生で用いると涼血・活血し、炒炭すると止血作用がある。 臨床応用は熱証の出血によく用いる。 不正性器出血に用いる。月経後も少量が持続していたり、長期間少量の出血が続いていて、出血量が多く激しくなったときなどには、茜草根(炒炭)を用いる。 熱証の出血性下痢に対しては、茜草根の涼血止血の効能を利用する。 血熱(血液にこもった熱)による無月経には、生のまま用いて活血通経の効能を利用する。 老人の慢性気管支炎に用いる |
3921 | 青そう子とは(せいそうし) | (漢方薬) ヒユ科 Amaranthaceae 青そう Celosia argentae L. (ノゲイトウ)の成熟種子を乾燥したもの。 主成分は脂肪油。 薬理作用は消炎作用、瞳孔拡大作用。 臨床応用は用途は決明子と基本的に同じで、両者をよく配合するが、決明子ほどは使われない。両者の微妙な相違は、決明子は主として風熱による目の充血・腫脹・疼痛(表証が比較的顕著)に、青せい子は主として肝火による眼部の充血・腫脹・疼痛(口が苦い・咽がかわく・頭が脹って痛い・顔面紅潮・煩躁・怒りっぽいなどの“肝火”の症状を伴う)に使用する。決明子にはやや補益性があるが、青そう子にはない。 肝火による眼の充血・腫脹疼痛などの急性結膜炎の症状に用いる。 視力障害に用いる。 脹るような頭痛・頭がふらつくなどの肝火上炎の症状を伴う高血圧症に用いる。 |
3922 | 石葦とは(せきい) | (漢方薬) ウラボシ科 Polypodiaceae 石葦 Pyrrosia lingua (Thumb.) Farw.
(ヒトツバ)の地上部分を乾燥したもの。 主成分はsaponin 、 anthraquinone 類、flavon 類など。 薬理作用は利水通淋 利尿作用、消炎・止血作用、抗菌作用、抗インフルエンザウイルス作用。 臨床応用は尿量減少、排尿困難、排尿痛などの熱淋の症状があるときに使用する。 清熱止血に用いる。血尿をともなう尿路結石や炎症に用いる。熱証の吐血には、石葦30gを濃く煎じて頓服する。 白血球減少症に用いる。 現在は、慢性気管支炎・喘息にも使用している。 |
3923 | 仙鶴草とは(せんかくそう、別名:キンミズヒキ、きんみずひき) | (漢方薬)バラ科 Rosaceae 龍芽草 Agrimonia pilosa Ledeb. (キンミズヒキ)の全草を乾燥したもの。 主成分はagrimonin 、 agrimonin A C29H19O5 、 agrimonin B C14H19O10 、 agrimonin C 、エナメル質、 ビタミンK1など。 薬理作用は収斂、 止血作用、強心作用、抗菌作用、駆虫作用。 臨床応用は身体各部分の出血に広く用い、鼻出血、吐血、血便、血尿、子宮出血などに使用。一般に止血力は緩慢で弱いといわれている。他の止血薬を配合して用いることが多い。 このほか、止瀉・条虫駆除にも用いる。 生のまま用いることが多いが、炒炭として用いることもある。 |
3924 | 川れん子とは(せんれんし) | (漢方薬)センダン科 Meliaceae 川れん Melia toosendan Sieb. et Zucc. (トウセンダン)の成熟した果実を乾燥したもの。 主成分は酢酸、 caproic acid などの揮発性脂肪酸。 薬理作用は理気止痛、殺虫、鎮痛作用、駆虫作用、抗真菌作用。 臨床応用は熱象を呈する腹痛に常用する。鎮痛効果は強い。 肝気欝結による腹痛・脇痛で肝火旺をともなうときに用いる。脹った痛み、重苦しい痛み、間歇性の疼痛が肝気欝結の痛みの特徴で、これに焦躁感、睡眠障害、食欲不振。 |
3925 | 皀角刺とは(そうかくし) | (漢方薬)マメ科 Leguminosae 皀莢樹 Gleditsia sinensis Lam. (トウサイカチ)の茎枝の鋭利な棘。 薬理作用は散腫、解毒、去風の効能がある。 臨床応用は化膿を消散し早めに自潰させる。内服・外用のどちらでもよい。 |
3926 | 桑枝とは(そうし) | (漢方薬)クワ科 Moraceae 桑樹 Morus alba L. (マグワ)の幼枝を乾燥したもの。 主成分はtannin、ビタミンA。灰分にはカリウム、ナトリウム塩類と二酸化ケイ素を含む。 薬理作用は去風通絡、鎮痛・解熱作用がある。 臨床応用は風湿による痺痛に広く使用する。急性関節リウマチ、慢性関節リウマチ、風湿による筋疾患で、関節痛、運動障害があるときに用いる。桑枝単独で、あるいは他の養血通絡薬や去風湿薬を配合して使用する。 |
3927 | 草荳蒄とは(そうずく) | (漢方薬)ショウガ科 Zingiberaceae 草荳蒄 Alpinia katsumadai Hay. の成熟種子を乾燥したもの。 主成分はcardamonin などを含む精油。 薬理作用は健脾燥湿、温胃止嘔、健胃・制吐作用、止瀉・収斂作用。 臨床応用は腹痛・嘔吐・唾液分泌過多・食欲不振・舌や唇が淡白色、脈が遅く急性胃炎・消化性潰瘍に用いる。 虚寒による慢性の下痢(慢性細菌性下痢・慢性結腸炎など)には、ワイ草荳蒄を用いる。 |
3928 | 大青葉とは(だいせいよう) | (漢方薬)キツネノマゴ科 Acanthaceae 馬藍 Baphicacanthes cusia Bremek.、アブラナ科 Cruciferae 菘藍 Isatis tinctoria L. の葉を乾燥したもの。 主成分:馬藍は indican を含むが、これは空気中で酸化して indigo を生じる。菘藍は indoxyl-5-ketogluconate を含む。 薬理作用は清熱解毒、涼血、 解熱作用、抗菌作用。 臨床応用は解毒に用いる。流行性耳下腺炎・日本脳炎・ウイルス性肺炎などのウイルス感染症、および流行性脳脊髄膜炎、扁桃腺炎などの細菌感染症に使用する。 発疹性のウイルス感染症で炎症の激しいとき、たとえば高熱・中毒症状の顕著な麻疹の発疹期に使用する。解熱に用いる。とくに上気道炎・扁桃腺炎による高熱に適している。 |
3929 | 沢蘭(たくらん) | (漢方薬)シソ科 Labiatae 地筍 Lycopus lucidus Turcz. (シロネ)の茎葉を乾燥したもの。葉をよく使用する。キク科 Compositae 蘭草 Eupatorium fortunei Turcz. (フジバカマ)を沢蘭として使用する地方もある。 主成分:精油・タンニンなど。 薬理作用は活血通経、利尿消腫。 臨床応用は婦人科の常用薬である。 血オによる無月経・月経痛・稀発月経に使用する。通経の効果はよい。薬効はおだやかであるが、補気血薬を併用する必要があり、去オすると同時に補益するので元気(成長促進、活力を旺盛にする 作用が強い)を傷つけない。 産後の浮腫に使用する。 打撲による内出血に使用する。活血去オするので、内服・外用のいずれにもよい。 |
3930 | 竹茹とは(ちくじょ) | (漢方薬)イネ科 Gramineae 淡竹 Phyllostachys nigra var. henonis (Miff.) Stapf (ハチク)の第二層皮(第一層の緑色の外皮をけずりとってから、第二層皮をけずりとる)。 薬理作用は清熱・化痰(痰を除く)・嘔吐。 臨床応用:主に胃熱による嘔吐に用いる。急性胃炎、妊娠嘔吐、熱病の経過中にみられ、口臭、冷たいものを欲し熱いものを嫌うなどの症状があらわれる。 胃気虚の吃逆で熱象をともなうときにも使用する。 熱痰による抑うつ状態・煩悶・不眠・驚きやすい・動悸などの症状に用いる。 |
3931 | 蒂瀝子とは(ていれきし) | (漢方薬) アブラナ科 Cruciferae 独行菜 Lepidium apetalum Willd. (ヒメグンバイナズナ)、桿菜
Rorippa montana (Wall.) Small 、蒂瀝 Draba nemorosa L. の成熟種子を乾燥したもの。 主成分 蒂瀝は sinalbin を含む。桿菜は rorippin を含む。薬理作用:瀉肺定喘、行水消腫、利尿・強心作用、去痰作用。 臨床応用:主として胸腔内の水分の排出(瀉肺)に用いる。中医学の理論によると、肺に水分がつまると呼吸困難・水腫が生じる。現代医学的には、肺や肋膜腔内に多量の分泌物や液体がたまると、心臓・肺の機能に影響がおよんで呼吸促迫・喘息が生じ、ひどいときには心不全による水腫が発生する。このような症状は肺性心・胸水などでよくみられ、蒂瀝子が適している。潤肺とは利尿消腫と去痰平喘作用のことである。 |
3932 | カロコンとは(かろこん、別名:天花粉、てんかふん) | (漢方薬)カロコン 基 原 ウリ科 Cucurbitaceae カロ Trichosanthes kirilowii Maxim. (シナカラスウリ)の塊根を乾燥したもの。 主成分:多種のタンパク質、 Amino acid 、saponin 。 薬理作用:清熱潤燥、排膿消腫、生津止渇、抗腫瘍作用がある。 臨床応用:肺熱による咳嗽に用いる。適応症は基本的にカロニンと同じであるが、天花粉の寒性は強く、清熱の効能がすぐれているので、熱象が強いときに適している。 乳腺炎など熱証の化膿症に使用する。 |
3933 | 天竺黄とは(てんじくおう) | (漢方薬)イネ科 Gramineae 大節竹 Indosasa crassiflora McClure の節穴に分泌される液を凝結させて結晶塊としたもの。 主成分:ケイ酸カリウム、カルシウムなどを含む 薬理作用:清化熱痰、涼心定驚、鎮静・去痰作用。 臨床応用:小児の熱性痙攣や意識障害で、咳嗽・呼吸促迫・粘稠な痰などの症状をともなうときに、天竺黄で清熱去痰・鎮静鎮痙する。 成人の発熱性疾患で意識障害をともなうときに、清熱の効果を強めるために用いる。 脳卒中(中風痰厥)で、意識障害・両手をにぎりしめる・いびきをかく・痰が喀出しにくいなどの症状があるときに、天竺黄で去痰する。 |
3934 | 冬瓜子とは(とうがし) | (漢方薬)ウリ科 Cucurbitaceae 冬瓜 Benincasa hispida Cogn. (トウガン)の成熟種子を乾燥したもの。 主成分: trigonelline 、 adenine 、脂肪油 。 薬理作用:清肺化痰・排膿、利尿・消炎作用、去痰作用 臨床応用:内臓の化膿症(内癰)、熱痰による咳嗽に補助薬として用いる。 熱痰の咳嗽に対する効果はカロニンより弱い。 |
3935 | 当帰とは(とうき) | (漢方薬)セリ科 Umbelliferae 当帰 Angelica sinensis (Oliv.) Diels の根を乾燥したもの。根頭部を帰頭、主根部を帰身、支根を帰尾(または当帰鬚)という。現在では一般に帰頭・帰身を分けず、帰身か全当帰を使用している。全当帰とは帰身・帰尾を含めたもの。
主成分:精油、子宮興奮性成分、蔗糖、ビタミンEなど。 薬理作用:補血、行血、潤腸、調経、子宮の機能調整作用、鎮静・鎮痛作用、利尿作用、ビタミンE欠乏症に拮抗する作用、抗菌作用 このほか、潤腸して通便し、肝臓を庇護して肝グリコーゲンの減少を防ぐ。子宮の発育を促進する作用。 臨床応用: 婦人科の主薬で、主に月経の調整に用いる。月経痛、無月経・月経不順に効果がある。要するに、月経を調整する方剤に当帰を用い、子宮を収縮してオ血を排出したり、子宮の痙攣を弛緩して鎮痛する。補血。動悸・健忘・不眠・精神不安などに対し補血して鎮静する。脾虚のため、痩せて色つやが悪いとき補血して脾を健運(消化吸収の促進)する。頭がふらつく・目がくらむ・耳鳴り・筋肉がピクピクひきつるなどの肝血虚の症状の時、補血し柔肝する。 オ血。とくに打撲・捻挫などの外傷や血管の疾患によって生じた内出血・血流停滞・腫脹・疼痛に対して、去オの効能(循環を改善し鎮痛する)を利用して、打撲・捻挫や血栓性動脈炎の治療方剤に当帰を使用する。 |
3936 | 肉豆蒄とは(にくずく) | (漢方薬)ニクズク科 Myristicaceae 肉豆蒄樹 Myristica fragrans Houtt. (ニクズク)の成熟種子。 主成分:精油を2〜9%(主として α-camphene ・ α-pinene)、脂肪(myristic acid 70〜80%)、 myristicin C11H12O3。 薬理作用:渋腸止瀉・温中行気 作用は収斂・止瀉・健胃・排気である。 臨床応用:虚寒による泥状便や水様便、たとえば慢性結腸炎、腸結核などに用いる。 健胃に用いる。食欲不振、鼓腸、腹部膨満感、腹鳴、腹痛などの脾胃虚寒の症状に適している。また、制吐作用もあり、小児の食べすぎ・吐乳・消化不良にも用いる。 |
3937 | 金銀花とは(きんぎんか、別名:忍冬、にんどう) | (漢方薬)スイカズラ科 Loniceraceae 忍冬 Lonicera japonica Thunb. (スイカズラ)の花蕾を乾燥したもの。 主成分:inositol C6H12O6 、luteolin C15H10O6 、 tannin など。 薬理作用 :清熱解毒、抗菌作用、抗ウイルス作用、抗真菌作用、収斂作用、利尿作用 。 臨床応用:化膿性皮膚疾患、下痢、感冒、熱性疾患に対する常用薬である。 膿瘍・癰・せつなどで発赤・腫脹・熱感・疼痛のあるとき(陽証)に抗菌作用を利用する。細菌性下痢・急性腸炎などの湿熱による下痢に、金銀花を濃煎して服用する。また、出血性下痢には金銀花炭を使用する。風熱による発熱・軽度の悪風寒・咽痛に用いる。 |
3938 | 女貞子とは(じょていし) | (漢方薬)モクセイ科 Oleaceae 女貞 Ligustrum lucidum Ait. (トウネズミモチ)の成熟した果実を乾燥したもの。 主成分:oleanolic acid 、 d -mannite 、 oleic acid、 linoleic acid など 。 薬理作用:補腎滋陰、養肝明目、強心作用、通便作用、滋養作用。 臨床応用:眼科によく使用する。 中心性網膜炎、老人性白内障の初期に使用する。 |
3939 | 白芥子とは(はくがいし) | (漢方薬)アブラナ科 Cruciferae 白芥 Brassica alba Boiss. の成熟種子を乾燥したもの。
主成分:sinalbin C30H44N2S2O16 (酵素分解すると揮発性の白芥子油を生成)、脂肪油、 sinalbinase 、 sinapine など。 薬理作用:理気去痰、消腫止痛。去痰作用、皮膚に対する局所刺激作用。 臨床応用:温化寒痰の常用薬である。 慢性気管支炎・肺気腫・滲出性肋膜炎などで、咳嗽・多量のうすい痰・胸脇部が脹って苦しい・疼痛などの寒痰の症状があるときに用いる。 筋肉・関節の疼痛に用いる。風湿による関節痛・神経痛などに、粉末を酢でねって湿布する。白芥子には、辛酸温通の効能があり・痰を除き腫脹を消退するので、骨・関節結核に用いる。 |
3940 | 白豆蒄とは(はくずく) | (漢方薬)ショウガ科 Zingiberaceae 白豆蒄 Amomum cardamomum L. の果実中の種子を乾燥したもの。
主成分: d -borneol 、 d -camphor などを含む精油。 薬理作用:化湿和胃、行気寛中、健胃・制吐・胃内ガスの下降作用、腸の蠕動促進作用。 臨床応用:寒冷にさらされたり、暴飲暴食のあとでおこった急性胃炎で、腹がはって苦しい・悪心・嘔吐・腹痛などの症状があるときに用いる。 腸チフスなどの湿温病の初期で、頭が重い、胸が苦しい、全身倦怠、尿量減少、泥状便などの症状があるときに用いる。 |
3941 | 白鮮皮とは(はくせんぴ) | (漢方薬)ミカン科 Rutaceae 白鮮 Dictamnus dasycarpus Turcz. (ハクセン)の根皮を乾燥したもの。
主成分: dictamnine C12H9O2N 、 dictamnolactone 、 sitosterol 、粗サポニンなど。 薬理作用:去風燥湿、清熱解毒、 解熱作用、抗真菌作用臨床応用:主として湿疹・蕁麻疹などの“風熱湿毒”による皮膚疾患に使用する。 慢性湿疹・蕁麻疹に用いる。 風湿による痺痛で下肢の関節運動障害・歩行困難などの症状があるとき(関節リウマチなど)に用いる。 |
3942 | 白頭翁とは(はくとうおう) | (漢方薬)キンポウゲ科 Ranunculaceae 白頭翁 Pulsatilla chinensis (Bge.) Rgl. (ヒロハオキナグサ)、バラ科 Rosaceae 委陵菜 Potentilla chinensis Ser. などの根を乾燥したもの。広東では委陵菜を北紫草という。 主成分: anemonin C10H10O4 。白頭翁は saponin を含み、加水分解すると結晶の sapogenin C27H44O4 が生じる。 薬理作用:清熱解毒、涼血止痢、抗アメーバ原虫作用、抗トリコモナス作用、抗真菌・抗菌作用。 臨床応用:主としてアメーバ赤痢に用いる。膿血便、血便、腹痛、肛門部灼熱感、裏急後重、発熱などの湿熱の症状が生じるが、白頭翁単独で用いる。細菌性下痢にも有効である。産後の血虚にともなう下痢に用いる。 |
3943 | 巴戟天とは(はげきてん) | (漢方薬)アカネ科 Rubiaceae 巴戟天 Morinda officinalis How. の根を乾燥したもの。 主成分: ビタミンC、糖類、樹脂。 薬理作用:温腎補陽、強筋骨、去寒湿、コルチコイド様作用、降圧作用、抗菌作用 。 臨床応用:淫羊霍と同じであるが、作用はおだやかである。腎陽虚によるインポテンツ、腰痛などにも使用するが、強筋骨・去寒湿の力が強いので、下焦(肝・腎・膀胱などの臓腑のこと)や腰・膝の寒湿による障害に適する。 腎陽虚による失禁・頻尿に用いる。温腎の効能を利用する。風湿による腰や膝の疼痛・脚気の浮腫・筋肉が萎縮して無力なもの、腎陽虚の症状がある慢性病患者などに用いる。 |
3944 | 温中行気とは(おんちゅうこうき) | (漢方用語)気を意識的の動かし、気の働きを利用して内臓を温める。 |
3945 | 補腎滋陰とは(ほじんじいん) | (漢方薬)精力を高め、腎ホルモン系に、エネルギーと栄養を与え、低下した機能を高めること。 |
3946 | 化湿和胃とは(かしつわい) | (漢方用語))体内の余分な水分を排出させ、胃を和ませる効果のこと。 |
3947 | 行気寛中とは(こうきかんちゅう) | (漢方薬)気をめぐらし、おなかを寛(くつろ)がす、すなわち滞っているお中の働きを高めること。 |
3948 | 津液不足とは(しんえきふそく) | (漢方用語)軽度の脱水 |
3949 | 去寒湿とは(きょかんしつ) | (漢方用語)寒湿の邪を除いて痛みを 止めます |
3950 | 利尿消腫とは(りにょうしょうしゅ) | (漢方用語)尿を排出させ、むくみをとり、腫れをのぞく。 |
3951 | 去痰平喘とは(きょたんへいぜん) | (漢方用語)痰をとり、咳や喘息を軽減する。 |
3952 | 辛酸温通とは(しんさんおんつう) | (漢方用語)辛く酸っぱい味で体を温めることで経絡の通りを良くする |
3953 | 潤燥止咳とは(じゅんそうしがい) | (漢方用語)乾きの状態を改善して、咳をとめる。 |
3954 | 清虚熱とは(せいきょねつ) | (漢方用語)腎の精を増し熱冷ます |
3955 | 養陰清肺とは(よういんせいはい) | (漢方用語)肺熱(熱邪が肺を犯す肺の熱証)を清め、肺陰(肺臓に栄養を与える津液)を養うという意味で、肺臓に原因する気管・気管支・咽喉の症状を改善すること。 |
3956 | 沖服とは(おきふく) | (漢方用語)溶かして飲むという意味 |
3957 | 理気散寒とは(りきさんかん) | (漢方用語)気のめぐりを良くして冷えや風邪を追い出す |
3958 | 温熱病とは(おんねつびょう) | (漢方用語)初期から熱象だけをあらわす発熱性疾患でたとえば日本脳炎などでみられる。 |
3959 | 破血とは(はけつ) | (漢方用語)蓄血(脈管外に貯瘤する血液、内出血)やオ血を循環血液中に吸収するか大便として排泄することである。 |
3960 | 軟堅とは(なんけん) | (漢方用語)やわらか くする |
3961 | 沙参とは(しゃじん、別名:浜防風、はまぼうふう) | (漢方薬)日本薬局方(第9改正)か ら正品として収載。一般に沙参とは北沙参を指し、セリ科 Umbelliferae 珊瑚菜 Glehnia littoralis Fr. Schmidt. ex Miq. (ハマボウフウ)の根を乾燥したものである。日本では沙参としては南沙参をさす。 主成分: 精油、デンプン。 薬理作用:養陰清肺、清虚熱、潤燥止咳。 臨床応用:滋潤(潤す)するための常用薬である。 慢性の咳嗽、乾咳、痰が少ない、津液不足(軽度の脱水)などの肺陰虚の咳嗽に使用する。 発熱性疾患の回復期の衰弱・脱水に用いる。咽頭乾燥・口渇・水が飲みたい・大便が硬い・脈無力・ときどき熱感があるなどの胃陰虚の症状に用いる。皮膚の掻痒に使用する。 |
3962 | 番紅花とは(ばんこうか、別名:サフラン) | (漢方薬)アヤメ科 Iridaceae 番紅花 Crocus sativus L. (サフラン)の柱頭および花柱の上部を乾燥したもの。原産地はヨーロッパ・中央アジア・南アジアである。 主成分: α-・β-・γ-carthamin の3種の色素成分。 薬理作用:活血去オ・通経・涼血解毒 臨床応用:主として麻疹に用いる。発疹がおそく・熱象が強くて血流が滞り・斑疹の色がどす黒くて鮮明でないとき、発疹がひどくて密集し・全身症状が強いとき、肺炎を合併して熱が長期間引かないときなどに使用する。 |
3963 | 卑解とは(ひかい) | (漢方薬)ヤマノイモ科 Dioscoreaceae 粉卑解 Dioscorea sativa L. の地下根茎を乾燥したもの。
性 味 味は苦、性は平。(帰経:肝・胃経) 主成分 dioscorea saponin など多種の
steroid saponin 。総 saponin は加水分解後 diosgenin を生成する。 薬理作用:去風湿 臨床応用:頻尿・尿失禁(特に小児)に用いる。 膏淋(膏やおも湯のような混濁尿・尿量減少・排尿困難・残尿感などの症状)に用いる。湿熱の症状があるとき(急性尿道炎・膀胱炎などにみられる)、腎陽虚の症状があるとき(慢性前立腺炎・種々の原因による乳糜尿など)に用いる。 湿熱による痺痛に用いる。とくに背部腰部の冷痛・下肢の運動障害・しびれなどの症状があるとき(末梢性神経炎・慢性関節リウマチなど)に適している。 |
3964 | 榧子とは(ひし、別名:カヤ、かや) | (漢方薬)イチイ科 Texaceae 榧樹 Terreya grandis Fort. (カヤ)の成熟種子を乾燥したもの。
主成分:脂肪油、 tannin、精油。 薬理作用:殺虫、駆虫作用。 臨床応用:腸管内寄生虫の駆除に広く用いる。 鈎虫には、百部などを配合して、たとえば榧子殺虫丸を用いると確実な効果がある(条虫の駆虫作用もある)。 |
3965 | 百合とは(びゃくごう) | (漢方薬)ユリ科 Liliaceae 百合 Lilium brownii F.E. Brown var. colchesteri
Wils. の鱗茎を乾燥したもの。日本ではササユリ L. japonicum Thunb. を用いる。
主成分:colchiceine、デンプン、タンパク質、脂肪 薬理作用:潤肺止咳、寧心安神、利尿、鎮咳、鎮静作用 臨床応用:乾咳・慢性咳嗽に用いる。また肺熱の回復期で、余熱があって咳嗽するときに、百合で清熱鎮咳を補助する。肺陰虚の喀血には、補陰薬と清熱涼血薬を配合する。 清心安神(心火をさまし精神の安定をはかること)に用いる。発熱性疾患の回復期で余熱(炎症)が残っていて、動悸・煩躁・症状が夜間に増悪する・尿が濃いなどの症状があるとき、百合の利尿・清熱・鎮静作用を利用する。 |
3966 | 白檀とは(びゃくだん) | (漢方薬)ビャクダン科 Santalaceae 檀香 Santalum album L. (ビャクダン)の木質心材を乾燥したもの 主成分:α-santalol 、 β-santalol C15H24O などを含む精油。 薬理作用:理気散寒、止痛、健胃作用。 臨床応用:気滞による胸部や腹部の疼痛に用いる。これには胃寒による痙攣性の疼痛・虚寒による下腹部疝痛・狭心痛などが含まれる。一般に白檀がないときは降香で代用する。 |
3967 | 白薇とは(びゃくび) | (漢方薬)ガガイモ科 Asclepiadaceae 白薇 Cynanchum atratum Bge. (フナバラソウ)の根を乾燥したもの。広東では白薇の花以外の全草を日干ししたものを用いる。
主成分:cynanchol C15H24O 。 薬理作用 :清熱涼血、解熱・利尿作用がある。cynanchol には強心配糖体様の作用がある。 臨床応用:婦人科によく用いる。 産後の衰弱で、発熱・発汗過多・頭がふらつくなどの症状をともなうときに、他の滋陰薬を配合して用いる。 温熱病の後期で、午後になるとあまり高くない熱がでる(潮熱)のときに用いる。 出産前後の尿失禁に用いる。利尿作用があるので、尿が濃く・排尿痛があるときに用いてもよい。 |
3968 | 白花蛇舌草とは(ビャッカジャゼッソウ) | (漢方薬)アカネ科 Rubiaceae 白花蛇舌草 Oldenlandia diffusa (Wild.) Roxb. (フタバムグラ)の全草を乾燥したもの。 主成分:methatriacontane 、 stigmasterol、 usnic acid、 oleanolic acid 、 β-sitosterol などの7種類の結晶性物質。 薬理作用:清熱去オ、消癰解毒、抗菌作用・抗感染作用。臨床応用:急性虫垂炎に用いる。浮腫・タンパク尿をともなう急性腎炎に用いる。 尿道炎や膀胱炎に用いる。 骨盤内の炎症に用いる。ガンの治療に試験的に使用している。 |
3969 | 白及とは(びゃくきゅう) | (漢方薬)ラン科 Orchidaceae 白及 Bletilla striata (Thunb.) Reichb. f.
(シラン)の地下塊茎。 主成分:収斂止血、消腫生肌、止血作用、抗菌作用、抗真菌作用 。 薬理作用:肺・胃の出血に用いる。 止血に外用する。 気管支拡張症で咳嗽や血痰をともなうときには、単独に用いる。 |
3970 | 覆盆子とは(ふくぼんし) | (漢方薬)バラ科 Rosaceae 掌葉覆盆子 Rubus chingii Hu (ゴショイチゴ)の果実を乾燥したもの
。 主成分:ビタミンA類似物質、ビタミンC、精油など。 薬理作用:補益肝腎、固精縮尿、強壮・収斂・抗利尿作用 |
3971 | 附子とは(ぶし) | (漢方薬)キンポウゲ科 Ranunculaceae 烏頭 Aconitum carmichaeli Debx. (カラトリカブト)の側根。
主成分:aconitine C34H47O11N 、 mesaconitine C33H45O11N、hypaconitine C33H45O10N などの alkaloid 、および非アルカロイド成分。 薬理作用:回陽救逆、温脾腎、散寒止痛、 強心作用、鎮痛作用、消炎作用、下垂体−副腎皮質系の興奮作用 。 臨床応用:附子は全身機能が衰弱したもの(陽虚)だけに使用する。附子を応用するときには以下のことを参考にする。 脈が沈遅で無力あるいは細弱。 寒がる・寒冷を嫌う・四肢が冷たい・腰や膝が冷えてだるい。 尿量過多・泥状便で回数が多い(陽虚の下痢)。 顔色が蒼白・唇の色が淡白・よだれが多い・舌質は胖大。 このほか、下肢の浮腫・眠い・自汗など。 |
3972 | 鼈甲とは(べっこう) | (漢方薬)スッポン科 Trionychidae 鼈 Amyda sinensis (Weigmann) (シナスッポン)の背部甲羅。 主成分:ニカワ、カルシウム、リンなど 。 薬理作用:滋陰・清熱、破血、軟堅散結、強壮・滋養・鎮静・造血の作用がある。 臨床応用:陰虚による煩熱に用いる。肺結核の潮熱・盗汗に用いる。熱性疾患の後期で脱水して炎症が残存し、潮熱・夜間に発熱して朝には解熱するときに鼈甲の清熱と鎮静(養陰退熱と潜陽熄風)の作用を利用する。 肝脾腫大に効果がある。月経過多・不正性器出血に対し、鼈甲の収斂理血の効能を利用する。 難治性の化膿症・潰瘍に効果がある。 |
3973 | 紅花とは(ベニバナ、こうか) | (漢方薬)キク科 Compositae 紅花 Carthamus tinctorius L. (ベニバナ)の花冠を乾燥したもの。 主成分:carthamin C21H22O11 、saflor yellow C24H35O5。 薬理作用:破オ活血、通経、子宮の興奮作用、降圧作用、冠状動脈拡張作用。 臨床応用:血オによる月経痛・無月経に対し、紅花の子宮興奮と活血通経の効能を利用する。 冠不全による狭心痛に用いる。 打撲捻挫に対する効果は桃仁よりも強い。挫傷や捻挫による内出血・疼痛・腫脹には、紅花油(エチルアルコールによるチンキ)や紅花酒(米酒で煎じたもの)を患部に擦りこむ。 気血の調整・補養には、用量は少なくすべきで、温補剤に少量の紅花を加える。 眼科で、主として清熱消炎に使用する。 |
3974 | 扁蓄とは(へんちく) | (漢方薬)タデ科 Polygonaceae 扁蓄 Polygonum aviculare L. (ミチヤナギ)の全草を乾燥したもの。 主成分:葉は avicularin C20H18O11、 emodin、カリウム塩を含む。 薬理作用:清熱・利水・通淋 利尿作用・抗菌作用・駆虫作用。 臨床応用:熱淋・石淋(尿道炎・尿道結石・輸尿管結石など)に用いる。とくに排尿困難、排尿痛に便秘をともなうときに適している。 乳糜尿に使用する。 蟯虫、鈎虫に有効。 |
3975 | 蒲黄とは(ほおう) | (漢方薬)ガマ科 Typhaceae 寛葉香蒲 Typha latifolia L. (ガマ)の成熟花粉を乾燥したもの。鮮黄色であるから蒲黄と名づけられた。 主成分:sitosterol C27H46O、 isorhamnetin C16H12O7 を含む。 薬理作用:収斂止血・活血去オ 止血作用・子宮収縮作用・利尿作用・抗結核作用。 臨床応用:去オと止血に用いる。 産後に、悪露が下らない、下腹部痛などの血オの症状があるときに用いる。また、産後に子宮収縮不良で出血する場合にも用いる。 |
3976 | 補骨脂とは(ほこつし) | (漢方薬)マメ科 Leguminosae 補骨脂 Psoralea corylifolia L. (オランダヒユ)の成熟した果実を乾燥したもの。
主成分:天然の chalcone である corylifolinin 。多種の coumarin 様の物質、主として psoralen ・ isopsoralen を含む。 薬理作用:補腎温脾・固精縮尿。冠状動脈の拡張作用、外用で皮膚のメラニン新生を促進する作用・抗菌作用、肉腫抑制作用。 臨床応用:脾腎陽虚に対する常用薬である。 腎陽虚によって生じた慢性の下痢、とくに“五更瀉”に用いる。五更瀉とは、夜明け前に腹痛・腹鳴とともに下痢し、以後は正常となるもので、舌質痰淡白・脈沈細である。腸結核・局所性腸炎・慢性結腸炎などでよく見られる。 腎陽虚による頻尿・夜間多尿に使用する。 腎陽虚による腰痛・早漏・呼吸困難・咳嗽などに用いる。 |
3977 | 玖瑰花とは(まいかいか) | (漢方薬)バラ科 Rosaceae 玖瑰 Rosa rugosa Thunb. (ハマナス)の花蕾を乾燥したもの。 主成分:geraniol などを含む精油。花弁は、ロウ質・タンニンなどを含む。 薬理作用:疏肝止痛・収斂止瀉 臨床応用:肝気欝結による脇痛・上腹部痛に用いる。神経性胃炎・慢性胃炎・慢性肝炎などで、上腹部や脇部が痛んだり脹ったりするときに用いる。玖瑰花は下痢をともなうときにも用いてよい。 軽症の月経過多に用いる。 |
3978 | 麻黄根とは(まおうこん) | (漢方薬)マオウ科 Ephedraceae 草麻黄 Ephedra sinica Stapf (シナマオウ)などの根を乾燥したもの。 薬理作用:止汗 止汗作用がある。 臨床応用 止汗に用いるが、単味で用いることはまれである。 |
3979 | 蜜蒙花とは(みつもうか) | (漢方薬)フジウツギ科 Loganiaceae 蜜蒙樹 Buddleia officinalis Maxim. の花序あるいは花蕾を乾燥したもの。 主成分:buddleo glucoside C28H32O14 薬理作用:去風熱・清肝熱・明目。 主として消炎作用に関連すると考えられる。 臨床応用:急性・慢性の結膜炎に用いる。結膜充血・流涙・目やに・視力障害・羞明などの症状があるときに、実証・虚証を問わず使用する。一般に肝腎陰虚の熱象をともなう慢性結膜炎に適している。 |
3980 | 益母草とは(やくもそう) | (漢方薬)シソ科 Labiatae 益母草 Leonurus heterophyllus Sweet の全草を乾燥したもの。 主成分:leonurine A C20H32O10N6、 leonurine B C14H24O7N4 、stachydrine、酸化カリウム、lauric acid、 oleic acid など。 薬理作用:活血調経・行血去オ。 子宮収縮作用・利尿作用 臨床応用:婦人科の常用薬である。 産後に、子宮収縮力が弱いために出血・悪露の持続・腹部が脹って痛むなどの症状があるとき(出血量は少量で黒色の血塊がまじり・腹部の圧痛が強い)に使用すると、子宮収縮作用によって止血し悪露を除く。気滞血オによる月経痛に用いる。腎炎の浮腫・血尿に使用する。利尿・去オの効能があるので、服用すると浮腫は迅速に消退し・食欲は増加し・血尿を止める効果もある。腎結石の血尿にも使用する。 |
3981 | 來服子とは(らいふくし) | (漢方薬)アブラナ科 Cruciferae 來服 Rophanus sativus L. (ダイコン)の成熟種子を乾燥したもの。 主成分:脂肪油、 α- ・β-hexylaldehyde 、 methylmercaptan などを含む精油。 薬理作用:消食化痰、行気定喘、健胃、去痰作用がある。臨床応用:食滞で、腹が脹る・腹鳴・曖気・呑酸・下痢・裏急後重などの症状があるときに適している。 慢性喘息性気管支炎などで、咳嗽・痰が多い・呼吸困難などの症状があるときに用い、來服子の去痰降気の効能によって咳嗽・呼吸困難を軽減する。 |
3982 | 劉奇奴とは(りゅうきど) | (漢方薬)キク科 Compositae 奇高 Artcmisia anomala S. Moore 、ゴマノハグサ科
Serophulariaceae 陰行草 Siphonostegia chinensis Benth. (ヒキヨモギ)の全草を乾燥したもの。 主成分:精油。 薬理作用:活血通経・消腫止痛。 臨床応用:オ血による腹痛の常用薬である。 打撲捻挫・オ血による疼痛に用いる。腹腔内のオ血により痛むときに用いる。 婦人のオ血による腹痛に補助薬として使用する。オ血による月経痛・無月経に活血通経薬の補助として用いる。オ血による腹痛をともなう不正性器出血に、補気止血薬の補助として用いる。 |
3983 | 緑豆とは(りょくず) | (漢方薬)マメ科 Leguminosae 緑豆 Phaseolus radiatus L. (ブンドウ)の果実を乾燥したもの。 主成分:タンパク質、脂肪など。 薬理作用:清熱解毒・消暑止渇、利尿作用。 臨床応用:日射病の予防。口渇・口乾・煩躁。 |
3984 | 黄連阿膠湯とは(おうれんあきょうとう) | (漢方薬)配合:黄連1.5、阿膠1.5、芍薬1.25、黄ごん1.0、卵黄末3 苦寒の黄連・黄ごんで心火を冷まし、阿膠・芍薬・で肝腎精血を補い、卵黄末で心腎を滋養するとともに交通させます。瀉火と滋陰の配合です。 効能:滋陰降火・安神除煩 臨床応用:熱病の回復期・不眠症・不安神経症などで、陰虚,心火旺を呈するもの |
3985 | 加味温胆湯とは(かみうんたんとう) | (漢方薬)配合:半夏、陳皮、生姜、竹茹、枳実、遠志、酸棗仁、茯苓、人参、甘草、 大棗、地黄、玄参 加味温胆湯(かみうんたんとう)は脾胃の機能が低下したために起こる痰湿に対する二陳湯(半夏・陳皮・茯苓・甘草・生姜)に清熱化痰の竹茹、理気の枳実を加えた温胆湯に鎮静、補気、補血の生薬を加え、不眠、動悸、驚き易いなど精神不安をより鎮めるように加味したもの。 効能:清熱化痰・滋陰益気・補血安神・和胃降逆 臨床応用:神経症、胃腸障害による不眠症、胃下垂症、胃アトニー症、 アルツハイマー症。 |
3986 | 霍香正気散とは(かっこうしょうきさん) | (漢方薬)配合:霍香1、半夏3、白朮3、茯苓3、紫蘇葉3、厚朴2、白し1、陳皮2、桔梗3、生姜1、大腹皮1、
大棗2、甘草1 胃腸機能の失調と、これに伴う水分の吸収排泄障害に用いる方剤です。 効能:芳香化湿・理気和中・解表・止瀉 。 臨床応用:感冒、インフルエンザ、急性胃腸炎、胃十二指腸潰瘍、慢性結腸炎、食中毒、流行性耳下腺炎などで、湿困脾胃を呈するもの、アトピ−性皮膚炎、鼻カタル、アレルギ−性鼻炎などにも用いる。 |
3987 | 冠脈通塞丸(かんみゃくつうそくがん) | (漢方薬)配合:桃仁・紅花・当帰・地黄・川きゅう・赤芍・牛膝・桔梗・柴胡・枳殻・甘草 効能:活血化オ・理気止痛・補血 臨床応用:狭心症、冠不全、慢性頭痛、偏頭痛、不眠症、胸痛、肋間神経痛、脳血管障害、脳外傷後遺症、眼底出血、アレルギー性紫斑病、慢性肝炎、肝硬変症、慢性胆のう炎、尿路結石、胃十二指腸潰瘍 、血栓性静脈炎、月経困難症などで血オの症候を呈するもの。 |
3988 | 柴胡桂枝乾姜湯とは(さいこけいしかんきょうとう) | (漢方薬)配合:柴胡6.0、括呂根4.0、黄ごん3.0 桂皮3.0、牡蛎3.0、甘草2.0 乾姜1.5 効能:和解半表半裏、温裏去寒、生津止汗、疏肝解欝、安神、潤燥、温裏。 臨床応用:感冒、インフルエンザ、急性胃炎、肝炎の初期、胆のう炎、気管支炎など。自律神経失調症、更年期症候群、不眠症、胃腸神経症などで肝欝化火・胃寒を呈するもの。 |
3989 | 消風散とは(しょうふうさん) | (漢方薬)配合:石膏3.0、地黄3.0、当帰3.0 午旁子2.0、蒼朮2.0、防風2.0
木通2.0、胡麻1.5、知母1.5 苦参1.0、荊芥1.0、蝉退1.0 効能:疏風、清熱化湿、養血潤燥。 臨床応用:湿疹、風疹、じんましん、汗疱、アトピー性皮膚炎、白癬症、皮膚炎など風湿熱を呈するもの。 |
3990 | 逍遥散とは(しょうようさん) | (漢方薬)配合:当帰3.0、芍薬3.0、白朮3.0 茯苓3.0、柴胡4.0、、甘草2.0、生姜1.0 薄荷1.0 効能:疏肝解欝、健脾補血、調経、清熱涼血。 臨床応用:自律神経失調症、更年期症候群、神経性胃炎、胃十二指腸潰瘍、慢性胃炎、慢性肝炎、胆のう炎、肝硬変の初期・慢性乳腺炎・月経不順・月経困難症などで肝気欝結・気血両虚を呈するもの。 |
3991 | 知柏地黄丸とは(ちばくじおうがん) | (漢方薬)配合:熟地黄4.0、山茱萸4.0、山薬4.0 牡丹皮3.0、沢瀉3.0、茯苓3.0、知母3、黄柏3。 効能:滋補肝腎・清熱瀉火。 臨床応用 :自律神経失調症、高血圧症、動脈硬化症、糖尿病、慢性腎炎、甲状腺機能亢進症、肺結核、慢性尿路感染症、気管支喘息などで、肝腎陰虚で陰虚火旺を呈するもの。小児や乳幼児の発育不良・知能発達不良など。 |
3992 | 天王補心丹とは(てんのうほしんたん) | (漢方薬)配合:酸棗仁・地黄・柏子仁・麦門冬・天門冬・五味子・当帰・遠志・茯苓・丹参・玄参・党参・桔梗。 効能:滋陰清熱、養心安神。 臨床応用:不眠症、自律神経失調症、神経衰弱、発作性頻脈、心臓神経症、健忘症、口内炎、甲状腺機能亢進症・高血圧症などで心腎陰虚を呈するもの。 |
3993 | 禿鶏とは(とっけい) | (漢方薬)配合:硝酸チアミン・鹿茸・蛇床子・五味子・オウギ・反鼻・イカリソウ・地黄・人参・ニクジュヨウ 。 効能 :滋養強壮、虚弱体質、肉体疲労、病中病後、食欲不振、栄養障害、発熱性消耗性疾患、妊娠授乳期などの栄養補給。 |
3994 | 軟堅散結とは(なんけんさんけつ) | (漢方用語)痰や於血による腫瘤や硬結、結石などを消滅 させる |
3995 | 養陰退熱とは(よういんたいねつ) | (漢方用語)体を冷やし潤す力を補充することで、たまった熱をのぞく。 |
3996 | 潜陽熄風とは(せんようそくふう) | (漢方用語)陽気を鎮め、めまい、高熱、痙攣、癲癇などを減じること |
3997 | 収斂理血とは(しゅうれんりけつ) | (漢方用語)粘膜の表面に働いて、分泌を抑え血液 の循環を良くする意味です。 |
3998 | 悪露とは(おろ) | (漢方用語)分娩後の産道損傷部や子宮から排泄される血液、リンパ液、脱落膜などのことをいう。 |
3999 | 湿困脾胃とは | (漢方用語)湿気が人体に侵入すると、経絡にたまり、頭が重く感じられ、めまい、関節痛などの症状が現れます。湿気がさらに体内に浸透すると、食欲低下、下痢気味になり、手足や顔がむくみやすくなる症状のこと。つまり、湿気が脾臓と胃にたまって機能を衰えさせ、体内の余分な水分の排せつができなくなってしまう。 |
4000 | 肝鬱化火とは(かんうつかか) | (漢方用語)肝胆の気が欝滞して流れないと やがて熱化して(肝鬱化火)、気は上逆して怒りやすくなり、胆汁は上溢して口が苦く、 目は赤くなる。 |
4001 | 胃寒とは(いかん) | (漢方用語)胃陽虚による冷え |
4002 | 疏肝解欝とは(そかんげうつ) | (漢方用語)肝気鬱結の状態を改善し、肝の働きを高め、ストレスに対する抵抗力を強化すること |
4003 | 滋補肝腎とは(じほかんじん) | (漢方用語)肝・腎を補う作用。 |
4004 | 清熱瀉火とは(せいねつしゃか) | (漢方用語)熱や炎症を冷ます。 |
4005 | 生精補血とは(しょうせいほけつ) | (漢方用語)血を補って精力を高める。 |
4006 | 健脳補腎とは(けんのうほじん) | (漢方用語)腎を補って頭脳明晰にする。 |
4007 | 梔子し湯とは (しししとう) | (漢方薬) 配合(g):梔子3.0 香シ4.0 臨床応用:黄疸、急性肝炎、食道ガン、食道狭窄症、アカラジア、食道炎、口内炎、咽頭炎、神経症不眠症、出血(咽喉、気管支) |
4008 | 滋腎明目湯とは (じじんめいもくとう) | (漢方薬)配合(g):当帰3.0 芍薬3.0 川キュウ3.0 生地黄3.0 熟地黄3.0 桔梗1.5 人参1.5 梔子1.5 黄連1.5 白シ1.5 蔓荊子1.5 菊花1.5 甘草1.5 燈心草1.5 細茶1.5
臨床応用:視力障害、眼精疲労、弱視、白内障 |
4009 | 紫雪丹とは(しせつたん) | (漢方薬)配合(g):石膏 寒水石 滑石 磁石 玄参 升麻 甘草 芒硝 硝石 丁香 シュ砂 青木香 沈香 麝香 犀角 羚羊角(己有生薬、毎服1.5〜3.0g)
臨床応用:脳炎、髄膜炎、高熱、意識混濁、口内炎、浮腫、便秘、熱性痙攣、麻疹 |
4010 | 七味都気丸とは (しちみときがん) | (漢方薬)配合(g):熟地黄6.0 山茱ユ3.0 山薬3.0 沢瀉3.0 茯苓3.0 牡丹皮3.0 五味子1.0
臨床応用:気管支喘息、肺気腫、肺結核、気管支拡張症 |
4011 | 十六味流気飲とは (じゅうろくみりゅうきいん)) | (漢方薬)配合(g):当帰3.0 川キュウ3.0 芍薬3.0 桂枝3.0 人参3.0 桔梗3.0 白シ2.0 黄耆2.0 木香2.0 烏薬2.0 厚朴2.0 枳殻2.0 檳榔2.0 蘇葉2.0 防風2.0 甘草2.0
臨床応用:乳腺炎、乳がん、甲状腺腫、頚部リンパ腺炎、悪性リンパ腫 |
4012 | 十神湯とは(じゅっしんとう) | (漢方薬)配合(g):麻黄3.0 葛根3.0 升麻1.5 川キュウ3.0 白シ1.5 紫蘇3.0 甘草1.5 陳皮3.0 香附3.0 芍薬3.0 葱白2.0 生姜2.0
臨床応用:流行性感冒、感冒、急・慢性気管支炎、肺炎、副鼻腔炎 |
4013 | 十棗湯とは(じゅっそうとう) | (漢方薬)配合(g):大棗4.0 甘遂1.0 大戟1.0 芫花1.0 臨床応用:滲出性胸膜炎、肝硬変症、日本住血吸虫症、慢性腎炎、浮腫、腹水 |
4014 | 生姜瀉心湯とは(しょうきょうしゃしんとう) | (漢方薬)配合(g):生姜2.0 半夏5.0 人参2.5 黄ゴン2.5 甘草2.5 大棗2.5 乾姜1.5 黄連1.0
臨床応用:胃・十二指腸潰瘍、急性胃腸炎、急・慢性胃炎、胃酸過多 |
4015 | 小続命湯とは(しょうぞくめいとう) | (漢方薬)配合(g):防風4.5 麻黄3.0 防巳3.0 人参3.0 黄ゴン3.0 桂枝3.0 甘草3.0 芍薬3.0 川キュウ3.0 杏仁3.0 附子1.5 生姜9.0
臨床応用:脳出血、脳梗塞、半身不随、高血圧症、顔面神経麻痺、神経痛、関節炎、偏頭痛、喘息、浮腫 |
4016 | 舒筋立安散とは(じょきんりつあんさん) | (漢方薬)配合(g):防風1.2 キョウ活1.2 独活1.2 茯苓1.2 川キュウ1.2 白シ1.2 生地黄1.2 白朮1.2 紅花1.2 桃仁1.2 天南星1・2 陳皮1.2 半夏1.2 蒼朮1.2 威霊仙1.2 牛膝1.2 木瓜1.2 防巳1.2 連翹1.2 黄ゴン1.2 木通1.2 甘草1.2 竹茹1.2 竜胆1.2 附子0.5〜1.0
臨床応用:急性・慢性関節リウマチ、半身不随、手足の麻痺、脚気、坐骨神経痛 |
4017 | 千金内托散とは(せんきんないたくさん) | (漢方薬)配合(g):人参2.5 当帰3.0 黄耆2.0 川キュウ2.0 防風2.0 桔梗2.0 厚朴2.0 桂枝2.0 白シ1.0 天草1.0
臨床応用: 癰疽、カリエス、乳腺炎、リンパ腺炎、副鼻腔炎、中耳炎、痔瘻、肛門周囲炎、筋炎 |
4018 | 蘇子降気湯とは(そしこうきとう) | (漢方薬)配合(g):蘇子3.0 半夏4.0 陳皮2.5 厚朴2.5 前胡2.5 桂枝2.5 当帰2.5 大棗1.5 甘草1.0 生姜1.5
臨床応用: 慢性気管支炎、気管支喘息、肺気腫、耳鳴り、出血(鼻血、吐血)、歯槽膿漏、口内炎、、浮腫、脚気 |
4019 | 大陥胸湯 とは(だいかんきょうとう) | (漢方薬)配合(g):大黄9.0 芒硝15 甘遂1.5 臨床応用: 急・慢性気管支炎、肺炎、肺水腫、胸膜炎、肋間神経痛、心臓神経症、狭心症、心筋梗塞 |
4020 | 丁香茯苓湯とは(ちょうこうぶくりょうとう) | (漢方薬)配合(g):茯苓6.0 半夏6.0 桂枝3.0 陳皮3.0 乾姜1.5 縮砂1.5 丁香1.0 附子0.5
臨床応用: 胃・十二指腸潰瘍、慢性胃炎、胃酸過多、幽門狭窄、胃ガン、食道ガン |
4021 | 抵当湯とは(ていとうとう) | (漢方薬)配合(g):水蛭1.0 大黄3.0 虻虫1.0 桃仁1.0 臨床応用: 月経不順、子宮筋腫、脱疽、健忘症、精神分裂病、打撲、肝硬変症、消化器ガン |
4022 | 天王補心丹とは (てんのうほしんたん) | (漢方薬)配合(g):生地黄1.2 人参1.2 茯苓1.2 遠志1.2 元参1.2 丹参1.2 桔梗1.2 柏子仁1.2 天門冬1.2 麦門冬1.2 酸棗仁1.2 当帰1.2 五味子1.2 シュ砂1.2 石菖蒲1.2 黄連1.2
臨床応用: ノイローゼ、不安神経症、貧血、動悸、健忘症、不眠症、盗汗、虚弱 |
4023 | 桃花湯とは(とうかとう) | (漢方薬)配合(g):赤石脂6.0 粳米8.0 乾姜1.5 臨床応用: 大腸炎、赤痢、直腸潰瘍、肛門周囲炎、痔瘻、直腸ガン |
4024 | 当帰四逆湯とは(とうきしぎゃくとう) | (漢方薬)配合(g):当帰3.0 桂枝3.0 芍薬3.0 木通3.0 大棗5.0 細辛2.0 甘草2.0
臨床応用: 凍傷、脱疽、レーノー病、手掌角化症、紫斑病、坐骨神経痛、腰痛、椎間板ヘルニア、頭痛、生理痛、生理不順、過敏性大腸炎 |
4025 | 敗毒散とは(はいどくさん) | (漢方薬)配合(g):生地黄4.5 桔梗2.5 連翹2.5 牡丹皮2.0 天花粉2.5 玄参.2.5 金銀花2.5 柴胡2.0 甘草1.0 黄柏1.5 薄荷1.5 赤芍薬1.5 石膏3.0 牛蒡子2.5
臨床応用: 口内炎、口内潰瘍、舌炎、口臭、咽喉頭炎 |
4026 | 白頭翁湯とは(はくとうおうとう) | (漢方薬)配合(g):白頭翁3.0 黄連3.0 黄柏3.0 秦皮3.0
臨床応用:急性大腸炎(発熱 粘液便 下血) |
4027 | 八正散とは(はっしょうさん) | (漢方薬)配合(g): 木通3.0 瞿麦3.0 ヘン蓄3.0 車前子1.5 滑石5.0 燈心草2.0 甘草1.5 梔子3.0 大黄1.0
臨床応用:淋病、腎盂腎炎、膀胱炎、急性腎炎 |
4028 | 八珍湯とは(はっちんとう) | (漢方薬)配合(g): 当帰3.0 芍薬3.0 川キュウ3.0 熟地黄3.0 人参3.0 白朮3.0 茯苓3.0 甘草1.5 大棗1.5 生姜1.5
臨床応用:衰弱、消化器手術後後遺症、生理痛、月経不順、血の道症 |
4029 | 百合固金湯とは(ひゃくごうこきんとう) | (漢方薬)配合(g): 百合4.0 芍薬3.0 当帰4.0 貝母3.0 甘草1.5 地黄4.0 麦門冬6.0 玄参3.0 桔梗2.0
臨床応用:咽喉炎、咽喉結核、肺結核、気管支拡張症、喀血、慢性気管支炎 |
4030 | 鹿茸大捕湯とは( ろくじょうだいほとう) | (漢方薬)配合:鹿茸・人参・肉じゅ蓉・地黄・杜仲・芍薬・白朮・当帰・石斛・五味子・半夏・黄耆・大棗・茯苓
甘草・生姜・加工ブシ末。 効能:温腎補陽、生精補血 臨床応用:インポテンツ・女性の虚寒による帯下、不妊症・病後の衰弱・耳鳴り・腰痛・神経痛 |
4031 | 安宮牛黄丸とは(あんきゅうごおうがん) | (漢方薬)成分:麝香、黄苓、牛黄、珍珠、郁金、黄連、補助剤。 解毒、消炎、鎮熱、消腫。脳血管障害による手足麻痺、脳卒中後遺症、脳の炎症、悪性腫瘍等に、免疫力アップ特に、過敏性体質の改善。 1、清熱解毒、鎮驚の物である。現代臨床では流行性脳脊髄膜炎、B型脳炎、中毒性脳病、脳血管意外、中毒性肺炎、中毒性下痢、中毒性肝炎、肝昏迷、尿毒症及高熱痙攣等に優れた効き目を現わした。 2、薬理研究により、鎮静、抗痙攣、解熱、抗炎、降低血圧の効果があり、個体の酸素消費量を降下させる作用がある。細菌内毒素性脳損害細胞にかなりの保護作用がある。 |
4032 | 越婢加半夏湯とは(えっぴかはんげとう) | (漢方薬)処方(g):麻黄6.0 石膏8.0 生姜3.0 大棗3.0 甘草2.0 半夏5.0 適応症:気管支喘息 急・慢性気管支炎 肺気腫 妊娠腎 浮腫(特に顔面) |
4033 | 越婢湯とは(えっぴとう) | (漢方薬)生薬構成:麻黄4.0、石膏10.0、生姜・大棗各3.0、甘草1.5 臨床応用:皮膚病内攻による腎炎、ネフローゼ、脚気などで浮腫を伴うもの、関節炎、慢性リウマチ、神経痛、麻疹、丹毒、夜尿症、など。 鑑別・類似処方:大青竜湯、麻杏甘石湯、小青竜湯、防已黄耆湯 加減法:越婢加朮湯、越婢加半夏湯、越婢加朮附湯 |
4034 | 黄土湯とは(おうどとう) | (漢方薬)配合(g):黄土7.0 阿膠3.0 地黄3.0 黄ゴン3.0 白朮3.0 甘草2.0 附子0.5〜1.0
臨床応用:大腸・直腸潰瘍、大腸ガン、直腸ガン、痔疾、出血(下血、吐血、鼻出血)、子宮内膜炎、不正出血、自律神経失調症、健忘症、不眠症、てんかん |
4035 | 瓜蒂散とは (かていさん) | (漢方薬) 配合(g):瓜蒂1.0 赤小豆1.0 香コ5.0 臨床応用:胃部膨満感、咽頭炎、扁桃炎、神経症、精神病、黄疸、急性腸炎、自家中毒症 |
4036 | カロ薤白半夏湯とは(かろがいはくはんげとう) | (漢方薬)配合(g):カロ実3.0 薤白4.5 半夏6.0 臨床応用:狭心症 心筋梗塞 心臓神経症 肋間神経痛 心不全 心臓弁膜症 慢性気管支炎 心臓性喘息 |
4037 | 枳実芍薬散とは(きじつしゃくやくさん) | (漢方薬)配合(g):枳実3.0 芍薬3.0 臨床応用:後陣痛、月経困難、癰膿 |
4038 | きゅう帰膠艾湯とは(きゅうききょうがいとう) | (漢方薬) 効能:出血をおさえ、貧血症状を改善する働きをします。体が弱く、貧血気味、また、体の下部に出血がみられるときに適します。
具体的には、痔出血を中心に、過多月経、不正性器出血、尿路出血、下血、またそれらに伴う貧血症状に適応します。月経トラブルとともに、憂うつ感など神経症状のみられるときに用いてもよいようです。構成生薬:下記の7種類。“当帰”や“川きゅう”は体をあたため貧血症状を改善し、“阿膠”と“艾葉”には止血作用がある。また、“芍薬”と“甘草”は痛みを緩和する。 当帰(トウキ) 川きゅう(センキュウ) 芍薬(シャクヤク) 地黄(ジオウ) 阿膠(アキョウ) 艾葉(ガイヨウ) 甘草(カンゾウ) 特徴 漢時代の「金匱要略」という古典書で紹介されている処方です。 適応証(体質):虚証(虚弱)、寒証(冷え)。 |
4039 | 桂枝加附子湯 (けいしかぶしとう) | (漢方薬)配合(g):桂枝4.0 芍薬4.0 甘草2.0 生姜4.0 大棗4.0 附子0.5〜1.0
効能:頭痛,発熱し,発汗過度で悪寒があり,尿利少く,四肢ひきつれ痛むもの,あるいは四肢屈伸困難なもの,感冒で悪寒・発汗止らぬもの,産後の脱汗,半身不随,筋けいれん,神経痛,リウマチ,手足冷え |
4040 | 下オ血湯とは(げおけつとう) | (漢方薬)配合(g):大黄16.0 桃仁7.0 ショ虫21.0効能:子宮内膜炎、子宮筋腫、月経困難、月経不順、肝硬変症、各種のがん |
4041 | 堅中湯とは(けんちゅうとう) | (漢方薬)配合(g):半夏5.0 茯苓5.0 桂枝4.0 大棗3.0 芍薬3.0 乾姜3.0 甘草1.0
効能:胃・十二指腸潰瘍、慢性胃炎、胆石症、慢性膵炎 |
4042 | 厚朴三物湯とは(こうぼくさんもつとう) | (漢方薬)配合(g):厚朴8.0 大黄4.0 枳実3.5 効能:常習性便秘症、食中毒、尿閉、脚気、精神分裂病、疳の虫、高血圧症、喘息 |
4043 | 厚朴七物湯とは(こうぼくしちもつとう) | (漢方薬)配合(g):厚朴6.0 大黄2.0 枳実2.5 桂枝1.5 甘草2.0 生姜3.0 大棗2.5
効能:感冒、急性胃腸炎、常習性便秘症、腹膜炎 |
4044 | 厚朴生姜半夏甘草人参湯 (こうぼくしょうきょうはんげかんぞうにんじんとう)) | (漢方薬)配合(g):厚朴3.0 半夏4.0 人参1.5 甘草2.5 乾生姜1.0
効能:過敏性大腸炎、神経性胃炎、急・慢性胃腸炎、胃酸過多、食中毒、鼓腸 |
4045 | 香連丸とは(こうれんがん) | (漢方薬)配合(g):木香3.0 黄連12.0 効能:急・慢性胃腸炎 下痢 細菌性腸炎 ウイルス性腸炎 |
4046 | 柴芍六君子湯とは(さいしゃくりっくんしとう) | (漢方薬)虚弱体質で胃腸が弱く、みぞおちがつかえ、食欲不振、貧血、冷え症の人に用いる。
配合:人参、大棗、朮、甘草、茯苓、生姜、半夏、柴胡、陳皮、芍薬 効能:胃炎、胃アトニー、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛 |
4047 | 左帰丸とは(さきがん) | (漢方薬)配合(g): 熟地黄、莵絲子、牛膝、亀板膠、鹿角膠、山薬、山茱萸、枸杞子。
効能:滋腎補陰。腎臓を滋養する。代謝機能を活発にし、腰や背中の痛み、足腰のだるさ、倦怠感、性的機能の働きを改善する。 |
4048 | 三物備急丸とは(さんもつびきゅうがん) | (漢方薬)配合(g): 大黄1.0 乾姜1.0 巴豆1.0 効能:脳卒中、心筋梗塞、食中毒、脚気衝心、尿閉、破傷風 |
4049 | 四逆加人参湯とは(しぎゃくかにんじんとう) | (漢方薬)配合(g): 乾姜2.0 甘草3.0 人参2.0 附子0.5〜1.0
適効能:熱傷、ショック、急性胃腸炎、赤痢、虫垂炎 |
4050 | 梔子甘草し湯とは(ししかんぞうしとう) | (漢方薬)配合(g): 梔子3.0 香シ4.0 甘草2.0 適応症 黄疸 急性肝炎 食道ガン 食道狭窄症 アカラジア 食道炎 口内炎 咽頭炎 神経症不眠症 出血(喀血) 湿疹 乾癬 疱疹 蕁麻疹 |